ランサー/クー・フーリン(Fateシリーズ)の徹底解説・考察まとめ

ランサー(クー・フーリン)は『Fateシリーズ』に登場する槍兵のサーヴァントの1人。『Fate/stay night』では魔術協会からの派遣魔術師バゼット・フラガ・マクレミッツによって召喚される。しかしそのバゼットが聖杯戦争の監督役である言峰綺礼にだまし討ちを受けて令呪を奪われたため、マスターが言峰になる。
真名はクー・フーリン。ケルト神話における大英雄で、アイルランドの光の皇子である。

ランサー(クー・フーリン)の概要

ランサー(クー・フーリン)は『Fateシリーズ』に登場する槍兵のサーヴァントの1人。サーヴァントは願いを叶える大釜・聖杯の助けを得たマスターによって召喚・使役される「英霊」であり、ランサーは槍兵のクラスを指す。ランサーは「三大騎士クラス」と呼ばれるクラスのひとつで、高い瞬発力や優良な能力・ステータスを兼ね備えている。『Fate/stay night』では魔術協会からの派遣魔術師バゼット・フラガ・マクレミッツに召喚されるも、彼女がマスターの証ともいえる令呪を聖杯戦争監督役の言峰綺礼に奪われたため、言峰のサーヴァントとなる。物語の中では、言峰が黒幕ともいえる立ち位置のため、誰がランサーのマスターなのか終盤まではっきりしない。

真名はケルト神話における大英雄で、アイルランドの光の皇子であるクー・フーリン。高い瞬発力と白兵戦の能力を備えており、自らは死力を尽くした戦いを求めている。幼い頃に豪商クランの番犬をあやまって殺してしまったことで、自分がこの犬の子を育て忠実な番犬にするまで自分がクランの家を守ると誓った。また「生涯犬は食べない」という誓約(ゲッシュ)を持っている。そのため侮蔑の意味で「狗」と言われることを嫌っており、作中ではアーチャーのサーヴァントの挑発に怒りを露わにしている。

ランサー(クー・フーリン)のプロフィール・人物像

身長:185cm
体重:70kg
イメージカラー:青
属性:秩序・中庸
パラメータ: 筋力B / 耐久C / 敏捷A / 魔力C / 幸運E / 宝具B
スキル:対魔力C / 戦闘続行A / 仕切り直しC / ルーンB / 矢除けの加護B / 神性B
CV:神奈延年

ランサーは青色の前身タイツのような服装をしており、紅い魔槍を武器としている。口は悪いが根は実直で、己の信念と忠義を重んじる。また面倒見がよく兄貴肌である。死力を尽くした戦いを求めているが、マスターの言峰からは「お前は全員と戦え。だが倒すな」との命令を受けてくすぶっている。どんな死地からでも「生き残る」事に特化したサーヴァントと言われており、スキル「戦闘続行」により例え瀕死状態になっても戦闘が可能。そのしぶとさゆえか、公式からは雑に扱われることも多い。
キャスタークラスへの適性持っているほど魔術にも長けており、ルーン魔術を使用する。スキル「矢避けの加護」は「対飛び道具防御」で、相手の姿を目視していれば確実に攻撃を回避することが可能だ。
生前の誓約から犬を特別視しており、侮蔑で「狗」と使われることをひどく嫌う。

ランサー(クー・フーリン)の宝具・必殺技

刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルク)

ランク:B
種別:対人宝具
レンジ:2~4
最大捕捉:1人
由来:クー・フーリンが師匠スカサハから授かった魔槍ゲイ・ボルク

魔槍ゲイ・ボルクを用いた対人用の刺突技で、通称「刺しボルグ」。体内殲滅の特性を持つ。槍の持つ因果逆転の呪いにより、真名解放で「心臓に槍が命中した」という結果をつくってから「槍を放つ」という原因をもたらす、防御も回避も不可能な必殺必中の一撃となる。魔力消費も非常に少なく、優秀な宝具だが、相手の幸運が高いと稀に外れる。

突き穿つ死翔の槍(ゲイ・ボルク)

ランク:B+
種別:対軍宝具
レンジ:5~40
最大捕捉:50人
由来:クー・フーリンが師匠スカサハから授かった魔槍ゲイ・ボルク

魔槍ゲイ・ボルクの本来の使用方法で、ランサーが全身の力と全魔力を使い、魔槍の呪いを最大限発揮させた上で相手に投擲する。通称「投げボルク」。必中効果は健在だが、必ず心臓に当たるわけではない。何度かわされようと標的を捕捉し続ける特性は残っている。

ランサー(クー・フーリン)の来歴・活躍

生前のランサー

ランサーは生前、太陽神ルーとアルスターの王コノールの妹デヒテラの子として生まれる。幼名はセタンタ。幼い頃に豪商クランの番犬をあやまって殺してしまったことで、自分がこの犬の子を育てる間に自分がクランの家を守ると誓う。それ以来「クランの猛犬(クー・フーリン)」と呼ばれるようになった。また誓約(ゲッシュ)として「生涯犬は食べない」とした。
成人すると「赤枝の騎士団」に入団し、影の国の女王スカサハから魔術や体術を学ぶ。さらに魔槍ゲイ・ボルクを授かった。その後は故郷アルスターに攻め入ったコノートの女王メイヴ率いる大軍を1人で撃退。メイヴを捕らえることにも成功するが、女であることを理由に釈放した。その後は復讐者と化したメイヴから様々な誓約を負わされ、それでも最期まで倒れることなく戦い続けた。

『Fate/stay night』

『Fate/stay night』で起きた第五次聖杯戦争では、ランサーは魔術協会からの派遣魔術師バゼット・フラガ・マクレミッツに召喚される。しかしバゼットが旧知の仲である言峰にだまし討ちをされて令呪を奪われたことで、言峰をマスターとすることに賛同させられる。さらに「お前は全員と戦え。だが倒すな。一度目の相手からは必ず生還しろ」と命じられたことでランサーが求める死力を尽くした戦いができなくなった。

ランサーが学校で聖杯戦争に参戦する魔術師・遠坂凛(とおさかりん)とそのサーヴァントであるアーチャーと戦っていた時、主人公の衛宮士郎(えみやしろう)に目撃される。目撃者を消すために士郎のことを殺害するが、凛が彼を蘇生させたことで失敗に終わる。その後は今度こそ息の根を止めるため、衛宮邸まで追いかけるものの、今度は士郎がセイバーを召喚したことで失敗に終わった。

"Fate"(セイバールート)

"Fate"(セイバールート)では言峰が存在しないはずの8騎目のサーヴァント、ギルガメッシュを使ってキャスターを撃破する。士郎が8騎目のサーヴァントについて言峰に尋ねようと彼を訪ねたところで、言峰がギルガメッシュとランサーのマスターであることが判明する。言峰は士郎とセイバーに聖杯を使うよう唆すが、士郎は「起きたことはやり直せないし、そんなことはしてはならない」と拒否。セイバーも士郎の考えに感化されて聖杯の使用を拒んだ。興ざめした言峰は自らのサーヴァントに彼らを始末するよう言うが、言峰のやり方が気に食わないランサーは断り、ギルガメッシュと戦うことになる。ギルガメッシュを半日に渡って足止めした後で倒されてしまうが、士郎とセイバーが逃げる時間を作った。

renote.net

"Unlimited Blade Works"(遠坂凛ルート)

"Unlimited Blade Works"(遠坂凛ルート)ではランサーは言峰の命令で、セイバーを奪われた士郎と、アーチャーが離反した凛の2人とキャスターを倒すまでの間の同盟関係となる。キャスターが根城にしている教会の前庭で、ランサーはアーチャーと激突。最初で最後の全力の一騎討ちを演じるが、乾坤一擲の突き穿つ死翔の槍(ゲイ・ボルク)が防がれた後、アーチャーがキャスター陣営を崩すために裏切ったと察したことで戦いを中断した。
しかしそのアーチャーが凛を攫ったことで、士郎との同盟関係を継続する。アーチャーが待つアインツベルン城に向かうと、アーチャーとの戦いを望む士郎を置いて凛を助けに行った。そこに言峰が現れる。ランサーは「教え子を助けたい」という言峰の言葉で凛のことを助けようとしていたが、これは単に目的のための達成目標に過ぎなかった。

ランサーが「凛を殺せ」という命令を拒否すると、言峰はサーヴァントに対して絶対的な効力を有する令呪でもって「自害しろ、ランサー」と命令。ランサーは自らの意志とは関係なく、ゲイ・ボルグで自分の心臓を貫いた。だがランサーは最高ランクの戦闘続行スキルによりそれでもすぐには死なず、隙をついて言峰を刺殺する。凛を解放した後は城に火を放って言峰を道連れに消滅した。

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"Heaven's Feel"(間桐桜ルート)

"Heaven's Feel"(間桐桜ルート)ではアサシンのサーヴァントとして召喚された佐々木小次郎の霊基を媒介に現界したアサシン、ハサン・サッバーハと交戦する。言峰の令呪による命令でとどめを刺せないランサーは、隙をつかれて逃走を許してしまう。その直後、池の底から黒い影に捕まり消滅する間もなく飲み込まれてしまった。

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ランサー/ディルムッド・オディナ(Fateシリーズ)の徹底解説・考察まとめ

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ランサー(ディルムッド・オディナ)は『Fateシリーズ』に登場する槍兵のサーヴァントの1人。『Fate/Zero』で起きた第四次聖杯戦争ではケイネス・エルメロイ・アーチボルトによって召喚された。 真名はディルムッド・オディナ。ケルト神話におけるフィオナ騎士団の随一の戦士である。優美な顔立ちで「輝く顔」の異名を持つ。泣きぼくろには異性を魅了する呪いがあり、主君フィン・マックールの婚約者であったグラニア姫を誤って魅了してしまう。

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桜セイバー/沖田総司(Fateシリーズ)の徹底解説・考察まとめ

桜セイバー/沖田総司(Fateシリーズ)の徹底解説・考察まとめ

桜セイバー(沖田総司)は『Fateシリーズ』に登場する剣士のサーヴァントの1人。漫画『コハエースEX』にて登場したサーヴァントで、『帝都聖杯奇譚 Fate/type Redline』では魔術師一族の末裔である赤城奏丈に召喚される。 真名は沖田総司(おきたそうし)。日本の幕末に活動した治安組織、新選組の一番隊隊長である。剣客集団としても恐れられた新選組において、最強の天才剣士と謳われた人物だが、病により床に伏し最後まで戦うことができなかった。

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