セイバー／ネロ・クラウディウス（Fateシリーズ）の徹底解説・考察まとめ

セイバー（ネロ・グラディウス）の概要

セイバー（ネロ・グラディウス）は『Fateシリーズ』に登場する騎士のサーヴァントの1人。サーヴァントとは願いを叶える大釜・聖杯の助けを得たマスターによって召喚・使役される「英霊」であり、セイバーは騎士のクラスを指す。『Fate/EXTRA』で起きたムーンセルの聖杯戦争では主人公に召喚される。しかし主人公がマスターとして不完全であるため、当初はその力をすべて発揮することはできなかった。また戦略的な理由で、真名や宝具の正体を明かさないまま聖杯戦争に臨んでいる。

真名は帝政ローマの第5代皇帝にして悪名高き暴君、ネロ・クラウディウス。史実では男性だが、『Fateシリーズ』では男装の麗人として描かれる。皇帝としては気前のよい政策によって市民から絶大な支持を受ける。また西暦64年に発生した「ローマの大火」への対処は、彼女に批判的な歴史家からも「人智の限りをつくした有効な施策」と言われるほどであった。彼女の施政の根底にあるのは改革で、私利私欲によって腐敗しきった元老院とは真っ向から対立した。彼女は親族ともうまくいかず、西暦69年に起きた反乱で皇帝の座を追われることになる。

セイバー（ネロ・グラディウス）のプロフィール・人物像

身長：150cm
体重：42kg
スリーサイズ：B83 / W56 / H82
誕生日：12月15日
属性：混沌・善
パラメータ：筋力D / 耐久D / 敏捷A / 魔力B / 幸運A / 宝具B
スキル：対魔力C / 皇帝特権EX / 頭痛持ちB
CV：丹下桜

セイバーは赤い礼装を纏った男装の麗人で、奇妙な形に捻じれた剣を武器に戦う。容姿は『Fate/stay night』に登場するアルトリア・ペンドラゴンと瓜二つ。これは武内崇が好きな容姿だから。彼女と区別するために「赤セイバー」や「赤王」と呼称されることもある。
性格は暴君だけあって我が儘で身勝手、常に上から目線で猪突猛進気味。一方で子どものような無邪気さも併せ持つ。また芸術家を自称し、独特の美意識を持っており、美少年や美老年、美少女が好み。身長は150cmと小柄で、本人もそれを気にしている。

セイバーであるがこれは本来持ち得ないスキルでも本人が主張する事で短期間だけ獲得できる「皇帝特権：EX」により無理やり得たもので、肉弾戦向きのステータスではない。さらに『Fate/EXTRA』ではマスターの力不足によりパラメータがオールEにまで下がっていた。ただ剣士としての技量自体は高い。
武器は彼女が自らのために作り上げた宝剣・原初の火（アエストゥス エストゥス）。彼女のテンションが高まると炎を纏う。

セイバー（ネロ・グラディウス）の宝具・必殺技

招き蕩う黄金劇場（アエストゥス・ドムス・アウレア）

ランク：B
種別：対陣宝具
レンジ：30、60、90
最大捕捉：100人、500人、1000人
由来：聴衆に自らの公演を強制的に最後まで聞かせるべく、劇場の出入り口を全て封鎖し閉じ込めたというエピソード

生前の彼女が自ら設計しローマに建設した劇場「ドムス・アウレア」を、魔力によって再現したものであり、己の願望を達成させる絶対皇帝圏。固有結界とは似て非なる大魔術で、自身が生前設計した劇場や建造物を魔力で再現し、彼女にとって有利に働く戦場を作り出すことができる。展開されている間、閉じ込められた敵は弱体化し、自らは建造物のカスタマイズが可能。

掲げ蕩う極光劇場（チャリタス・ドムス・アウローラ）

種別：対星宝具

セイバーが『Fate/EXTELLA』にて、愛の力を司る金星の女神・ヴィーナスを顕現させた姿「セイバー・ヴィーナス」の形態で使用。「黄金劇場」を展開した後に、軍神の剣から多次元魔力放射を行う。

セイバー（ネロ・グラディウス）の来歴・活躍

暴君ネロの生涯

セイバーの父は第4代皇帝のいとこだった。彼女は本来、帝冠を戴くべくもない存在だったが母が皇帝と再婚し、その母の奸計によって皇帝が死んだことで帝位を継承する。帝政ローマ第5代皇帝となったのは16歳の時だった。
彼女は即位後、すべての間接税を廃止して減税、国民ひとりひとりに皇帝即位の祝い金を与えた。その気前の良い施策から市民の絶大な人気を獲得する。他にも西暦64年に発生した「ローマの大火」に見事な対処する、外交にも力を入れるなど精力的に活動する。また自らを「楽神アポロンに匹敵する芸術家」と称して自分用の劇場を建設するなど、芸術方面にも力を入れた。
彼女は腐敗しきった元老院にもメスを入れ、次々と改革を行っていったが、彼女を「自分を『皇帝の母』にするだけの舞台装置」として見ていた母からは様々な横やりを入れられる。遂に彼女は母の殺害を決意して実行に移すも、それ以来頭痛に悩まされることとなった。それは母より幼い頃から毒と解毒剤を同時に盛られていたからであった。母を失ったことで解毒剤も失ったのである。

さらに母によって婚姻させられた妻が自殺し、妻の弟も毒殺。心から頼りにしていた哲学者セネカも亡くなり、彼女の影響力が元老院の生死をも左右するようになると政治が乱れ、暦69年に起きた反乱で皇帝の座を追われた。ローマから逃亡する途上で逃げ切れないと判断した彼女は自決を遂げる。

『Fate/EXTRA』

西暦2032年、月面で発見されたあらゆる願いを叶える「聖杯」を求め、霊子虚構世界「SE.RA.PH（セラフ）」で聖杯戦争が勃発した。聖杯は己が担い手たる者を選ぶため、厳然たるルールを敷き、トーナメントによって勝者を選ぶことに。このムーンセルの聖杯戦争にて、セイバーは主人公によって召喚される。当初、主人公がマスターとして未熟であったため、セイバーは能力を十全に発揮することはできなかった。セイバーは戦略的な理由で、真名や宝具について明かさないことを決める。
聖杯戦争を勝ち進むにつれてセイバーは力を取り戻していき、遂に優勝候補であったレオナルド・ビスタリオ・ハーウェイを退け聖杯戦争の勝者となった。だが主人公たちを待ち受けていたのはかつての勝者であるトワイス・H・ピースマンだった。トワイスとの最終決戦に勝利した主人公は聖杯とつながり最期を迎えた。

Fate/EXTRA（フェイト エクストラ）のネタバレ解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

renote.net

『Fate/EXTRA』（フェイト エクストラ）とは、『Fate/stay night』を原作とした対戦型ダンジョンRPGである。2010年7月22日に発売され、2013年3月28日には続編である『Fate/EXTRA CCC』が発売された。ハードは共にPSPである。
無名の主人公が、己のサーヴァントと共に聖杯戦争を戦い抜く姿が描かれた。
シナリオは奈須きのこ、キャラクターデザインはワダアルコが務めている。
また、2020年7月22日にリメイク作品制作が発表された。

セイバー（ネロ・グラディウス）の関連人物・キャラクター

『Fate/EXTRA』の主人公

セイバーのマスター。セイバーは恋愛に関して性別を気にしない質だったため、主人公の性別がどちらでも好意を寄せる。

ライダー（フランシス・ドレイク）

『Fate/EXTRA』における1回戦の対戦相手。彼女が「海賊」ということであまりいい印象は持っていなかったようだが、彼女の人となりは嫌っていない。

アーチャー（ロビンフッド）