ガサラキ(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ガサラキ』とは、サンライズが1998年に製作したSFアニメである。『装甲騎兵ボトムズ』を手掛けた高橋良輔が監督を務めた。戦場にて戦車や兵士と共にリアルロボットが活躍するミリタリーSFとしながらも、その物語の根幹には、平安時代以前から脈々と伝わる「ガサラキ」の伝承とその謎を据える。主人公「ユウシロウ」が、秘技「ガサラの舞」の演者として周囲の野望や思惑に利用されながらも、ヒロイン「ミハル」と出会うことで次第に自我を取り戻し、みずからの出自や前世からの因果を追い求めていく物語が展開される。

豪和一清

CV:高田祐司

豪和家長男。32歳。自他共に認める有能な人物。物語開始時点ですでに、豪和家総代である父、儀一郎と肩を並べ、ガサラキの召喚実験を強力に推し進めていた。大変な野心家であり、後にガサラキの謎に踏み込むことを躊躇する父から、総代の座を奪う。西田のクーデターにも関与していたが、憂国の志など持ち合わせておらず、シンボルに対抗するための当て馬として利用していた。ユウシロウはもちろん、実弟の清継・清春ですら自らの手駒として捉え、父が溺愛する美鈴ですら実験の犠牲にする冷酷さを持つ。伝承にあるガサラキ降臨による大災害を起こし、その混乱を利用して豪和を表舞台に踊り出させるべく暗躍していた。しかしその裏では、みずからに嵬の資質が無いことへの強烈な劣等感が渦巻き、本心ではガサラキがもたらす無窮の力を誰よりも渇望していた。ミハルは一清に渡辺 綱の面影をみていた。

豪和清継(ごうわ きよつぐ)

豪和清継

CV:速水奨

豪和家の次男。28歳。理系の天才肌でガサラキ召喚実験を科学的な側面から推し進めており、現場作業はほぼ彼が取り仕切っている。ベギルスタンでは戦闘の際に鹵獲した敵フェイクのサンプルに誰よりも執着し、自身に迫った危機よりも、サンプルを持ち帰る事でもたらされる、計り知れない国益を説いていた。ユウシロウが自分たちの本当の弟ではないことを知っていたが、ガサラの舞やパイロットとして休む暇もなく使い回される彼を、それとなく気遣っていた。後に豪和家総代委譲の可否に対して是非を問われ、自分の科学的探究心に従って賛成した。

豪和清春(ごうわ きよはる)

豪和清春

CV:千葉一伸

豪和家三男。25歳。一見黒縁メガネをかけた平凡なサラリーマンだが、政治工作や人脈を生かした根回し、陸自関係者に対するTAのプレゼンテーションなど、豪和の対外交渉を一手に引き受ける敏腕なネゴシエーター。ベギルスタンでは、シンボルの意向を受けて足止めを仕掛けた多国籍軍司令官に対し、豪胆な駆け引きの末に、単身現地で拘束されながら、第3実験中隊を出国させた。豪和家総代委譲の可否に対して是非を問われ、停滞よりも進歩を望んで賛成に回る。

豪和美鈴(ごうわ みすず)

豪和美鈴

CV:こおろぎさとみ

豪和家長女の末子。14歳。純真で内気な少女で、代三郞が遅くにできた彼女を溺愛していることもあり、箱入り娘のお嬢様育ちである。事情を知らないとはいえ、豪和家の中で唯一、ユウシロウの身を真摯に心配している。ユウシロウに女性が近づくと嫉妬とライバル心が芽生える。その恋慕の感情は、ユウシロウが本当の兄では無いことを知ってから更に燃え上がった。彼女自身には全く自覚は無かったが、ユウシロウを超えるほどの嵬としての資質を備えており、一清に利用されガサラキ召喚の最終実験に供される。駆けつけたユウシロウの傍らにいたミハルを目の当たりにした途端に激しい嫉妬をむき出しにする。その感情の爆発が、ついにガサラキを完全降臨させた。

豪和乃三郎(ごうわ だいざぶろう)

豪和乃三郎

CV:小山武宏

物語開始時点で、豪和の一族を統べる本家当主であり、豪和インスツルメンツの総代。63歳。かつて有り余る野心から、実の兄から当主の座を力ずくで奪った過去がある。代々受け継がれてきた豪和の業に従い、日々ガサラキの神事を成そうと、骨嵬の復元とガサラキの神事を使った実験を推し進める。しかし老境に達してみずからの野望のために犠牲にしてきた者達への慚悔が日に増してきたことと、一清の野望が日々肥大化していることに危機感を覚え、当主の座をかけてガサラキの研究を阻止しようとする。しかし、清継と清春が一清側に付いたことにより、当主の座を追われてしまう。権力を失った後は、ミハルの逃亡を手引きするなど、ユウシロウに対して父親としての顔を見せるようになる。その後は豪和邸の1室で蟄居していたが、ガサラキ召喚実験に供された美鈴を救うべく駆けつける。しかし愛娘へ手を差し伸べている最中、背後から一清に銃撃されて命を落とした。

豪和雪乃(ごうわ ゆきの)

豪和雪乃

CV:藤木聖子

代三郎の妻。豪和家へ後妻に入り、憂四郎と美鈴を生んだ。ちなみに一清ら上の3人を生んだ先妻については、作中では一切語られなかった。豪和家の宿業に圧倒され、感情を表に出すことが無くなっている。特に自分の最初の子供である憂四郎を名乗るユウシロウには、嫌悪と罪悪感が混ざり合った複雑な感情を抱き、極めて冷淡に接する。美鈴に対しても所作や行動を厳しくたしなめる場面が目立つ。しかし自分が本当の憂四郎では無いことを問い詰められると、初めてとまどいの表情を浮かべる。みずから真相を語る代わりに、空知の元に行くように示唆する。最終話のエンディングでは夫の死を知らずに池のコイに餌をまく姿が描かれた。

豪和義猛(ごうわ よしたけ)

CV:有本欽隆

代三郎の弟で、ユウシロウ達の叔父に当たる人物。防衛庁(作中では省への昇格は起こっていない)第5幕僚室勤務の自衛隊幹部で、階級は将補。代三郎と連携し、自衛隊の中から豪和の利益になるよう工作をしている。

豪和猛晴(ごうわ たけはる)

CV:大川透

多国籍軍地上部隊司令部に出向している自衛官で階級は中尉。ベギルスタンに到着した第3実験中隊を出迎え、速川を司令部のドール准将の元に案内した。ユウシロウをいとこと紹介したが、去り際には一瞥もくれていなかったことから、彼もユウシロウが本物の憂四郎では無いことを知っていると思われる。ドール准将に豪和インスツルメンツUSAの非常勤顧問の席と引き換えに協力を確約させるなど、豪和側のパイプ役として自衛隊に入り込んでいる様子。

豪和儀一郎(ごうわ ぎいちろう)

CV:藤本譲

ユウシロウとミハルが嵬の道を渡り京都に向かう途中で出会った老人。ユウシロウの叔父に当たる人物で、かつては豪和の次期当主と目されていたが、その座を代三郎に力ずくで奪われ、荒れ果てた廃寺を守る世捨て人と化していた。2人を廃寺に密かに祀られている骨嵬へと導くことで、彼らは平安時代を駆け抜けた前世の記憶を思い出す。

豪和家の関係者

Realis
Realis
@Realis

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熱血最強ゴウザウラー(エルドラン)のネタバレ解説・考察まとめ

『熱血最強ゴウザウラー』(ねっけつさいきょうゴウザウラー)とは、サンライズ製作のロボットアニメ。『エルドランシリーズ』の第3作にしてTV版最終作である。月面から恐竜時代までを駆け抜けるシリーズ最大のスケールと、物語が進むに連れてシリアスさを増していくストーリーが特徴。「心」が生み出す力をテーマとしており、これを巡る敵との交流も見所の1つである。 外宇宙からの侵略者たる機械化帝国により、人類は危機に陥る。地球の守護神エルドランから巨大ロボットを授かった小学生たちが、力を合わせてこれに立ち向かう。

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