火の鳥(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ
『火の鳥』とは漫画界の巨匠、手塚治虫の描く漫画作品。その血を飲むと永遠の命が得られる伝説の鳥である「火の鳥」。この伝説の鳥を巡り、古代から未来へ、未来から古代へ。またミクロからマクロへ、マクロからミクロへと想像を絶するスケールで世界が流転する。文明の進化と衰退、科学の罪、生命進化、人間の心と、「火の鳥」を狂言回しに、あらゆる要素を紡ぎ、手塚治虫が読者へ送る「究極の物語」だ。
CV:なし
登場作:第10作 生命編
22世紀のテレビ局プロデューサー。青居はクローン動物をハンティングする番組で稼いでいたが、視聴者が飽き始めたので「クローン人間をハンティングする番組をはじめよう」と考え実行する。ペルーで火の鳥と人間のハーフの鳥女からクローン技術を受け取るが、勝手に青居本人のクローンが大量生産され、ハンティング番組が始まり、青居の人間もクローンもテレビ番組で狩られる。北海道まで逃亡し、少女ジュネと隠れて暮らす。
青居の最後は雑誌と単行本で異なる。雑誌掲載版では青居がテレビ番組内で殺されるが、単行本版では青居がクローン人間培養工場を爆破する部分が追加されている。また雑誌版では主人公の青井は最後にはっきりとクローンと断定されるが、単行本ではクローンではなく本物の青井であったと示唆がされる(失った指の部分)。
八百比丘尼(左近介)
CV:久保田民絵
登場作:第11作 異形編・第12作 太陽編
異形編と太陽編に登場する異形のものを寺で治療する尼。その正体は左近介で、寺の時空間が無限ループする空間で常に左之介が自分(八百比丘尼)を殺害しにくるループが起きている。
もともと、左之介女は女性で、父の八儀家正から跡継ぎの男として虐待されて育てられた。しかも恋愛関係にあった家老の息子も、父により討ち死にに追いこまれる。
父を恨む左近介は父が致死性の鼻の病に罹患し、治療を八百比丘尼に依頼することを知る。その治療を行わせず、父をこのまま致死性の病で死亡させる目的で、八百比丘尼を殺害すべく山の寺に向かい、比丘尼を斬り殺す。城へ帰る途中、なぜか道が閉ざされ、左近介は比丘尼の寺に閉じ込められる。そこへ、比丘尼の治療を願う村人らが何も知らずに来訪。左近介はやむなく比丘尼に変装し、火の鳥の羽で人々を癒して日々を送り始めた。
やがて己が比丘尼を殺めた罪で過去の世界に流されたこと、そしていずれ来訪する「左近介=過去の自分」に殺される罰を永遠に繰り返すのだと悟る。左近介は最初は取り乱して嘆く。しかし、罪と罰を受け入れ、人のみならず異形の妖怪までもを癒す寛大さを持つようになり、名実ともに八百比丘尼として己の死をも受け入れて死に続ける。
太陽編で、霊界の戦いで傷ついた神々の治療を行っているのは、負った罪の清算で行なっている。
『火の鳥』の名シーン・名場面
「世界だ」(第1作 黎明編)
黎明編ではラスト、クマソ一族は滅ぼされ、主人公ナギの血縁のクマソ一族が火山噴火でできた深いクレーターの深部で生き延びる。
閉じた世界でわずかな日光と水、草を食し、近親相姦で命を繋ぎ生き延びていた。
崖は切り立っており、這い上がる者は転落死し、クレーターからの脱出は不可能とされてきた。
だが、タケルは外の世界への憧れから、崖を這い上がる。なんども危機的状況になるが、そこを火の鳥の励ましもあり、ついにタケルは外の世界へたどり着く。
広く、明るい世界にタケルは感動し、旅をし、妻を見つける。
黎明編はもっとも古い時代を描いているが、この場面がラストシーンになる。閉鎖された閉じた世界が終わり、外の世界が始まる名場面。
猿田、罰として呪いを受ける(第2作 宇宙編)
『火の鳥』の全ての因果の原因、猿田が永久の罰を受けるシーン。
未来編、科学者の猿田、ナナ、牧村は宇宙の流刑星に漂流する。そこで牧田は流刑星で赤ん坊から老人までを永久に繰り返す罰を、流刑星や宇宙全域を支配する火の鳥から受ける。これは牧村が過去に犯した罪によるもの。具体的には、鳥女という宇宙人を妻にしたが、殺害して食したから。科学者の猿田、ナナはそれとは無関係なので、火の鳥から地球へ返すと言われるが、ナナは牧村を罪人でも愛するとし、流刑星に残る。猿田はナナに惚れており、赤ん坊の牧村を殺害すれば、ナナと地球で結婚できると考え、牧村殺害未遂を行う。そこを火の鳥が罰する。
その火の鳥による罰は凄まじいものだった。
具体的には、火の鳥は、
「あなたの顔は永久にみにくく……子々孫々まで罪の刻印がきざまれるでしょう」
「おまけにあなたの子孫は永久に宇宙をさまよいみたされない旅をつづけるでしょう」
「それがあなたへの罰です」
という内容。
加えて火の鳥は「地球へおいき!すぐに!」と猿田を地球へワープさせ、ナナからも引き離す。
『火の鳥』の物語で時間やキャラクターがループするが、猿田に限り、絶対的に救われない理由が決定づけられるのが、この場面。
ヤマトタケルと草薙の剣(第3作 ヤマト編)
ヤマト編で王子オグナは、クマソ一族の長、川上タケルを暗殺し、その名前を継承し「ヤマトタケル」となる。この場面はそのクマソの追ってが放った火に囲まれて、危機的なヤマトタケルが、火の鳥の声で草を切り、脱出する場面。
神話のヤマトタケルと草薙の剣、その場面が『火の鳥』のヤマト編では描かれている。
墓の下からの歌(第3作 ヤマト編)
ヤマト編のラスト。王子オグナ、カジカら大勢が、王の墓の殉死のために生き埋めにされてしまう。しかし全員が火の鳥の血をわずかになめていたため、生命力が高まり、土の下でも生き続けた。
そこで、殉死のために生きた人間を埋めることをやめさせるため、歌を歌い、声を上げるシーン。この声は半年間続く。
この後、殉死の風習は廃止される。
最後の最後で、王子オグナとカジカが恋を実らせ、安らかに二人で永久の眠りにつく名場面。
30億年の時を経て再会する二人(第2作 未来編)
未来編では人類が超水爆の戦争で絶滅。その後、火の鳥の力で地球上に唯一マサトだけが残された。マサト以外の全ての生命が途絶え、孤独に30億年間マサトは過ごす。生命の種を海へまき、地球が育つのを観察し、やがてマサトは創造主などと呼ばれる霊魂だけの存在となる。
そこへ火の鳥が訪れる場面。マサトは昔の面影はなくなり、白い老人状の姿になっている。
マサトはここで火の鳥のコスモゾーン(身体)に取り込まれ、火の鳥の内部でムーピーのタマミと再会し、永遠の一体化を果たす。未来編は人類の最終局面と絶滅と再生を描き、非常に長大な時間が流転し、マサトが生命の種をまく創造主、神だったとして描かれている。マサト本人はタマミと再会し救済され、人類は一からやり直すという場面。
美しい世界(第5作 鳳凰編)
鳳凰編での主人公の一人、片目片腕の我王(猿田)は怒りにまかせ暴れまわる盗賊であった。妻を殺害し、茜丸などを傷つけるなど、乱暴狼藉の限りを尽くす。やがて師である良弁上人と出会い、彫刻を掘るようになる。内に渦巻く怒りをぶつけた彫刻は話題となり、その後、茜丸と勝負する事となる。一度は勝負に勝つものの、過去の狼藉を責められて、残った右腕も切り落とされ、山へと追放される。
そこで我王は、ふと空を見上げるとあるがままの自然、太陽や樹木、空気の美しさに生まれて初めて感動し、涙を流すのがこの場面。
手塚治虫は生命賛美や自然、あるいは共存、人間、医学、ロボット生命など非常に深いテーマを追求している。『火の鳥』のこの場面にも、そのテーマが描写されている。
猿田=我王=鞍馬天狗の最後と火の鳥(第9作 乱世編)
Related Articles関連記事
火の鳥の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『火の鳥』はあの『鉄腕アトム』を生み出した漫画界の巨匠、手塚治虫による『火の鳥(不死鳥)』を題材とした長編漫画である。日本の漫画文化を代表する作品の一つ。仏教の「六道輪廻」の考え方を軸に「死と再生」を主なテーマとした壮大なストーリーとなっている。 全12編ともなる独立したストーリーの舞台が過去と未来を行き来する独特な構成や、宗教思想と漫画の融合が当時画期的であり、現在でも数々の作品に影響を与え続けている。 この記事では、生命の本質や人間の業を説くような火の鳥の名セリフの数々を紹介する。
Read Article
トキワ荘とは?歴史・逸話・トリビア・暮らしていた漫画家・メンバー・どこにあるかを紹介!
トキワ荘(トキワそう)とは、かつて東京都豊島区南長崎三丁目にあった木造2階建アパート。1953年から1962年頃まで、手塚治虫や藤子不二雄などの日本の漫画界の黎明期を支えた超一流の漫画家たちが共同生活を送っていたことで知られる建築物である。1982年に老朽化により解体されるも、「漫画の聖地」として非常に知名度が高い。現在も「トキワ荘マンガミュージアム」や「トキワ荘プロジェクト」の形で漫画界にその名を残している。 本記事では、トキワ荘に関する情報と、ここで暮らしていた漫画家たちについて紹介する。
Read Article
ブッダ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ
『ブッダ』とは、漫画家・手塚治虫が手がけた、仏教を生み出した釈迦こと「ブッダ」の物語についての漫画作品である。少年漫画雑誌『希望の友』(潮出版社)にて、1972年〜1982年まで連載された。後のブッダである主人公「ゴータマ・シッダルタ」が苦悩しつつ仏教をどのように悟ったのかを描き出している。実在の人物と手塚治虫自身の創作の人物が入り混じっているも、2000万部を超える売り上げを記録し、非常に評価されている作品である。
Read Article
ブラック・ジャック(BLACK JACK)のネタバレ解説・考察まとめ
『ブラック・ジャック(BLACK JACK)』とは、手塚治虫の代表的な漫画作品の1つで、天才無免許医師が法外な治療費と引き換えに多くの怪我や難病を治療していく人間ドラマ作品。1973年~1983年に『週刊少年チャンピオン』で連載され、連載終了後も読み切り作品が掲載された。さらに、他の漫画家の執筆による作品も数多くあり、医療漫画のパイオニアにして、金字塔と言われる。映画、OVA、実写のTVドラマ、アニメなど、さまざまな形で映像化されてきた。
Read Article
三つ目がとおる(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ
『三つ目がとおる』とは、手塚治虫による漫画及び、それを原作とするアニメ作品である。無邪気な性格の中学生、写楽保介は古代種族三つ目族最後の生き残り。額の絆創膏を剥がすと第三の目と共に超知能、超能力を操る冷酷な人格が現れ悪魔のプリンスと化す。写楽は世界征服を目論む一方で、時にクラスメイトの和登さんらと共に古代遺跡絡みの陰謀に巻き込まれる。オカルトブームの中、人気を博し第1回講談社漫画賞を受賞。漫画の神と呼ばれた作者の没後初のアニメ化作品でもある。
Read Article
奇子(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ
『奇子』とは手塚治虫が小学館『ビッグコミック』に1972年1月25日号から1973年6月25日に連載していた漫画作品。戦後史最大の闇とされた下川事件をモデルにした事件を核に、旧家一族の愛憎劇を絡めた物語となっている。第二次世界大戦直後、天外仁朗(じろう)が外地から復員すると、実家には末の妹・奇子(あやこ)が増えていた。実は奇子は仁朗の義姉と彼の父親の不義の子であり、彼女の存在が家族間に緊張を生む。一方仁朗はGHQのスパイに成り下がり、司令部からの命令で様々な汚れ仕事や諜報活動に手を染めていく。
Read Article
アドルフに告ぐ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ
『アドルフに告ぐ』とは、漫画家・手塚治虫が手がけた第二次世界大戦中のドイツと日本、そして3人のアドルフについての漫画作品である。『週刊文春』にて1983年1月6日〜1985年5月30日まで連載された。ヒットラー、カウフマン、カミル、3人のアドルフの人生が入り混じり、狂言回しの峠草平を中心に物語が進んでいく。1986年度の第10回講談社漫画賞一般部門を受賞し、手塚治虫の作品の中でもトップクラスの名作である。
Read Article
どろろ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ
『どろろ』とは手塚治虫によって描かれた、戦国時代を舞台に奪われた自身の身体を取り戻すべく48の魔物を追う百鬼丸と、泥棒の少年どろろの旅を描く時代劇漫画である。1967年から1968年までは『週刊少年サンデー』に、1969年には『冒険王』で連載された。父親の野望によって、48の妖怪に身体を奪われた姿で誕生した百鬼丸。医者・寿海に助けられた彼は身体を取り戻すため妖怪退治の旅を続けていたある時、泥棒少年どろろと出会う。手塚オリジナルの妖怪が多数描かれており、カルト的なファンも多い。
Read Article
ジャングル大帝(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ
『ジャングル大帝』とは、手塚治虫による日本の漫画、及びそれを原作とするアニメ作品である。 壮大な自然を舞台に、主人公のレオを中心とした物語で、その中で動物たちの弱肉強食や人間の欲望、自然の脅威や素晴らしさを知ることができる。学童社の月刊漫画誌「漫画少年」に1950年(昭和25年)11月号から1954年(昭和29年)4月号にかけて連載された。アニメ作品も制作されており、手塚治虫初期の代表作であると共に、現代アニメの基礎となった作品である。
Read Article
七色いんこ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ
『七色いんこ』とは1981年より手塚治虫が『週刊少年チャンピオン』で連載していた漫画、およびそれを原作とした舞台作品。シェイクスピアなどの海外古典から近代演劇まで、実在の演劇をベースにした1話完結の犯罪活劇。 七色いんこは、代役専門の天才役者。本人そっくりのメーキャップに、時には本人以上の演技力で観客を魅了する一方、劇場内の金持ちから金品を巧みに奪う泥棒でもある。警察から送り込まれた射撃・格闘に秀でた刑事、千里万里子(せんり まりこ)は七色いんこを追ううちに次第に彼に好意を抱くようになる。
Read Article
ばるぼら(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ
『ばるぼら』とは、手塚治虫によって『ビッグコミック』で連載された、芸術を題材とした大人向けの漫画。「耽美派の天才」と呼ばれる主人公の小説家が、アルコール依存症のフーテン娘バルボラと出会ったことで芸術家としての絶頂を味わい、そして転落するまでを描いている。男女の性愛だけでなく、異常性欲、黒魔術、薬物といったアングラ要素が満載の、いわゆる「黒手塚」と呼ばれる作品のひとつだ。 2020年、稲垣吾郎と二階堂ふみの主演で映画化されたことで話題になった。
Read Article
MW(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ
『MW(ムウ)』とは、手塚治虫による漫画作品。『ビッグコミック』誌上にて、1976年から1978年まで連載された。2009年には、玉木宏と山田孝之のダブル主演で実写映画版が公開されている。手塚治虫は1970年代の商業青年誌において、「同性愛」と「猟奇殺人」そして「個人VS国」や「善悪とは何か?」というタブー的な要素に取り組んだ。それらの要素が渾然一体となって作り出すドラマが作品の魅力である。南西諸島のとある小島で起きた事件で、人生を大きく狂わされた2人の青年を描いたピカレスクロマン作品である。
Read Article
鉄腕アトム(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ
『鉄腕アトム』とは、手塚治虫による漫画作品。テレビアニメ版や実写版など様々なメディアミックスが行われていることでも有名であり、手塚治虫の代表作の1つに挙げられている。『鉄腕アトム』の原作漫画は、光文社の月刊漫画雑誌『少年』にて1952年から1968年まで連載された。コミックスは、『講談社手塚治虫全集』全18巻をはじめ様々なバージョンが存在する。人間に似た心を持つ少年型ロボットアトムが、人間とロボットとの関係の狭間で地球の平和のために数々の難事件や敵に挑む姿を描いたSF作品である。
Read Article
シュマリ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ
『シュマリ』とは、手塚治虫による明治時代初頭の北海道を舞台にした歴史漫画作品。『ビッグコミック』誌上にて、1974年から1976年まで連載された。手塚作品の中でメディアミックスされていないが、ファン人気の高い作品として知られている。骨太の主人公を中心に激動だった明治初期の北海道を描き切った大河ドラマ的作風は、手塚漫画の魅力をさらに広げたとも評されている。主人公の元旗本は、自分から逃げた妻と間男を追って北海道へやって来た。そこでアイヌの人々と文化に魅せられて「シュマリ」と名を変え生きていく。
Read Article
ユニコ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ
『ユニコ』とは手塚治虫がサンリオより出版の『リリカ』で1976年11月から1979年3月まで、小学館より出版の『小学一年生』で1980年5月号から1983年7月号まで連載した児童向けファンタジー漫画である。1981年には『ユニコ』、1983年には『ユニコ 魔法の島へ』のタイトルで映画化した。 一角獣の子どもユニコは、いじわるなビーナスに神の国を追い出され、西風の精に運ばれ様々な時空を旅することとなる。不思議な魔法を使えるユニコは、訪れる先で様々な人々と交流し、彼らに愛と友情を届けていく。
Read Article
上を下へのジレッタ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ
『上を下へのジレッタ』とは、手塚治虫がバーチャルリアリティーのような妄想世界「ジレッタ」を巡る騒動を描いたブラックユーモア漫画。才能と野心あふれるプロデューサー門前市郎(もんぜん いちろう)が「空腹の間だけ絶世の美女になる」という特異体質を持つ越後君子(えちご きみこ)と、その恋人の山辺音彦(やまべ おとひこ)を利用して名誉欲を満たそうと七転八倒する物語。 手塚作品の中では知名度は高くないが、2017年には妄想歌謡劇『上を下へのジレッタ』のタイトルで舞台化され、横山裕が主演を務めた。
Read Article
リボンの騎士(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ
『リボンの騎士』とは、手塚治虫による少女漫画、およびそれを原作にしたアニメや舞台などのメディアミックス作品。1953年から1956年まで連載された『少女クラブ』版、1963年から1966年まで連載された『なかよし』版、1967年連載の『少女フレンド』版の3種類がある。異世界を舞台に、男女の心を持ってしまった主人公サファイアが、悪人たちと戦う物語がファンタジックに描かれている。少女向けストーリー漫画の先駆け的な存在として知られており、後続作品に多大な影響を与えた。
Read Article
神の手を持つ男 ブラック・ジャックの生い立ちと謎について考察まとめ
手塚治虫の漫画『ブラック・ジャック』。一話完結の作品の中に完璧な人間ドラマを描きだす手塚治虫は間違いなく天才だったといえるでしょう。漫画を読んだことのない人はもちろん、ある人にとってもブラック・ジャックは謎の多い人物です。今回は間黒男がいかにして伝説の無免許医ブラック・ジャックになったのか、ブラック・ジャックとはいったい何者なのか、その本性に迫ります。
Read Article
マガジンの歴代ヒロインまとめ
『少年マガジン』は、日本でもっとも長く続いている週刊の少年漫画誌の1つである。その長い歴史の中で幾多の傑作を生み出し、日本の漫画文化を支えていった。「少年漫画」という縛りがあるため主人公の多くは少年だが、その活躍を支えるヒロインたちもまた物語に欠かせない存在として魅力たっぷりに描かれている。 幼馴染に学生、人外や異世界人と設定も様々なら、その関係性も恋人から友人、ライバルまで多種使用である。ここでは、マガジン作品を彩ったヒロインたちを紹介する。
Read Article
罪か癒しか?『火の鳥』各編の女性キャラ抜粋
手塚治虫氏未完の大作『火の鳥』。永遠の命、愛、名誉。種々の欲望入り乱れるこの物語を、火の鳥同様に彩る女性陣をまとめました。
Read Article
[このキャラどっかで見たかも!]スターシステムのあるマンガまとめ
マンガを読んでいて、自分の思入れのあるキャラが同じ作者の違う作品に出ていたらテンションあがりますよね。 そこでそんな「スターシステム」が使われている作品をまとめました。
Read Article
その姿は遠い過去か、近い未来か…?『火の鳥 未来編』まとめ
手塚治虫作品の代表格として頻繁に語られる作品・『火の鳥』。シリーズごと様々な時代の話があるこの作品の中、"最初にも最後にも置ける"、一風変わった立ち位置に在る未来編についてまとめました。
Read Article
ぐるなびにて連載のエッセイ漫画【田中圭一のペンと箸-漫画家の好物-】をご存知ですか?
田中圭一先生と言えば、漫画界の巨匠・手塚治虫先生の絵柄で下ネタギャグな作風を確立したパイオニア。その田中先生が現在webサイト「ぐるなび」にて、漫画家ご本人とそのご家族にまつわる“食”にスポットを当てたエッセイ漫画を連載しており、これが大変おもしろい!ですのでこちらでは、田中先生の作品を通して、ご自身も漫画家や他分野で活躍されているご家族も紹介させて頂きます。
Read Article
手塚治虫の嫉妬伝説まとめ!とんでもない暴言の数々を紹介
「漫画の神様」と呼ばれた手塚治虫ですが、実は「嫉妬の鬼」としても有名でした。水木しげるや石ノ森章太郎など、人気漫画家への歯に衣着せぬ物言いにトラブルも絶えなかったそうです。ここでは著名漫画家への嫉妬にまみれた発言を紹介していきます。
Read Article
天才音楽家・ベートーヴェンを独自の解釈で描く…!!
言わずと知れた天才音楽家・ベートーヴェン。彼の半生をある男の数奇な運命と絡めて描く、『ルードウィヒ・B』と言う作品について紹介します。
Read Article
宮崎駿とウォルト・ディズニーはどっちが上かアニメファンが大論争!「手塚治虫と比較するべき」という声も【ジブリ】
数々の名作を世に送り出してきた宮崎駿とウォルト・ディズニー。どちらがすごいのか、アニメファンの声をまとめました。両者が偉大過ぎて比べられないといったものや、それぞれを支持する理由を掲載。中には「宮崎駿ではなく、手塚治虫とウォルト・ディズニーを比べるべきだ」といった声も。ファンたちのツイートや、宮崎駿の反応を紹介しています。
Read Article
【ブラック・ジャック】記念すべき第1話「 医者はどこだ!」のネタバレと感想
「鉄腕アトム」や「火の鳥」「ジャングル大帝」などの名作を世に生み出した手塚治虫先生。そんな彼の作品の中で「医療漫画の傑作」と言われ、現在でも高い支持を集めているのが「ブラック・ジャック」です。今回は2004年に発売された新装版の特徴を踏まえながら、第1巻収録話についてまとめていきます。(※参考画像なし)
Read Article
何でも治せる手腕と心。『ブラック・ジャック』に登場した「人間以外の患者」たち
漫画の神にして医学博士、手塚治虫の遺した医療漫画『ブラック・ジャック』。どんな難病、怪我も手術で治してしまえる手腕を持つ彼のこと、人間以外の動物や、果ては無機物も治療してるんです。
Read Article
ブラック・ジャック名言・名セリフまとめ【それを聞きたかった】
ここでは手塚治虫の傑作漫画の一つ、『ブラック・ジャック』に登場する名言・名セリフを紹介する。ブラック・ジャックの台詞だけでなく、彼の恩師の「人間が生きものの生き死にを自由にしようなんておこがましいとは思わんかね」など、手塚治虫の哲学がうかがえる台詞をまとめている。
Read Article
いつの時代も面白い!テレビアニメ『ブラック・ジャックシリーズ』
どうも。最近話題になっている「ヤング ブラック・ジャック」効果で再びB・Jブームが到来した筆者です。子供の頃に何気なく見ていたストーリーは、今改めて見ると中々に感慨深いものがあったりします。という事で今回は、テレビで連続放送されていたB・J各シリーズを1話無料動画と合わせてご紹介。
Read Article
死生観にドストライクなマンガまとめました
誰の中にもある「死生観」。客観的に見つめている深いマンガをまとめてます
Read Article
完結済の面白い漫画まとめ!寄生獣やAKIRAなど盛りだくさん!【全部名作】
完結しているおすすめの漫画をまとめてます!知らなかった作品や読んだことのない作品があった人はぜひ読んでみてください! 寄生獣やAKIRAなど今でも愛されている名作だらけですので最後までご覧ください!
Read Article
手塚治虫の名作『ブラックジャック』の集大成! 『ブラックジャック大全集』
手塚治虫の名作が最も美しく甦る。 『ブラックジャック』は過去、秋田書店等で何度か単行本化されているが未収録作品がいくつかある。 しかし本書は、過去の単行本化された中で未収録作品が3話と一番少ない。 なお、この3話(「指」・「植物人間」・「快楽の座」)は手塚プロダクションの意向により今後も掲載されることはないため、この『ブラックジャック大全集』が〈完全版〉と言えるだろう。
Read Article
心揺さぶられる!漫画に登場する名言・名セリフまとめ
日常的に何気なく読んでいるマンガのセリフに、ふと心を揺さぶられて思わず涙を流したことがあるという人は多いのではないだろうか。スポーツ・医療・ファンタジーなどマンガには様々なジャンルがあるが、その中には著者の想いが込められた「アツい」名言・名セリフがちりばめられている。本記事では漫画に登場する「名言・名セリフ」を、五十音順にまとめて紹介する。
Read Article
神の手を持つ男、ブラックジャックが進化して戻ってきた!!
10月よりアニメ放送が開始された『ヤングブラック・ジャック』。腕は確かながらも、常識では考えられない高額な手術費を要求するブラックジャックが闇医者になるまでの過程を描いた物語。口調は相変わらずながら若干ピュアさの残る医学生時代のブラックジャックに注目!
Read Article
1話から迫力のある手術シーンが…!【ヤングブラック・ジャック】第1話 まとめ
秋から放送されている新アニメ『ヤングブラック・ジャック』の第1話を簡単にまとめてみました!ネタバレを含みますので、ご覧になる際はご注意を。
Read Article
目次 - Contents
- 『火の鳥』の概要
- 『火の鳥』のあらすじ・ストーリー
- 第1作 黎明編(1954, 1967)
- 『漫画少年』版(1954)
- 『COM』版(1967)
- 第2作 未来編(1967)
- 第3作 ヤマト編(1968)
- 第4作 宇宙編(1962)
- 第5作 鳳凰編(1969)
- 第6作 復活編(1970)
- 第7作 羽衣編(1971)
- 第8作 望郷編(1971, 1976)
- 雑誌『COM』版(1971)
- 雑誌『漫画少年』版(1976)
- 「単行本」版(1980)
- 『角川』版(1986)
- 第9作 乱世編(1973, 1978)
- 雑誌『COM』版(1973)
- 雑誌『マンガ少年』版(1978)
- 第10作 生命編(1980)
- 第11作 異形編(1981)
- 第12作 太陽編(1986)
- 休憩 INTERMISSION(1971)
- 雑誌少女クラブ掲載『火の鳥』エジプト編・ギリシャ編・ローマ編(1957)
- 大地編(構想のみ)
- 再生編(構想のみ)
- 第13作 完結編 現代編(構想のみ)
- 『火の鳥』の物語構造
- 『火の鳥』の登場人物・キャラクター
- 火の鳥(不死鳥、鳳凰、フェニックス、ファイアバード、火焔鳥)
- 猿田(猿田彦、猿田博士、我王、鞍馬天狗、おやじ、八儀家正)
- ナギ
- タケル(初代、川上)
- 王子オグナ(ヤマトタケル)
- マサト(山之辺マサト)
- ロック(ロック・ホーム)
- ロビタ
- ムーピー(タマミ)
- 牧村(牧村五郎)
- 茜丸
- チヒロ (二五四五号、六一二八九号)
- 青居
- 八百比丘尼(左近介)
- 『火の鳥』の名シーン・名場面
- 「世界だ」(第1作 黎明編)
- 猿田、罰として呪いを受ける(第2作 宇宙編)
- ヤマトタケルと草薙の剣(第3作 ヤマト編)
- 墓の下からの歌(第3作 ヤマト編)
- 30億年の時を経て再会する二人(第2作 未来編)
- 美しい世界(第5作 鳳凰編)
- 猿田=我王=鞍馬天狗の最後と火の鳥(第9作 乱世編)
- 火の鳥の血はいらない (第12作 太陽編)
- 『火の鳥』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 手塚マンガ『ブッダ』は企画時点では、『火の鳥』の東洋編だった
- 『AKIRA』などで知られる漫画家の大友克洋は『火の鳥』のファン
- 漫画家の水木しげる、赤塚不二夫が登場している
- 手塚治虫の死で10000人が葬儀に参列し、メディアは「いま永遠の"火の鳥"となる手塚治虫」と報じた
- 『火の鳥』のメディアミックス作品
- テレビアニメ
- 『火の鳥』(2004)
- 『火の鳥』(2004) OP 「火の鳥」
- 『火の鳥』(2004) ED 「火の鳥」
- 劇場版アニメ
- 『火の鳥』(未制作)
- 『火の鳥2772 愛のコスモゾーン』(1980)
- 『火の鳥 鳳凰編』(1986)
- 『火の鳥 鳳凰編』OP 「火の鳥」
- 『火の鳥 鳳凰編』ED 「火の鳥」
- OVA
- プラネタリウム施設用アニメ
- 『火の鳥 -絆編-』(2012年)
- ゲーム
- 小説
- 舞台
- ラジオ
- 実写映画
- 『火の鳥』(1978)