バクマン。(実写映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『DEATH NOTE』のコンビ、原作・大場つぐみ、作画・小畑健によって、2008年から2012年まで「週刊少年ジャンプ」に連載された大ヒットコミックの実写映画化作品。監督は大根仁、音楽はサカナクションが担当。漫画家を志す二人の高校生、作画担当の最高(佐藤健)と原作担当の秋人(神木隆之介)がコンビを結成し、週刊少年ジャンプ連載の頂点を目指して悪戦苦闘する日々を描く。2015年10月東宝系公開。

佐々木編集長(ささきへんしゅうちょう/演:リリー・フランキー)

集英社勤務。週刊少年ジャンプの編集長。
「面白い漫画であれば連載されるのは当たり前」と公言している、「面白さ絶対主義」の持ち主。
連載会議では、候補作品の本数や作者の経歴等に関係なく、自分が面白いと判断した作品に対しては「あり(新連載OK)」の判定を下している。
かつてはサイコーの叔父・川口たろうの担当編集者でもあった。

福田真太(ふくだしんた/演:桐谷健太)

高校を出た後、漫画家になる夢を抱いて上京し、アルバイトを掛け持ちしながら漫画を描いている。
何回かの応募の末、やっと手塚賞の佳作に選ばれる。

平丸一也(ひらまるかずや/演:新井浩文)

極端につり上がった鋭い目をしている、黒い長髪の男性。
世の中に対して屁理屈ともいえる持論を主張する変わり者。良くも悪くも切り替えが早く欲望に忠実で素直な性格である。
初めて描いたギャグマンガで赤塚賞入賞を果たす。

中井巧朗(なかいたくろう/演:皆川猿時)

遅咲きの漫画家。無精ヒゲの生えた肥満体の男性。
12年にも渡って数多くの漫画家のアシスタントを続けていたベテラン。
背景画や効果線などを描く技術は一流だが、オリジナルのストーリーやキャラクターを作ることは苦手。
手塚賞で初めて佳作を獲り連載も果たすが、途中で田舎に引き上げてしまう。

川口たろう(かわぐちたろう/演:宮藤官九郎)

サイコーの叔父で、漫画家。
代表作は、週刊少年ジャンプに連載された「バックマン」。
当時編集者だった佐々木編集長に打ち切りを言い渡され、その後、作業場のトイレで倒れてそのまま死んでしまう。

見どころ

プロジェクションマッピングで漫画制作の過程を表現

サイコーとシュージンが漫画制作に没頭するシーン。
役者が原稿に画を描いて、そこに映像が浮かび上がってくるといった表現など、プロジェクションマッピングで原稿を動かすことで、動きのない作業シーンに独特の躍動感を与えている。
投影する映像素材や作業部屋のセットなど綿密な調整が行われた。 プロジェクションと人の動きとを連動させカメラを寄せて見せることで、映像ならではの表現ができるのではと考えたそうだ。
監督はかつて舞台で、マンガのコマやキャラをスクリーンに投射して動かすという演出を試みており、今回その手法を取り入れたそうである。

モーショングラフィックスを多用したVFXバトルシーン

サイコー、シュージンとエイジが、ジャンプでの人気順位を争うシーンを、集中線や擬音などのマンガ表現と様々な映像技術を組み合わせ、VR空間の中で漫画家同士が文字通り"ペン"で「戦っているような」演出でみせている。
漫画家さんたちに取材した意見をもとに、脳内がスパークする、原稿用紙の上を自分が駆けまわる、といった漫画家の脳内のイメージを表現しているそう。
最初はスタイリッシュ過ぎてしまい、もっと泥臭く、消しゴムのカスやトーンの切れ端を舞わせるなど、監督からの細かい要望が出て相当大変だったようだ。

誰も観たことが無いエンドタイトルロール

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@lacto_shimogamou4

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