Fate/stay night [Unlimited Blade Works](UBW)のネタバレ解説・考察まとめ

『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』とは、ビジュアルノベルゲーム「Fate/stay night」のアニメ作品で、「聖杯」と呼ばれる万能の力を持った杯を巡り7人の魔術師(マスター)と7騎の英霊(サーヴァント)が戦う物語を描いている。本作はその原作のストーリーのひとつである遠坂凛がヒロインにしたルートを脚本としている。
2014年10月から12月にかけて第1期、2015年4月から6月にかけて第2期がそれぞれ13話ずつで放映された。

『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』の概要

『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』とは、ゲームブランド「TYPE-MOON」と、アニメ制作会社「ufotable」の共同制作プロジェクト第3弾のテレビアニメシリーズ。ゲーム版「Fate/stay night」の3つのルートのうち、ヒロインのひとりである遠坂凛とその契約サーヴァント・アーチャーを主役としたルートが主な物語として描かれている。1stシーズンに2014年10月4日から12月27日、2ndシーズンに2015年4月5日から6月28日まで2クールでそれぞれ放送されている。

ちなみに本作の脚本として選ばれた遠坂凛ルートは、サーヴァントとマスターの契約破棄や離反などが横行し、敵味方の関係がめまぐるしく変化するのが主な特徴となっている。そして、主人公・衛宮士郎を執拗なまでに付け狙うアーチャーの正体と行動理由が明らかになり、さらに士郎も自ら進んでアーチャーを初めとした敵サーヴァントと戦いを繰り広げるなど、士郎およびアーチャーにも焦点があてられているルートにもなっている。

シリーズ構成と脚本についてはufotableが全面的に担当し、「Fate/stay night」の原作者である奈須きのこもその脚本の加筆・修正に加わり、そして制作にあたっての脚本会議に全て出席するなど制作監修を積極的に行っている。その結果、原作「stay night」にはない新規シーンが多く制作・追加され、奈須きのこは自身が手がけたこれらの新規シーンに関しては、「この10年でバージョンアップを果たした『stay night』を踏まえ、一番新しい『stay night』にする」ことを目指して制作監修を行ったとコメントしている。

『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』のあらすじ・ストーリー

聖杯戦争の開幕

ランサーと戦闘するアーチャー。

日本にある冬木市で、7人の魔術師(マスター)と7騎の英霊(サーヴァント)が「聖杯」の力を追い求めて争う「聖杯戦争」が始まろうとしていた。その戦争に向けて、魔術の名門として名高い遠坂家の跡取り娘である遠坂凜は、屋敷の地下でサーヴァント召喚の儀式を試みる。凛が求めていたのは7騎の中でも最優と称されるセイバーだったが、彼女が召喚したのは弓兵のクラス・アーチャーだった。赤い外套に身を纏ったそのサーヴァントは不遜な態度で、凛は衝動的に3度まで使うことができる絶対命令権「令呪」を発動させてしまう。

令呪の効果もあってアーチャーにマスターだと認めさせた凛は、夜の学校で青い戦装束のサーヴァント、ランサーと戦闘になる。アーチャーは弓兵にもかかわらず二本一対の夫婦剣で槍兵のランサーと張り合う。しかし戦っている場面を衛宮士郎という男子生徒に見られ、ランサーが標的を彼に変えた。士郎は慌てて逃げたもののすぐに追いつかれて槍で貫かれてしまう。
士郎は死んだはずだったが、ランサーが去った後に目を覚ました。その手には赤く輝く宝石がついたペンダントが握られていた。実はランサーを追ってきた凛が魔術で蘇生してくれたのだ。それを知らない士郎はペンダントを持ち帰った。

自宅に帰った士郎は、目撃者が生きていることを察知したランサーから再度襲撃を受ける。魔術でどうにか対抗するが、一時しのぎにしかならず、土蔵まで追い詰められる。ここまでかと思われたその時、士郎の右手に令呪が現れ、青と銀の甲冑を身に纏った小柄な少女、セイバーが召喚された。呆然とする士郎を尻目にセイバーはランサーを撃退すると衛宮邸を飛び出した。そこには凛とアーチャーがおり、士郎は慌ててセイバーの動きを令呪で止める。
その後士郎は凛から聖杯戦争について聞き、言峰教会で監督役である言峰綺礼からも話を聞いた。士郎ははじめ、聖杯戦争への参加を渋っていたが、自分がまきこまれた10年前の冬木大火災が聖杯戦争の影響だと知ると、聖杯を悪用されないために参戦を決意した。

バーサーカーとライダー

教会からの帰り道、2人はマスターの1人であるイリヤスフィールという幼い少女の襲撃に遭う。彼女のサーヴァントは巨漢のバーサーカーだ。士郎と凛はセイバーを前衛に、アーチャーを後衛にして迎え撃つ。戦場が教会から山の中へと移り変わり、凛はマスターのイリヤスフィールを追う。激闘の中、アーチャーの放った矢がバーサーカーを貫くが、巨漢の男は倒れず、巻き込まれた士郎が怪我を負ってしまう。イリヤはアーチャーに興味を覚えて撤退を決めた。
士郎の怪我は不思議なことにみるみる回復し、翌日からは普段通りの日常を過ごした。これは士郎の体内にセイバーの宝具「全て遠き理想郷(アヴァロン)」が埋め込まれているためだった。この宝具により、士郎はセイバーから魔力を供給され、傷を癒すことができた。またこの宝具がセイバーを召喚する縁となった。
セイバーを家において学校に来る士郎に苛立ちを隠せない凛。彼女とて聖杯を賭けて争うライバルの1人である。士郎の能天気さが許せず、凛は夕日が差し込む学校で「令呪を渡せ」と襲い掛かる。令呪を失うとマスターの権限もなくなるのだ。逃げ回る士郎と追う凛。しかし突如として女生徒の悲鳴が聞こえ、2人は戦闘を中止して声が聞こえた方へ向かった。凛は倒れている女生徒を見つけると魔術で処置にかかる。その凛めがけて大きな鉄杭が飛来し、士郎は咄嗟に腕で受け止めた。士郎が鉄杭の飛んできた方へ向かうと妖艶な女性の姿をしたライダーのサーヴァントがいた。士郎は彼女に捕らえられてしまうが、女生徒の処置を終えた凛が駆けつけるとライダーは去っていった。

アーチャーの凶刃

ライダーの存在から学校にもう1人マスターがいると考えた士郎と凛は休戦協定を結ぶ。ライダーのマスターはすぐに判明した。弓道部副主将の間桐慎二が自ら士郎に明かしたのだ。慎二は士郎と組みたいようだったが、関係のない人々を襲うやり方を士郎が認められず、物別れとなる。
その夜、士郎は魔術により柳洞寺と呼ばれる寺に連れていかれた。寺で待っていたのはキャスターと呼ばれる魔術師のサーヴァントだ。キャスターの狙いは士郎の令呪だった。しかし間一髪のところでアーチャーに助けられる。アーチャーはキャスターを追い詰めるが、彼女にバーサーカーを倒してもらった方が都合がいいとしてとどめを刺さなかった。キャスターが町の人々の命を糧にしていることを知る士郎は怒る。だがアーチャーの考えが変わることはなく、それどころか士郎を斬りつけるという凶行に出た。
士郎を助けたのはセイバーとアサシンのサーヴァントだった。セイバーは士郎が攫われたことを察知して柳洞寺へ向かったが、門のところでアサシンの足止めに遭っていたのだ。敵であるはずのアサシンは「主を想う張り詰めようも捨てがたい」とアーチャーの足止めを買って出た。

生気を吸い取る結界

無事に帰宅した士郎は翌日、凛からアーチャーの件で謝罪を受ける。そして改めて共闘を確認したあと、校舎が突如として結界に包まれた。慎二の命令でライダーが起動したこの結界は、生徒たちの生気を吸収する。士郎と凛は慎二を探そうとするが、校舎には怪物が出現しており、令呪でセイバーを呼び寄せることに。異変を感じる場所を目指して士郎と凛、セイバーの二手に分かれたところ、セイバーはキャスターの姿を見る。ライダーの結界とは別に、キャスターが怪物を召喚していたのだった。
同じころ、士郎と凛は慎二を発見する。しかし彼の傍でライダーが殺されていた。凛が慎二に誰がやったのかと問い詰めるが、彼は答えずに逃げていった。
ライダーが消滅し、結界が消えたことで生徒たちは一命をとりとめた。セイバーの話からキャスターが今回の件に関わっていたことを知った士郎たちは、キャスターの討伐を決めた。
一方、学校から言峰教会に転がり込んだ慎二は、綺礼によって新たなサーヴァントを得ることになる。

キャスターの宝具

キャスターは柳洞寺に陣を敷いている。学校の関係者で柳洞寺に住んでいるのは生徒会長と生徒会顧問の葛木宗一郎だ。葛木が怪しいとにらんだ2人は、彼が1人で帰宅している時に襲撃をすることに。
そしてある夜、凛が夜道を歩く葛木に魔術で攻撃を仕掛けた。攻撃は命中せずにキャスターによって防がれ、葛木がキャスターのマスターだと確定する。士郎は葛木に対して「キャスターの非道な行いを知っているのか」と問いかけるが、彼は気にした風もなかった。そこで今まで姿を隠していたセイバーが葛木に奇襲を仕掛ける。しかしセイバーの刃は人間の葛木によって止められ、返り討ちに遭う。
さらに葛木は凛を気絶させると、士郎に迫る。士郎は「ここで倒れると凛が殺される」と考え、強い武器を望んだ。思い浮かべたのはアーチャーの夫婦剣「干将・莫耶」。彼は土壇場で「投影」という魔術を成功させ、2本の剣を生み出して葛木を倒せずとも退けた。

後日、息抜きに士郎、凛、セイバーの3人でデートに出かける。その帰り道にキャスターの襲撃に遭う。
キャスターは士郎の姉代わりの藤村大河を人質に取り、士郎の令呪を要求した。そしてセイバーに短剣型の宝具「破戒すべき全ての符(ルールブレイカー)」を突き刺すと、士郎の令呪が消えてしまう。彼女の宝具にはあらゆる魔術を初期化する能力があるのだ。この宝具でセイバーのマスターとなったキャスターは、セイバーを凛にけしかけた。それを身を挺して守る士郎。そこに駆けつけたアーチャーがキャスターを撃つと、彼女はセイバーを伴い姿を消した。
キャスターは言峰教会に姿を現した。そして聖杯を手に入れるため、綺礼に襲い掛かった。
一方の士郎は凛の屋敷で手当てを受けていた。意識を取り戻した士郎は夜の街に繰り出して凛を追ったが、凛は彼の身を案じて冷たく突き放した。

アーチャーの裏切り

キャスターによりセイバーを奪われ、凛からも突き放された士郎。彼は10年前の冬木大火災で養父となる切嗣に助けられた時のことを思い出し、再び戦う決意を固め家を飛び出す。
凛は言峰教会に居座るキャスターの討伐に乗り出していた。しかし突然アーチャーが裏切り、自らルールブレイカーに刺されて凛との契約を破棄する。そこに士郎が現れ、孤軍となってしまった凛を庇った。アーチャーが「キャスターの仲間になる代わりにこの場では2人を見逃せ」と言ったことで、2人は無傷で撤退することができた。
士郎はアーチャーの裏切りで気を落とす凛を連れて自宅へ帰る。そして自分の意思で聖杯戦争を続けることを語り、再び凛と共に戦っていくことに。

8騎目のサーヴァントと士郎の歪み

まず2人はセイバーを助けるべく、イリヤ・バーサーカー組に協力を仰ぐことにした。しかし2人がイリヤの居城に向かうと、バーサーカーと黄金の髪のサーヴァントが戦っていた。バーサーカーは致命傷を負っても11回まで蘇生する事が出来る宝具を持つが、黄金のサーヴァントの攻撃は凄まじく、ついに黄金の鎖で動きを封じられてしまう。その隙に黄金のサーヴァントはイリヤの心臓を突き刺した。バーサーカーは最後の力で鎖を引きちぎるも、黄金のサーヴァントの前にあえなく散った。
イリヤの悲惨な最期を見て士郎は黄金のサーヴァントの前に躍り出ていた。そこに慎二が現れ、黄金のサーヴァント・ギルガメッシュを自分のものだと自慢する。ギルガメッシュはイリヤの心臓を抜き取ると慎二を連れて去った。

その後、士郎はイリヤたちの遺体を埋葬した。そこで凛から「士郎の生き方は歪だ」と指摘を受ける。
人間は自分を一番に大切にしなければならないが、士郎は自分をないがしろにしても他人を助けようとする。「人助けが生きがい」でありそれ以外に興味がない。
そんな士郎の歪みは、10年前の冬木大火災を生き残ったこと、養父切嗣の「僕は正義の味方になりたかったんだ」という言葉を聞いたことにより形成されたものだった。
まるで自分のことのように怒る凛の指摘を正しいとしながらも、士郎は自分の「誰かの為になりたい」という思いを曲げなかった。
そこにふらりとランサーが現れ、2人に協力を申し出る。2人は訝しみながらも他に手立てがなく、彼の手を取った。

アーチャーの真意

ランサーを仲間にした士郎たちは再度教会に乗り込む。入り口ではアーチャーが待ち構えており、彼の相手はランサーがすることになった。以前アーチャーと戦った時、ランサーはマスターから相手を倒すなという命令を受けていたことから本気とは言い難かった。しかし今度の戦いは本気である。アーチャーは防戦一方となった。
一方のランサーはアーチャーに対して納得ができない思いを抱いていた。なぜこれだけの実力がありながらキャスター側についたのか。それを尋ねたところアーチャーに挑発され、怒ったランサーは凄まじい威力を誇る破滅の槍を放った。その一撃を、アーチャーは盾を生み出し、腕に重傷を負うものの防いで見せた。その直後、アーチャー裏切りの意図はキャスターを倒すことにあると気づき、ランサーは姿を消した。

アーチャーの相手をランサーに任せて教会に侵入した2人は、葛木、キャスターと戦っていた。そこにランサーとの戦いを終えたアーチャーが割り込み、葛木を庇ったキャスターが重傷を負う。しかしキャスターの消滅が確認された後も葛木は「これは自分が始めたことだ」と言ってアーチャーに挑み、命を落とした。
敵がいなくなったことで一件落着かと思いきや、突如としてアーチャーが士郎に刃を向ける。凛がやめろと言っても「もう契約は切れている」と彼女を剣の檻に閉じ込めてしまった。アーチャーの目的は士郎を殺すこと。そのためにキャスターを利用して凛との契約を切ったのだ。
しかしセイバーが凛と契約を結び、アーチャーの前に立ちふさがる。アーチャーは自身が持つ固有結界「無限の剣製(アンリミテッドブレイドワークス)」を披露して、一瞬の隙をついて凛を攫い、士郎に「アインツベルン城で待つ」と言って去っていった。

理想の末路

教会の外で待っていたランサーはアーチャーが凛をさらったと知るや、士郎に協力すると言った。士郎はセイバーとランサーを引き連れて、アインツベルン城へ向かった。
アーチャーは城に入ってすぐのホールにいた。ランサーを凛のもとへ向かわせると、士郎はアーチャーと対峙した。
この時点で士郎たちは、アーチャーが何者なのか薄々気が付いていた。そしてセイバーが戦いを止めようとしたとき、アーチャーの口から「自分が”守護者”という存在になった衛宮士郎だ」ということが語られる。正義の味方を目指したアーチャーは人助けの果てに、より多くの人間を救えると考え世界と契約して守護者となった。しかし守護者の実態はただ命じられるがままに敵を殺すだけの「掃除屋」で、本当に救いたい人を救うことはできなかった。理想に裏切られた彼は、今の士郎を殺すことで自分が奪ってきた命への贖罪を考えたのである。

一方、凛の救出に向かったランサーは、綺礼の訪問を受けていた。綺礼は凛の父親の死後、10年もの間「駒」として育てていた凛を戦いの中で失ってはつまらないと思い、サーヴァントのランサーに凛を守れと命令していたのだ。綺礼に凛を始末しろと告げられたランサーは、それを拒否する。すると綺礼は令呪を使い、ランサーを自害させた。
しかし自らの槍に貫かれてもランサーはすぐには死なず、隙を見て綺礼を殺害。凛にちょっかいを出す慎二を追い払うと彼女を解放して自ら放った炎の中に消えた。

士郎とアーチャーの戦いは、アーチャー優勢に進んでいた。士郎にもアーチャーが言っていることの正しさが分かる。自分の理想は切嗣からの借り物で、そこに自分の意思はないのだ。だからこそ「偽善では何も救えない」という言葉が士郎に突き刺さる。しかし「自分が偽物であっても、その夢は間違いではない」と宣言。そのまっすぐな思いにかつての願いを思い出したアーチャーは、士郎の剣を受け入れて負けを認めた。
凛が駆けつけた直後、無数の剣がアーチャーを貫いた。現れたのはギルガメッシュ。彼はアーチャーを消滅させ、「この時代の人間を一掃する」という願いを話し去っていった。そしてランサーから逃げ出した慎二と合流すると、彼にイリヤの心臓を埋め込み、聖杯の器に仕立て上げた。

最後の戦い

ギルガメッシュは前回の聖杯戦争で受肉したサーヴァントで、その力はセイバーが詳しかった。話し合いで士郎の「無限の剣製」が対抗策になり得るとして、足りない魔力を補うべく凛と契約する。全ての準備が整ったところで、ギルガメッシュのいる柳洞寺へ向かった。
正門から侵入を試みたセイバーの前にはアサシンが立ち塞がった。アサシンはセイバーと再戦するために待っていたのだ。一方裏門から侵入した士郎と凛の前にはギルガメッシュが現れる。士郎がギルガメッシュを引き受け、凛は肉の塊となった慎二の救出へ向かった。

強大な敵との戦いに苦戦する士郎。だがアサシンとの戦いを制してきたセイバーには「ここは任せろ」と言って凛のもとへ急がせる。そして戦いの中で自分の能力が”武器を生み出す”ものではなく”複製した武器を内包する空間を作る”ものだと理解し、果てなき荒野に無数の剣が突き刺さる固有結界を発動させた。士郎はギルガメッシュが射出する武器を次々と叩き落として肉薄すると、彼の腕を切り落とした。その直後、ギルガメッシュの体に穴が開いた。凛がセイバーや消滅を免れたアーチャーの助力で、聖杯から慎二を引きはがすことに成功したのだ。その結果、聖杯が代わりの器としてギルガメッシュを求めた。ギルガメッシュは引きずり込まれまいと士郎に鎖を巻きつけたが、どこからともなく飛来したアーチャーの矢に貫かれ、そのまま穴に引き込まれて消滅した。
セイバーは聖杯の破壊に力を使い切り、消滅してしまった。そして最後のサーヴァントであるアーチャーも消滅しかけていた。彼は凛に「私を頼む」と言い残して消えていった。

2年後、士郎と凛は魔術師たちの総本山であるロンドンの「時計塔」にいた。いずれアーチャーと同じ道を進むかもしれないと危惧する士郎に、凛は自分がついていると示し、「大事なのはどこに辿り着くか」だと説いたのだった。

fb-11781514923208377
fb-11781514923208377
@fb-11781514923208377

Related Articles関連記事

ギリシャ神話徹底解説・考察まとめ!おもしろくて分かりやすい!

ギリシャ神話徹底解説・考察まとめ!おもしろくて分かりやすい!

ギリシャ神話とは、古代ギリシャを中心に信じられていた神話体系。オリンポス山に集う12柱を中心に、神々と人間の英雄たちの交流を描いている。女好きの主神ゼウス、その妻で嫉妬深いヘラ、時に勇猛に戦い時に愚行の報いを受ける半神半人の英雄ヘラクレスなど、ギリシャ神話に登場するキャラクターは非常に“人間臭い”ことで知られており、それが神話の人気にも衰退にもつながっていった。 世界中の神話の中でも特に知名度が高く、日本の漫画やアニメなどでも題材として取り上げられることが多い。

Read Article

北欧神話徹底解説・考察まとめ!おもしろくて分かりやすい!

北欧神話徹底解説・考察まとめ!おもしろくて分かりやすい!

北欧神話(ほくおうしんわ)とは、キリスト教が広まる以前にノルド人(ノース人)が信仰していた神話体系。ノルド人がスカンジナビア半島を勢力圏としていたため、スカンジナビア神話とも呼ばれている。口伝によって伝えられていたが、13世紀頃、アイスランドの詩人スノッリ・ストゥルルソンによって『エッダ』という書物にまとめられた。 「滅亡の運命」が定められた神々の隆盛と終焉を描いており、全体的に暗い印象のエピソードが多い。物語全体の完成度が高く、漫画などの現代の創作物においてもたびたび題材として用いられる。

Read Article

Fateシリーズのサーヴァント(英霊・幻霊・神霊)まとめ

Fateシリーズのサーヴァント(英霊・幻霊・神霊)まとめ

『Fateシリーズ』とは、TYPE-MOONによる『Fate/stay night』を始めとしたゲーム、アニメ、漫画などの作品の総称である。どんな願いでも叶うという「聖杯」を求める魔術師たちのバトルロワイヤル「聖杯戦争」やそれに関わる人々を描く。 サーヴァントは魔術師が聖杯戦争のために呼び出す使い魔であり、莫大な魔力によって構成される。本来、呼び出される英霊や幻霊などは使い魔として扱うには手に余るため、クラスという器に押し込めている。

Read Article

Fateシリーズ(Fate/stay night)のネタバレ解説・考察まとめ

Fateシリーズ(Fate/stay night)のネタバレ解説・考察まとめ

2004年にTYPE-MOONから発売されたテレビゲームおよびそれらを原作としたアニメ、小説、漫画作品。あらゆる願いを叶える万能の杯「聖杯」に選ばれた7人の魔術師と対になる7人の英霊たちが、己の願いを叶えるべく、最後の1組となるまで殺し合う「聖杯戦争」。聖杯戦争に巻き込まれた少年・衛宮士郎は、偶然にも召喚した英霊の少女・セイバーと共に、苦難の道を歩み始める。

Read Article

Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-(FGOバビロニア)のネタバレ解説・考察まとめ

Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-(FGOバビロニア)のネタバレ解説・考察まとめ

『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』とは、スマホアプリゲーム『Fate/Grand Order』から派生したアニメ作品である。魔術王ソロモンによって奪われた人間の歴史を取り戻すため、「聖杯」と呼ばれる万能の力を持った杯を探し求めて時代を渡り歩く魔術師の少年・藤丸立香が、紀元前2700年の古代メソポタミアの世界に降り立って、人類の滅亡を目論む「三女神同盟」に立ち向かう姿を描いた物語となっている。

Read Article

Fate/stay night(フェイト ステイナイト)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

Fate/stay night(フェイト ステイナイト)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『Fate/stay night』は2004年に有限会社ノーツから発売された伝奇活劇ビジュアルノベルゲーム、およびそれを原作とするアニメ・漫画作品。持ち主のあらゆる願いを叶える「聖杯」を巡って7人の魔術師とサーヴァント(使い魔)が戦う聖杯戦争を描いている。 聖杯戦争を戦うマスターやサーヴァントはそれぞれに強い信念や誇りを持っている。彼らの信念や誇りが垣間見える名言や名シーンは、多くのファンの胸を熱くさせる。

Read Article

Fate/stay night(フェイト ステイナイト)のネタバレ解説・考察まとめ

Fate/stay night(フェイト ステイナイト)のネタバレ解説・考察まとめ

『Fate/stay night』とは、TYPE-MOONが開発するビジュアルノベルゲームのアニメ作品で、「聖杯」と呼ばれる万能の力を持った杯を巡り7人の魔術師(マスター)と7騎の英霊(サーヴァント)の物語を描いている。本作はその原作のストーリーのひとつであるセイバーがヒロインにしたルートを脚本にしている。2006年1月から6月まで全24話で放送された。

Read Article

Fate/EXTRA Last Encore(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

Fate/EXTRA Last Encore(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『Fate/EXTRA Last Encore』とは、マーベラスエンターテイメントから発売されたゲーム『Fate/EXTRA』を原作とした、2018年1月から放送されたテレビアニメ作品である。舞台は月に存在するあらゆる願いを叶える力を持った霊子コンピューター「ムーンセル・オートマトン」が作った霊子虚構世界「SE.RA.PH」内。月の聖杯(ムーンセル・オートマトン)の使用権を巡り、128人の魔術師(マスター)と英霊(サーヴァント)が戦い、ただ1人の勝者を決める「月の聖杯戦争」を描く。

Read Article

Fate/Zero(フェイト ゼロ)のネタバレ解説・考察まとめ

Fate/Zero(フェイト ゼロ)のネタバレ解説・考察まとめ

『Fate/Zero』とはニトロプラスの虚淵玄の伝奇ライトノベル、及びそこから派生したアニメと漫画作品である。 「聖杯」と呼ばれる万能の力を持った杯を巡り、7人の魔術師(マスター)と7騎の英霊(サーヴァント)が戦い、競い合う「聖杯戦争」を描いた物語で、アニメは2011年1月から第1期が全13話、2012年4月から第2期が全12話構成で放送された。

Read Article

Fate/Apocrypha(フェイト アポクリファ)のネタバレ解説・考察まとめ

Fate/Apocrypha(フェイト アポクリファ)のネタバレ解説・考察まとめ

『Fate/Apocrypha』とは、ビジュアルノベルゲーム『Fate/stay night』の外伝作品、及びそこから派生したアニメと漫画作品である。「聖杯」と呼ばれる万能の力を持った杯を巡り二つの陣営に分かれた14人の魔術師(マスター)と14騎の英霊(サーヴァント)が戦い、競い合う「聖杯大戦」を描く。アニメは2017年7月から12月まで全25話構成で放送された。

Read Article

Fate/EXTRA(フェイト エクストラ)のネタバレ解説・考察まとめ

Fate/EXTRA(フェイト エクストラ)のネタバレ解説・考察まとめ

『Fate/EXTRA』(フェイト エクストラ)とは、『Fate/stay night』を原作とした対戦型ダンジョンRPGである。2010年7月22日に発売され、2013年3月28日には続編である『Fate/EXTRA CCC』が発売された。ハードは共にPSPである。 無名の主人公が、己のサーヴァントと共に聖杯戦争を戦い抜く姿が描かれた。 シナリオは奈須きのこ、キャラクターデザインはワダアルコが務めている。 また、2020年7月22日にリメイク作品制作が発表された。

Read Article

Fate/strange Fake(フェイト ストレンジフェイク)のネタバレ解説・考察まとめ

Fate/strange Fake(フェイト ストレンジフェイク)のネタバレ解説・考察まとめ

『Fate/strange Fake』(フェイト ストレンジフェイク)とは、あらゆる願いを叶える聖杯を巡って争う何人もの魔術師と、使い魔として彼らに従う伝説の英雄たちの壮絶な戦いを描いた、成田良悟のラノベ作品。もともとは成田が公開したエイプリルフールのネタ企画だったが、完成度の高さから注目され正式な作品となった。 アメリカの片田舎であるスノーフィールドで、突如として聖杯を巡る戦いが勃発。これを利用しようとする者、鎮圧せんとする者、巻き込まれた者たちの思惑が入り乱れ、戦線は混沌を極めていく。

Read Article

Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ(アニメ・漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ(アニメ・漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』とは、月刊コンプエースで連載されていた漫画、及びそれを原作として2013年に全10話が放送されたテレビアニメ作品である。普通の小学五年生のイリヤスフィール・フォン・アインツベルン(愛称はイリヤ)が「魔術礼装:カレイドステッキ」であるマジカルルビーの力により魔法少女にし転身し、同じ魔法少女である、美遊・エーデルフェルト(愛称は美遊)と協力し、町に散らばるクラスカードを回収する任務をこなしていく。

Read Article

Fate/hollow ataraxia(フェイト ホロウ アタラクシア)のネタバレ解説・考察まとめ

Fate/hollow ataraxia(フェイト ホロウ アタラクシア)のネタバレ解説・考察まとめ

『Fate/hollow ataraxia』は2005年にノーツのゲームブランド・TYPE-MOONから発売された伝奇ビジュアルノベルゲーム。『Fate/stay night』のファンディスクであり、続編にあたる。本作では第五次聖杯戦争の終結から半年後に起きた、「繰り返される4日間」を描いている。前作とは異なり、穏やかでコミカルな日常が多く、第五次聖杯戦争では敵同士だったキャラクターの掛け合いも見られる。

Read Article

Fate/Grand Order(FGO)のネタバレ解説・考察まとめ

Fate/Grand Order(FGO)のネタバレ解説・考察まとめ

「Fate/Grand Order」とは2015年に配信を開始したスマートフォン用アプリゲーム。原作は2004年に発表されたゲーム「Fate/stay night」で、Fateシリーズのキャラクターや今作のオリジナルキャラなどを召喚して戦うRPG。2016年の年末に第一部のストーリーが完結し、大きな話題となった。その後も動きがあるたびに話題を呼ぶ大人気ゲーム。

Read Article

衛宮さんちの今日のごはん(Fate×料理)のネタバレ解説・考察まとめ

衛宮さんちの今日のごはん(Fate×料理)のネタバレ解説・考察まとめ

『衛宮さんちの今日のごはん』とは2016年よりTAaがWebコミック配信サイト『ヤングエースUP』で連載している漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。TYPE-MOONのビジュアルノベル作品『Fate/stay night』を題材とした派生作品で、『Fate/stay night』の登場人物の毎日を、「料理」を通して描く作品である。本作は料理上手な主人公、衛宮士郎が登場人物に料理を振る舞ったり、作り方を教えることを中心として物語を紡ぐ、平和な日常ストーリーである。

Read Article

衛宮さんちの今日のごはんの料理・食事・食べ物・お菓子・飲み物まとめ

衛宮さんちの今日のごはんの料理・食事・食べ物・お菓子・飲み物まとめ

『衛宮さんちの今日のごはん』はTAaによる、『Fate/stay night』のスピンオフ漫画。『Fate/stay night』が殺伐とした魔術師の戦いを描いているのに対し、『衛宮さんちの今日のごはん』は料理を主軸に、舞台である「冬木市」での平和な日常が描かれる。 本作にはたくさんの料理・食事・食べ物・お菓子・飲み物が登場する。只野まこと監修のもと調理法が分かりやすく描写されている他、料理を通して衛宮士郎や間桐桜、遠坂凛といった主人公およびヒロインのバックボーンも深掘りされている。

Read Article

Fate/stay night[UBW] に隠された「アーチャー=衛宮士郎」の共通点と伏線に迫る!

Fate/stay night[UBW] に隠された「アーチャー=衛宮士郎」の共通点と伏線に迫る!

Fate/stay night [Unlimited Blade Works]における最大の秘密と言っても過言ではない「アーチャー=衛宮士郎」のキーワード。それ故に、本編ではこれを示唆する伏線・共通点が巧妙に描かれています。物語途中で気づいちゃった人もそうでない人も、とりあえず踏まえておいて損はないであろうシーンを振り返っていきましょう。

Read Article

聖杯戦争で勝てる最強のサーヴァントランキング【Fateシリーズ】

聖杯戦争で勝てる最強のサーヴァントランキング【Fateシリーズ】

『Fateシリーズ』ではあらゆる願いを叶えるとされる万能の願望機・聖杯を巡る聖杯戦争の模様が描かれる。聖杯戦争に参加する魔術師たちは、サーヴァントという英霊を使い魔として従える。ここではサーヴァントの性格や所有する宝具、強さなどから、召喚すると聖杯戦争を勝ち抜くことができそうなサーヴァントをランキング形式でまとめた。

Read Article

Fateシリーズの登場人物・キャラクターまとめ【Fate/stay night・Fate/Zero】

Fateシリーズの登場人物・キャラクターまとめ【Fate/stay night・Fate/Zero】

『Fateシリーズ』はどんな願いも叶う万能の願望機「聖杯」を賭け、魔術師たちがサーヴァントを呼び出して戦う聖杯戦争の模様を描く作品。『Fate/stay night』では半人前の魔術師、衛宮士郎がセイバーと共に第五次聖杯戦争を戦い、『Fate/Zero』では士郎の養父衛宮切嗣が第四次聖杯戦争を戦っている。 ここでは『Fate/stay night』『Fate/Zero』に登場するキャラクターをまとめた。

Read Article

Fateシリーズのサーヴァントまとめ【真名も公開!】

Fateシリーズのサーヴァントまとめ【真名も公開!】

サーヴァントとは『Fateシリーズ』に登場する使い魔のことで、その正体は英霊という、生前は英雄と呼ばれた者たちのことである。聖杯戦争で召喚される際にはセイバーやアーチャー、ランサーといったクラスに割り振られる。召喚者であるマスターとの関係は様々で、良好な関係を築いている者もいれば、マスターと殺し合いをしたサーヴァントも存在する。

Read Article

Fateシリーズの名言・名セリフまとめ!「Fate」から「hollow ataraxia」まで

Fateシリーズの名言・名セリフまとめ!「Fate」から「hollow ataraxia」まで

『Fate/stay night』は元々成人向けゲームとして発売されたが、「燃えゲー」と称されるほど熱い展開ばかりで、その人気から全年齢向けにリメイクされた作品である。その流れを汲んで『Fateシリーズ』ではプレイヤー・視聴者の胸を熱くさせる展開が多く、その中で数多くの名言・名セリフが生まれている。

Read Article

【Fateシリーズ】冬木市の聖杯戦争の歴史まとめ!『Fate/stay night』『Unlimited Blade Works』『Heaven's Feel』で分岐

【Fateシリーズ】冬木市の聖杯戦争の歴史まとめ!『Fate/stay night』『Unlimited Blade Works』『Heaven's Feel』で分岐

『Fate/stay night』や『Fate/Zero』の舞台となる冬木市では、第五次まで聖杯戦争が行われた。詳細が描かれたのは第四次と第五次のみだが、聖杯戦争の歴史が語られる中で第一次や第二次、第三次での様子も明らかになっている。ここでは冬木市の聖杯戦争がどのように行われてきたのか、その歴史をまとめた。

Read Article

セイバー(Fateシリーズ)の種類・真名・その違いについてまとめてみた

セイバー(Fateシリーズ)の種類・真名・その違いについてまとめてみた

『Fateシリーズ』の「セイバー」とはサーヴァントのクラス名であり、シリーズでは多くのセイバーが登場する。加えて社長である武内崇の趣味から顔がそっくりであるため、セイバーの違いが分かりにくくなっている。ここでは各作品に登場するセイバーの真名や服装など、その違いについてまとめた。

Read Article

Fateのギルガメッシュが使用した宝具の解説まとめ

Fateのギルガメッシュが使用した宝具の解説まとめ

『Fateシリーズ』に登場するギルガメッシュは、古代メソポタミアのギルガメシュ叙事詩など多くの神話で人類最古の英雄王と称される英霊である。彼の本来の宝具はたった2つであるが、後の世に伝わる宝具の元になった「原典」を全て自分の宝物庫のなかに保管していることから、多くの宝具を所有している。ここではシリーズで登場したギルガメッシュの宝具をまとめた。

Read Article

目次 - Contents