パルプ・フィクション（映画）のネタバレ解説・考察まとめ
『パルプ・フィクション』とは、クエンティン・タランティーノ監督による1994年公開のクライム映画である。主演はジョン・トラボルタ、共演はサミュエル・L・ジャクソン、ユマ・サーマン等。アカデミー賞脚本賞とカンヌ映画祭パルムドール賞を受賞した。ギャングであるヴィンセントと相棒ジュールズは、ボスからの命令でスーツケースを取り返すべく、アパートに潜入する。3つの異なる犯罪エピソードから構成されており、ストーリーの時系列と映画の時系列が異なる構成が話題を呼んだ。バイオレンスと乾いた笑いに満ちた傑作群像劇。
日本語吹替：菅生隆之
ブッチの父と共にハノイで捕虜になっていた軍人。回想シーンで登場し、幼いブッチに亡き父の形見の時計を手渡す。
バディ・ホリー（演：スティーヴ・ブシェミ）
日本語吹替：梅津秀行
不愛想なウェイターの男である。
マーヴィン（演：フィル・ラマール）
スーツケースを持った青年ギャング団のメンバーである。他のギャングがヴィンセントとジュールズに撃ち殺されたが、一人だけ生き残り人質としてヴィンセントらの車に乗せられるが、銃の暴発によって撃ち殺される。
ブレット（演:フランク・ホエーリー）
スーツケースを持った青年ギャング団のメンバーである。ヴィンセントとジュールズに襲撃され殺される。
ロジャー（演：バー・スティアーズ）
スーツケースを持った青年ギャング団のメンバーである。ブレット同様ヴィンセントとジュールズに襲撃され殺される。
4番目の男（演：アレクシス・アークエット）
スーツケースを持った青年ギャング団のメンバーである。ヴィンセントとジュールズに襲撃された際、銃を持って抵抗するが、撃ち殺されてしまう。
『パルプ・フィクション』の用語
パルプ・フィクション
本作のタイトルにもなっている、パルプ・フィクションとは安価で低質な紙に印刷された、大衆向けで低俗な冊子の事で、パルプマガジンとも呼ばれる。本作はパルプマガジンの様な低俗な短編3つから構成されており、その話一つ一つが互いに影響しあって一本の映画としてまとめ上げられている。
ジャック・ラビット・スリム
主人公ヴィンセントとボスの妻ミアが食事に行くシーンで出てくるレストランはジャック・ラビット・スリムという。レストランは1950年代のポップカルチャーがテーマになっており、マリリン・モンローやジェームズ・ディーンに扮した給仕が出てきたり、店内ではチャック・ベリーが流れたりしている。
『パルプ・フィクション』の名言・名セリフ／名シーン・名場面
パンプキンとハニー・バニー
映画のイントロを飾るシーンである。不良カップルパンプキンとハニー・バニーがコーヒーショップにて「最も確実な犯罪は誘拐、銀行強盗ではなく、コーヒーショップ強盗だ」と語るシーンから物語は始まる。2人はキスをすると机に立ち「強盗だ！」と叫ぶ。一見本筋と関係なく見える会話劇はタランティーノ作品の特徴的な演出である。
ツイストコンテスト
1950年代風のレストランにディナーに訪れたヴィンセントとミアは、店内で行われているダンスコンテストに名乗りを上げる。そこで二人は情熱的なツイストダンスを繰り広げる。二人が躍る曲はChuck Berryの「You Never Can Tell」だ。他にもこのシーンにはマリリン・モンローやジェームズ・ディーン風の給仕がいるなど、タランティーノ監督のポップカルチャーへの愛が感じられる象徴的なシーンとなっている。
ヴィンセントを撃ち殺すブッチ
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目次 - Contents
- 『パルプ・フィクション』の概要
- 『パルプ・フィクション』のあらすじ・ストーリー
- プロローグ
- ミアとのデート
- ブッチの時計
- ジミーとザ・ウルフ
- エピローグ
- 『パルプ・フィクション』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- ヴィンセント・ベガ（演：ジョン・トラボルタ）
- ジュールズ・ウィンフィールド（演：サミュエル・L・ジャクソン）
- ブッチ・クーリッジ（演：ブルース・ウィリス）
- ウォレス一家
- ミア・ウォレス（演：ユマ・サーマン）
- マーセルス・ウォレス（演：ヴィング・レイムス）
- その他
- ファビアン（演：マリア・デ・メディロス）
- パンプキン（演：ティム・ロス）
- ハニー・バニー（演：アマンダ・プラマー）
- ランス（演：エリック・ストルツ）
- ジョディ（演：ロザンナ・アークエット）
- ジミー（演：クエンティン・タランティーノ）
- ザ・ウルフ（演：ハーヴェイ・カイテル）
- クーン大尉（演：クリストファー・ウォーケン）
- バディ・ホリー（演：スティーヴ・ブシェミ）
- マーヴィン（演：フィル・ラマール）
- ブレット（演:フランク・ホエーリー）
- ロジャー（演：バー・スティアーズ）
- 4番目の男（演：アレクシス・アークエット）
- 『パルプ・フィクション』の用語
- パルプ・フィクション
- ジャック・ラビット・スリム
- 『パルプ・フィクション』の名言・名セリフ／名シーン・名場面
- パンプキンとハニー・バニー
- ツイストコンテスト
- ヴィンセントを撃ち殺すブッチ
- 人質を誤って殺してしまうヴィンセント
- 『パルプ・フィクション』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話
- 時系列と異なる編集
- ジミーを演じているのは監督自身
- ポップカルチャーへの愛
- 制作背景
- 出演俳優のその後
- 仮タイトルは「ゴッサム・シティ」だった
- 『ボディーガード牙』へのオマージュシーン
- ミア蘇生シーンの撮影
- ダンスコンテストのトロフィーは盗品
- 拷問シーンでのBGM
- 話題となった“F”ワードの回数
- 『パルプ・フィクション』の主題歌・挿入歌
- 主題歌：Dick Dale & His Del-Tones「Misirlou」
- 挿入歌：Kool & The Gang「Jungle Boogie」
- 挿入歌：Chuck Berry「You Never Can Tell」
- 挿入歌：Al Green「Let’s Stay Together」