ちょっと思い出しただけ(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ちょっと思い出しただけ』とは、2022年2月に公開された松居大悟による監督・脚本の実写映画作品で、自身初の完全オリジナルラブストーリーである。池松壮亮演じる怪我で夢を諦めた元ダンサーの男と、伊藤沙莉演じるタクシードライバーの女の6年間に及ぶ恋愛模様を、7月26日の1日を通して描いている。クリープハイプの尾崎世界観が作曲した「ナイトオンザプラネット」に松居が触発され、脚本を執筆した。また、クリープハイプは主題歌を担当し、劇中バンドとしても出演している。第34回東京国際映画祭で観客賞を受賞した。

『ちょっと思い出しただけ』の概要

『ちょっと思い出しただけ』とは、松居大悟による監督・脚本の実写映画作品で、自身初の完全オリジナルラブストーリーである。2022年2月11日に全国の劇場で公開された。
製作は「ちょっと思い出しただけ」製作委員会(東京テアトル、ユニバーサル ミュージック)。配給は東京テアトル。
松居とプライベートでも親交のあるロックバンド・クリープハイプの尾崎世界観が、自身のオールタイムベストに挙げている映画『ナイト・オン・ザ・プラネット』から着想して作曲した「ナイトオンザプラネット」に松居が触発され、脚本を執筆した。また、クリープハイプは主題歌「ナイトオンザプラネット」を手掛けるのみならず、劇中バンドとしても出演している。
主演には実力・人気を兼ね備え、『君が君で君だ』など松居監督作品にも多く出演してきた池松壮亮と、様々な作品から引く手数多の伊藤沙莉が初共演。その他タクシーの乗客たち、主人公2人の行きつけのバーのマスターや常連など個性豊かなキャラクターが登場する。

物語は2021年7月から始まり、2016年の出会いへと遡っていく。佐伯照生(さえきてるお)の誕生日である7月26日の1日だけにフォーカスを当てて、そのときの2人の出来事や他愛もない日常を切り取っている。
照明スタッフとして劇場で働いてる照生と、タクシードライバーの野原葉(のはらよう)。物語はふたりが別れてしまった後から始まり、出会った頃まで時間が遡っていく。愛し合った日、喧嘩した日、冗談を言い合った日、出会った日。コロナ禍より前の世界に戻れないように、誰もが戻れない過去を抱えて生きている。
『ちょっと思い出しただけ』は、誰もが、なんでもない二度と戻れない日々を愛おしく思うような映画である。

『ちょっと思い出しただけ』のあらすじ・ストーリー

現在のふたり

2021年7月26日。
この日34回目の誕生日を迎えた佐伯照生(さえきてるお)は、朝起きていつものように、ラジオから流れる音楽に合わせて体を動かしていた。家を出て抜け道の公園を通ると、いつもベンチに座っている男・ジュンが清掃中の主婦たちに邪魔者扱いされていた。「もうすぐ妻が来ますから」と彼はベンチに座り続ける。照明助手をしている照生は職場である劇場で、尊敬する先輩・牧田(まきた)の下で、仕事を任されるようになっていた。その日は舞踊の公演がおこなわれ、白い衣装で踊る女性・泉美(いずみ)を照らしていた。照生は、誕生日の日もダンサーに照明を当てていた。公演終了後、皆が帰り、ひとりで照明器具を片付けていた照生は、ステージの上で裸足になるとゆっくりと踊り始める。一方、タクシー運転手の野原葉(のはらよう)は、ミュージシャンの男を乗せてコロナ禍の東京の夜の街を走っていた。目的地へ向かう途中でトイレに行きたいという男を降ろし、自身もタクシーを降りる。すると、どこからか聴こえてくる足音に吸い込まれるように葉が歩いて行くと、彼女の視線の先にはステージで踊る照生の姿があった。

2020年7月26日。
葉は飛沫予防シートを付けたタクシーをマスク姿で運転していた。同僚の運転手たちは「待つしかない」と弱々しく話していた。
その頃、照生の飼い猫のモンジャが部屋でイタズラしていると、茶色いバレッタが出てきた。誕生日を迎えた照生は、昼間、散髪屋で伸びた髪を切る。バレッタはもう必要ないが、照生は忘れずにそれを持って家を出る。
照生のその夜の仕事はライブハウスで、歌っているのは2021年7月26日に葉がタクシーに乗せることになるミュージシャンの男だった。照生は、彼にあてるはずのライトをはずしてしまい牧田に怒鳴られる。終了してから男に謝罪した照生は、どこかで会ったことがあるか尋ねるが、男は「わからない」と答える。照生は仕事を終えたあとに行きつけのバーで常連のフミオとダンス仲間の泉美と飲んでいた。泉美は海外で踊るという夢を語り、照生は「ケガでダンサーの夢を諦めた」と話す。
同じ頃、居酒屋で合コンをしていた葉は、煙草を吸いに店の外に出たところで見知らぬ男から声をかけられ、話の流れでLINEを交換することになる。葉のアイコンを見た男が「あれ、猫飼ってるんですか?」と尋ねると、葉は「いや…今は飼ってないけど」と返す。続けて「向こうが引き取ったから」と切ない表情でポツリと呟く。彼女がLINEのアイコンにしていた猫は、照生が飼っているモンジャだった。そして気がつくと、声をかけてきた男・康太(こうた)と一夜を共にしていた。「一生幸せにするんで」と調子のいいことを言う康太の言葉を聞きながら、葉はタバコを吸っていた。

すれ違うふたり

2019年7月26日。
照生は目覚めると、まだ小さなモンジャにエサを与えて家を出る。ケガをした照生は足を引きずって歩いていた。ダンススタジオに着くと、仲間たちが練習する傍らでバーにつかまってリハビリをする。練習後、仲間たちに「医者からもう踊るなと言われた」と告白する照生。動揺する彼に、仲間たちも気を遣っていた。
一方、葉は、ここ2週間、連絡を寄越さない照生に不安を抱いていた。公園のベンチに座り妻を待つジュンに葉は、「待っても来ない時はどうすればいいですか?」と話しかける。ジュンは、「たまには迎えに行ってもいいかもしれませんね」と答える。その答えを聞き、葉は仕事の途中だが、タクシーで照生を迎えにいく。
照生がスタジオを出ると、葉が迎えに来ていた。助手席に照生を乗せて車を走らせる葉は、2週間も連絡しなかったことを責める。葉は、「どんなに心配したか、照生がどんな状態でも好きだから支えたい」と打ち明ける。しかし、照生の考えは違っていた。こんな自分のことはきっと好きではないはずと考えていた。「自分でも自分のことがわからないので、気持ちを整理して先の目処を立ててから会いたかった」と言う。
一緒に考えたい葉とひとりで決めたがる照生。2人の意見は平行線のまま、言い合いはエスカレートしていく。葉は照生を降ろし、いっしょに食べるはずだったケーキを無理矢理持たせて車を出してしまう。そして、照生が追いかけてこないことに腹を立てる。照生はその辺に腰掛けると道行く人々を眺めながら、自分の誕生日ケーキをひとりで食べていた。
そのまま、2人は別れてしまった。

幸せなふたり

2018年7月26日。
一緒に寝ている照生と葉。朝、照生が目を覚ますと枕元に誕生日プレゼントが置いてある。葉がくれたのは茶色のバレッタだった。寝ぼけ眼のまま、2人は軽くストレッチを行い、猫のモンジャにご飯をあげて、照生はプレゼントのバレッタを髪に付け、一緒に出かける。途中、道の地蔵に手を合わせ、公園のベンチで妻を待つジュンに美しい鉢植えの花をプレゼントする。ジュンの妻の月命日が、照生の誕生日と同じ26日であることを2人は知っていた。
その後照生のバイト先である水族館に出かける。この日は休館日で、2人は忍び込んでデートをした。2人は大きな水槽の前で踊り、抱き合う。警備員の足音にあわてて逃げ、隠れてキスをする。
その後、タクシーを私用で走らせる葉は、助手席に乗せた照生と映画『ナイト・オン・ザ・プラネット』のセリフを真似て盛り上がる。夜は住んでいるアパートの屋上で花火をし、街の夜景を眺めながら照生は葉への想いを強く意識する。部屋のソファで『ナイト・オン・ザ・プラネット』を観ながらケーキを食べている葉。となりに座る照生はケーキのイチゴを食べながら、「来年の誕生日、プロポーズしよ」とつぶやく。それを聞いた葉は再度確認しようと聞き直すが、照生はそれをはぐらかす。そして、ふたりは楽しそうにじゃれ合う。

2017年7月26日。
あやふやな関係ながらも照生に思いを寄せる葉は、プレゼントを届けに照生がいるスタジオを訪ねる。そこで葉は、泉美からプレゼントを渡され写真を撮っている照生の姿を目撃する。雨の中、花束を投げ捨てて走り去る葉の姿を見かけた照生だが、追いかけても彼女を見つけることはできなかった。葉がいつもの公園近くでタクシーを停めていると、ジュンが雨の中ずぶ濡れで立っており、「妻が傘を取りにいっている」と言う。葉は自分の傘をジュンに渡すと、彼の妻を探しに走っていく。照生からの連絡を無視して走り回り、葉が公園に戻った頃には無事に会えたジュンとその妻が傘をさして待っていた。
その夜、葉はひとりでバー「とまり木」にいた。落ち込む葉にマスターは淡々と愛について語り、「自分は片思い中だ」と微笑む。葉は意を決して照生のバイト先へ向かい、驚く彼に自分の気持ちをぶつける。帰りはふたりでタクシーに乗り、先にひとりで降りようとする葉に照生は「伝えたら壊れちゃうんじゃないかと思って…」と言い掛ける。ちゃんと伝えようとする照生に対し、葉は「恋愛映画みたい」と茶化す。続けられなくなってしまった照生が「何でもない」と言うと、突然タクシーの運転手が「何でもないことないでしょう。言えるうち言った方がいいですよ」と声を掛け2人を驚かせる。メーターを止めた運転手は気を利かせて車から出ていく。照生は葉への思いを口にし、その唇に葉はキスをする。次第に言葉は出なくなり2人は深くキスをする。

ふたりの出会い

2016年7月26日。
葉は、友人のさつきが主演を務める舞台を観劇していた。ステージ上に数人のダンサーが現れ、ダンスを踊る。関係者とともに初日の軽い打ち上げに参加した葉は、さつきに感想を求められ「良かったよ」と答える。さつきが離れひとりになった葉に話しかけてきたのは、先程ステージで踊っていた照生だった。「本音の感想を言ってほしい」と言う照生に葉が「ダンスが芝居に合っていない」と告げると、照生は自分が振付をしてステージで踊っていたと話す。その時、照生の誕生日を祝うサプライズケーキが登場し、葉は部屋を出ていく。室外に出た葉はオートロックで締め出されてしまい、しばらく経って戸締まりをしていた照生に見つけられる。彼に助けられた葉はお礼にビールをおごり、ふたりは飲みながら夜の商店街を歩く。葉の辛口な批評にショックを受けたという照生に、葉は「以前演劇をやっていた」と話す。道端ではミュージシャンの男がギターを弾きながら歌っていた。ほろ酔い気分のふたりはその場で踊りだし、照生は葉を抱きかかえてクルクルと回った。

再び、2021年7月26日。
葉は、客のミュージシャンの男が「トイレに行きたい」と言うので、高円寺の劇場の前でタクシーを停める。自分も車を降りると、劇場内から聞こえてくる音に導かれるように中に入っていき、暗いステージの上で踊っているのが照生であることに気づく。
照生が気配を感じて顔を上げると、そこに立っていたのは迷い込んできたミュージシャンの男だった。彼を出口に連れて行くと、外に停車しているタクシーが目に入る。「どこかで会ったことあります?」そうミュージシャンの男に聞かれ、照生はやさしい笑みを浮かべながら「はい、何度か」と答えた。タクシーは走り出し、いつの間にか午前0時を過ぎて日付が変わっていた。
照生はバー「とまり木」でマスターに「何考えてるの?」と聞かれ、「何も考えてない。ちょっと…」と答える。マスターは新たな想い人らしき客の男とケーキを作り、照生の誕生日を祝ってくれた。
明け方、葉は仕事を終えて帰宅し、ベランダで朝日を見ていた。部屋の中からは赤ん坊を抱いたパートナーの康太が顔を出す。葉は「急に食べたくなってケーキを買ってきたけど、食べるのは明日にする」と言う。康太は「おやすみ」と言って部屋に入っていった。
その頃、照生は家に帰り、開け放たれた部屋の窓から昇る朝日を見つめていた。

『ちょっと思い出しただけ』の登場人物・キャラクター

主人公

佐伯照生(さえきてるお/演:池松壮亮)

この映画の主人公。怪我によって夢を諦めた元ダンサー。
ダンサーを辞めた後は舞台の照明スタッフとして働いている。
野原葉と交際していたが、足の怪我でダンスを諦めることになり、そのことで葉と喧嘩になりそのまま別れることになる。

野原葉(のはらよう/演:伊藤沙莉)

この映画の主人公。タクシードライバーとして働いている。
友人のさつきの舞台を観に行き、振付を担当していた照生に出会う。ダンスの話で盛り上がり、帰りも一緒になった2人は飲みながら歩くうちに意気投合し、それをきっかけに2人は付き合い始める。
照生が怪我によりダンサーを諦めることになり、そのことが原因で喧嘩になり別れることになる。
照生と別れ、合コンに参加した際、店先で話しかけられた男・康太と勢いで一夜を共にする。後に、康太と結婚し子供をもうける。

主人公の友人

泉美(いずみ/演:河合優美)

照生のダンサー仲間。海外で踊ることを目標としている。
照生の誕生日にプレゼントを渡し、2ショットの写真を撮っているところを葉が目撃し、嫉妬した。

さつき(演:大関れいか)

chelsea24
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@chelsea24

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