最高の教師 1年後、私は生徒に■された(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』とは、2023年に日本テレビで放送されたテレビドラマである。高校教師が、卒業式直後に担任生徒の誰かに突き落とされ1年前にさかのぼり、運命を変えるため生徒たちが抱える問題を解決していく物語。見る人が「あの時言ってほしかった」と感じる言葉が多くあり、当時の悩みが解消されるような気持になれるところが魅力だ。主演の松岡茉優が教師を演じ、芦田愛菜など注目の若手俳優が生徒役を務めた。ギャラクシー賞2023年9月度月間賞など多くの受賞歴をもつ2023年の話題作。

『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』の概要

『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』とは、2023年7月15日から9月23日まで日本テレビの土曜ドラマ枠で放送されたドラマである。本作で、松岡茉優が日本テレビ系連続ドラマ初主演を果たし、キーパーソンとなる生徒を演じた芦田愛菜が7年振りに民放ドラマに出演し話題となった。加藤清史郎、奥平大兼、當真あみ、窪塚愛流など注目の若手俳優も芦田の同級生役を演じた。
2019年に日本テレビで放送された『3年A組-今から皆さんは、人質です-』のプロデューサー・福井雄太と監督・鈴木勇馬が制作した作品でもある。本作で鈴木は、演出として携わっている。また、菅田将暉が主題歌を担当し「ユアーズ」を書き下ろした。
高校の化学教師である主人公・九条里奈が、卒業式直後に担任生徒の誰かに突き落とされ、1年前の始業式に突如タイムリープする。未来を変えるために「30人の容疑者」である3年D組の生徒たちに全身全霊で向き合い、彼らが抱える問題を解決していく物語。
「あの時に言って欲しかった言葉」や「知りたかったこと」などを詰め込んだ作品として、制作されたため心に響く言葉が多いのが特徴だ。Z世代にとっては「いま、知れてよかった」と思え、大人世代は「当時の自分が救われた」と思えるところが大きな魅力である。
その感動がSNSの世界にも広がり、犯人探しやサブタイトルを考察する動画が投稿され、TikTok大賞2023のスポーツ・エンタメ部門を受賞。
現代の若者が抱える問題を作品に反映させたクオリティの高さが評価され、ギャラクシー賞2023年9月度月間賞を受賞した。さらに、主演の松岡と生徒役の芦田が第117回ザテレビジョン・ドラマアカデミー賞の主演女優賞と助演女優賞をダブル受賞した。難しい役柄を演じきった2人の演技力が評価された。

『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』のあらすじ・ストーリー

突如はじまる2周目の人生

鳳来高校3年D組の担任教師・九条里奈(くじょうりな)は卒業式を終え、吹き抜け廊下でこの1年を振り返り、なんとか生き抜いたと率直に感じている。生徒との距離を保ち無難な判断をするのが、今の時代に合った適切な方法だと自分に言い聞かせてきた。すると突然、吹き抜け廊下のフェンスを乗り越えるほどの強さで背中を押され、階下へ落下していく。その時「D組卒業おめでとう」と書かれた赤いコサージュを付けた腕を目にする。
死にたくないと強く思った瞬間、里奈は1年前の始業式を迎えた3年D組の教室にいた。1年前と同じ光景を再び目の当たりにし、自分自身がタイムリープしたことを知る。
生徒30人が容疑者に見え、思わず手が震える里奈だった。
里奈はこの状況から逃げようかと考えるが、すでに犯人が里奈に殺意を抱いているとすれば、いずれ殺されてしまう。殺されないために何かを変える必要があると考え、生徒に寄り添うことで彼らが抱える問題を解決しようと決心する。
里奈は翌日のホームルームで生徒たちに向けて、「困っていることがあれば相談してほしい。何でもします」と宣言した。

覚悟を持つ重要性を思い知る里奈

そこへD組の生徒・瓜生陽介(うりゅうようすけ)が50万円を貸してほしいと頼んできた。1周目の人生では1学期で瓜生は転校していた。里奈はその原因が親の借金であることを初めて知り、50万円を貸す。
しかし、この日の夜、瓜生に渡した50万円でカラオケを楽しむ8人のD組の生徒たちを目撃してしまう。男子生徒には、瓜生、相楽琉偉(さがらるい)、迫田竜輝(さこたりゅうき)、向坂俊二(こうさかしゅんじ)がいる。女子生徒は、西野美月(にしのみつき)、野辺桐子(のべきりこ)、金澤優芽(かなざわゆめ)、江波美里(えなみみさと)がいた。
瓜生に事情説明を求めると、相楽が瓜生に対して里奈から金を借りてくるように指示したと分かった。
騙されたと知り弱気になる里奈だったが、1年後に殺される未来が待っていることを再び思い返す。卒業式の日に笑っていた生徒たちを生半可な方法では変えられないと気付き、自分自身が変わらなくてはならないと強く思うのだった。

翌日、里奈は化学準備室に鵜久森叶(うぐもりかなう)を呼び、クラスメイトから受けているいじめについて尋ねる。動揺する鵜久森に対して「2023年5月23日に不登校になる」という未来を告げる。信じられない様子の鵜久森は、化学準備室を飛び出す。そこに、西野、金澤、野辺、江波が待ち伏せていた。4人は鵜久森がいじめ被害を里奈に告げ口したのではないかと疑っていたのだ。クラス全員参加による裁判が行われ、鵜久森は告げ口をしていないと訴えるが、聞き入れてもらえない。鵜久森以外の全生徒の同意により、新たな嫌がらせを受けることになってしまう。
そこへ里奈がノートパソコンを持って教室に現れ、先ほどのクラス裁判の音声を流す。化学準備室に鵜久森を呼び出した時、里奈は彼女のかばんに盗聴器を入れていたのだ。さらに数日間、天井裏にカメラを設置しクラスを監視していたため、鵜久森が倫理、現代国語、地理の教科書に落書きをされていると気付いた。
いじめの証拠をつかむためにカメラや盗聴器を仕掛けた里奈には、鵜久森と一緒に戦う覚悟がある。彼女にこれまで受けてきたいじめの内容をクラスメイトの前で話すように改めて促す。
いじめに直接加担する生徒、見て見ぬふりをする生徒全員に向けて「自分たちがしたことを自覚させる」ための行動だった。里奈の行動を止めたい西野は、いじめられる鵜久森に責任があるかのような口振りで鵜久森を非難する。
鵜久森はついに、クラスメイト全員の前でこれまで受けてきたいじめの内容や心境を話し始める。
里奈は誰かを傷つけることを当たり前と思わないように、生徒たちの意識を変えると宣言するのであった。

1周目の人生で起きなかった出来事

里奈はある日、2人組の男たちにかばんをひったくられそうになった。D組の生徒がクラス裁判の音声が入ったノートパソコンを奪いに来たと察し、身体的な特徴から瓜生と向坂の犯行であると断定した。翌日、鵜久森から瓜生がいつもと違う様子だと聞いた里奈は、彼が抱える問題の解決に動き出す。
放課後、里奈は瓜生の家を訪問し、母子家庭の苦しい生活に不釣り合いな派手な女性服や靴などが部屋中に置かれているのを見た。しかし陽介が稼いだアルバイト代が母・梓(あずさ)の服などに使われていたのだ。里奈は瓜生に2023年7月18日に借金が理由で転校する未来を告げる。
里奈の話を信じられない瓜生だったが、アルバイト先の居酒屋から前借りした給料を梓に渡す。しかし梓は、借金返済に充てるつもりはない。そこへ里奈が向坂を連れて現れた。向坂は瓜生と一緒に卒業したい旨を伝え、アルバイトで稼いだ数日分の給料を借金返済用の金として梓へ渡す。向坂は里奈から瓜生が困っていると教えられ、協力することを決めたのだった。こうして瓜生は転校を免れた。

数日後、里奈は1周目の人生にはない殺害予告を受けた。D組の教室にある黒板に「九条里奈を殺害する」と書かれていたのだ。
里奈は眉村紘一(まゆむらこういち)と日暮有河(ひぐらしあるが)が殺害予告をした人物であると見抜いていた。工学研究会に所属する2人であればクラスに仕掛けた高機能カメラを停止できると考えたのだ。
殺害予告をしたと認めた2人は、里奈の行動が原因で迷惑していると理由を語った。実は、カメラが仕掛けられた教室に居づらくなった相楽たちに工学研究会の部室を奪われ、部活動が出来なくなっていた。
眉村と日暮は、相楽に抵抗してクラスから孤立するのを恐れていた。里奈は自分を蔑ろにする人から嫌われることを恐れる必要がないと伝える。

翌朝、阿久津由利(あくつゆり)と東風谷葵(こちやあおい)が「担任変更嘆願書」を学校に提出する。D組の担任から里奈を降ろそうとたくらむ相楽からの指示で、阿久津と東風谷が発起人となったのだ。自宅待機となり学校に行けない里奈は鵜久森に助けを求めた。
鵜久森は嘆願書を取り下げてもらうため、阿久津と東風谷に会いに行く。阿久津たちも眉村たちと同じように相楽たちに抵抗し、クラスから孤立することを恐れていた。鵜久森は里奈の高校時代の話しを聞かせ、「仲良くなりたいと思っていない人たちの自由を守る必要はない」と伝える。

翌日の昼休みに眉村と日暮は、部室を取り戻すため相楽と迫田がいる部室に行く。しかし迫田は、クラスメイト全員に2人を無視するように指示を出すと脅す。眉村たちはそろって土下座し「ちゃんとハブってください」とお願いする。相楽たちから仲間外れにされることにメリットしかないと気付いた2人は部室を取り戻した。
同じころ、鵜久森の説得により阿久津たちは嘆願書を撤回し、午後の授業から里奈が復帰することになった。鵜久森、阿久津、東風谷はこの日から友達になった。

「居場所」を求める江波

卒業式で自分を殺す可能性のある人物が江波であると考えていた里奈は、彼女が抱える問題を解決する必要があった。
ある日、里奈は江波に浜岡修吾(はまおかしゅうご)から交際の申し込みがあったかを確認する。驚く江波をよそに、2023年8月31日に浜岡を刺すことになると言い、近づかないように警告をした。前日に幼なじみの浜岡から告白されていた江波は、里奈の提案を受け入れられない。しかし江波は、里奈の話に出てくる浜岡を刺した直後の自分自身が発した「私には居場所がない」という言葉が、気になっていた。
実は、江波は家族関係がうまくいっておらず孤独を感じていて、友達関係の中で居場所を見いだそうとしていた。
しかし西野たちとの間に距離を感じ、グループを抜けて過ごすようになる。
週末、鵜久森、東風谷、阿久津、星崎透(ほしざきとおる)の4人で買い物を楽しんでいた。星崎は化学準備室を訪れた時、そこでお昼ごはんを食べていた鵜久森たちとも親しくなった。買い物からの帰り道、4人はクラスメイトの栖原竜太郎(すはらりゅうたろう)と栖原のバンド仲間である浜岡に会い、夕飯をみんなで食べることになる。浜岡の行きつけの居酒屋に行き、栖原は浜岡が江波に告白したと知る。
そこへ里奈が現れた。この居酒屋は、里奈の親友・早乙女智美(さおとめともみ)が経営する居酒屋で、浜岡が来たら呼んでほしいと早乙女に頼んでいたのだ。
里奈は浜岡に江波から手を引くように頼むが、聞く耳を持たず店を出ていってしまった。里奈は栖原以外の全員に帰ってもらった。そして、栖原が2023年9月4日に浜岡を襲う未来を告げた。里奈は、浜岡が江波を使って金稼ぎをする計画と2人が今日から交際すると知っていた。加えて栖原が江波に思いを寄せ、浜岡のたくらみに気付きながらも、見て見ぬふりをしようとしていることも知っている。
里奈が1周目の人生で浜岡の計画を知りながら「起こるはずがない」と静観した結果、起きた事件でもあった。里奈は「起こるかもしれない」と考え行動する重要性を栖原に伝える。
翌日の放課後、栖原は居場所を求める江波に「江波が立っている居場所に俺はいつでも行ける」と伝えた。江波は浜岡と別れると決める。
後日、江波と別れ計画が潰れた浜岡は、相楽の家を訪れる。江波を騙して金を稼ぐ計画を企てた黒幕は、相楽だった。

D組襲撃事件

夏休みが終わり2学期が始まった。1か月後には文化祭が開催される。D組は喫茶店のほか、体育館イベントの運営を担当することになった。里奈は体育館イベントの責任者に、プロとして音楽活動をしている瑞奈ニカ(みずなにか)を指名する。
数日後、鳳来高校に人気アーティストの瑞奈が通っているという記事が週刊誌に載ってしまう。騒ぎが大きくなることを恐れて、文化祭を欠席しようかと考えた瑞奈だが、里奈に説得され責任者を引き受ける。そんな瑞奈に協力するクラスメイトの中には鵜久森もいて、クラス全員で着るTシャツのデザインを任された。以前とはクラスの雰囲気が少しずつ、変わり始めていた。しかしその中には、相楽や西野たちはいなかった。
文化祭の8日前、D組が襲撃された。自分のせいで事件が起こったと責任を感じる瑞奈。瑞奈が通う高校で起きた事件として、騒ぎが大きくなれば文化祭が中止になる可能性もある。
ダンス部で参加する最後の文化祭を楽しみにしていた生田やよい(いくたやよい)は「瑞奈が調子に乗っているから襲撃された」と言い、瑞奈を責める。里奈は瑞奈は悪くないと伝えたうえで、みんなで調子に乗って文化祭を成功させようと提案する。妨害にもめげず成功した姿を見せつけることが、この事件を起こした犯人に対する抵抗であると里奈は考えていた。実は1周目の人生で、文化祭が中止になった責任を瑞奈が負ったため、あえて瑞奈を責任者にして守ろうとしたのだ。
生徒の中から壊された物を修復する時間がないと嘆く声があがるが、「今回はまだ1週間あるからできる」と鵜久森が励まし、文化祭の準備を続けていく。
文化祭は無事開催され大成功を収めた。放課後、教室に仕掛けておいた監視カメラで撮られた襲撃の映像を見た里奈は、浜岡がD組襲撃事件の実行犯であると知った。浜岡がD組を襲う理由は何なのかを考えていた時、鵜久森が発した「今回はまだ1週間ある」という言葉を思い出す。そして、鵜久森が自分と同じ2周目の人生を生きている事実に気付いた。

2周目の人生を生きる意味

2023年10月2日、里奈はお昼ごはんを一緒に食べようと鵜久森を化学準備室に誘う。里奈自身も2周目の人生を生きている事実を伝えたうえで、鵜久森にも確認する。鵜久森は1周目の人生で自らの命を絶っていた。その日から里奈と同じ始業式の日にタイムリープし、里奈が2周目を生きていることにも気付いていたと話す。鵜久森はなぜ2周目の人生を与えられたのか分からないと言った。
2023年10月3日、文化祭以降、学校を休んでいた東風谷の母から休学の相談が入る。里奈は事情を聞くため東風谷の元を訪れた。
東風谷は文化祭の打ち上げの場で鵜久森に「好き」だと告白したが、何か言おうとしている彼女を置いて走り去ってしまった。鵜久森を好きになった理由や、いじめの矛先が自分自身に向かないように、立ち振る舞った自分への後悔を里奈に話す。東風谷は鵜久森が打ち上げの日に言おうとしていた言葉を聞きたいと里奈に伝える。
翌朝、鵜久森は化学準備室で東風谷と再会し、「2周目の人生を生きている」と話す。そして1周目の人生で、今回と同じように東風谷が告白してくれたが、返事をする前に自らの命を絶ってしまったことを話した。東風谷に感謝の気持ちを伝えるために2周目の人生が与えられたのだと実感する鵜久森は、「好きと言ってくれてありがとう」と伝える。打ち上げの日も同じように伝えるつもりだった。
化学準備室を出た鵜久森は、2日前に誕生日を迎えた里奈にプレゼントを渡した。プレゼントの中には鵜久森が描いた絵とSDカードが1枚入っていた。SDカードの中には動画が収められていて、鵜久森は「明日がくる気がしない」という言葉を残していた。今日2023年10月4日は、1周目の人生で鵜久森が自らの命を絶った日だった。
里奈は急いで鵜久森を探す。なかなか見つからないため、立ち入り禁止になっている新校舎を見に行く。すると、里奈自身が誰かに突き落とされた吹き抜け廊下の下に、仰向けに横たわる鵜久森を発見した。

鵜久森を死に追い込んだ犯人だと疑われる相楽

鵜久森が亡くなり鳳来高校は休校になった。里奈は学校が再開される日の朝、鵜久森の家を訪れ、鵜久森の母・美雪(みゆき)のこの事件に向き合う決心を知った。
生徒たちの話し合いによりD組としても鵜久森の死に向き合うと決めた。その日の夜、星崎は東風谷の家を訪れ学校に仕掛けたカメラの映像を見せた。そこには鵜久森が亡くなった日の朝、制服を着た浜岡が映っていた。東風谷たちから浜岡の画像が送られた江波は、浜岡の家族から「相楽君とよく遊んでいる」という話を聞いた。

翌朝、星崎からこの事態を聞いた里奈はすぐに教室へ向かう。D組のほとんどの生徒が鵜久森を死に追いやった犯人が相楽であると疑っていた。「鵜久森は俺のせいで死んだ」と話す相楽。東風谷は真意を尋ねるが、相楽は「理由を説明できない」と言い、迫田とともに教室を出て行った。里奈は事件を起こしたとは言わなかった相楽を疑うのをやめるように伝え、2人を追いかける。
里奈は、迫田から相楽が「押しつぶされそうになるのをごまかす笑いを浮かべている」と聞かされた。クラス裁判で鵜久森がいじめ被害を告白した時にも笑っていた相楽は、酷いことをしていると理解していたが、プライドを守るために認められなかったのだ。里奈は「明日学校にきてほしい」と伝える。

翌朝、相楽はクラス全員の前で「俺のせい」と発言した真意やD組襲撃を企てたきっかけを話す。「自分と関係ないところで楽しむクラスメイトに腹が立ち、浜岡に頼みD組を襲った」という身勝手な理由だった。さらに鵜久森が亡くなる前に彼女と話した会話についても話した。相楽は普通の関係になろうと提案したが、鵜久森から断られ一生の傷を残してしまったと話す。鵜久森が命を落とした原因が自分にあると考えていた。しかし、浜岡から「何かしようか」と誘われたが断ったとも打ち明けた。
本気で変わろうとする相楽は、クラス全員に対してこれまでの行為について頭を下げて謝る。D組の生徒は相楽を疑ってしまったことを謝った。
放課後、相楽は里奈と一緒に鵜久森の家を訪れ、叶をいじめていたことを鵜久森の母・美雪に謝罪した。さらに叶の位牌と骨壺が置いてある仏壇に向かって必死に謝った。

鵜久森の死の真相

相楽が誘いを断ったにも関わらず、鵜久森が亡くなった日に学校に来ていた浜岡。迫田、瓜生、向坂の3人は理由を聞くために浜岡に会いに行く。浜岡は西野に頼まれて、「今の状況を覆す」証拠を集めるために学校に潜入したと話した。だが、鵜久森の死に関する話題になると、取り乱し部屋を出て行ってしまった。瓜生は里奈へすぐに報告した。

翌朝、西野、金澤、野辺の3人が教室にいないと気付いた里奈は「最悪の事態」が起こる前に早く探した方が良いと判断し、教室から飛び出す。D組の生徒たちも3人を探しに行く。学校としても鵜久森の死に向き合うと決めた教師たちも加わる。
西野たち3人は鵜久森の死に関わった責任をとるために飛び降り自殺をするつもりでいた。そこへ、月野春香(つきのはるか)、倉知夕夏(くらちゆうか)、貴島千里子(きじまちりこ)、穂積渚(ほづみなぎさ)が現れた。4人は必死に説得するが、西野たちは「責任の取り方が分からない」と言い、この場所から離れようとしない。穂積から連絡を受けた東風谷、阿久津、星崎が合流し自殺を阻止した。
全員で学校に戻り、西野が話し始める。浜岡が化学準備室に仕掛けたカメラで、東風谷の告白に鵜久森が返答している姿が撮られていた。西野はこの映像を使い鵜久森を吹き抜け廊下へ呼び出し、SDカードの取り合いになり、誤って鵜久森が転落してしまったと語った。誰かを傷つけて笑っている西野たちを変えるためにやってきたこと、落ちていく中でも西野を見つめる強さを持った表情をしていたことを話す。
鵜久森の死に向き合うと決めたD組生徒や鵜久森の母・美雪が知りたいと思っていた、鵜久森の思いや最期の表情だった。
西野は「鵜久森を死なすつもりはなかった」と主張するが、鵜久森への謝罪はしていない。自分の保身のために話す西野に「そんなつもりはなかったで済まされない」と叱る里奈。想像の欠如が原因で起きた出来事だと改めて生徒全員に伝えた。
そこへ、美雪が教室に入ってきた。この日、鵜久森が亡くなった新校舎の吹き抜け廊下を訪れるため学校に来ていたのだ。頭を下げて謝罪する西野、金澤、野辺に対して「この出来事を許せない」と本音を言う美雪。それでも最後に「楽しそうに生きていた叶の姿を忘れないでほしい」と、3人に母としての願いを伝えた。既に亡くなってしまった鵜久森へ償う方法を見つけた3人だった。

里奈を突き落とした犯人

警察の事情聴取を終えた野辺、金澤、西野がそれぞれ復学した。
里奈から2周目の人生を生きていると聞かされていた夫・九条連(くじょうれん)は、「里奈に何かあったら絶対に助ける」と誓う。

2024年3月10日、卒業式が無事に終わり、1周目で突き落とされた新校舎の吹き抜け廊下で、里奈は犯人を待っていた。そこへ現れたのは星崎だった。
里奈は、星崎が犯人だと見抜いた経緯を話す。
里奈が突き落とされた時に見たのは犯人の顔ではなく、腕だった。犯人は明確な殺意もなく、無感情な状態の人物だと推測した里奈は、星崎に目星を付けた。クラスメイトが必死で自分の思いを話す姿を、不思議そうな表情をして見ていたのだ。里奈は星崎が里奈を突き落とした後、自らも飛び降りようとしていることも見抜いていて、両方を止めるように説得する。星崎は、里奈の努力により変化するクラスメイト達の中で変わらない自分に絶望していた。里奈は、変わらないと決めつけずに自分を信じる重要性を伝える。
しかし、「どうしても心が動かない」と言う星崎は、飛び降りてしまう。里奈は星崎の腕をつかむが、1人で引き上げるのは不可能。そこへ里奈を心配し学校に来ていた連が現れ、2人で星崎を引き上げる。さらにD組のクラスメイトたちも駆けつけた。相楽がクラスメイト全員に声をかけ、里奈と星崎を探していたのだ。相楽は星崎が「西野の立場が悪くなって困っている」と言ったことを浜岡から聞き出していた。相楽の「俺たちのために死ぬな」という本気の思いを受け、見えている世界が変わっていく予感がする星崎だった。
全てが解決し、吹き抜け廊下から階下へ降りてきた。里奈に恨みを持つ浜岡が足早に近づく。里奈は背中を刺され倒れる。
病院のベッドで目覚めた里奈は、星崎を助けた卒業式後の人生を生きていると知る。
目覚めるまでの間、里奈は夢でこれまでの2周目の人生を振り返っていた。
苦しい状況を自らの意志と行動で変えてきた生徒たちから、「本気の思いには誰かが必ず応えてくれる」ことを教わったと改めて感じた。そして「無自覚に人を傷つける世界を変えてほしい」という鵜久森が最後に残した映像を思い出す。
里奈は鵜久森から託されたこの願いを叶えるために、生きて世界を変え続けていくことを誓う。

『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』の登場人物・キャラクター

鳳来高校3年D組

akitais0
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@akitais0

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サンクチュアリ -聖域-(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

サンクチュアリ -聖域-(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『サンクチュアリ -聖域-』は、2023年5月にNetflixで配信が開始されたオリジナルドラマである。大相撲を題材にした作品で、主演は一ノ瀬ワタル。脇を固める役者は染谷将太、小雪、ピエール瀧と、豪華な顔ぶれが揃う。相撲のセンスはあるが品性や礼儀は欠片もない不良少年・小瀬清が、相撲に真剣に取り組み、やがては各界を揺るがし始めるというストーリー。相撲の裏側をリアルに映し、相撲にかける力士たちの厳しい稽古と、熱すぎるまでの情熱が描かれ、世界で大ヒットを記録した。

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MIU404(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

MIU404(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『MIU404』とは、性格が全く違う二人の刑事が日本の社会問題に立ち向かいながら事件解決を目指す、警視庁機動捜査隊を舞台としたテレビドラマである。臨時部隊として新設された第4機捜に召集された刑事が志摩一未と伊吹藍だ。二人は相反する性格ながら、様々な事件に相棒として立ち向かうことになる。斬新なストーリーと共に、二人の刑事がバディとして絆を深めていく姿も目が離せない作品だ。

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HERO(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

HERO(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『HERO』とは、第1期が2001年に、第2期が2014年にフジテレビ系で放送された、検察をテーマにした日本のテレビドラマシリーズ。木村拓哉が主演を務め、自身の正義と価値観で捜査を行う型破りな検事・久利生公平と彼を支える検察事務官、同僚検事たちの活躍を描いている。その他、2006年にドラマ特別編が、2007年には劇場版がそれぞれ制作され、2015年には劇場版第2作が制作された。第28回ザ・テレビジョンドラマアカデミー賞を受賞した。

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結婚できない男(まだ結婚できない男)のネタバレ解説・考察まとめ

結婚できない男(まだ結婚できない男)のネタバレ解説・考察まとめ

『結婚できない男』とは、2006年7月から9月まで放送された、独身中年を題材としたテレビドラマ。仕事もできて収入もあるが、皮肉屋で結婚したくない独身男性が、徐々に女性に心を開いていく過程を描くストーリー。主人公の桑野信介を演じるのは主演の阿部寛。また、本作の放送13年後の2019年10月から12月にかけて、続編『まだ結婚できない男』が放送された。53歳となった主人公がまだ結婚んできていない姿を描いた本作は、高視聴率を記録し、メディアでアラフォー独身男性の特集が組まれるなど社会現象となった。

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銀魂2 掟は破るためにこそある(実写映画)のネタバレ解説・考察まとめ

銀魂2 掟は破るためにこそある(実写映画)のネタバレ解説・考察まとめ

「銀魂2 掟は破るためにこそある」とは、2018年8月に公開された、空知英秋原作の漫画「銀魂」を実写化した日本映画です。2017年公開「銀魂」の続編で、前作に続き監督は福田雄一、主演は小栗旬が務めています。前作とほぼ同じメインキャストで臨んだ本作は、原作で人気の長編「真選組動乱編」と、ギャグ色の強い「将軍接待編」をドッキングさせた内容。「真選組動乱篇」は真選組の参謀伊東鴨太郎の謀反を中心にした物語、「将軍接待編」は、万事屋がバイトするキャバクラに徳川茂茂がやってきて起きる騒動を描いたものです。

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彼らが本気で編むときは、(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

彼らが本気で編むときは、(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『彼らが本気で編むときは、』とは、家族の在り方やLGBT差別の問題について扱った、萩上直子監督のオリジナル脚本によるハートフル映画である。物語は、小学生のトモの母親が家出をしてしまうところから始まる。トモは母が帰ってくるまで面倒を見てもらおうと、叔父であるマキオの元へ向かうが、マキオは恋人であるトランスジェンダーのリンコと一緒に住んでいた。トランスジェンダーであるリンコにとまどうトモだったが、リンコの優しさやリンコを取り巻く人々との触れ合いを通して、心を開いていくストーリーとなっている。

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リトル・フォレスト(漫画・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

リトル・フォレスト(漫画・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『リトル・フォレスト』とは、主人公の成長を描くヒューマンドラマであり、五十嵐大介による漫画、漫画を基にした森淳一監督、橋本愛主演の映画である。漫画『リトル・フォレスト』は、作者の実体験を基に制作され、2002年12月から講談社発行の『月刊アフタヌーン』で連載された。映画『リトル・フォレスト』は、2014年8月に公開された『夏』『秋』、2015年2月に公開された『冬』『春』の4部作である。東北地方の小さな村に住む主人公のいち子が、自然に向き合いながら自分を見つめ直すストーリーとなっている。

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HERO(2015年の映画)のネタバレ解説・考察まとめ

HERO(2015年の映画)のネタバレ解説・考察まとめ

「HERO」とは2015年7月18日に公開された日本の映画作品。2001年に第1期、2014年に第2期としてフジテレビ系で連続ドラマとして放送された同作の劇場版2作目。監督は鈴木雅之。脚本は福田靖。2015年の日本映画興行収入第3位 (実写映画では第1位) を記録 (46.7億円)。木村拓哉演じる主人公・久利生検事が不審な交通事故を通して大使館の疑惑に関わることになる。

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阪急電車 片道15分の奇跡(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

阪急電車 片道15分の奇跡(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『阪急電車 片道15分の奇跡』とは2011年に全国東宝系で公開されたハートフル群像劇映画である。有川浩が2008年に発表した連作短編集『阪急電車』を原作とし、 監督三宅喜重、脚本岡田惠和、主演中谷美紀で映画化された。同じ電車に乗り合わせた8人の乗客たちがそれぞれ少しずつ関わり合い、笑顔になっていくさまが描かれる。作品の舞台となる阪急電車の他、西宮市や宝塚市なども制作に協力し、地元愛が強く溢れた映画に仕上がっている。

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LIFE!〜人生に捧げるコント〜(テレビ)のネタバレ解説・考察まとめ

LIFE!〜人生に捧げるコント〜(テレビ)のネタバレ解説・考察まとめ

LIFE!~人生に捧げるコント~とは、NHKが制作しているコントを中心としたバラエティ番組。『人生』をテーマにしており、ウッチャンナンチャンの内村光良が中心となっている。内村にとってはNHKでの初のレギュラー番組。一度見たら忘れられない個性的すぎるキャラクターたちや、多分野に渡る豪華ゲストが特徴。

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君と世界が終わる日に(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

君と世界が終わる日に(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『君と世界が終わる日に』とは、2021年1月から3月まで日本テレビでドラマ放送された、竹内涼真主演のゾンビサバイバルドラマである。物語は主人公の間宮響が恋人の小笠原来美を探しながら、生存者たちと一緒にウイルスに感染した人間のゴーレムと戦い、ゴーレムのいない安全な場所を目指して旅するストーリーである。人間を襲うゴーレムを倒しながら、生存者たちの仲間の絆が深まっていき、みんなで助かろうと一生懸命に生きる姿を見られるドラマ。主人公の間宮響の諦めの悪い性格や襲ってくるゴーレムとの闘いも見どころのひとつ。

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鎌倉殿の13人(大河ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

鎌倉殿の13人(大河ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『鎌倉殿の13人』とは2022年にNHKで放送された、平安時代〜鎌倉時代初期を舞台とした大河ドラマである。主演は小栗旬が務めた。 伊豆の地方豪族の次男坊であった北条義時(ほうじょうよしとき)は源頼朝(みなもとのよりとも)に仕え、源平の戦乱の中に巻き込まれていく。そして鎌倉幕府成立後は有力御家人たちとの権力闘争を勝ち抜き、次第に非情な権力者になっていく姿が描かれている。 脚本は今作が大河ドラマ3作目となる三谷幸喜が手掛けた。 同作品は2023年のエランドール賞特別賞を受賞している。

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勝手にふるえてろ(綿矢りさ)のネタバレ解説・考察まとめ

勝手にふるえてろ(綿矢りさ)のネタバレ解説・考察まとめ

『勝手にふるえてろ』とは2017年に公開された日本のラブコメディ映画。芥川賞作家の綿矢りさの原作小説を松岡茉優主演で映画化。10年間も中学の同級生に片想い中で恋愛経験ゼロのヒロイン「ヨシカ」。そんな彼女に人生初めての彼氏ができる。ヨシカは片想いだけど妄想彼氏の「イチ」と初めて告白されてできた彼氏・会社の同僚「二」で勝手に二股を作り葛藤する。傷つきながらも暴走する主人公をコミカルに描く。監督は『でーれーガールズ』の大九明子。「第30回東京国際映画祭コンペティション部門」で観客賞を受賞した話題作。

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糸(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

糸(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『糸』とは、2020年に公開された日本の恋愛映画で、中島みゆきの楽曲『糸』にプロデューサーの平野隆が着想を得て制作された。監督は瀬々敬久。平成元年生まれの高橋漣(たかはしれん)と園田葵(そのだあおい)は、美瑛で出会い恋に落ちる。しかし大人たちの都合で引き裂かれ別々の人生を歩む。出会ってから18年経って平成という時代も終わりを迎えるとき、互いを忘れられなかった漣と葵は再び手を取り合うために動き出していた。この物語は、漣と葵、その周辺の人々の軌跡を「平成」という時代にのせて描く作品となっている。

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のぼうの城(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

のぼうの城(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『のぼうの城』とは、和田竜の日本の歴史小説を元にして2012年に公開された映画である。犬童一心と樋口真嗣の共同監督で制作された。主人公の長親(ながちか)は忍城(おしじょう)城代の息子である。関白秀吉の家臣である三成によって、忍城は開城を迫られていた。しかし長親は世の理不尽に真っ向から対抗するため、三成に相対する。長親は周りの力を借り、ついには三成軍を退けることになった。この作品は時にはしんみりしつつも、長親という「でくのぼう」の奇策によって観た人を気分爽快にさせる歴史映画となっている。

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ネメシス(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

ネメシス(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ネメシス』とは日本テレビ系列で2021年に放送された探偵事務所が舞台のミステリー・エンターテインメントドラマである。舞台は横浜にある小さな探偵事務所ネメシス。新たに看板探偵となった風真は、天才的な推理力を持つ助手アンナに助けられながら難事件を解決してゆく。2人の上司・栗田は行方不明になったアンナの父を探しながら、20年前の事件を追っていた。広瀬すず演じる”天才助手”美神アンナと、櫻井翔演じる”ポンコツ探偵”風真尚希の凸凹バディが、ネメシスに舞い込む難事件を次々と解決してゆく。

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家売るオンナ(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

家売るオンナ(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『家売るオンナ(ドラマ)』とは、は、2016年7月から9月にかけて放送された、スーパー営業マンの不動産販売をテーマとしたドラマである。主演は北川景子で、天才的不動産屋・三軒家万智が、顧客の悩みや問題点を解決しつつ、家を売りまくるというストーリー。数々の賞を受賞し、海外でも方された人気ドラマで、2017年5月にはスペシャルドラマ『帰ってきた家売るオンナ』、2019年1月から3月まで、続編として『家売るオンナの逆襲』が放送された。

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桐島、部活やめるってよ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

桐島、部活やめるってよ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

男子バレーボール部のキャプテンだった桐島が部活をやめた。その噂はあっという間に学校中に広まるが、肝心の桐島は恋人の前にも、親友の前にも姿を現さない。桐島はなぜ部活を辞めたのか、そしてどこへ行ってしまったのか。突然の出来事は、あらゆるところで小さな波を立てていき、やがて映画部の前田の所にもやってくる。第22回小説すばる新人賞を受賞した朝井リョウのデビュー作を、吉田大八が映画化した青春群像劇。

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小さな巨人(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

小さな巨人(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『小さな巨人』とは、警察組織と戦いながら事件解決をしていく、エンターテインメントドラマである。優秀な刑事・香坂真一郎(こうさかしんいちろう)が所轄に異動になり、警察の上層部と戦いながら、所轄の刑事と共に事件解決をしていくストーリー。主演の長谷川博己の他に、岡田将生、安田顕、芳根京子、香川照之らがドラマ出演している。プロデューサーは伊與田英徳たち、脚本は丑尾健太郎たちが担当した。キャッチコピーは「敵は味方のフリをする」であり、警視庁と所轄の確執や警察内部の裏切者など、警察同士の戦いが描かれている。

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陽だまりの彼女(小説・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

陽だまりの彼女(小説・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『陽だまりの彼女』とは、越谷オサムによる日本の恋愛小説を原作として2013年に映画化された恋愛映画である。交通広告代理店の営業マンである奥田浩介(おくだこうすけ)が中学時代の同級生の渡来真緒(わたらいまお)に再会することからはじまり、ふたりは恋愛し結婚する。幸せな毎日を過ごしていたふたりだが、真緒に異変が現れる。そして浩介は真緒の驚くべき秘密を知るのだ。恋愛ストーリーの中にファンタジー要素が加わり、可愛らしく心温まる映画となっている。

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キセキ -あの日のソビト-(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

キセキ -あの日のソビト-(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『キセキーあの日のソビトー』とは、大ヒット曲を数々生み出したGReeeeNの結成と「キセキ」という楽曲の誕生秘話を描いた映画である。 音楽に挫折した兄のジンは、歯科医師を目指す弟のヒデの音楽の才能に気づき、ヒデの音楽活動を支えることにした。 父親である誠一のような医者を目指していたヒデは、歯科大学の仲間と共に顔を出さない音楽グループGReeeeNを結成する。 そんな2人の主人公と音楽を認めない誠一との葛藤を実話を元にしたストーリー。

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青天を衝け(大河ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

青天を衝け(大河ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『青天を衝け』とは2021年にNHKで放送された大河ドラマ。幕末〜昭和初期を舞台に、実業家として日本の礎を築いた渋沢栄一を主人公としている。主演は吉沢亮が務めた。武蔵国の農民であった渋沢栄一は後に将軍となる一橋慶喜に仕えることで、幕末の動乱に巻き込まれていく。明治に入った後は官僚として新政府を支え、下野した後は実業界に入り数々の企業の経営に携わった。ドラマでは常に前を向き未来を切り開いていく栄一の姿が描かれている。第110回ザテレビジョンドラマアカデミー賞を受賞している。

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SUPER RICH(スーパーリッチ)のネタバレ解説・考察まとめ

SUPER RICH(スーパーリッチ)のネタバレ解説・考察まとめ

『SUPER RICH』とは2021年秋にフジテレビ系の木曜ドラマ枠で放送されていたテレビドラマ。主演は江口のりこである。主人公はベンチャー企業の破天荒な女性社長である氷河衛(ひょうがまもる)。お金には困ったことがないが家族の愛情をうけてこなかった衛。反対に愛情であふれた家庭で育ったがお金がない春野優(はるのゆう)とともに会社を経営していくなかで、山あり谷ありの経験をしていく。孤独だったキャリアウーマンが信頼している社員たちと共に、いばらの道を次々に乗り越えていく人生を描いた作品である。

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僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ~2人の英雄(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ~2人の英雄(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ~2人の英雄』とは、堀越耕平の人気漫画『僕のヒーローアカデミア』の劇場版作品第1弾。興行収入は約15億円を記録した。 オールマイトと共に、個性の研究やヒーローアイテムの発明などを行う学術研究都市「I・アイランド」を訪れた緑谷。オールマイトは友と再会し平和な時を過ごしていたが、謎のヴィラン達が襲い掛かり島を占拠した。人質を取られ島のシステムを奪われた状況から、緑谷や1年A組の仲間たちは島の人々を守るためヴィランと戦う。

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