火の鳥(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

『火の鳥』とは漫画界の巨匠、手塚治虫の描く漫画作品。その血を飲むと永遠の命が得られる伝説の鳥である「火の鳥」。この伝説の鳥を巡り、古代から未来へ、未来から古代へ。またミクロからマクロへ、マクロからミクロへと想像を絶するスケールで世界が流転する。文明の進化と衰退、科学の罪、生命進化、人間の心と、「火の鳥」を狂言回しに、あらゆる要素を紡ぎ、手塚治虫が読者へ送る「究極の物語」だ。

CV:井上和彦
登場作:第1作 黎明編

クマソ征伐に出たヤマト国の第5王子。クマソ征伐のため、川上タケル暗殺に向かう。年齢16歳で悩み深い性格。
特技は笛で、この笛の音がきっかけで火の鳥に助力を受ける。
また持つ剣は草薙の剣。
川上タケルを討ち、タケル名を授かりヤマト・タケルとなる。
ヤマト国で殉死のため生き埋めにされるが、火の鳥の力で殉死の生き埋めに反対する歌を半年間歌う。

マサト(山之辺マサト)

CV:浪川大輔
登場作:第2作 未来編

西暦3404年の地球の地下都市、ヤマトの2級宇宙戦士。
ムーピーの殺処分命令をコンピューターが下すが、人間の女性に変化したムーピー「タマミ」を愛しヤマトの政府に反乱、ヤマトや政府の宇宙戦士から逃れ、地上へ脱出する。
地上で猿田博士の研究ドームに逃れ、そこで生活するが、地球人類は核戦争で絶滅し、猿田博士らも死亡、マサトのみが火の鳥の力で不老不死となり、30億年間孤独に苦しむ。
30億年後、マサトは火の鳥と再会し、火の鳥のコスモゾーン(火の鳥の身体)と一体化され、そこでムーピーのタマミと再開を果たし、未来永劫の一体化をする。

山之辺マサトのキャラクターは、手塚治虫のマンガ『ブラックジャック』にも登場する(第14話、第22話、第121話)。

ロック(ロック・ホーム)

CV:風間杜夫
登場作:第2作 未来編

未来編の地下都市ヤマトの1級宇宙戦士。政府の中央司令部の権力者でコンピューター「ハレルヤ」の命令を忠実に実行する。交際中の恋人とも「ハレルヤ」の命令で交際をやめるなど、公私にわたり「ハレルヤ」を絶対視している。
実はロックは「ハレルヤ」の計算による体外受精とチューブ内で生まれており、ロックは自分は「ハレルヤ」の子どもであり、「ハレルヤ」を母親だと感じていた。
しかし、他国レングードのコンピューター「ダニューバー」との争いから、「戦争せよ」との命令を「ハレルヤ」から受け、ロックはそれを拒絶しヤマトから脱出。地上で部下のマサトらが暮らす猿田博士の研究ドームに亡命する。
結局、戦争は起き超水爆で人類は絶滅、ロックは滅亡した地下都市のマグマを地上から見て、その後に超水爆の放射能で死亡する。

ロック・ホームは、手塚治虫の漫画作品に幅広く登場するキャラクター。基本的に黒いティアドロップのサングラス姿の貴公子的かつ悪者であるポジションが多い。
名前の由来はシャーロック・ホームズから。『火の鳥』の他に『鉄腕アトム』、『ブラックジャック』、『リボンの騎士』、『メトロポリス』などに登場する。デビュー作は『少年探偵ロック・ホーム』。『バンパイヤ』では主役がロック。

ロビタ

CV:牛山茂
登場作:第2作 未来編・第6作 復活編

未来編では登場時点で旧式の大量生産品であるが、復活編の終盤で、主人公レオナとチヒロが一体化した姿だと判明する。
電子頭脳が大きくなりすぎて、胴体内部が電子頭脳となっており、二足歩行は難しく、足ではなく「摩擦よけの車」と表現される臀部のベアリングで滑るように移動する。初代は足があったが、量産されたロビタは足が取り外された。

ロビタは、外見は旧式のロボットで構成物質も機械、しかも量産されているが、人間だと主張する。

復活編で、農場で子どもが事故死するという事件が起きる。それについて、農場で使用されていたロビタの過失であると、えん罪をかけられる。裁判が開かれ、ロビタらは反論し、十年に及ぶ審議が行われる。結果、農場にいたロビタ全てが故障したロボットだったとして溶解処理とされてしまう。
それをきっかけに、全てのロビタが反乱し、ロボットには絶対に不可能な行動である自殺を行う。
さらに月面に一台だけいたロビタも自殺ができないので、代わりに意図して殺人を行い自首を行う。

他の登場ロボットはAIなので、自殺や殺人、また人間に攻撃するなど自律した行動が行えない描写がある。口調もロビタのみ独自性があるように表現されている。
(例)
ロボット=「はい だんなさま」
ロビタ=「しかし だんなさま」

手塚治虫特集スペシャルアニメでは『鉄腕アトム』の登場キャラクター天馬博士の助手ロボットとして登場し、『ブラック・ジャック』のキャラクター、ピノコと言い争った。『アストロボーイ鉄腕アトム』では、お茶の水博士の助手ロボットとして登場している。

ムーピー(タマミ)

CV:冬馬由美
登場回:第2作 未来編・第8作 望郷編

どのような過酷な環境(例えば強い放射能)にも耐えうる生命力を持つ不定形の宇宙生物。
変身能力を有し、人間の社会に溶け込むことができ、さらに一種のテレパシーを使用し、好きな夢を見る「ムーピー・ゲーム」を行えるなど、その能力からペットとして人気が高い。

未来編では、美しい女の姿に化けている、未来編の主人公マサトの恋人。
ムーピーが退廃文化の一因だと判断したコンピューターは全ムーピーの殺処分を命じるが、マサトは情が移ってしまった恋人のタマミを殺すことが出来ず、ヤマトを脱走。荒れ果てた地上を彷徨うが、二人は火の鳥に導かれ、ロビタと猿田博士に保護される。
その後、人類が核戦争で絶滅すると、タマミは猿田博士の生物系復活計画に協力するため、人間の姿を完全に消去して培養槽内部のスライム状の生き物になる。
寿命は長いが、約500年で死亡する。未来編では30億年後に火の鳥の体内、コスモゾーンで恋人としてマサトと再会し、二人は永遠に一体化する。

望郷編では人間とムーピーのハーフの少年コムが登場する。ハーフ達は視力と聴力が無く、代わりに触角が生え、これで感覚を認識している。

タマミは手塚治虫のマンガ『ブラックジャック』にも登場する。第22話で、恋人マサトと白血病の問題から結婚ができず、ブラックジャックの元を訪ねるキャラクター。

牧村(牧村五郎)

CV:神谷明
登場回:第2作 宇宙編・第8作 望郷編

宇宙編、望郷編でともに宇宙飛行士として登場。

宇宙飛行士となる事を宿命づけられ、外宇宙に地球由来の細菌を持ち込まないために、無菌室で育成された。その無菌室で若い女性にガラス窓越しに誘惑され、牧村はその若い女性に初恋をした。牧村は無菌室を脱走してその女性にアプローチをしたが、実は単にからかわれていただけだと判明する。さらに無菌室の外に出たので、厳しい菌の検査を受けている。それ故に女性にトラウマを持ち、女性に冷淡な接し方をする。

その初恋の女性のトラウマから、結婚した異星人の鳥女を殺害し食してしまう。その罪により、火の鳥により流刑星に収監され、繰り返し若返りと老化を流刑星で行い、永遠に生き続けなければならない罰を受けた。

望郷編では、地球に帰郷する途中の惑星エデンの女王ロミと出会い、雑誌版ではロミを殺害する。逆に単行本では協力をする。

茜丸

CV:古川登志夫
登場作:第5作 鳳凰編

鳳凰編の二人の主人公の一人(もう一人は我王=猿田)。

我王が怒りで創作するのに対し、茜丸はおしゃれで洗練された彫刻家。仏師としてはエリートで、洗練された作品の技巧の能力の持ち主。鳳凰編では我王と鬼瓦の彫刻対決で作品で敗れる。しかし我王の過去の悪行を指摘することで勝利する。勝利後の茜丸は堕落し、火の鳥に「もう人間に生まれ変わることはない」とされ、死亡する。

我王に彫刻で負けたが茜丸の技術は高く、少女ブチをモデルにした仏像の作成などその能力は卓越していた。鬼瓦対決時には彫刻でスランプに陥り、仏に祈り、もがき苦しみながら必死に彫刻をしていた。

チヒロ (二五四五号、六一二八九号)

CV:小林美佐
登場作:第6作 復活編・第8作 望郷編

『火の鳥』では復活編ではヒロイン、望郷編でも登場する。精密機械局製造のロボット。六一二八九号は復活編でチヒロが美少女に見える主人公レオナと出会い感情が芽生える。二五四五号は望郷編で地球に不法侵入する少年コムを助けた。

チヒロ型のロボットは一千三百六十九万二千八百四十一体、他の型も合わせると世界に十二億七千七百五十四万四千五百三十九体製造されている。

青居

go-1128435570064081132422
go-1128435570064081132422
@go-1128435570064081132422

Related Articles関連記事

火の鳥の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

火の鳥の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『火の鳥』はあの『鉄腕アトム』を生み出した漫画界の巨匠、手塚治虫による『火の鳥(不死鳥)』を題材とした長編漫画である。日本の漫画文化を代表する作品の一つ。仏教の「六道輪廻」の考え方を軸に「死と再生」を主なテーマとした壮大なストーリーとなっている。 全12編ともなる独立したストーリーの舞台が過去と未来を行き来する独特な構成や、宗教思想と漫画の融合が当時画期的であり、現在でも数々の作品に影響を与え続けている。 この記事では、生命の本質や人間の業を説くような火の鳥の名セリフの数々を紹介する。

Read Article

トキワ荘とは?歴史・逸話・トリビア・暮らしていた漫画家・メンバー・どこにあるかを紹介!

トキワ荘とは?歴史・逸話・トリビア・暮らしていた漫画家・メンバー・どこにあるかを紹介!

トキワ荘(トキワそう)とは、かつて東京都豊島区南長崎三丁目にあった木造2階建アパート。1953年から1962年頃まで、手塚治虫や藤子不二雄などの日本の漫画界の黎明期を支えた超一流の漫画家たちが共同生活を送っていたことで知られる建築物である。1982年に老朽化により解体されるも、「漫画の聖地」として非常に知名度が高い。現在も「トキワ荘マンガミュージアム」や「トキワ荘プロジェクト」の形で漫画界にその名を残している。 本記事では、トキワ荘に関する情報と、ここで暮らしていた漫画家たちについて紹介する。

Read Article

ブッダ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

ブッダ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

『ブッダ』とは、漫画家・手塚治虫が手がけた、仏教を生み出した釈迦こと「ブッダ」の物語についての漫画作品である。少年漫画雑誌『希望の友』(潮出版社)にて、1972年〜1982年まで連載された。後のブッダである主人公「ゴータマ・シッダルタ」が苦悩しつつ仏教をどのように悟ったのかを描き出している。実在の人物と手塚治虫自身の創作の人物が入り混じっているも、2000万部を超える売り上げを記録し、非常に評価されている作品である。

Read Article

ブラック・ジャック(BLACK JACK)のネタバレ解説・考察まとめ

ブラック・ジャック(BLACK JACK)のネタバレ解説・考察まとめ

『ブラック・ジャック(BLACK JACK)』とは、手塚治虫の代表的な漫画作品の1つで、天才無免許医師が法外な治療費と引き換えに多くの怪我や難病を治療していく人間ドラマ作品。1973年~1983年に『週刊少年チャンピオン』で連載され、連載終了後も読み切り作品が掲載された。さらに、他の漫画家の執筆による作品も数多くあり、医療漫画のパイオニアにして、金字塔と言われる。映画、OVA、実写のTVドラマ、アニメなど、さまざまな形で映像化されてきた。

Read Article

三つ目がとおる(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

三つ目がとおる(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

『三つ目がとおる』とは、手塚治虫による漫画及び、それを原作とするアニメ作品である。無邪気な性格の中学生、写楽保介は古代種族三つ目族最後の生き残り。額の絆創膏を剥がすと第三の目と共に超知能、超能力を操る冷酷な人格が現れ悪魔のプリンスと化す。写楽は世界征服を目論む一方で、時にクラスメイトの和登さんらと共に古代遺跡絡みの陰謀に巻き込まれる。オカルトブームの中、人気を博し第1回講談社漫画賞を受賞。漫画の神と呼ばれた作者の没後初のアニメ化作品でもある。

Read Article

奇子(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

奇子(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

『奇子』とは手塚治虫が小学館『ビッグコミック』に1972年1月25日号から1973年6月25日に連載していた漫画作品。戦後史最大の闇とされた下川事件をモデルにした事件を核に、旧家一族の愛憎劇を絡めた物語となっている。第二次世界大戦直後、天外仁朗(じろう)が外地から復員すると、実家には末の妹・奇子(あやこ)が増えていた。実は奇子は仁朗の義姉と彼の父親の不義の子であり、彼女の存在が家族間に緊張を生む。一方仁朗はGHQのスパイに成り下がり、司令部からの命令で様々な汚れ仕事や諜報活動に手を染めていく。

Read Article

アドルフに告ぐ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

アドルフに告ぐ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

『アドルフに告ぐ』とは、漫画家・手塚治虫が手がけた第二次世界大戦中のドイツと日本、そして3人のアドルフについての漫画作品である。『週刊文春』にて1983年1月6日〜1985年5月30日まで連載された。ヒットラー、カウフマン、カミル、3人のアドルフの人生が入り混じり、狂言回しの峠草平を中心に物語が進んでいく。1986年度の第10回講談社漫画賞一般部門を受賞し、手塚治虫の作品の中でもトップクラスの名作である。

Read Article

どろろ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

どろろ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

『どろろ』とは手塚治虫によって描かれた、戦国時代を舞台に奪われた自身の身体を取り戻すべく48の魔物を追う百鬼丸と、泥棒の少年どろろの旅を描く時代劇漫画である。1967年から1968年までは『週刊少年サンデー』に、1969年には『冒険王』で連載された。父親の野望によって、48の妖怪に身体を奪われた姿で誕生した百鬼丸。医者・寿海に助けられた彼は身体を取り戻すため妖怪退治の旅を続けていたある時、泥棒少年どろろと出会う。手塚オリジナルの妖怪が多数描かれており、カルト的なファンも多い。

Read Article

ジャングル大帝(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

ジャングル大帝(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

『ジャングル大帝』とは、手塚治虫による日本の漫画、及びそれを原作とするアニメ作品である。 壮大な自然を舞台に、主人公のレオを中心とした物語で、その中で動物たちの弱肉強食や人間の欲望、自然の脅威や素晴らしさを知ることができる。学童社の月刊漫画誌「漫画少年」に1950年(昭和25年)11月号から1954年(昭和29年)4月号にかけて連載された。アニメ作品も制作されており、手塚治虫初期の代表作であると共に、現代アニメの基礎となった作品である。

Read Article

七色いんこ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

七色いんこ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

『七色いんこ』とは1981年より手塚治虫が『週刊少年チャンピオン』で連載していた漫画、およびそれを原作とした舞台作品。シェイクスピアなどの海外古典から近代演劇まで、実在の演劇をベースにした1話完結の犯罪活劇。 七色いんこは、代役専門の天才役者。本人そっくりのメーキャップに、時には本人以上の演技力で観客を魅了する一方、劇場内の金持ちから金品を巧みに奪う泥棒でもある。警察から送り込まれた射撃・格闘に秀でた刑事、千里万里子(せんり まりこ)は七色いんこを追ううちに次第に彼に好意を抱くようになる。

Read Article

ばるぼら(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

ばるぼら(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

『ばるぼら』とは、手塚治虫によって『ビッグコミック』で連載された、芸術を題材とした大人向けの漫画。「耽美派の天才」と呼ばれる主人公の小説家が、アルコール依存症のフーテン娘バルボラと出会ったことで芸術家としての絶頂を味わい、そして転落するまでを描いている。男女の性愛だけでなく、異常性欲、黒魔術、薬物といったアングラ要素が満載の、いわゆる「黒手塚」と呼ばれる作品のひとつだ。 2020年、稲垣吾郎と二階堂ふみの主演で映画化されたことで話題になった。

Read Article

MW(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

MW(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

『MW(ムウ)』とは、手塚治虫による漫画作品。『ビッグコミック』誌上にて、1976年から1978年まで連載された。2009年には、玉木宏と山田孝之のダブル主演で実写映画版が公開されている。手塚治虫は1970年代の商業青年誌において、「同性愛」と「猟奇殺人」そして「個人VS国」や「善悪とは何か?」というタブー的な要素に取り組んだ。それらの要素が渾然一体となって作り出すドラマが作品の魅力である。南西諸島のとある小島で起きた事件で、人生を大きく狂わされた2人の青年を描いたピカレスクロマン作品である。

Read Article

鉄腕アトム(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

鉄腕アトム(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

『鉄腕アトム』とは、手塚治虫による漫画作品。テレビアニメ版や実写版など様々なメディアミックスが行われていることでも有名であり、手塚治虫の代表作の1つに挙げられている。『鉄腕アトム』の原作漫画は、光文社の月刊漫画雑誌『少年』にて1952年から1968年まで連載された。コミックスは、『講談社手塚治虫全集』全18巻をはじめ様々なバージョンが存在する。人間に似た心を持つ少年型ロボットアトムが、人間とロボットとの関係の狭間で地球の平和のために数々の難事件や敵に挑む姿を描いたSF作品である。

Read Article

ユニコ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

ユニコ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

『ユニコ』とは手塚治虫がサンリオより出版の『リリカ』で1976年11月から1979年3月まで、小学館より出版の『小学一年生』で1980年5月号から1983年7月号まで連載した児童向けファンタジー漫画である。1981年には『ユニコ』、1983年には『ユニコ 魔法の島へ』のタイトルで映画化した。 一角獣の子どもユニコは、いじわるなビーナスに神の国を追い出され、西風の精に運ばれ様々な時空を旅することとなる。不思議な魔法を使えるユニコは、訪れる先で様々な人々と交流し、彼らに愛と友情を届けていく。

Read Article

シュマリ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

シュマリ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

『シュマリ』とは、手塚治虫による明治時代初頭の北海道を舞台にした歴史漫画作品。『ビッグコミック』誌上にて、1974年から1976年まで連載された。手塚作品の中でメディアミックスされていないが、ファン人気の高い作品として知られている。骨太の主人公を中心に激動だった明治初期の北海道を描き切った大河ドラマ的作風は、手塚漫画の魅力をさらに広げたとも評されている。主人公の元旗本は、自分から逃げた妻と間男を追って北海道へやって来た。そこでアイヌの人々と文化に魅せられて「シュマリ」と名を変え生きていく。

Read Article

上を下へのジレッタ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

上を下へのジレッタ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

『上を下へのジレッタ』とは、手塚治虫がバーチャルリアリティーのような妄想世界「ジレッタ」を巡る騒動を描いたブラックユーモア漫画。才能と野心あふれるプロデューサー門前市郎(もんぜん いちろう)が「空腹の間だけ絶世の美女になる」という特異体質を持つ越後君子(えちご きみこ)と、その恋人の山辺音彦(やまべ おとひこ)を利用して名誉欲を満たそうと七転八倒する物語。 手塚作品の中では知名度は高くないが、2017年には妄想歌謡劇『上を下へのジレッタ』のタイトルで舞台化され、横山裕が主演を務めた。

Read Article

リボンの騎士(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

リボンの騎士(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

『リボンの騎士』とは、手塚治虫による少女漫画、およびそれを原作にしたアニメや舞台などのメディアミックス作品。1953年から1956年まで連載された『少女クラブ』版、1963年から1966年まで連載された『なかよし』版、1967年連載の『少女フレンド』版の3種類がある。異世界を舞台に、男女の心を持ってしまった主人公サファイアが、悪人たちと戦う物語がファンタジックに描かれている。少女向けストーリー漫画の先駆け的な存在として知られており、後続作品に多大な影響を与えた。

Read Article

神の手を持つ男 ブラック・ジャックの生い立ちと謎について考察まとめ

神の手を持つ男 ブラック・ジャックの生い立ちと謎について考察まとめ

手塚治虫の漫画『ブラック・ジャック』。一話完結の作品の中に完璧な人間ドラマを描きだす手塚治虫は間違いなく天才だったといえるでしょう。漫画を読んだことのない人はもちろん、ある人にとってもブラック・ジャックは謎の多い人物です。今回は間黒男がいかにして伝説の無免許医ブラック・ジャックになったのか、ブラック・ジャックとはいったい何者なのか、その本性に迫ります。

Read Article

マガジンの歴代ヒロインまとめ

マガジンの歴代ヒロインまとめ

『少年マガジン』は、日本でもっとも長く続いている週刊の少年漫画誌の1つである。その長い歴史の中で幾多の傑作を生み出し、日本の漫画文化を支えていった。「少年漫画」という縛りがあるため主人公の多くは少年だが、その活躍を支えるヒロインたちもまた物語に欠かせない存在として魅力たっぷりに描かれている。 幼馴染に学生、人外や異世界人と設定も様々なら、その関係性も恋人から友人、ライバルまで多種使用である。ここでは、マガジン作品を彩ったヒロインたちを紹介する。

Read Article

ぐるなびにて連載のエッセイ漫画【田中圭一のペンと箸-漫画家の好物-】をご存知ですか?

ぐるなびにて連載のエッセイ漫画【田中圭一のペンと箸-漫画家の好物-】をご存知ですか?

田中圭一先生と言えば、漫画界の巨匠・手塚治虫先生の絵柄で下ネタギャグな作風を確立したパイオニア。その田中先生が現在webサイト「ぐるなび」にて、漫画家ご本人とそのご家族にまつわる“食”にスポットを当てたエッセイ漫画を連載しており、これが大変おもしろい!ですのでこちらでは、田中先生の作品を通して、ご自身も漫画家や他分野で活躍されているご家族も紹介させて頂きます。

Read Article

宮崎駿とウォルト・ディズニーはどっちが上かアニメファンが大論争!「手塚治虫と比較するべき」という声も【ジブリ】

宮崎駿とウォルト・ディズニーはどっちが上かアニメファンが大論争!「手塚治虫と比較するべき」という声も【ジブリ】

数々の名作を世に送り出してきた宮崎駿とウォルト・ディズニー。どちらがすごいのか、アニメファンの声をまとめました。両者が偉大過ぎて比べられないといったものや、それぞれを支持する理由を掲載。中には「宮崎駿ではなく、手塚治虫とウォルト・ディズニーを比べるべきだ」といった声も。ファンたちのツイートや、宮崎駿の反応を紹介しています。

Read Article

【ブラック・ジャック】記念すべき第1話「 医者はどこだ!」のネタバレと感想

【ブラック・ジャック】記念すべき第1話「 医者はどこだ!」のネタバレと感想

「鉄腕アトム」や「火の鳥」「ジャングル大帝」などの名作を世に生み出した手塚治虫先生。そんな彼の作品の中で「医療漫画の傑作」と言われ、現在でも高い支持を集めているのが「ブラック・ジャック」です。今回は2004年に発売された新装版の特徴を踏まえながら、第1巻収録話についてまとめていきます。(※参考画像なし)

Read Article

ブラック・ジャック名言・名セリフまとめ【それを聞きたかった】

ブラック・ジャック名言・名セリフまとめ【それを聞きたかった】

ここでは手塚治虫の傑作漫画の一つ、『ブラック・ジャック』に登場する名言・名セリフを紹介する。ブラック・ジャックの台詞だけでなく、彼の恩師の「人間が生きものの生き死にを自由にしようなんておこがましいとは思わんかね」など、手塚治虫の哲学がうかがえる台詞をまとめている。

Read Article

いつの時代も面白い!テレビアニメ『ブラック・ジャックシリーズ』

いつの時代も面白い!テレビアニメ『ブラック・ジャックシリーズ』

どうも。最近話題になっている「ヤング ブラック・ジャック」効果で再びB・Jブームが到来した筆者です。子供の頃に何気なく見ていたストーリーは、今改めて見ると中々に感慨深いものがあったりします。という事で今回は、テレビで連続放送されていたB・J各シリーズを1話無料動画と合わせてご紹介。

Read Article

手塚治虫の名作『ブラックジャック』の集大成! 『ブラックジャック大全集』

手塚治虫の名作『ブラックジャック』の集大成! 『ブラックジャック大全集』

手塚治虫の名作が最も美しく甦る。 『ブラックジャック』は過去、秋田書店等で何度か単行本化されているが未収録作品がいくつかある。 しかし本書は、過去の単行本化された中で未収録作品が3話と一番少ない。 なお、この3話(「指」・「植物人間」・「快楽の座」)は手塚プロダクションの意向により今後も掲載されることはないため、この『ブラックジャック大全集』が〈完全版〉と言えるだろう。

Read Article

心揺さぶられる!漫画に登場する名言・名セリフまとめ

心揺さぶられる!漫画に登場する名言・名セリフまとめ

日常的に何気なく読んでいるマンガのセリフに、ふと心を揺さぶられて思わず涙を流したことがあるという人は多いのではないだろうか。スポーツ・医療・ファンタジーなどマンガには様々なジャンルがあるが、その中には著者の想いが込められた「アツい」名言・名セリフがちりばめられている。本記事では漫画に登場する「名言・名セリフ」を、五十音順にまとめて紹介する。

Read Article

目次 - Contents