プラチナエンド(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『プラチナエンド』とは、大場つぐみ(原作)、小畑健(漫画)による日本の漫画・アニメ作品。主人公・架橋 明日は、天使ナッセから天使の力を授かり、神候補として他の候補者達との争いに身を投じていく。緻密な世界観と設定、小畑健の高い画力が好評を得ており、天使の翼や矢を駆使したバトル要素や候補者同士の頭脳・心理戦が特徴。「幸せとは何か」をテーマにしており、人生に絶望していた明日が、「幸せになりたい」という夢を叶えるため奮闘する様を描く。
『プラチナエンド』の概要
『プラチナエンド』とは、大場つぐみ(原作)、小畑健(漫画)による日本の漫画作品。大場と小畑のタッグによる作品としては『DEATH NOTE』、『バクマン。』に続く第3作となる。集英社出版『ジャンプスクエア』にて2015年12月号から2021年2月号まで連載された。単行本は全14巻で、世界累計発行部数450万部を突破している。また、テレビアニメが2021年10月から2022年3月まで放送された。
大場と小畑の初タッグ作品『DEATH NOTE』が「悪」や「死」をテーマとしていたのに対し、本作は「幸せ」を主なテーマとしている。また、前2作品と違い本作は月刊連載のため、1話の読み応えや次号への「引き」を工夫している。
物語の前半はバトル要素が多いが、後半に進むにつれ「幸せとは何か」「生きるとは何か」と哲学的な内容へシフトしており、読者によって好みが分かれている。神候補同士の頭脳戦や心理戦、緻密な設定が高く評価されており、小畑健の高い作画力も魅力の1つ。
主人公・架橋 明日(かけはし みらい)は幼い頃に両親と弟を事故で失い、叔母一家へ引き取られるも凄惨な虐待を受けてしまう。度重なる虐待と学校でのいじめで生きる気力を失った明日は中学の卒業式後に飛び降り自殺を図るが、天使・ナッセに助けられ天使の力を授かる。天使の能力を授かった明日は、徐々に生きる気力を取り戻すが、ナッセは彼に「自身と同様に天使の力を授かった者が12人存在し、その中から999日以内に神を選抜する」と告げるのであった。
そんな中、神候補の1人がヒーロー・メトロポリマンに扮し、人助けをして己の存在を誇示すると、自身が神になるべく「12人の神候補を倒す」と宣言した。メトロポリマンを警戒する明日だが、高校入学式に幼馴染の少女・花籠 咲(はなかご さき)と再会する。かつての元気さを失っていた咲の様子を心配しつつも、明日は彼女と協力関係を結ぶ。後日、メトロポリマンは神候補3人を野球会場におびき寄せ彼らを殺害。その現場を目の当たりにした明日は、一層メトロポリマンへ警戒を強めるのだった。
メトロポリマンを止める方法を考える明日と咲だが、そんな彼らの元へ同じ志を持つ神候補・六階堂 七斗(むかいどう ななと)が現れる。末期がんで余命幾ばくも無い六階堂は、家族を守るためにメトロポリマンを倒すべく、明日達と接触を図ったのだ。明日は六階堂と協力関係を結び、「幸せになる」という己の願いを叶えるため、メトロポリマンら神候補同士の争いに身を投じていく。
『プラチナエンド』のあらすじ・ストーリー
ナッセとの出会い
少年・架橋 明日(かけはし みらい)は7歳の時に家族を事故で失ってしまう。叔母一家へ引き取られたが、そこで奴隷のように扱われ、虐待を受ける。さらに、学校でもいじめの標的にされるのだった。
人生に絶望した明日は、中学卒業式の後飛び降り自殺を図るが、天使・ナッセに助けられ、“生きる希望”として「自由」もしくは「愛」をあげると告げられる。自暴自棄になっていた明日は両方与えるよう無理な要求をするが、ナッセは彼の願いを承諾。直後、明日の体に腕輪と腕輪が現れ、「首輪からは“翼”、腕輪からは“矢”が出る」と使用方法を教わる。翼は「人に見えない速さで動く」ことができ、矢は「刺した人物を男女問わず33日間自身を好きにさせる」赤の矢と「刺した人物を即死させる」白の矢を授かる。半信半疑だった明日は、本当に翼で空を飛べたことに感動し涙を流すのだった。
生きる希望を取り戻しつつあった明日だが、ナッセは叔父と叔母が明日の家族を事故に見せかけて殺したと告げる。その後、明日は叔母に矢を刺し事件の真相を知る。明日の祖父の遺産欲しさに、叔父達は車が爆発するよう細工して両親と弟を殺害したのだ。真相を知った明日は涙を流しながら「あんた達が死ねばいいのに…」と零すと、叔母は罪悪感から包丁で自らの首を刺し絶命してしまう。
叔母の死を目の当たりにした明日は、そのショックから幼い頃の記憶が甦る。その後、母に言われた「幸せに生きてほしい」という約束を思い出し、同時に自身が「生きている」ことを実感する。そして「幸せになりたい」という願いをナッセに告げるのだった。
叔母の死後、明日は赤の矢で叔父に罪を償わせ「普通の幸せ」を得るために高校進学を目指す。しかし、ナッセから地上には13人の神候補がおり、1番神にふさわしい人物を選ぶ儀式が行われていることを知らされた。同時に、テレビに出ていたお笑いタレント・ロドリゲス 頓間(ろどりげす とんま)に天使が付いていることに気付く。神候補となった彼は赤の矢後からで女優やアイドル達を虜にしていた。ロドリゲスの卑劣な行動に憤る明日だが、その翌日に彼は地下駐車場で死体として発見される。神候補の突然死に対し、ナッセは「他の神候補によって殺されたのでは」と危機感を抱くのであった。
高校に受かった明日だが、ロドリゲスの突然死を知り現状を素直に喜べずにいた。そんな中、明日はテレビでヒーロー・メトロポリマンに扮した謎の神候補を目にする。彼は自分が天からの遣いであり、12人の内1人の敵は倒したと告げる。さらに、他の神候補に向けて宣戦布告するのだった。ロドリゲスを殺害したのも、メトロポリマンの仕業だったのだ。
一方、明日は好意を寄せていた幼馴染・花籠 咲(はなかご さき)と再会するために高校へ通うことを決意するが、初登校の日に彼女から赤の矢を刺されてしまう。
花籠 咲との再会
幼い頃から咲に好意を抱いていた明日は、赤の矢への影響で想いが募り、告白してしまう。しかし、咲の表情は暗く、心配した明日は彼女に協力を申し出る。彼女に憑いている天使・ルベルは、明日が翼を持っていることを確認し、「咲が矢から逃げるために翼になってほしい」と依頼。ルベルはメトロポリマンを倒すために同盟を持ち掛け、明日は咲を守るために彼の提案を承諾する。
そんな中、依然として戦いを挑んでこない神候補にしびれを切らしたメトロポリマンは、テレビ放送で神候補へ話し合いを持ちかける。明日と咲は罠の可能性があることを承知で、メトロポリマンに赤の矢を刺すチャンスを窺うべく、彼の指定した神保球場に足を運ぶのだった。
しかし、メトロポリマンの周到な計画により、球場に姿を現した3人の神候補が命を落とし、メトロポリマンは彼らから翼と矢を奪い戦力増強を果たす。その現場を目撃した明日と咲は己の無力さを痛感するが、2人の前に新たな神候補・六階堂 七斗(むかいどう ななと)が現れる。
七斗は末期癌で余命が迫っており、家族を守るためにメトロポリマンの計画を阻止しようと行動。明日と咲が神候補だと気付き、彼らが良心のある人だと感じ協力を申し出たのだ。明日は家族が悲しまないよう治療を続けることを条件に、七斗と協力することを承諾した。
翌日、「連続女子中学生殺害犯のAが女子少年院から脱走」というニュース速報が流れる。それを見た明日達は、関係者の証言から連続女子中学生殺害犯・山田 美々々(やまだ みみみ)通称・ミスリンが赤の矢と翼を所持しており、事件にメトロポリマンが関与していると確信。
七斗はミスリンの凶行を止めるため、自衛隊から盗んだ銃で彼女の殺害を決意。明日は七斗を制止するが「子供達のために何もできなかった、何もしようとしなかったパパにはなりたくない」と反論され意見が割れてしまう。そんな中、ミスリンがグランタワー上空を飛び回っているという情報がネット上に流れ始める。メトロポリマンはタワーに神候補をおびき寄せようとしていたのだ。
明日は七斗が用意した高性能モータースポーツ用プロテクションスーツに着替え、七斗と共にグランタワーへ向かいミスリンを見つけるが、彼女はメトロポリマンが用意した囮であり、共にタワーの爆発に巻き込まれてしまう。対爆用のスーツを身に着けていたことと、明日の救助で九死に一生を得る七斗だが、そんな彼らの前にメトロポリマンが現れる。絶体絶命な状況に陥った明日は、半狂乱になりながらも赤の矢と翼の力を駆使し、メトロポリマンと近接戦闘に持ち込んだ。さらに、その隙を突いた七斗は、メトロポリマンに発砲。明日は割れた仮面から彼の素顔を目にする。一方、正体がバレてしまったメトロポリマンはこれ以上の戦闘は不利と判断し、明日達の前から姿を眩ますのだった。メトロポリマンとの戦闘から命からがら生還する明日だったが、改めて自身が戦いに向いていないと痛感する。
一方、以前から咲の様子に違和感を抱いていた七斗はルベルに彼女が神候補になった経緯を問うが、ルベルでさえ「彼女が入水自殺を図っていた」ことしか知らなかった。
その日の夜、咲は明日に死を望んでいる事を告げる。実は、咲は不本意ながらも明日のいじめに加担しており、ビルから飛び降りる彼を目撃、罪悪感に耐えきれず自殺を図ったところで神候補に選ばれたのだ。
その告白を聞いた明日は咲に自殺を迫るが、直前で「生きていたい」という本心に気付いた彼女は涙ながらに謝罪。明日はあえて怒ったフリをし、彼女の本当の気持ちを引き出したのだ。翌日、明日と和解した咲は以前の明朗さを取り戻し、積極的に協力する。また、ルベルも咲に翼を与えるため1級天使になると宣言。明日と七斗は彼女が元気を取り戻したことを喜ぶのだった。
その後、七斗が赤の矢を刺していた人物が死亡し、彼の元に赤の矢が戻ってくる。雇い主の情報が漏れた可能性があると察知した七斗は急いで自宅へ戻るが、そこに妻子の姿は無く、娘のために用意したドレスが無残に引き裂かれていた。
明日VSメトロポリマン
神候補の1人、底谷 一(そこたに はじめ)は生まれた時から貧乏で不細工で、周囲から疎まれて育った。人生に絶望し自殺を図った際に天使・バルタと出会い神候補となり、メトロポリマンに心酔するようになる。一はコンプレックスだった容姿を、度重なる整形と筋力トレーニングで改善。担当の整形外科医から「上層企業の御曹司が『死体の保存方法』を訊ねに来たことがある」という情報を入手した。
一はその人物が神候補なのではないかと疑惑を抱き、バルタの助言を受けて上層企業傘下の上層学園の生徒を調査。メトロポリマンの正体が上層学園生徒・生流 奏(うりゅう かなで)だと突き止めた。その後、一は奏と接触し、彼と共に神候補をおびき寄せる作戦を立てる。一は奏に貢献できるように、七斗が雇っていた探偵を殺害し七斗に関する情報を入手、彼をおびき出すために妻子を人質に取るのだった。
妻子が攫われたことで動揺する七斗のもとに、メトロポリマンこと奏から連絡が入る。七斗は明日と共に妻子が監禁されている遊園地跡へ向かい、マジックミラールームに閉じ込められた2人を発見。しかし、それは罠であり明日達はマジックミラールームに閉じ込められてしまう。明日は奏達から矢で撃たれないために妻子を抱え高速で室内を飛び回るが、それは体力が尽きれば死という危険な策であった。
一方、翼を持たない咲は明日達が2日経っても帰ってこない焦りと自身の非力さを嘆いていた。ルベルも自身の不甲斐なさに涙を流すが、人間の気持ちを理解できたことを評価され「感情の天使」として1級天使へ昇格を果たす。
昇格に伴い翼を手に入れた咲とルベルは、急いで明日達のもとへ向かい、彼らを監視している一の不意を突き、赤の矢を刺し彼を奏から離反させることに成功。さらに、明日と七斗は妻子共にマジックミラールームから脱出することに成功する。だが、一の裏切りに激昂した奏は、天使の力を分け与えた部下3人と共に、明日達の抹殺に向かうのだった。
明日達は、七斗の妻子を安全な場所へ避難させ、ついに奏とその部下である元自衛官の武装人間・幕松 竜二(ばくまつ りゅうじ)、バイオ兵器を操る女性・小日向 冬子(こひなた ふゆこ)そして、謎の覆面を被った少年と交戦。
明日と咲、一で連携をとって竜二を戦闘不能にするが、冬子が感染すると免疫不全を引き起こす強力なウイルスを持ち出す。彼女はウイルスを使わない条件として、明日を“人間を溶かす薬”の実験台にすることを要求するが、明日は機転を利かせて白の矢でウイルスを死滅させ目論見を阻止。その後、冬子は隠し持っていた薬で明日と咲を襲うが、一が庇うことで難を逃れ、さらに彼が冬子に刀を刺し相打ちに持ち込む。しかし、薬を防ぎきれなかった一の体は溶けだし、咲に感謝の言葉を告げ満足げな表情で死んでいくのだった。
最後に残った覆面を被った少年は死を恐れ逃亡し、明日達はついに奏を追い詰める。しかし、容態が急激に悪化した七斗が戦線離脱し、明日は奏と1対1の対決に臨むのだった。
奏との決着
大企業「上層グループ」の御曹司である奏は優れた容姿・肉体・頭脳を持つ完璧超人であり、美しいものを愛する一方、貧困や汚れた世界を酷く嫌悪していた。そして、最愛の妹・生流 怜愛(うりゅう れあ)が汚れた世界に足を踏み入れぬように彼女を守っていた。しかし、ある時怜愛は「男の人に告白された」と嬉しそうに奏に報告する。最愛の妹が汚されることと、完璧で美しい兄妹関係を壊されることを恐れた奏は、怜愛を制止するが、その拍子に彼女は高所から落下し階段に頭をぶつけて脳挫傷を起こしてしまう。救急車を呼べば助かる中、奏は「このまま死んだら怜愛は誰にも汚されない」と悪魔の誘惑に身を委ねてしまうのだった。
奏は整形外科医から遺体を美しく保存する方法を聞き出しそれを実行したが、妹を失った後悔から、生きる希望を失っていた。その時、欲望の天使・メイザが現れ、神候補となった奏は妹を蘇らせようと神の座を狙い暗躍する。
そんな彼の前に欲望の天使・メイザが現れ、奏は妹を蘇らせるために神になることを決意。神候補を皆殺しにするべくメトロポリマンとして暗躍を開始する。すべてが順調に進んでいた奏だったが、明日達敵対勢力が現れたこと、手下にした一が裏切ったことで最大の窮地に陥ってしまう。
ついに対峙した明日と奏。彼らは「矢の射程距離内で足を地に着け、片方が射ち片方はそれを避ける。もし避けられたら距離を縮め攻守交替」というルールを決めて戦う。一方、彼らの戦いは何者かによってネット配信されていた。戦闘の最中、奏は「裕福で美しい者だけの世界を創る」と宣言。それは、自身が嫌悪している貧困層の人間や容姿が醜い者を排除するという独善的な思想であった。
互いに距離が縮まる中、明日は奏に素顔を見せるように要求し彼こそがメトロポリマンだと確信。直後、明日は奏に直接矢を刺すために特攻するが、既に彼には赤の矢が刺さっていた。矢が刺せない中、明日は翼を出し奏の顔を覆うことで矢を撃てなくし、咲と共に手のリングで彼を拘束するのだった。
明日と咲は奏を拘束し、止めを七斗に託す。七斗の気持ちを理解した明日は自身の信条に反する人殺しを容認したのだ。七斗は重機関銃を構え、病で薄れゆく意識の中「家族ともっと過ごしたかった」と後悔しながら引き金を引く。明日達に命乞いするが奏だが彼らに聞き入れられることはなく、体を撃ち抜かれ命を落とすのだった。
奏との決着が着いた後、明日は急いで七斗を病院へ連れて行く。しかし、無茶を重ねた彼の体は、医者が生きているのが信じられないと驚くほど損傷していた。そこに七斗の妻が駆けつけ、彼女から愛用していた煙草を差し出された七斗はついに息を引き取る。しかし、彼に憑いていた天使・バレは七斗の行動を褒め称え、彼の魂を天界へ運んでいくのだった。また、七斗の翼と矢は咲に引き継がれることになる。
明日は七斗の死に深い悲しみを覚えるが、それと共に彼を人殺しにしてしまった罪悪感に苛まれていた。しかし、咲は「本当の正義だ」と七斗の行動を肯定し、その言葉を聞いた明日も「六階堂さんは英雄だ…」と初めて人を殺すことを肯定した。
一方、神候補が残り6人となり、天界では神候補半数割れに伴う天使達のミーティングが開かれることになる。
集まる神候補達
奏の死後、天界では天使達で会議が開かれていた。このままでは神が決まらないと危惧する天使達だったが、候補者憑きの天使の話を聞くと、残った候補に期待を託し会議を終了する。
結糸 向(ゆいと すすむ)は平凡な小学生だったが、将来に対する漠然とした不安と寂しさから服毒自殺を図り、遊戯の天使・ペネマと出会う。神候補となり、その力で楽しい生活を送っていたところ、奏が現れる。向は天使と協力し彼に赤の矢を刺すことに成功。奏が明日との決戦の際に逃げ出さないように仕向け、死んだ時には翼と矢をすべて譲るように約束していた。
また、明日と奏の決闘の際、向は覆面を被り奏と共に明日達の前に姿を現すが、奏が劣勢となってしまい逃亡。敵視していた奏が敗れたことを喜ぶ一方で、その戦いを多くの一般人に見させ神候補の存在に信憑性を持たせたのだ。
天使達のミーティングが行われた翌日、向は大衆の前に姿を現し、彼らに「神候補の存在」と「神選びが行われていること」を暴露する。その上で、多数決で神を決めようと提案。向の行動によって世間が混乱する中、各国では神候補の確保を目論む「神候補狩り」が始まってしまう。
一方、明日と咲の前に、神候補の保護のために活動している警察庁の職員、星 雅矢(ほし まさや)と弓木 愛美(ゆみき まなみ)が現れる。彼らの話から「神候補を兵器として利用しようと各国が目論んでいる」と知った明日は、星達への協力を承諾。その後、咲は弓木に翼を授け、ネットから拾った情報をもとに神候補と噂される人物を調査することになる。
警察庁が集めた神候補と思われる人物のリストをもとに、明日達は2人の人物へ接触を試みる。奏のクラスメイトで、急に可愛い彼女ができた南河 水清(みなみかわ みずきよ)と、3ヶ月の間で親しい人間が立て続けに死亡した中学生の中海 修滋(なかうみ しゅうじ)だ。
明日は水清と接触を図り、矢を出す仕草で動揺し始めた水清の様子から、彼が神候補と判断し赤の矢を刺す。矢を刺された水清は明日に心酔し、彼と共に行動するため自身が神候補だと嘘をつくのだった。
その後、明日は修滋と彼に憑いている天使、闇の天使・オガロと出会う。修滋は生きることに苦しむ家族を解放するため、赤の矢を使い自殺させていた。また、彼自身も自殺願望を抱いており、明日達に自分を殺していいと告げる。
その話を聞いた水清は、自殺は身近な人の心に傷を残してしまうと説得し、彼の話に納得した修滋は自殺を思いとどまる。そして、神を決めるまでの間は明日達と共に行動することを承諾した。そして、明日は最後の神候補を探すために、神候補全員で話し合いを試みる。そのため、明日は向と接触し協力関係を結ぶのだった。
その後、別場所に隔離されていた神候補・手毬 由里(てまり ゆり)も合流。6人の内5人の神候補が集結し、誰を神にするか議論が行われる。議論の中、オガロが「神になった者は地上にいられなくなる」と秘密を明かし、修滋は生に執着がない自身が神になることを提案。彼は、神候補から翼と矢を取り上げない事と、「自殺者が賞賛される世界」を創ると約束。多数決の結果、修磁が神になることが決定した。
神選びの議論が交わされた翌日、明日含めた5人の神候補は再び民衆の前に姿を現す。そこに、「破壊の天使」の異名を持つ天使・ムニが出現し、「姿を現す前に神候補達の考えを知りたい」というパートナーの意思を伝える。一方、神候補の集結により、彼らを危険視していた各国の軍隊は彼らの確保・暗殺の機会を窺っていた。明日は5つの地点に神候補を分散させ、各々が神になった時の理想を話すように指示するのだった。
各地点に分散した神候補達は、それぞれ己の理想の世界を語り始める。修滋は「自殺する人が楽に死ねて称讃される世界」、由里は「人間が働かずに楽しく、楽に生きていける世の中」、向は「生きてることを実感できるために、皆が白の矢を持つ世界」、咲は「皆が優しい気持ちになれる笑顔になれる世界」と語る中、明日は「俺がもし神になったら、何もしません」と宣言する。想定外の明日の宣言に周囲が困惑する中、ついに最後の神候補・米田 我工(よねだ がく)が候補者達の前に姿を現した。
米田はノーベル賞国民栄誉賞を授賞した有名人であり、彼を尊敬している修滋は対面できたことに感激するのだった。一方で、米田は「神は存在せず、天使や神といった存在は人が創造した“クリーチャー”だ」と自身の理論を語り、「神を信じる人間」が減少してしまったことが神選びが始まった原因だと告げる。さらに、神を誕生させないことで、この世に神は必要ないことを証明するべきだと宣言。彼の天使ムニの目的が「神と天界の破壊」だと判明する。
その理論を聞いた明日は、彼の無神論が証明されれば神を信じる者が絶望し、自殺する可能性があると気づき米田と対立。そんな中、外国の特殊部隊が神候補を狙撃し、回避が間に合わなかった向が死亡。さらに、混乱に乗じて米田と修滋が向の遺体を回収し姿を消してしまうのだった。
その後、米田は向から翼と矢を譲り受け、さらに修滋が裏切らないよう彼に赤の矢を刺す。そして、共に行動しながら「人間の死後を知りたい」という好奇心と対人恐怖症・人間不信という性格から自殺を図り、神候補になったのだと明かす。その後、米田は首相に連絡を取り、明日との最後の話し合いの準備を進めるのだった。
米田 我工との対話
一刻でも早く神選びを終了させたい明日は、米田の誘いに応じ再び話し合い、彼を説得すると告げる。その際、米田と同級生だった星は説得に同行を申し出、明日は彼が行動しやすいように赤の矢と翼を分け与える。
その後、米田は全世界の人々が納得のいく結末を見せると宣言し、話し合いの場と日時を発表する。中継を見た明日は、米田を説得できなかった場合、神を信じる者と神候補の幸せを守るため、彼を殺すことを決意する。そして10月10日、新国立競技場建設地にて神候補全員が再び集結する。
星は米田の独りよがりな行動に疑問を呈するが、米田は己の目的を実現し死を迎えられるなら本望だと告げる。米田の目的は「偽りの神」誕生の阻止であり、そのために神候補全員を殺害する必要があった。まず、明日・咲・由里を殺害し、修滋と共に互いに向けて白の矢を放って相打ちすることで神候補の全滅を計画していたのである。
米田が「偽りの神」の誕生を拒む理由は、「人間の最期は人間が決めるべきだから」という信条であった。彼は人類は数百年の間に滅亡すると予言するが、それでも人間の最期を神に委ねるべきではないと考えたのだ。しかし、その話を聞いてもなお納得しない明日を説得するため2人きりで話をさせてほしいと周囲に依頼する。
咲・由里・弓木・修滋は迎賓館へ向かうが、星は明日と米田の対話を見守るため、その場に残る。明日は神を必要としている人を守りたい、1人でも多くの人が幸せになってほしいという自身が神を志す理由を語る。そのためには米田を殺すことも辞さないと、彼に向けて白の矢を放った。
一方、咲達は白の矢を所持した修滋に人質として監禁されてしまう。また、白の矢を躱した米田は、咲を人質に明日に脅迫をかけ、明日は彼女を守るために自分が死ぬことを受け入れる。彼が死ぬことを許せなかったナッセは米田が放った白の矢から回避させるが、天使が神候補を直接助けるのは重大なルール違反であり、ナッセは特級天使から2級に降格してしまう。
それに伴い、明日は翼か赤の矢のどちらかの返還を迫られ、彼は仲間が矢で身を守れるように翼を返還する。その瞬間、再び米田は明日に向けて白の矢を放つが、矢が刺さる直前に監禁から解放された咲が明日を救出。また、彼女と共に監禁されていた神候補達も再び集結するのだった。
明日と米田の対話が繰り広げられる一方、修滋は咲と明日を殺すことに強い抵抗を覚える。彼にとって咲や明日のような「生きたい人間」を殺すことは自身の信条に反していたため、咲達を解放し、明日を救出することに成功した。
そして、明日達は米田と修滋の計画が、神候補を抹殺して偽りの神の誕生を阻止することだと知る。一方、修滋から白の矢を預かっていた由里は、米田の背後から白の矢を放つ。しかし、「誰にも死んでほしくない」という明日の気持ちを汲んだナッセが米田を救出し、敵を助けたことにより特級天使へと再昇格を果たす。
一方、米田は2度も天使に命を助けられた事実にショックを受ける。そして、修滋から離反した理由を告げられ、米田はついに自身の非を認め明日達に謝罪し、彼が神になることを容認する。その際、修滋が「自分が偽の神になり、米田に天界や死後の世界の情報を伝える」と再び神に立候補する。明日達も初めての話し合いで彼が神になることを同意していたため、修滋が神になることが決定し、ついに長きにわたる神候補争いに決着がつくのだった。
その瞬間、空に大きな輪が現れ、神候補以外の者からは神選びの記憶が消去される。神となった修滋は、明日達に「神候補だった記憶を残したいか」と問い、由里を除く全員が記憶を残すと回答する。彼らの望みを叶えた修滋は「偽りの神」と融合を果たし地上から姿を消すのだった。
明日の幸せ
天界へ向かった修滋だったが、「前の神」と完全に融合するまでに時間がかかり、両者の意識が1つの体に宿っていた。修滋は「死んだ人間の形を保管する」悪習が天界では大昔から続いており、人間だけでなく「神を創った者」が存在するという事実を知る。
その頃、神候補達は普段の生活に戻っていた。米田は助手として雇った由里と共に、修滋が秘かに残した赤の矢の研究に勤しんでいた。また、神選び以降、明日と咲は平和な学園生活を送り、「四ツ葉のクローバーも置いているフラワーショップ」を開業すると約束を交わし、共に夢を叶えるために進み始める。
数年後、大人になった明日は咲の両親に結婚の挨拶に訪れる。幼少期、家族ぐるみの付き合いをしていた花籠家は彼らの結婚を歓迎した。その日の夜、夕食の際に明日は咲に「あなたが1番幸せを感じる時は?」と質問を投げかけられる。彼の答えは「僕の瞳に咲ちゃんの笑顔が映っている時」というものだった。2人は幸せの絶頂の中結婚し、念願の夢だったフラワーショップを開店する。明日は開店記念として、かつて敵だった米田に花を贈るのだった。
一方、修滋は神や天界について情報を集めていたが、一向に答えを得ることができずにいた。また、かつて望んだ「自殺者が称讃される世界」を創ろうとするも、本当に死にたい人間は手を貸さずとも死んでいるという悲惨な現実を知る。修滋は神の存在意義に疑問を抱くが、「前の神」は神の目的は地球に命を創ることであり、それ以上は何もしないと告げる。
その回答を聞いた修滋は、人間界を静観するだけの神に存在意義はないのではないかと思い始める。そして「神を信仰する人がいる限り神は死なず人間界に影響はなく、自分が死ぬことで米田に「偽の神」が死んだことを伝えられる」と考え、天使達が目を離した隙に白の矢で自殺してしまう。
神の死により天界は崩壊し天使達が続々と消滅し始める。破壊の天使・ムニは天界の破壊を達成できたことを満足しながら消滅し、ナッセも自身の運命を受け入れ「ばいばい」と別れの言葉を残し消えて行くのだった。
一方、神の死により人間界も同様に生命が消滅する現象が起きる。自身の運命を悟った明日は、咲に対し「咲ちゃんと一緒に死んでいけるなら俺は…幸せだ」と告げ、彼女と抱きしめ合いながら最期の瞬間を迎える。消えゆく寸前、明日は自身を幸せへと導いてくれたナッセに感謝を述べながらこの世を去っていった。
その頃、米田も人間が消える現象を目撃し、この現象は修滋からのメッセージだと確信する。この現象は神は「偽の神」ではなく「真の神」だったという証明になるが、米田は神の存在を認めず「クリーチャーとは命を殺すための兵器」だと仮説を立てる。そして、クリーチャーのエネルギーや組成は、まだ人類が到達していない科学なのだと考察しながら最期を迎えるのだった。
地球上から生命が消え去った後、荒廃した地球を眺めている何者かがいた。その者は「死があるからこそ命は輝く」と「死」という運命を持つ人間を羨み、物語は幕を閉じた。
『プラチナエンド』の登場人物・キャラクター
主要人物
架橋 明日(かけはし みらい)
CV:入野自由、坂本真綾(幼少期)
本作の主人公。純真無垢(ピュア)の天使ナッセに選ばれた神候補のひとり。小学生の時に両親と弟を事故で失い、父方の叔母一家へ引き取られる。以降、叔母一家からは奴隷のような扱いを受け、学校でもいじめられるようになる。一家からの虐待と学校でのいじめにより生きる希望を失くし中学卒業式直後にビルから飛び降り自殺を図るが、天界で昔から明日の境遇を気にかけていたナッセに助けられ神候補となった。その後、天使の力を使い家族の死の真相を知り、彼らを死に追いやった叔母一家を断罪。その際、叔母の死を目の当たりにし「幸せになりたい」という願望に気づく。
その後、残っていた両親の遺産を取り戻しマンションを購入し、高校へ進学。入学式の日に幼馴染の花籠 咲と再会。元気のない彼女の様子を気にかけていたが、その原因が「小学校の時、周りに合わせて不本意ながらも明日のいじめに加担していた」ということを知った時には、あえて一芝居打つことで咲の「生きていたい」という意志を引き出し彼女と和解を果たした。以降は咲と良好な関係を築いている。
同じ神候補であるメトロポリマンこと生流 奏が現れてからは、自身の幸せを脅かそうとする彼を止めるために協力者である神候補・六階堂 七斗と共に戦いに身を投じて行く。亡き両親の教えから他人の命を奪うことに強い抵抗感を抱いており、簡単に人を殺せる白の矢を使うことを拒絶。しかし生きることへの意志は誰よりも強く、生きることを諦めない意志と機転から何度も危機的状況を潜り抜けてきた。奏との決戦時にも白の矢を使うことはなかったが、最終的に七斗が彼を銃器で殺害することを容認している。
奏の死後、警視庁の星と共に神選びを終わらせるべく活動し、神候補同士の話し合いで神選びを解決させようと試みる。神候補達が世界に向けて「自身が神となった理想の世界」を語った際、明日は人は自分自身の力で生きるべきと考え「何もしません」と語った。最後の神候補・米田 我工が神選びを利用し己の無神論を証明しようとした際には、「神がいないと知り絶望する人がいる」という理由から「俺が神になってもそんなことはさせない」と宣言し対立。その後、対話で米田と和解を果たし、神候補の1人である中海 修滋が神となったことで神選びは終結した。
神選びが終わった後は、「四葉のクローバーが置いてあるフラワーショップを開く」という夢を叶えるため、花屋でバイトをしながら高校生活を送り、卒業後に咲と結婚。その数年後に念願の夢であった「フラワーショップ 架橋」を開店し、幸せな生活を送るが、神となった修滋が自殺したことで人間界は崩壊。その際、怯える様子もなく、咲と共に静かに最期の時を過ごし、自身を助けてくれたナッセに感謝を述べながら消滅した。
人前で活動する際には七斗から提供されたプロテクタースーツを着用しており、奏との戦いで世間から認知され、そのカラーリングから「赤の戦士(レッド)」と呼ばれている。
ナッセ
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目次 - Contents
- 『プラチナエンド』の概要
- 『プラチナエンド』のあらすじ・ストーリー
- ナッセとの出会い
- 花籠 咲との再会
- 明日VSメトロポリマン
- 奏との決着
- 集まる神候補達
- 米田 我工との対話
- 明日の幸せ
- 『プラチナエンド』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 架橋 明日(かけはし みらい)
- ナッセ
- 花籠 咲(はなかご さき)
- ルベル
- 神候補
- 生流 奏(うりゅう かなで)
- メイザ
- 六階堂 七斗(むかいどう ななと)
- バレ
- 底谷 一(そこたに はじめ)
- バルタ
- 結糸 向(ゆいと すすむ)
- ペネマ
- 手毬 由理(てまり ゆり)
- ヤゼリ
- 中海 修滋(なかうみ しゅうじ)
- オガロ
- 米田 我工(よねだ がく)
- ムニ
- ロドリゲス 頓間(ロドリゲス とんま)
- ルタ
- 田淵 三郎(たぶち さぶろう)
- エグラ
- 畠山 省吾(はたけやま しょうご)
- エマカ
- 中矢間 知代(なかやま ちよ)
- ジャミ
- 神
- 神候補の身内・関係者
- 明日の母
- 明日の父
- 架橋 開良(かけはし あきら)
- 叔母一家
- 南河 水清(みなみかわ みずきよ)
- 六階堂 あや(むかいどう あや)
- 六階堂 ななか(むかいどう ななか)
- 生流 怜愛(うりゅう れあ)
- 山田 美々々(やまだ みみみ)
- 幕松 竜二(ばくまつ りゅうじ)
- 小日向 冬子(こひなた ふゆこ)
- 星 雅矢(ほし まさや)
- 弓木 愛美(ゆみき まなみ)
- 『プラチナエンド』の用語
- 天使
- 神候補
- 翼
- 天使の矢
- 赤の矢
- 白の矢
- 『プラチナエンド』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 架橋 明日「よし、死ぬか。幸せになりたかった」
- 架橋 明日「キレイだなあ。生きる希望か…これが自由…」
- 明日の母親「人は誰しも幸せになるために生まれ、人は誰しもより幸せになるために生きている。そして自分が幸せでなければ人の幸せを素直に喜べない。逆に皆が幸せでなければ自分だけ幸せでも素直に喜べない」
- 明日の父親「俺はまだ36歳、人生を語るには未熟だが俺はこう思って生きている 。一番してはいけないのは人を憎んだり恨んだりすること、そこからは何もいいことは生まれない。自分の心はもちろん他の人達に対しても」
- メトロポリマン(生流 奏)「すでに1匹は倒した!私は逃げも隠れもしない!!残り11匹いつでもかかってこい!!」
- 六階堂 七斗「子供の為に何もできなかった、何もしなかったパパにはなりたくない。せっかく神候補になったんだ、自分の責任を持ってやれる限りのことはやる」
- 花籠 咲「生きていたい。架橋くんや六階堂さんと明日の扉を開きたい」
- 底谷 一「生まれてきてよかった…」
- 架橋 明日「いや…六階堂さんは英雄だ…」
- 架橋 明日「僕の瞳に咲ちゃんの笑顔が映っている時」
- 架橋 明日「ありがとう、ナッセ」
- 『プラチナエンド』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 最終話で現れた謎の存在
- 賛否両論となった最終話
- 原作者から描き下ろしのイラストとメッセージが公開されたアニメ最終話
- 『プラチナエンド』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):BAND-MAID「Sense」
- ED(エンディング):宮下遊「降伏論」(第1話 - 第14話)
- ED(エンディング):空白ごっこ「ラストストロウ」(第15話 - 第24話)