僕とロボコ(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ
『僕とロボコ』とは、『週刊少年ジャンプ』で2020年31号より連載が開始された、宮崎周平が描いているギャグ漫画である。コミックスは2022年1月時点で6巻まで発売されている。ロボットが居候する、というどこかで聞いたことのあるシチュエーションが『僕とロボコ』の醍醐味だ。メディアにも多数紹介され、ジャンプ編集長も「今一押しの漫画」と猛プッシュしている。ポンコツなロボコと、心優しい少年ボンドを中心に繰り広げられるユニークな日常を描く「お笑い第七世代的」ともいわれている新しい漫画だ。
『僕とロボコ』の概要
『僕とロボコ』とは、週間少年ジャンプで連載中の、宮崎周平による日本の少年漫画、ギャグ漫画である。登場するキャラクターや話の骨格が『ドラえもん』をオマージュした作品ともいわれており、話中には1980年代〜90年代に同誌に連載されていた作品のパロディも多く組み込まれている。また、同誌で現在連載中の作品のパロディも度々登場し、昔の作品を知らない読者にも楽しめるようになっている。登場人物が全員悪意がなく善人に設定されており、年頃の主人公の世界観にイジメや悪行などといった描写が一切ない為、読者が不快に感じることが少ない作品である。
作品のタイトルにもなっているオーダーメイドロボットの「ロボコ」と、バミューダ小学校5年生の男の子、通称「ボンド」を主人公とした、ハチャメチャ爽快なギャグ漫画。
『僕とロボコ』のあらすじ・ストーリー
西暦20XX年、一般家庭にまでお手伝いロボットが普及している時代。オーダーメイドのロボット(OM)は、その見た目の可憐さや超高性能な機能を搭載されていることから世界中で爆発的人気となっていた。主人公、バミューダ小学校5年生のボンドの家庭にはまだOMがない。
母親は「必要ない」と言うが、ボンドは学校で友達からOMの自慢話を聞き、欲しくてたまらなくなっていた。なんとか母親を説得し、ついに念願のOMを手に入れたボンドだったが、やっとの想いで招き入れたOMは友達の家のものとは一味も二味も違うものであった。ユニークな見た目、ハチャメチャな言動、料理は既製品をご飯に盛っただけの「押忍!クソ男飯!」しか作れない、いわゆるポンコツ。しかし忠誠心だけは強く、ボンドのことを「ご主人様」と呼び大切に想う態度から、ボンドは次第に心を許しロボコを受け入れていく。
ボンドの級友ガチゴリラとモツオは今でこそボンドの大親友だが、ボンドが転校してくる前は悪名高き2人組で人々を遠ざけていた過去をもつ。しかしそれは2人に向けた心なき言葉や態度に傷ついた結果であり、もう傷つきたくないという心がそうさせているだけであった。小学2年の時に転校してきたボンドはそんな2人を見て、「悪い人には見えないんだけどな…」と言って無邪気に2人に近づいていった。最初はそんなボンドをうっとうしく思い、遠ざけるためにわざと嫌なことをしてみるが、ボンドの心の綺麗さと本質を見る目が2人の捻くれた心を次第に真っ直ぐに戻していく。元々は2人とも優しすぎるほど綺麗な心の持ち主。ガチゴリラとモツオは、ボンドのことが大好きになった。
他にも、まどかちゃんやルリのボンドに対する恋心、はたまたガチゴリラと浦原アカネの恋の行方など、小学5年生の日常は忙しく楽しい毎日だ。
ロボコと心優しいボンドを取り巻く、愉快で楽しい仲間達との青春ギャグストーリーとなっている。
『僕とロボコ』の登場人物・キャラクター
cvはボイスコミックでのキャスト。
メインキャラクター
ロボコ
cv:天川めぐみ
ボンドの家にやってきたOMロボット。世間で大人気のOMロボットとはかけ離れた容姿をしている。大きい体に、ドラゴンボールの登場人物「ナッパ」を彷彿とさせる立派な膝、個性的な髪型をしており、メイド服を着用している。寝てばかり、作るご飯は「押忍!クソ男飯!」で、ジュースや調味料が入れ物のままご飯の上に乗っているもの。あまりに何もできないので、ボンドからは「OMかどうか以前の問題…」と思われてしまう。
目からビームを出すことができ、特徴の膝からはおみくじや占いなど色々なものが出せる。体のボタンを押すとファミチキを出す機能も付いている。その他、髪の毛を使って空を飛ぶことができる(ロボコプター)。威力が強い「ロボコ砲」を打つと、顔の化粧が取れて素顔になってしまう。
ボンドの家に来る前に何をしていたかは闇に包まれているが、OMとしては欠陥品のために何度も人間に返品をされたとおもわせる話を作中でしている。その為、人間に不信感を抱いていたが、ボンド始め町内の人々が温かい気持ちで受け入れてくれ次第に人が好きになっていく。面倒見が良く、子供達にも大人気。
エネルギーを使いすぎると姿が変わってしまい、美少女になる。その姿をボンドは嬉しそうに喜んでいるが、ロボコ本人は「運動機能が下がるので」と不服そうだ。
平 凡人 (たいら ぼんど)
cv:杉澤摩耶
バミューダ小学校の5年生。OMとしては欠陥品のロボコを受け入れた、温かい心の持ち主。小学2年生の時にバミューダ小学校に転校してきた。転勤族の父がいるため学校を転々としていたが、今回は単身赴任なので長く住むことができると喜んでいた。級友のガチゴリラとモツオにからかわれることもあるが、2人の言葉の中にある優しさを汲み取ることができる。純粋で心優しいボンドに、ガチゴリラとモツオは心を開き、3人は大の仲良しになった。
作中ではユーモア溢れる登場人物の中で唯一のツッコミ担当。週間少年ジャンプの大ファンであり、毎週の発売を1番の楽しみにしている。合併号の週は、ジャンプが発売されないのでショックのあまりズボンを履き忘れて外出するなどの失態を侵すほどポンコツになってしまう。同じクラスの円ちゃんが好き。
主人公のクラスメイト
我知 ゴリラ (がち ごりら)
cv:八鍬忍
ボンドの級友、通称「ガチゴリラ」。モツオと一緒にボンドをからかうことがあるが、言葉の裏には相手を思う優しさが隠れている。実は大地のように広い心を持っており、とても優しい。実家は動物病院を経営している。5人兄妹の長男であり、獣医で忙しい母親の代わりに弟や妹の面倒をよく見ている。ロボコのことがタイプで好意を抱いている。語尾の最後に「ウホ」とつけるのが口癖。
金尾 モツオ (かねお もつお)
cv:やまなか正之
ボンドの級友、通称「モツオ」。超がつくほどのお金持ち。父の意向で本来は海外の小学校に行く予定だったが、友達と離れたくない一心でバミューダ小学校に通っている。父に「全国模試で一位を取り続けなければ海外の小学校に行かせる。」と言われており、約束通り必死に勉強をして一位を取り続けている。しかし、無常にも中学校は海外に行くことが決められている。残り少ない卒業までの限られた時間で、いかに友達と過ごす時間を沢山作るか、をいつも考えて行動しており、友達との時間を非常に大切に思っている。
以前は似た境遇のガチゴリラと一緒に、嫌な奴を演じて他者を遠ざける振る舞いをしていた。しかしボンドと出会い、純粋な心に触れることで本来の気持ちや大切なことを思い出し、ボンドとガチゴリラに心を許し大の仲良しになっている。超お金持ちイケメン小学生4人軍団「バミュ4」の1人。
円ちゃん(まどか)
cv:湯宮由海
ボンドの級友、通称「まどかちゅわ〜ん」。才色兼備でみんなの憧れの的。ロボコに興味を持ち、ボンドとも仲良しになる。その可憐さから読者モデルをやっており、ツイッターのフォロワー数は1万2千人。ボードゲームが得意で、「ボドゲの女王マッド」と呼ばれていた過去をもつ。あらゆるボードゲームでレーディングトップを独占し、無敗の成績をおさめるが、その後ボドゲ界から突然姿を消した。真剣になると勝負師の顔に変わってしまう特質をもち、性格も変わってしまう。その顔が元の可憐な姿からかけ離れていることからボードゲームを母親に止められている。その他、山菜採りや釣りなども得意。
ボンドと仲良くなったことで、次第にボンドのことを意識し始めるようになる。
タグ - Tags
目次 - Contents
- 『僕とロボコ』の概要
- 『僕とロボコ』のあらすじ・ストーリー
- 『僕とロボコ』の登場人物・キャラクター
- メインキャラクター
- ロボコ
- 平 凡人 (たいら ぼんど)
- 主人公のクラスメイト
- 我知 ゴリラ (がち ごりら)
- 金尾 モツオ (かねお もつお)
- 円ちゃん(まどか)
- 浦原アカネ(うらはら あかね)
- モテ杉シュン(もてすぎ しゅん)
- 三船 千鶴(みふね ちづる)
- バミューダ町の仲間達
- メイコ
- 我知 ルリ(がち るり)
- ママ
- ニョン太(にょんた)
- 我知 ルコ(がち るこ)
- その他の登場人物
- 芹澤 岳(せりざわ がく)
- ミリー
- タリー
- 『僕とロボコ』の用語
- バミューダ小学校
- バミュ4
- 押忍!クソ男飯!
- 「ダークネス」
- 『僕とロボコ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- パロディの多さ
- 『ドラゴンボール』
- 『HUNTER×HUNTER』
- 『ONE PIECE』
- 『DEATH NOTE』
- 『SLAM DUNK』
- 『約束のネバーランド』
- 『僕のヒーローアカデミア』
- 『NARUTO』
- 「ぶちかませ!!」
- 「親友という名の奇跡をな☆」
- 『僕とロボコ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 発売中のコミックスの表紙は大人気漫画のオマージュ
- エネルギーを使いすぎると美少女に変身
- ロボコの過去は軍事用ロボットか
- ニョン太がライオンに進化
- アニメ『呪術廻戦』とのコラボレーション
- AIキャラクター「りんな」とのコラボ、ロボコをAIキャラクター化