スワロウテイル(映画・小説)のネタバレ解説・考察まとめ

『スワロウテイル』とは、1996年に公開された映画、およびその原案となった小説。岩井俊二監督によるクライム作品となっており、映画公開の同年には、岩井俊二自身が執筆した原案の小説も刊行された。架空の歴史で構築された日本にある町を舞台に、そこで暮らす移民達を描いた作品で、無国籍風な世界観の群像劇となっている。作中に登場するYEN TOWN BANDは現実にデビューし、作品・音楽の双方の面から多くのファンに支持されている。

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ロリータ店長(演:酒井敏也)

アゲハがグリコに連れていかれた少女売春クラブのオーナー。

浅川(演:武発史郎)

YEN TOWN CLUBを開店する際、名義貸しをしてくれたオーナー。ツェンに借金があり、その返済のために命を売った。

ロック・ドク(演:ミッキー・カーチス)

最底辺の円盗が住む「阿片街」で病院を営む医者。刺青師でもあり、グリコの刺青を彫った。代金ではなく「肌」を見て刺青を入れるかどうか決めている。

鈴木野清子(演:桃井かおり)

雑誌の記者。須藤寛治失踪事件を調べており、レイコが売った情報を元にグリコに接触。共に命を狙われることになってしまう。

ローリー寺西(演:ローリー寺西)

YEN TOWN BANDのオーディションに来た金髪のギタリスト。ギターはうまかったが、オーディションには落選した。

インタビュアー(演:クリス・ペプラー)

YEN TOWN BANDとしてデビューしたグリコにインタビューしていた男性。

光石研(演:光石研)

フェイホンとランに車をパンクさせられ「あおぞら」にやってきた男性。

監査官(演:山崎一)

フェイホンを取り調べた監査官。差別意識から苛烈な拷問を加え、彼を死に至らしめた。

『スワロウテイル』の映画と小説の違い・相違点

本作『スワロウテイル』の映画版と小説には、いくつかの設定の違いが存在している。この差異は、監督を務めた岩井俊二が原案を書き終えた後で映画の企画が一時中断され、その間に「本作の内容の一部を『PiCNiC』『ラヴレター』『ACRI』などの作品に流用してしまったため、映画の内容を原案から変更することを余儀なくされた」とその理由を明かしている。

異なっている登場人物の設定

映画『スワロウテイル』では、作中でグリコの恋人として登場するフェイフォンだが、小説版には登場しない。ただし、小説版にはフニクラというグリコの兄が登場し、フェイフォンの実質的な役割を引き継ぐような形になっている。この設定変更に伴い、映画版でグリコの兄となっている上海流氓のボス、リョウ・リャンキだが、小説版では無関係。グリコ自身の出身地も映画版が上海なのに対し、小説版ではフィリピンとなっている。
さらに、映画の作中でランの相棒として登場するシェンメイも小説版には登場しておらず、ランはリンという名前の韓国人男性になっているなど、映画と小説は登場人物の設定にいくつかの違いがある。

中身が違うマイ・ウェイのテープ

映画版では一万円札の磁気データが隠されていた「マイ・ウェイ」のテープだが、小説版では代議士の不正の証拠となっている。このため、テープを追うのも上海流氓ではなく代議士が雇った殺し屋となっている。

Dada_05042016
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@Dada_05042016

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