天使にラブ・ソングを…(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『天使にラブ・ソングを…』とは、1992年にアメリカで上映されたコメディ映画である。リノのラウンジでしがない歌手をしていたデロリス・ヴァン・カルティエは、殺人現場を目撃してしまったことから修道院へと身を潜めることとなった。派手で堕落的な生活を送っていたデロリスは、厳格な生活を送る修道院のシスター達と歌を通して心を通わせていく。コメディ映画でありながら、ハートフル要素も含んだ大ヒット映画だ。全世界で合わせて2億の興行収入を記録し、ゴールデン・グローブ賞では作品賞にノミネートされた。
『天使にラブ・ソングを…』の概要
『天使にラブ・ソングを…』とは、1992年にアメリカで上映されたコメディ映画である。女優兼歌手兼コメディアンであるウーピー・ゴールドバーグが主演を務め、シスター役にはマギー・スミス、キャシー・ナジミー、ウェンディ・マッケナと豪華キャストが集められた。1993年のゴールデン・グローブ賞では、コメディ/ミュージカル部門での主演女優賞、作品賞を受賞した。
ネヴァダ州リノのラウンジでしがない歌手をしていたデロリス・ヴァン・カルティエ。デロリスの愛人であるギャングのヴィンスが裏切り者を殺し、それを目撃してしまったデロリスは裁判までの間誰にも見つからない場所へと身を潜めることとなった。刑事が提案した誰にも見つからない場所とは、なんと修道院のことで、それまでとは180度違う生活を強いられるデロリス。事情を知らされていた聖キャサリン修道院の院長も人助けならばと受け入れたものの、自由奔放なデロリスと幾度となく衝突してしまう。デロリスも殺されないためとは言え我慢の限界に達した時、院長はデロリスの歌手の経験を活かして聖歌隊に入ってはどうかと勧める。聖キャサリン修道院にも聖歌隊はあったものの、聖歌隊どころか合唱とも呼べないようなひどい歌だった。デロリスはこの聖歌隊を通して、シスター達と親睦を深め、悩んでいる友人へは手を差し伸べ、そして院長とも心を通わせていく。
聖歌隊のシスター達の多くは歌手ではなく俳優であるにも関わらず、ほとんどは俳優自身の声で収録されている。その素晴らしい歌声で「I Will Follow Him」「Hail Holy Queen」「My guy」など数々の名曲を残し興行収入は2億を超す大ヒットとなった。1993年には続編映画『天使にラブ・ソングを2』が上映され、2011年にはブロードウェイでミュージカル化された。
『天使にラブ・ソングを…』のあらすじ・ストーリー
愛人から一転
ネヴァダ州リノのクラブ・ムーンライトで歌手を務めるデロリス・ヴァン・カルティエ。コーラス隊の2人を率いてショーをしているが、聞いている人は少なく、曲が終わっても拍手はほとんど起こらない。
次のショーまでの間、デロリスは恋人であるヴィンス・ラ・ロッカと部屋で話をしていた。ヴィンスには妻がおり、以前からデロリスは別れるよう頼んでいたのだ。しかし「女房とは別れられない」とデロリスに告げる。デロリスはヴィンスと言い争いになり、そのままヴィンスを部屋から追い出してしまった。
その日のショーが終わり、楽屋でデロリスがコーラス隊の2人へ仕事を辞めると宣言していた時、ヴィンスの手下のジョーイとウィリーが楽屋へと入って来た。ジョーイとウィリーは「ヴィンスからだ」と大きな箱を置いて行く。中には紫の毛皮のコートが入っていたが、試着しようとした時内側に“コニー・ラ・ロッカ”と刺繍が入っているのを発見する。その名前はヴィンスの妻のものだった。
妻のコートを贈られたことにショックを受けたデロリスが、ヴィンスに直接コートを叩きつけようとヴィンスの部屋を訪ねた瞬間、ヴィンスの運転手のアーニーが殺害されているところを目撃してしまう。
ヴィンスはジョーイとウィリーにデロリスも始末するよう命令し、それを聞いたデロリスは逃げ出した。なんとか外へと逃げ出すことに成功し、そのまま警察署へと駆け込んだデロリスは、先ほどの殺人現場を必死で警察へ伝えた。
しかし、デロリスは警察からヴィンスが薬の密売などを行っていたマフィアのボスだということを聞かされる。警察は以前からヴィンスを追っていたが証拠不十分で有罪にできず、デロリスが目撃した殺人を裁判で証言してもらおうと考えていたのだ。しかし裁判までは最短でも2か月かかってしまう。しかし警部補のエディー・サウザーからの「裁判で証言するなら、とびっきりの場所に匿ってあげましょう」という言葉を聞き、裁判までのあいだ身を隠すことになった。
偽物のシスター
サウザー警部補と聖キャサリン修道院を訪れたデロリスは、サウザー警部補の「とびっきりの場所」が修道院だと聞かされる。大反対したデロリスだったが「この場所は俺以外誰も知らないし、裁判の日程も早める」と説得され、なんとか了承した。
一方聖キャサリン修道院でも「他のシスター達も危険な目に合わせてしまう」と反対している院長と、「罪深い人を救ういい機会です」と説得するオハラ神父とで意見が分かれていた。しかし、経営難だった修道院へ警察から多額の寄付が受けられると聞いて院長もデロリスの受け入れを決意。派手な身なりをしているデロリスを一目見た時から院長はデロリスに苦手意識を持ってしまい、デロリスもまた院長へ苦手意識を持ってしまう。
院長は、修道院へ受け入れる以上はデロリスにも修道院の規則を守らせようとし、初日から2人は衝突してしまった。しかし院長は「今からあなたの名前は、シスター・メアリー・クラレンスです」と宣言する。あまりの勢いにデロリスも黙って受け入れるしかなかった。
そして昼食会場へ行き、院長は他のシスター達へデロリスを紹介する。シスター・メアリー・パトリックはデロリスに食前のお祈りをすることを提案。デロリスはそれを引き受け、なんとなくの知識で奇妙なお祈りをする。なんとかお祈りを終え、食事が運ばれてきた。しかし質素な修道院の食事に慣れていないデロリスは、ぶつくさと文句を言い続けたため、院長の命令で断食させられてしまうのだった。
聖キャサリン修道院の聖歌隊
ヴィンスは事情聴取のため警察署へと呼ばれていた。6時間も事情聴取をされたあと、ウィリーとジョーイ、弁護士と共に警察から出てくるとサウザー警部補と鉢合わせする。
ヴィンスを煽る余裕のあるサウザー警部補に食って掛かろうとするヴィンスだが、弁護士に止められてしまう。焦ったヴィンスはデロリスの顔写真入りのFAXをばらまくようジョーイ達へ指示し、更に「賞金は25万ドル。生死は問わん」と言うのだった。
その晩、デロリスは院長から独房へと案内された。
それまで規則正しい生活とは真逆の生活を送っていたデロリスが眠ったのは、朝4時半過ぎだった。5時になるとメアリー・パトリックが陽気にノックし、デロリスを起こしにやってきた。メアリー・パトリックのおかげでなんとかミサに遅刻せずにすんだデロリスだが、ほとんど寝ていない上に退屈なオハラ神父の話に船を漕ぐ。
そんなミサで、シスター・メアリー・ラザラス率いる聖歌隊が歌を披露し始めた。音程もバラバラでテンポも合っておらず、指揮や伴奏もめちゃくちゃな聖歌隊に、デロリスは思わず眠気が飛んでいってしまう。
孤独なデロリス
その後修道院での仕事中、デロリスはシスター達から前にいた修道院について質問を受ける。
デロリスはリノにあるムーンライト修道院にいたと嘘をつき、いかに革新的で自由だったかを説いた。
見習い修道女のシスター・メアリー・ロバートからは「いつ啓示を受けました?」と質問される。デロリスは思わず「刑事」だと思い込むが、すぐに話を合わせ「リノで神の道に入るのは大変なことなのよ」と話を続けた。
しかし話している最中にデロリスは院長に、余計な話をしないようにと一人別の場所での仕事を任された。食堂や非常階段、聖堂と様々な場所の掃除を行ったデロリスは、嫌気が差してしまい、院長の部屋の電話からこっそりサウザー警部補へと電話をかけた。
サウザー警部補は、警察署内部に内通者がいるらしいことをデロリスに告げる。
新たな友人
その晩、デロリスの部屋へシスター・ロバートが訪れ、目覚まし時計をデロリスへとプレゼントした。シスター・ロバートは「早起きだけではなく何をやっても人より一歩遅れている」とデロリスに悩みを打ち明ける。「誰でも後悔や劣等感はあるわ」とデロリスに励まされたシスター・ロバートはすっきりとした表情で部屋を後にした。
しかし窓の外からバイクと若者の笑い声が聞こえ、デロリスは思わず部屋を飛び出して行った。修道院の目の前の道路を挟んだ向かいにはバーがあり、中ではガラの悪い人たちがお酒を楽しく酌み交わしていた。
デロリスがカウンターでコーラを注文している時、後をつけてきたシスター・ロバートとシスター・パトリックも店へ入ってきてしまった。
なんとか2人を修道院へ連れ帰ったデロリスだが、院長に見つかってしまう。
聖歌隊の新任指揮者
翌朝院長室に呼ばれたデロリスは、昨夜の外出について院長と再び衝突してしまう。シスター・ロバートとシスター・パトリックは以前は1度も夜間の外出を行うことなどなかったため、デロリスからの悪影響だと院長は考えた。
院長がデロリスを匿うには他の修道院がいいのではと考えている時、窓の外から聖歌隊の歌声が聞こえてきた。院長は「あなたの仕事は一つだけに決めましょう。夜は眠り、昼は歌うのです」とデロリスが聖歌隊に入ることを提案する。
その後、デロリスは聖歌隊の練習へ参加した。デロリスが歌の経験があるということからシスター・ラザラスと指揮者を交代することとなり、とうとう覚悟したデロリスは一つずつ問題を解決していくことにした。まずは、現在の週2日では少なすぎると毎日の練習を提案した。
生まれ変わった聖歌隊
次のミサの日に新しく指揮者として現れたデロリスに驚いた院長だったが、聖歌隊の「Hail Holy Queen」の歌は信じられない程上達しまさに天使の歌声だった。
他のシスター達も驚愕の表情を浮かべている中、曲の途中で急に聖歌隊は手拍子を始めゴスペル調の讃美歌を歌い始めた。これには院長も呆れた顔だったが、教会の外にも音楽が響き、街の人々は続々と教会へと入って来た。聖歌隊のメンバーは皆楽しそうに歌い、隅っこでこっそり歌っていたシスター・ロバートに至ってはソロコーラスを務めた。大成功だと思ったデロリスだが、ミサ終了後院長からこっぴどく叱られてしまう。
そんな院長の元へ、やってきたオハラ神父は、音楽や美しい歌声が人を呼び寄せたと大喜びし「大司教様にも手紙を書いて、あなたの努力をお伝えしなければ」と興奮している。そんなオハラ神父にデロリスは「院長先生はもう一つ胸に秘めた新しい計画があるの。それはね、街へ出て人々に尽くそうというお考えよ」と嘘をつく。
これまで修道院の外は危険だという院長の考えから、街の人との交流をしなかった聖キャサリン修道院だが、シスター達は「やっと町の人たちに奉仕できる」と喜んだ。
新しい試み
いざ町へ飛び出した聖キャサリン修道院のシスター達は、荒れ果てた外壁から少しずつ綺麗にしていった。
町の人との交流も積極的に行い、若者と話したりダンスを教わったり、炊き出しも行った。そしてその合間を縫って聖歌隊の練習にも励んだ。次第に日曜日のミサへ来る人も増え、信仰とは程遠かった若者も聖歌隊の歌を楽しみにやってくるようになった。
その噂を聞きつけた地元のテレビ局が聖キャサリン修道院へと駆け付け、シスター達を背景にその様子を報道。シスター姿のデロリスがテレビに映ってしまい、翌日のミサ直前に駆け付けたサウザー警部補にデロリスは怒られてしまう。
その日のミサもたくさんの人が訪れ大成功を収めた。ミサ終了後、院長とオハラ神父から「大ニュースがあります」と集められた聖歌隊。
なんとローマ法王が聖歌隊の噂を聞きつけ、翌週サンフランシスコ訪問のあと聖キャサリン修道院にやってくるというのだ。
それに合わせて特別コンサートを開くこととなったが、院長は「やっぱり伝統的な歌がいいでしょうね」と言う。デロリスがそれに反対したため、伝統的な聖歌を歌うかゴスペル調の新しいスタイルで歌うか、院長の提案で多数決を取ることとなった。その結果、ほとんどのシスターは今のスタイルで歌いたいとデロリスに同調したのだった。
出ていこうとする2人
サウザー警部補から聖キャサリン修道院へ電話が入り、唯一電話のある院長室へ呼ばれたデロリス。サウザー警部補の要件は「あと48時間で裁判ができるぞ」というものだった。
聖歌隊で歌うことが楽しくなってきており、友人であるシスター達との関係も上手くいっているデロリスは、あれ程早く出たいと思っていた修道院から出られると聞いても上の空であまり嬉しそうではなかった。
デロリスは電話を切ったあと、「今週ここを出ていくわ」と院長へ告げる。しかし院長は「あなたもですか」と言うのだ。院長は、聖キャサリン修道院ではもう自分は役に経たないと思い、別の修道院へ異動するようオハラ神父へと話していたのだった。院長の異動を聞いたデロリスは思わず取り乱し、必死に説得する。
デロリスは「私はきっかけを作っただけよ。後はあなたの強い意志で皆を上手に導いてよ」と言うが、院長は「私はもう時代遅れです」と諦めてしまっていた。
捕まるデロリス
翌朝、警察署では「書類にサインをしてほしい」とサウザー警部補を探している刑事がいた。サウザー警部補は出掛けており、同僚のテイトが伝票を預かると申し出た。内通者となりヴィンスへ情報を漏らしていたのはテイトだったのだ。伝票の中に“聖キャサリン修道院へ1万ドルの寄付”というものがあり、テイトはヴィンスへと電話をかけたあとだった。大急ぎでサウザー警部補は聖キャサリン修道院へ向かう。
翌日のローマ法王訪問のコンサートに向けて入念なリハーサルが行われていたところにサウザー警部補が到着し、ヴィンスに居場所を知られたことを話してデロリスを保護することとなった。サウザー警部補に連れられ聖キャサリン修道院を出ていくデロリスだったが、デロリスは「明日のコンサートは成功させなきゃ」と思いとどまり、トイレに行くとふりをしてサウザー警部補を撒いた。
デロリスを探していたシスター・ロバートがやってきた直後、2人は背後にいたヴィンスの手下のジョーイとウィリーに銃を突きつけられる。シスター・ロバートも一緒に連れ去ろうとした彼らを慌てて追いかけるサウザー警部補。デロリス達は車に押し込められたが、デロリスはシスター・ロバートだけを逃がすことに成功した。
シスター・ロバートは急いで修道院へ戻り、シスターや院長へ報告。状況がつかめていないシスター達に、院長は観念してデロリスの正体を明かした。ざわつくシスター達だったが、警察任せにはできないと院長が先導を切ってデロリスを助けに行くことになった。
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- 『天使にラブ・ソングを…』の概要
- 『天使にラブ・ソングを…』のあらすじ・ストーリー
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- 偽物のシスター
- 聖キャサリン修道院の聖歌隊
- 孤独なデロリス
- 新たな友人
- 聖歌隊の新任指揮者
- 生まれ変わった聖歌隊
- 新しい試み
- 出ていこうとする2人
- 捕まるデロリス
- 自由の身へ
- 『天使にラブ・ソングを…』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- デロリス・ヴァン・カルティエ/シスター・メアリー・クラレンス(演:ウーピー・ゴールドバーグ)
- デロリス(幼少期)(演:アイシス・カーメン・ジョーンズ)
- リノのマフィア
- ヴィンス・ラ・ロッカ(演:ハーヴェイ・カイテル)
- ジョーイ(演:ロバート・ミランダ)
- ウィリー(演:リチャード・ポートナウ)
- 聖キャサリン修道院
- 院長(演:マギー・スミス)
- シスター・メアリー・ロバート(演:ウェンディ・マッケナ)
- シスター・メアリー・パトリック(演:キャシー・ナジミー)
- シスター・メアリー・ラザラス(演:メアリー・ウィックス)
- シスター・メアリー・アルマ(演:ローズ・パーレンティ)
- シスター・メアリー・イグナティウス(演:ルース・コバルト)
- シスター・メアリー・エマニエル(演:カルメン・サパタ)
- その他聖歌隊のシスター
- オハラ神父(演:ジョセフ・マーハー)
- 警察
- エディー・サウザー警部補(演:ビル・ナン)
- テイト(演:ガイ・ボイド)
- その他
- ローマ法王(演:ジーン・グレイタック)
- 『天使にラブ・ソングを…』の用語
- 独房
- 聖キャサリン修道院
- ムーンライト・ラウンジ
- 『天使にラブ・ソングを…』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 院長とのすれ違い
- 成長したシスター・ロバート
- 自由になったデロリス
- 『天使にラブ・ソングを…』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 実際のサンフランシスコの町
- 撮影の舞台となった教会の噂
- ヴィンスからデロリスへ25年ぶりのプレゼント
- 聖歌隊が歌った曲の原曲
- 「Hail Holy Queen」
- 「My guy」
- 「I Will Follow Him」
- 『天使にラブ・ソングを…』の主題歌・挿入歌
- 挿入歌:Fontella Bass 「Rescue Me」
- 挿入歌:「Hail Holy Queen」
- 挿入歌:「My God (My Guy)」
- 挿入歌:「I Will Follow Him」
- ED(エンディング):「Shout」