ロブスター(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ロブスター』とは、ギリシャのヨルゴス・ランティモスが監督した近未来SF恋愛映画である。2015年公開され、第68回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した。国家が市民にルールを押しつけ、市民はそれに従っている。独身であることが罪というルールがある世界。“独身者”は、郊外のホテルに連れていかれ、45日以内にパートナーを見つけないと、自分が希望する動物に変えられてしまう。主人公デヴィッドが希望した動物は「ロブスター」だった。全体的にユーモアが散りばめられており、コメディ映画でもある。R15+作品。
『ロブスター』の概要
『ロブスター』(原題:The Lobster)とは、ギリシャのヨルゴス・ランティモスが監督・脚本した近未来SF恋愛映画である。ギリシャ・フランス・アイルランド・オランダ・イギリス合作で、2015年に公開された。監督の初の英語作品であり、第68回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した。共同脚本のエフティミス・フィリップは、ヨルゴス・ランティモス監督の過去作『籠の中の乙女』『アルプス』でも共同で執筆している。
国家が市民にルールを押しつけ、市民はそれに従っている。独身であることが罪というルールがある世界。“独身者”になったものは、郊外のホテルに連れていかれ、45日以内にパートナーを見つけないと、自分が希望する動物に変えられてしまう。独身になった主人公デヴィッドが希望した動物は、「ロブスター」だった。期間内に無事にパートナーを見つけることができれば、晴れて街に戻ることができる。しかし“独身者”でいようとする者は、街に戻ることができず、ホテルから脱走し森の中に潜んで生活していた。森の“独身者”を麻酔銃で撃ち、1人捕獲すれば1日滞在期間を延ばすことができる。デヴィッド自身もホテルを脱走し、森で過ごすことになるが、森でのルールでは、ホテルとは逆に恋愛が禁止されていた。
主演のデヴィッドをコリン・ファレル、足の悪い男ジョンをベン・ウィショー、滑舌の悪い男ロバートをジョン・C・ライリーが演じた。その他、レア・セドゥ、レイチェル・ワイズ、オリビア・コールマンなど豪華キャストは、この物語のどこか無国籍な世界の演出にも貢献している。
全体的にユーモアが散りばめられており、コメディ映画でもある。R15+作品。
『ロブスター』のあらすじ・ストーリー
ホテルでの生活
国家が市民にルールを押しつけ、市民はそれに従っている。ここには、パートナーがいないと暮らしていけないというルールがある。
主人公のデヴィッドは、妻から「もう行って」と言われて、“独身者”になった。妻は眼鏡をかけた男性と一緒になり、デヴィッドは犬と一緒に郊外のホテルに連行される。このホテルはカップルになることを強制させる施設であった。
まず写真を撮られて、性的指向を問われる。デヴィッドは「ヘテロセクシャル」と答えた。連れている犬は、デヴィッドの兄であり、数年前このホテルにいたという。
初めてホテルに来たデヴィッドは説明を受ける。シングルルームの滞在期間は最大45日、カップルが成立すれば、ダブルルームに移ることができる。私物は持ち込めない。
101号室に案内されたデヴィッドとかつて兄であった犬のボブ。壁に麻酔銃が掛けられており、テーブルには銃に使う矢が20本置かれている。窓の外には、濡れた地面に横たわる捕獲された独身者たち。「195号室、2名捕獲、2日延長。272号室、1名捕獲、1日延長」と成果を読み上げる声が聞こえる。森にいる“独身者”を狩り、銃で捕獲することができれば、滞在期間を延長することができるのだ。
そしてホテルの支配人から、期間中に恋に落ちなければ、希望する動物に変えられると告げられる。デヴィッドは、「ロブスター」と答えた。その理由は、100年以上も生きられること、死ぬまで生殖能力があるからだと言う。
次の朝、残り44日。
アラームが鳴り、起こされる。朝食の時間である。みんな窓側のカップルゾーンの席を見ながら朝食をとっている。デヴィッドはジョンに話しかけられ、ロバートと一緒に3人で散歩に出かけた。ジョンは“足の悪い男”で、ロバートは“滑舌の悪い男”だった。
プロムの時間、デヴィッドは、“鼻血の出やすい女”をダンスに誘う。デヴィッドのシャツに鼻血がついてしまい、“鼻血の出やすい女”は、ダンスをしながら落とし方を丁寧に説明する。ロバートは“心のない女”と、ジョンは“ビスケット好きの女”とダンスをするが、うまくカップルになれないままだった。
そのときサイレンが鳴る。みんな急いで銃を持って外に出る。白いバスに乗って、森にいる“独身者”を狩りに行くのである。そしてホテルに戻って、結果を確認する。ロバートは1名捕獲、1日延長。“心のない女”は、4名捕獲、4日延長し、残り158日となった。彼女は捕獲数の女性の記録保持者でもある。デヴィッドは、成果を上げることができず残り日数は変わらずだった。
残り32日の朝、メイドが部屋に来て、前日に使った矢を補充する。そしてデヴィッドの股間におしりをこすりつけ、勃たせて部屋を出る。パートナー探しの心理的効果を上げるための行為である。ホテルではマスターベーションは禁止されている。ロバートはそれがバレて、トースターに手を突っ込まれ焼かれるという罰を受けた。
ホテルでは、“独身者”でいるより、カップルでいる方がいかにいいかをシミュレーションして教育していく。
狩りに向かうバスの中で、デヴィッドは“ビスケット好きの女”からアプローチを受けるが、聞き流していた。彼女は「伴侶が見つからなければ、近いうちに身投げする」と言う。
共通点を探す
共通点を見つけることで、男女はカップルになる。
プールで背泳ぎをしている“鼻血の出やすい女”にジョンは話しかける。ジョンも鼻血を出していた。2人は共通点を見つけ、カップルになった。しかし本当は、ジョンはバレないように自分で鼻を打ち付けて鼻血を出していた。
2人はダブルルームで2週間過ごし、その後ヨットに移って、さらに2週間過ごす。それをクリアしたら街に出ることができる。問題がおきたら子どもが派遣され、間をとりもってくれる。
髪のきれいな“鼻血の出やすい女の親友”は、最後の日を迎えていた。最後の夜は、自由に過ごせるのが恒例になっている。支配人に何をしたいかと問われ、彼女は『スタンド・バイ・ミー』を見ることにした。
翌朝、きれいなタテガミのあるポニーになっていた。ジョンと“鼻血の出やすい女”に見送られて、ポニーは森に連れられていく。
“ビスケット好きの女”は、ホテルの部屋から身投げしたが、生きており泣き叫んでいた。その近くで“心のない女”はコーヒーを飲んでいる。デヴィッドは昔からショートヘアの女性が好きだったこともあり、“心のない女”に近づき話しかける。デヴィッドも心のないフリをして、“心のない女”とカップルとなり、ダブルルームの鍵を手に入れた。
“心のない女”はセックスのときも声を出さず、表情を変えない。デヴィッドも声を出すのを我慢して、心のないフリをしてセックスをする。
朝、“心のない女”は、兄(犬)を蹴り続けジワジワ弱らせて殺したと言う。デヴィッドは「構わないよ」と心のないフリをするが、洗面所に横たわる血だらけの犬を見て涙ぐむ。それを見た“心のない女”は、「嘘をついていた」と叫び、デヴィッドを支配人に突き出すために部屋を出た。その途中、デヴィッドは“心のない女”の腕をふり払い、ホテルを脱走し森へ逃げた。
森での生活
森の中には、かつてデヴィッドも狩りをしていた“独身者”たちがいた。その“独身者たちのリーダー”に、森でのルールを教えられる。
恋愛やセックスは禁止されている。違反すれば罰せられる。ダンスナイトもあるが、電子音楽で1人で踊る。罠にかかっても誰も助けてはくれない。
森で隠れる訓練をしているとき、デヴィッドは“近視の女”と出会う。
ホテルの白いバスが来た。今度は狩られる立場である。デヴィッドはロバートに狙われ対峙するが、“近視の女”に助けられた。そのお礼にデヴィッドは、うさぎを捕まえて、“近視の女”にプレゼントした。デヴィッドも近視であるという共通点があった。
森を出て街へ行き、スーパーマーケットで買い出しをする。街ではカップルしかいないため、スーツを着て2組の男女でカップルのフリをして歩く。1人でいると刑事に「証明書」の提示を求められるのだ。
“独身者たちのリーダー”は、ホテルのダブルルームの部屋番号を読み上げる。別れさせるために森の“独身者”たちは手分けして部屋にいるカップルを襲うのだ。デヴィッドは、かつての友人ジョンがいるヨットに忍び込み襲うことにした。デヴィッドは、夜にヨットの部屋に入り、ジョンは「鼻血の出やすいフリをしている」と本当のことをばらしてしまう。
デヴィッドと“近視の女”は、惹かれあっていた。バレないように2人だけのサインをいくつも作り、それで会話ができるようになっていた。そのことを“リーダー”が気づき始める。
“リーダー”は“近視の女”を街の病院に連れていき、近視を治す手術をすると言って嘘をつき、失明させた。相思相愛になった罰である。
それを知ったデヴィッドは、“近視の女”と2人で街に出る決心をする。街まで逃げて、レストランに入る。向かいあって席に座り、意を決したようにデヴィッドは、ステーキナイフをもってトイレに入る。鏡を見ながら、ナイフを自分の目に入れようとする。席で待っている失明したかつての“近視の女”のシーンで映画は終わる。
『ロブスター』の登場人物・キャラクター
主人公
デヴィッド(演:コリン・ファレル/COLIN FARRELL)
本作の主人公。妻と別れて独身者となり、パートナーを見つけるため、かつて兄だった犬(ボブ)と一緒にホテルに入る。
希望した動物は「ロブスター」。その理由は、100年以上も生きられること、貴族みたいに由緒があること、死ぬまで生殖能力があること、海が好きで水上スキーと水泳は10代から得意だったことを挙げる。
背中に痛みがあり、軟膏を塗っている。ショートヘアの女性が好き。職業は建築家である。
部屋番号は、101号室。
ホテルの独身者
足の悪い男/ジョン(演:ベン・ウィショー/BEN WHISHAW)
19歳のとき、父親が数学のできる女性に恋をして、母親がホテルに入った経緯がある。母親はパートナーを見つけることができず、オオカミになって、動物園に移された。ジョンはオオカミになった母親にハグをしようと檻の中に入り、2匹を除いてオオカミたちが突進してきた。そのとき足を悪くした。突進してこなかった2匹のどちらかが母親だろうと語る。
6年前に妻が亡くなり、ホテルに入ることになった。妻も足が悪かった。
足が悪いので、狩りが苦手である。
自分も鼻血が出やすいフリをして、“鼻血の出やすい女”に近づき、カップルになる。
部屋番号は、187号室。
滑舌の悪い男/ロバート(演:ジョン・C・ライリー/JOHN C REILLY)
ホテルでは禁止されている自慰行為がバレて、トースターで手を焼かれるという罰を受ける。
デヴィッドが初めて参加した狩りで、1名捕獲して1日期間が延長された。後に森に逃げたデヴィッドと狩りで対峙する。
希望する動物は、オウム。
部屋番号は、186号室。
心のない女(演:アンゲリキ・パプーリャ/ANGELIKI PAPOULIA)
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目次 - Contents
- 『ロブスター』の概要
- 『ロブスター』のあらすじ・ストーリー
- ホテルでの生活
- 共通点を探す
- 森での生活
- 『ロブスター』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- デヴィッド(演:コリン・ファレル/COLIN FARRELL)
- ホテルの独身者
- 足の悪い男/ジョン(演:ベン・ウィショー/BEN WHISHAW)
- 滑舌の悪い男/ロバート(演:ジョン・C・ライリー/JOHN C REILLY)
- 心のない女(演:アンゲリキ・パプーリャ/ANGELIKI PAPOULIA)
- 鼻血の出やすい女(演:ジェシカ・バーデン/JESSICA BARDEN)
- ビスケット好きの女(演:アシュレー・ジェンセン/ASHLEY JENSEN)
- 鼻血の出やすい女の親友(演:エマ・オシェイ/EMMA O’SHEA)
- 森の独身者
- 近視の女(演:レイチェル・ワイズ/RACHEL WWISZ)
- 独身者たちのリーダー(演:レア・セドゥ/LEA SEYDOUX)
- 独身者のスイマー(マイケル・スマイリー/MICHAEL SMILEY)
- ホテルの従業員
- ホテルの支配人(演:オリビア・コールマン/OLIVIA COLMAN)
- ホテルの支配人のパートナー(演:ガリー・マウンテーヌ/GARRY MOUNTAINE)
- メイド(演:アリアーヌ・ラベド/ARIANE LABED)
- 射撃場のトレーナー(演:イーウェン・マッキントッシュ/Ewen MacIntosh)
- その他
- 医師(演:ロジャー・アシュトン=グリフィス/Roger Ashton-Griffiths)
- 犬/兄のボブ
- 『ロブスター』の用語
- ルール
- 街のルール
- ホテルのルール
- 森のルール
- 『ロブスター』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- デヴィッドと“心のない女”のカップル成立のシーン
- メイドと”リーダー”が取引きをしているシーン
- デヴィットがステーキナイフを持ってトイレへ向かうラストシーン
- 『ロブスター』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- コリン・ファレルは役作りで20㎏体重増
- 主演のデヴィッド役はジェイソン・クラークだった
- ロバを撃つ女は美術監督
- 犬のボブはパルム・ドッグ賞審査員賞を受賞
- 森のリーダーの両親役はミュージシャン
- ホテルはパークナシラ・リゾート・アンドスパ
- 『ロブスター』の主題歌・挿入歌
- 挿入歌:ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン「弦楽四重奏曲第1番 ヘ長調 Op.18, No.1」より第2楽章
- 挿入歌:ドミートリイ・ショスタコーヴィチ「「弦楽四重奏曲第8番 ハ短調 作品110」より第4楽章
- 挿入歌:グリーナウェイ&クック「Something’s Gotten Hold of My Heart」
- 挿入歌:ダナエ「Apo mesa pethamenos」
- 挿入歌:ニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズ「Where the Wild Roses Grow」
- 挿入歌:ナルシソ・イエペス「愛のロマンス」
- エンドロール:ソフィア・ローレン「Ti ein’ afto pou to lene agapi」