ラブ トランジット（シーズン1）のネタバレ解説・考察まとめ

『ラブ トランジット』の概要

『ラブ トランジット』とは、元カップルの男女5組が繰り広げる、恋愛企画である。最初はみなとみらいのアパートメントホテル「オークウッドスイーツ横浜」にて、約1カ月間のホカンス（ホテルに泊まって、バカンス気分を味わうこと）生活を始める。全く知らない人間との出会いから恋愛が始まっていく『バチェラー』や『テラスハウス』といった人気の恋愛要素に、元恋人がいるという要素が追加されている。韓国のエンターテインメント企業である「CJ ENM」が製作し、世界中で人気を誇る恋愛リアリティ番組「乗り換え恋愛」のフォーマットを元に日本で製作された、Amazon prime限定の企画である。全部で8話あり、それぞ約1時間の構成となっている。 「乗り換え恋愛」をコンセプトに作られた『ラブ トランジット』は、若年層を中心に人気を評した。その結果、配信が終わってすぐにシーズン2の作成が決定するほど（※シーズン2の配信開始は2024年8月22日）。
また、『バチェラー』といった人気番組同様にMCがおり、『ラブ トランジット』ではEXIT（りんたろー。と兼近大樹）をはじめ、松岡茉優、磯村勇斗、大久保佳代子、MEGUMIといった、豪華俳優が集結。ホカンスを過ごす中で、元恋人が新しい恋愛に進んでいく様子を直視できない人、思い直して元恋人とよりを戻そうか悩む人、さまざまな感情が渦巻く。その様子を盛り上げながら一緒に見ていく。

『ラブ トランジット』のあらすじ・ストーリー

第1話 元恋人からの手紙

第1話では、元恋人と、他人との初めての顔合わせの回となっている。誰と誰が付き合っていたかはまだ公開はできない設定のため、みなぎこちない様子で「初めまして～」とあいさつをしながら、テーブルに各自座っていく。その後はドリンクが用意されているので、全員が揃うまでゆっくり食事をしていく。そんな手探りな状態の中、元恋人からどういった人かを紹介する手紙が書かれており、それを本人が読みあげるというミッションが言い渡される。
「美容師のこうへいと、アパレルディレクターをしているあみ」「モデルであり、アイドルをしているきょうへいと、ミスコンの運営をしている大学生のありさ」「プロのアメフト選手のよしひとと、オーガニックスキンケアブランド”soel”で勤務するルカ」「起業家兼経営者のダイキと、俳優兼プロレスのリングアナウンサーのマイ」「株式会社MINAIの代表取締役マサシと、看護師のえり」が、元恋人同士であり、それぞれお互いに向けて紹介文を書いている。元カップルの様子が垣間見える瞬間だ。その中でも特に、マサシからえりに書いた紹介文をえりが読み上げる際に、号泣してしまう。この時点で、えりはまだマサシに気持ちがあるということが分かる。他のペアも、元恋人が自分のことをどのように思ってくれていたのか改めて知ることで、思いがあふれてくる。

第2話 元恋人とは別の男性とデート

第2話では、女性が今まで付き合っていた中で、1番思い出に残っている地へ別の男性とデートをするミッションが下される。ペアとなったのは、次のグループであった。「よしひと＆マイ」、「きょうへい＆ルカ」、「ダイキ＆ありさ」、「えり＆こうへい」、「マサシ＆あみ」 この組み合わせの中、ダイキ＆ありさ、マサシ＆あみはデートをすることで距離が縮まっていく。年齢差がこの2グループにはあり、男性側がかなりリードをしていくことで、女性を引っ張っていく。他の3グループは男女の関係というより、仲のいい友達のような関係でデートが進んでいく。まだ顔合わせをしたばかりなのでお互いに踏み込んだことは聞けないが、男性がそれぞれデートプランを考えて女性をもてなしていく形となっている。また、1話では公開不可であった職業も、2話で解禁される。

第3話～第6話 横浜のデート

3話～6話では、お互いの印象、誰が誰を好きなのか、誰と誰が付き合っていたのかなどがお互いに分かってくる。その中で、新しい恋に進むもの、振り返って再スタートを切っていきたいもの、お互いの思いが交錯していく。 3話のミッションでは、あみが誰かと2人きりで花火を見れる権利を得る。最初にデートをしたマサシを選ぶのかと思いきや、選んだのは元恋人であるこうへいであった。こうへいは驚いている中、今まで伝えきれていなかった思いをお互いが伝えていく中で、あみは思いがあふれてきて涙してしまう。その様子を見ることはできないが、2人の戻ってくる様子を気にしているマサシがいた。えりもその様子を見ているため、マサシが自分に気がないことを察してしまう。そのほかの男女も過ごしていく日が増えていき、親交を深めていく。 デートを重ねて思いを確認するペアや、ぎこちなくなかなか進めないペアなど、MCと共に楽しめる。

4話では、それぞれ気になっている人通しでデートをしてもいいことになる。純粋にどんな人か気になって、マサシはマイへ声をかけて居酒屋に行く。それとは対照的に、きょうへいはアリサへデートを申し込む。きょうへいは寄りを戻す気しかないので、全力で思いをぶつけに行くが、ありさの中でその気持ちは逆にどんどん小さくなっていく。ありさがあっさりしているというのもあるが、きょうへいの行動が異常で引いてしまう。2人のデートの中で、船の上できょうへいが「好きだ～」と叫ぶシーンがあるが、その横で引いているありさが映される。きょうへいの行動は全て裏目に出てしまっている。また、最初のデートでペアになったマサシとあみのカップルも、徐々に思いを寄せ合っていくが、あみはまだこうへいも気になっている様子で、決めきれない。

5話は継続してデートがメインの回となってる。マサシはあみを誘って、お花の綺麗なイングリッシュガーデンへ。4話では、マサシの職業を活かしたキャンドルデートもしていたこともあり、マサシのアピールが止まらない。ダイキはありさを誘い、サプライズ満点のデートでありさを楽しませる。花を準備したり、お菓子を自分で作ったり、やりすぎなところもありそうだが、それだけ思いを伝えている。この2組（4人）が外出をしているので、他の6人ホテルで待機しているのだが、空気がとても重たい。気になる人が前に進んでいく様子を目の前で見るしかないため、焦る気持ちと、どうしようもない気持ちで沈んでいくのが、えり、こうへい、きょうへいの3人だ。特にきょうへいは我慢できず、ありさを無理やりに全員の前で2人きりになろうと外へ連れていく。嫌がるありさと、心配する周囲の様子が描かれている。

6話も引き続きホテル生活の様子が描かれている。マサシがみんなの前で歌を披露するシーンがあるのだが、それが別れをテーマにした曲であった。その曲のチョイスになんとなく察してしまうえり。我慢できずに全員の前で大号泣してしまう。その曲を選んだことに納得のいかない周囲と、優しさからその曲を選んだマサシ。それぞれの思いがぶつかっていく。
最後では、7話、8話につながる引っ越しが行われる。横浜から北海道へトランジットするのだ。

第7話～第8話 北海道で最後のディナー

7話では、北海道での様子と、8話の最終告白に向けて、最後のディナーが描かれている。北海道では、過去のカップル通しでのデートは必須で行わなければならない。その後、気になるペアでのデートができる。まだ気持ちのある、こうへい、きょうへい、えりは、それぞれ最終告白へ向けて思いを改めて伝える。また、あみとマサシ、ありさとダイキも、改めて思いを確認するためにデートをする。その後に最後のディナーの様子が映される。日々を過ごす中で10人がかけがいのない関係になっていき、思いがあふれて涙するこうへいやよしひと、感謝の気持ちを伝えるあみやありさ、それぞれが思いのたけを伝えていく。

最終話である第8話は、最終告白の回である。バスに乗って思いを伝えに行き、成立したら2人でバスに乗ってカップル成立となる。 こうへいはあみへ思いを伝える。直前まであみはこうへいかマサシかで気持ちが揺れ動いていたが、最後に気持ちを決めたのは、元恋人であるこうへいであった。その選択は誰もが予想できるものではなく、MCも衝撃を受けていた。前日のマサシとのデートで、マサシがえりに気持ちが戻っていくことを察し、あみもこうへいへ戻ることを決めたのだ。 きょうへいとダイキはありさへ告白をする。きょうへいのアピールもあったが、ありさはやはりダイキを選ぶ形となった。思いが実らず、号泣するきょうへいが映されている。 マサシはあみかと思いきや、今までそっけない態度を取ってきたえりへ告白をする。北海道での生活で気持ちが変わっていったようである。 よしひとはルカへ。喧嘩ばかりであったが、ルカしかいないと気持ちを伝える。 結果、「こうへい＆あみ」、「ダイキ＆ありさ」、「マサシ＆えり」、「よしひと＆ルカ」という4組のカップルが復縁と成立した。

『ラブ トランジット』の人物

『ラブ トランジット』に出演する女性陣

あみ

小柄でかわいらしい女性。本名は吉成亜美（よしなり あみ）。1998年6月3日生まれで、東京出身だ。アパレルディレクターをしており、『ラブ トランジット』の中では、新しく出会う男性と、元恋人との間で取り合いにあり、企画を盛り上げてくれる存在となっている。趣味は動画編集やカフェ・古着巡り、カフェで読書や買い物のようで、とてもおしゃれな印象を与える。また、出身大学は獨協大学で、在学中にはミスコンに出場し、表彰されるほどの美貌の持ち主。

ありさ

ありさも『ラブ トランジット』を大きく盛り上げてくれた存在の1人。本名は松沢有紗（まつざわ ありさ）。生年月日は不明だが、最年少での出演となった（出演当時は大学に在学中だった）。大学のミスコンの運営をしており、自身もミスコンに出た経歴をもっている。『ラブ トランジット』の中では、あみ同様に、新しく出会う男性と元恋人からアプローチを受け、悩む様子が描かれている。

えり

職業は看護師のえり。本名は椛木映里（はなのき えり）。1994年生まれで、落ち着いた雰囲気のある女性。えりは新しく出会う男性とではなく、過去付き合っていた男性に思いを馳せ、『ラブ トランジット』中も一途に思っていた。そんなえりの気持ちとは裏腹に、男性は新しい女性とデートなどを重ねていく。そんな苦しい気持ちの中でも一緒に生活をしないといけないので、感情があふれ出すシーンもあった。えりも『ラブ トランジット』の重要人物となっている。

マイ