万引き家族(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
万引き家族(英題:Shoplifters)とは、2018年に公開された日本映画である。監督は『そして父になる』などで知られる是枝裕和。主演はリリー・フランキーと安藤サクラ。
第71回カンヌ国際映画祭において最高賞のパルム・ドールを獲得するなど、国内外で高い評価を受けた。
貧困のなか、万引きによって生計を立てながら身を寄せ合う家族6人の姿を描く。
柴田初枝(演:樹木希林)
治の母。夫はすでに離婚し、後妻を迎えた後に亡くなっている。
年金受給者であり、その金は一家の貴重な収入源にもなっているが、家族には内緒でヘソクリもしている様子。
前夫の供養を口実に後妻の息子夫婦の家を訪れており、その度に慰謝料として金をせびっている。
また、パチンコ店で隣の客の玉を盗むなど、彼女もまた悪事に手を染めている様子が描かれている。
演じた樹木希林は『歩いても 歩いても』(2008年)などに出演してきた是枝組の常連。監督や他の主要キャストとともにカンヌ国際映画祭のレッドカーペットを歩き喝采を浴びたが、公開から3ヶ月後の2018年9月にこの世を去った。
その他
4番さん(演:池松壮亮)
亜紀の働く風俗店の常連。マジックミラー越しの亜紀とは筆談でやりとりをしていたが、あるとき個室で対面することになる。
それでも口を開くことはなかったが、身振りを通して心情を吐露し、膝枕をする亜紀に対して涙を見せた。
手にある傷跡は自分自身を殴ってできたものらしく、心に何らかの傷を負っていることが示唆されている。
柴田譲(演:緒形直人)
亜紀の本当の父親。初枝の前夫が後妻との間にもうけた息子。
前夫の月命日に嫌がらせのように訪れる初枝を、途惑いながらも家に上げ、もてなしている。
柴田葉子(演:森口瑤子)
亜紀の本当の母親。
月命日の度に家を訪れる初枝を、内心こころよくは思っていない様子。
柴田さやか(演:蒔田彩珠)
亜紀の本当の妹。溌剌とした高校生。
亜紀の源氏名は彼女から取ったものであり、亜紀と彼女との間に少なからず確執があることが示唆されている。
北条保(演:山田裕貴)
ゆり(本名はじゅり)の父。希とゆりに対して暴力を振るっている。
北条希(演:片山萌美)
ゆり(=じゅり)の母。ゆりに対し育児放棄の虐待をしている。一方、彼女もまた夫からDVを受けている。
ゆりが失踪してから2ヶ月もの間警察に届け出なかったため、後にマスコミからバッシングされることになる。
山戸頼次(演:柄本明)
近所にある駄菓子屋の店主。
駄菓子を万引きをする祥太に対し、当初は見て見ぬふりをしていたものの、彼が妹のゆりに万引きをさせたと知るやいなや、それを見咎めた。
すぐ後に亡くなってしまい、駄菓子屋は閉店することになってしまう。
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目次 - Contents
- 『万引き家族(Shoplifters)』の概要
- 『万引き家族(Shoplifters)』のあらすじ・ストーリー
- 『万引き家族(Shoplifters)』の登場人物・キャラクター
- 柴田一家
- 柴田治(演:リリー・フランキー)
- 柴田信代(演:安藤サクラ)
- 柴田亜紀(演:松岡茉優)
- 柴田祥太(演:城桧吏)
- ゆり(りん、北条じゅり)(演:佐々木みゆ)
- 柴田初枝(演:樹木希林)
- その他
- 4番さん(演:池松壮亮)
- 柴田譲(演:緒形直人)
- 柴田葉子(演:森口瑤子)
- 柴田さやか(演:蒔田彩珠)
- 北条保(演:山田裕貴)
- 北条希(演:片山萌美)
- 山戸頼次(演:柄本明)
- 前園巧(演:高良健吾)
- 宮部希衣(演:池脇千鶴)
- 『万引き家族(Shoplifters)』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 砂浜から家族を見守る初枝(「ありがとうございました」)
- 「父ちゃん……おじさんに戻るよ……」
- 『万引き家族(Shoplifters)』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 高齢者の所在不明問題
- パルムドール受賞後の政治的報道
- 『万引き家族(Shoplifters)』の関連動画
- 予告編
- 特報