単純爽快! 話題沸騰中の映画「BIG GAME 大統領と少年ハンター」の魅力に迫る!
TSUTAYAで棚を数列占拠し、大々的に宣伝されていた新作映画。それがこの「BIG GAME 大統領と少年ハンター」です。当たり外れの差が激しいこの区画。しかし迷わず手に取る私。そしてびっくり意外な名作。というわけで、今回はTSUTAYA(と私)イチオシの映画「BIG GAME」の魅力をご紹介致します。
あらすじ・ストーリー
アメリカ合衆国大統領であるウィリアムは飛行機に乗っている最中、テロリストからの攻撃を受け脱出ポットでの脱出を余儀なくされる。13歳になった暁にハンターとして獲物を捕らえる儀式の真っ最中だったオスカリは、森に落ちたポットからウィリアムを助け出す。その頃、飛行機を襲ったテロリスト集団は脱出したウィリアム大統領を捕縛すべく行動を開始していた。こうして大統領と少年ハンターのテロリストとの闘いが始まった。
大統領と少年のハチャメチャ友情劇
まず少年オスカリが要所要所でカッコ良い。見ての通りちょっとブサイク寄りかな、という顔なのですが演技力は抜群。これは将来個性派俳優として売れそうだなあという逸材です。序盤から終盤にかけてオスカリは人間として、そしてハンターとして大きく成長するのですが、成長した後のオスカリの頼もしさといったら。ニヒルな笑みを浮かべて大統領を導くその男気っぷりに脱帽してしまいます。
大統領は良い意味でも悪い意味でも善良な人で、オスカリともすぐに打ち解けます。2人の友情が育まれていく様は見ていて微笑ましかったですね。今までありそうでなかった組み合わせです。単純な構図ですがその分人間の変化という部分に焦点を当てることができていて、90分という短い上映時間ながら濃密な内容となっています。
ハラハラして、笑って、最後にはほっこりできる、そんな映画でした
あまり期待はしていなかったんですが隠れた名作でした。久しぶりにTSUTAYA良い仕事したなあという感じです。難しい話の筋は皆無で、すんなり物語の中に入っていけます。ラストにアメリカ政府内部の闇のようなものが暗示されるのですが、まああれはおまけ程度と見て良いでしょう。真相とかそういうものは一応あるにはありますが、気にしなくても十分楽しめます。
イロモノ映画だと思っていたので意外な出来にまずびっくりします。大統領VSテロリストなんて題材、普通に考えたらとんでも作品だと思っちゃいますよね。アクション映画ではありましたがヒューマンドラマでもありました。主に人間の成長という点で。大人と子供の友情というのはやはりいつ見ても良いものです。特に今作のように子供の方が大人を引っ張っていく役割に回ると途端に微笑ましさが増します。ハンターとしての勇敢さも兼ね備えていますし、よくぞ90分間でここまで成長したなオスカリ、とちょっぴり感動もしてしまいます。
まとめ
細かいことを言い出せばキリがないのですが、良作というのはやはりそれらを凌駕する魅力を持っていますね。木を見て森を見ず、なんて言葉がありますが、まさにこの映画は森を見てほしいです。舞台もまんま森ですし。粗は確かにあります。しかしそれを補って余りあるストーリーが作品には隠されています。
いやはや期待しないで見始めたのでその分面白さは倍増でした。この記事を見た皆さんはちょっぴり損なことをしたかもしれませんね。この映画が面白いということを知ってしまったのですから。もちろんそれでも面白いのですが、やはり何も前知識なしで観る映画はこんな発見があるから探したくなるんですよね。