ロード・エルメロイII世の事件簿(The Case Files of Lord El-Melloi II)のネタバレ解説・考察まとめ
『ロード・エルメロイII世の事件簿』とは、TYPE-MOON作のビジュアルノベルゲーム『Fate/stay night』シリーズのスピンアウト小説である。
過酷にして熾烈な第四次聖杯戦争を生き延びたウェイバー・ベルベットは、ロード・エルメロイII世と名を変えて時計塔の講師となっていた。魔術師たちの総本山である時計塔は権謀術数のるつぼでもあり、陰謀、策略、不可思議な事件には事欠かない。エルメロイII世もまたそれらに次々と巻き込まれ、内弟子のグレイや自身の教室の生徒たちと共に解決していく。
『ロード・エルメロイII世の事件簿』の概要
『ロード・エルメロイII世の事件簿』とは、三田誠によって刊行されたライトノベル、およびそれを原作とした漫画・アニメ作品である。TYPE-MOON作のビジュアルノベルゲームである『Fate/stay night』シリーズのスピンアウト小説であり、「TYPE-MOON BOOKS」より2014年から2019年の間に全10巻が発売された。2017年からコミカライズ版が「ヤングエース」にて連載が開始。2019年の夏にアニメ版である『ロード・エルメロイII世の事件簿-魔眼蒐集列車 Grace note-』が放送され、さらに2021年の年末に特別編が公開された。さらに2020年から続編の『ロード・エルメロイII世の冒険』が同レーベルから発売され、2023年4月現在では5巻まで発売されている。2020年12月時点でシリーズの累計発行部数は180万部を突破した。
虚淵玄による『Fate/stay night』のスピンオフ小説、『Fate/zero』内で登場内に登場した「ウェイバー・ベルベット」を主人公に据えた魔術ミステリー作品。舞台は冬木市で行われた第四次聖杯戦争から10年後のイギリス。聖杯戦争とは使い魔であるサーヴァント(英霊)を魔術師が召喚し、あらゆる願いを叶える聖杯を奪い合う魔術儀式である。他のシリーズと異なり聖杯戦争には直接的なかかわりはなく、魔術師の学び舎である時計塔と魔術世界そのものを取り上げている。TYPE-MOON作品から多数のゲストキャラクターが登場しており、他の作品同士を繋ぐ架け橋となることも意図されている。また既存キャラクターの関連キャラクターの登場や魔術設定の深堀りなど、既存作品を拡張しながら第四次聖杯戦争を経た「エルメロイII世」の生き様を描いている。「ウェイバー・ベルベット」は「ロード・エルメロイII世」の名を叙され、時計塔の講師として面倒ごとを押し付けられながらも、内弟子の「グレイ」や弟子と共にあらゆる魔術的な事件を解明していく。
『ロード・エルメロイII世の事件簿』のあらすじ・ストーリー
かつて所属していた「エルメロイ教室」を教師としての才を発揮してみごと復活させた彼は、現代魔術科の学部長として「ロード・エルメロイII世」の名を叙していた。第五次聖杯戦争参加時の協力者として墓守の少女「グレイ」を引き取った彼は、主に義妹の「ライネス」や友人の「メルヴィン」ら無理難題を押し付けられ、あらゆる魔術が絡む事件へと関わっていくこととなる。「魔術ミステリー作品」である本作においてトリックは魔術であり、それ故にトリックから犯人を特定するのは困難とされている。それ故にエルメロイII世は動機である「ホワイダニット」を重視しながら謎を解き明かしていく。原作では「case.剥離城アドラ」、「case.双貌塔イゼルマ」、「case.魔眼収集列車」、「case.アトラスの契約」、「case.冠位決議」おり、各々1つの章に対して1つの大きな事件が発生する。大してアニメ版では大きく構成の変更がされており、前半はオリジナルストーリー、後半は原作の中から「case.魔眼収集列車」を合わせた構成となっている。
ファーゴ家編
エルメロイII世はかつての教え子である、メアリから依頼を受けてファーゴ家を訪れる。メアリの父であるアーネストはバラバラ死体として発見され、その遺体は屋敷の大広間に心臓を中心として円状に置かれている異様な状況だった。容疑者同士で疑心暗鬼が生まれる中、第二の殺人が発生し、アーネストに金銭絡みのトラブルがあったことから、容疑者の一人であったメアリの従兄弟アレックが死亡する。アッドの「まるで死体が魔術を使ったみてぇだ」という呟きを聞いた瞬間、エルメロイII世は事件の真相にたどり着く。その犯人は被害者であるアーネスト本人であり、この異様な状況は「天と地を模した工房内に七大惑星になぞらえた自分の身体をばらまき、自分自身に不老不死の命を与える儀式魔術」を行ったからであると看破した。しかしこの儀式に本来用いるべき天動説ではなく地動説の理論を組み込んでしまったことで、アーネストは不完全な復活を遂げる。アーネストは永遠』求めて暴走するも、グレイとアッドによって阻まれて消滅した。
マーベリー工房編
エルメロイII世はマーベリー工房で発生した連続落雷事件と、工房の完成前後から書斎に現れるようになった妖精フェイの謎について、コドリントン家の魔術師であるウィルズから調査を依頼された。しかし同時にコドリントン本家が法政科に依頼しており、ウィルズは派遣された法政科の化野菱理(あだしの ひしり)と本家の魔術師であるワレッタと対立することになり、事件の犯人であると断定されてしまう。エルメロイII世が取りなして容疑者扱いに留まらせたものの、今度はワレッタが事件の犠牲となり、ウィルズは化野菱理に拘束されてしまう。弔問のために工房にやってきた獅子劫界離(ししごう かいり)の話から閃いたエルメロイII世の儀式により、妖精フェイからウィルズの妖精眼と工房の秘匿された事実、父であるトレヴァーの死も含めた落雷事故の事実が明かされる。妖精フェイはトレヴァーによってウィルズの妖精眼と共に工房を稼働させるための道具として設置されてた存在だった。トレヴァーは死者を人工妖精であるブラックドッグに作り替えて使役することを目論んでおり、妖精フェイはその行為に対する怒りから工房の力を利用して落雷によってトレヴァーを殺害していた。しかし儀式と化野菱理による拘束が原因で、工房そのものが完全に暴走し、ワイルドハントと妖精郷の門が出現してしまう。ワイルドハントは一掃出来たものの既に事態は収拾が不可能になり、ウィルズは自分と妖精眼が存在する限り解決しないと悟る。彼は幼少期から恋情を抱いていた妖精フェイの手を取ると、エルメロイII世の制止を振り払って妖精郷へと消えた。
魔眼蒐集列車編
ウェイバー・ベルベットと名乗っていた頃のエルメロイII世が出会い、臣下として終生尽くすことを誓った征服王イスカンダルの聖遺物が彼の下から盗まれ、代わりに魔眼を売り買いする魔眼蒐集列車(レール・ツェッペリン)への招待状が残されるという事件が発生。エルメロイⅡ世はグレイとカウレスを伴って列車に乗り込むことになった。そこには法政科の魔術師「化野菱理」、人工魔眼の名門「イヴェット」、天体科君主の娘「オルガマリー」、聖堂教会の執行者「カラボー」といった錚々たる面々が揃っていた。オルガマリーは従者であるトリシャの持つ未来視によって、「虹」と呼ばれる非常に希少な魔眼が出品されると知っており、目的が異なるエルメロイⅡ世に共闘を持ち掛ける。その直後にトリシャが頭がない死体となって発見され、オルガマリーは疑心暗鬼に陥り自室に立てこもる。突如列車内でエルメロイⅡ世らはヘファイスティオンによって襲撃され、エルメロイⅡ世は深手を負う。進路に異常が発生した列車は想定外のルートに突入し、死徒の森(アインラッシュの仔)と呼ばれる危険地帯に突入する。グレイは列車を動かすためにカラボーらに助力し、その際に裏で情報収集に動いていたメルヴィンが列車に合流した。一方のオルガマリーは自室で虚数空間に隠されていたトリシャの頭部を発見する。グレイはヘファイスティオンと衝突してたが、雪崩に巻き込まれたことで一時休戦となった。その中でヘファイスティオンとグレイは主従関係や互いの在り方について語り合ったが、敵対したまま互いに仲間の元へ戻る。列車内では化野菱理の推理が展開され、その中で彼女はカラボーを犯人と断定してしまう。しかしグレイの証言からヒントを得たエルメロイⅡ世は、メルヴィンと交渉して魔眼オークションを遅らせて、その間に決定的な証拠を用意する。ついに魔眼オークションが開始し、カラボーは「虹」と呼ばれる過去視の魔眼を摘出される。しかしエルメロイⅡ世は魔眼オークションを中断させると推理を披露し、自身が連れてきたはずのカウレスを拘束する。カウレスが偽物であるとイヴェットからの得た情報で看破したエルメロイⅡ世は、魔眼オークションを遅らせることで本物のカウレスを列車に呼び出していた。同時にカラボーの魔眼に干渉して殺害を実行した犯人であることも暴くと、偽のカウレスは変装を解いてその正体を現す。彼は現代魔術科の先代学部長であり、行方不明だったドクター・ハートレスだった。
ハートレスは列車とアインラッシュの仔の配置によって霊脈に歪みを生じさせ、亜種聖杯戦争を生み出し、さらに過去に聖杯戦争に参加したウェイバーを利用してサーヴァントを召喚していた。計画続行が不可能であると判断したハートレスは令呪を用いてサーヴァントを呼び出すと拘束を突破し、今回召喚サーヴァントがヘファイスティオンであることを明かした。エルメロイII世がイスカンダルの宝具(サーヴァントの逸話から作られる切り札)に、王に従う部下の一人としてヘファイスティオンが現れなかった理由を問うと、ヘファイスティオンは激高して切りかかる。彼女はイスカンダルの死後に醜い争いを続けて国を滅ぼした王の部下を憎んでおり、彼らと並ぶことを拒絶したため現れることがなかった。ヘファイスティオンにグレイが対応し、エルメロイII世はハートレスと対峙することになる。そこに魔眼オークションが無効になったことで魔眼を返されたカラボーが割込み、その能力でヘファイスティオンを翻弄する。だがアインナッシュの仔に囲まれたエルメロイII世らは劣勢となり、ハートレスは余裕を見せるも、列車内ではオルガマリーを中心とした魔術師が天体魔術を行使し、アインナッシュの仔を掃討する。撤退を検討し始めたハートレスに対して、気が収まらないヘファイスティオンは攻撃を続ける。そこにカラボーの助言により覚醒したグレイが対峙し、アーサー王の槍を撃ち出すことで見事勝利を収めた。
『ロード・エルメロイII世の事件簿』の登場人物・キャラクター
主人公とその周辺
ロード・エルメロイII世(Lord El-Melloi II) / ウェイバー・ベルベット(Waver Velvet)
CV:浪川大輔
本作の主人公であり探偵役。時計塔の現代魔術科学部長であり、時計塔に12家しか存在しない君主(ロード)の系譜を持つエルメロイ派の仮の現当主。本名はウェイバー・ベルベット。
性格は偏屈で神経質だが面倒見が良く、どんな問題児でも見捨てずにみごと大成させている。
神秘の塊である魔術の本質を見抜く能力が傑出しており、魔術の指導者としての評価が高い一方で、秘めることが重要な魔術を解体して暴くことから「魔術の破壊者」とも評される。
グレイ(Gray)
CV:上田麗奈
エルメロイII世の内弟子であり、本作の語り部を担う人物。
特殊な事情からエルメロイII世に引き取られ、その内弟子という形で時計塔に魔術師見習いとして所属することになった。
灰色の髪の15歳ほどの少女であるが、常にフードを深くかぶって顔を隠している。性格は臆病で人見知り、田舎暮らしだったために魔術師はおろか一般社会の知識にも疎い。
時計塔ではエルメロイII世の身辺の世話や護衛をしながら、生徒として彼の講義にも参加し勉学に勤しんでいる。
アッド (Add)
CV:小野大輔
グレイの一族が代々受け継いできた自我を持つ魔術礼装であり、グレイと一行の切り札。
匣に奇妙な模様にも見える顔がついた外見をしており、鳥かごのような入れ物の中で保管され、グレイのマントの内側で固定されている。
性格は口やかましく毒舌な皮肉屋。口喧嘩は頻繁に発生するものの、グレイにとっての初めての友人であり、遠慮することなく話せる唯一の存在。
通常時の人格は封印として与えられた擬似人格であり、槍の起動されると無機質かつ機械的な口調へと切り替わる。
ライネス・エルメロイ・アーチゾルテ (Reines El-Melloi Archisorte)
Related Articles関連記事
Fateシリーズのサーヴァント(英霊・幻霊・神霊)まとめ
『Fateシリーズ』とは、TYPE-MOONによる『Fate/stay night』を始めとしたゲーム、アニメ、漫画などの作品の総称である。どんな願いでも叶うという「聖杯」を求める魔術師たちのバトルロワイヤル「聖杯戦争」やそれに関わる人々を描く。 サーヴァントは魔術師が聖杯戦争のために呼び出す使い魔であり、莫大な魔力によって構成される。本来、呼び出される英霊や幻霊などは使い魔として扱うには手に余るため、クラスという器に押し込めている。
Read Article
ライダー/イスカンダル(Fateシリーズ)の徹底解説・考察まとめ
ライダー(イスカンダル)は『Fateシリーズ』に登場する騎兵のサーヴァントの1人。『Fate/Zero』では魔術師の青年ウェイバー・ベルベットに召喚され、マスターの魔力供給が貧弱であるにもかかわらず驚異的な活躍を見せる。 真名はイスカンダル。アレキサンダー、アレクサンドロスとも呼ばれる古代マケドニアの覇者である。ペルシャやエジプト、西インドといった広域の地を征服し「東方遠征」の偉業を成し遂げたことから「征服王」と謳われる。
Read Article
Fateシリーズ(Fate/stay night)のネタバレ解説・考察まとめ
2004年にTYPE-MOONから発売されたテレビゲームおよびそれらを原作としたアニメ、小説、漫画作品。あらゆる願いを叶える万能の杯「聖杯」に選ばれた7人の魔術師と対になる7人の英霊たちが、己の願いを叶えるべく、最後の1組となるまで殺し合う「聖杯戦争」。聖杯戦争に巻き込まれた少年・衛宮士郎は、偶然にも召喚した英霊の少女・セイバーと共に、苦難の道を歩み始める。
Read Article
Fate/stay night(フェイト ステイナイト)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『Fate/stay night』は2004年に有限会社ノーツから発売された伝奇活劇ビジュアルノベルゲーム、およびそれを原作とするアニメ・漫画作品。持ち主のあらゆる願いを叶える「聖杯」を巡って7人の魔術師とサーヴァント(使い魔)が戦う聖杯戦争を描いている。 聖杯戦争を戦うマスターやサーヴァントはそれぞれに強い信念や誇りを持っている。彼らの信念や誇りが垣間見える名言や名シーンは、多くのファンの胸を熱くさせる。
Read Article
Fate/stay night(フェイト ステイナイト)のネタバレ解説・考察まとめ
『Fate/stay night』とは、TYPE-MOONが開発するビジュアルノベルゲームのアニメ作品で、「聖杯」と呼ばれる万能の力を持った杯を巡り7人の魔術師(マスター)と7騎の英霊(サーヴァント)の物語を描いている。本作はその原作のストーリーのひとつであるセイバーがヒロインにしたルートを脚本にしている。2006年1月から6月まで全24話で放送された。
Read Article
Fate/Apocrypha(フェイト アポクリファ)のネタバレ解説・考察まとめ
『Fate/Apocrypha』とは、ビジュアルノベルゲーム『Fate/stay night』の外伝作品、及びそこから派生したアニメと漫画作品である。「聖杯」と呼ばれる万能の力を持った杯を巡り二つの陣営に分かれた14人の魔術師(マスター)と14騎の英霊(サーヴァント)が戦い、競い合う「聖杯大戦」を描く。アニメは2017年7月から12月まで全25話構成で放送された。
Read Article
Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ(アニメ・漫画)のネタバレ解説・考察まとめ
『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』とは、月刊コンプエースで連載されていた漫画、及びそれを原作として2013年に全10話が放送されたテレビアニメ作品である。普通の小学五年生のイリヤスフィール・フォン・アインツベルン(愛称はイリヤ)が「魔術礼装:カレイドステッキ」であるマジカルルビーの力により魔法少女にし転身し、同じ魔法少女である、美遊・エーデルフェルト(愛称は美遊)と協力し、町に散らばるクラスカードを回収する任務をこなしていく。
Read Article
アーチャー/エミヤ(Fateシリーズ)の徹底解説・考察まとめ
アーチャー(エミヤ)は『Fateシリーズ』に登場する弓兵のサーヴァントの1人。『Fate/stay night』ではヒロインの1人である遠坂凛に呼び出される。当初は記憶が混乱しており自分が何者かも分からなかったが、記憶を取り戻すと主人公の衛宮士郎を敵視し始める。真名はエミヤ。第五次聖杯戦争唯一の未来の時代の英霊であり、正体は衛宮士郎が霊長の抑止力(アラヤ)と契約を交わした存在である。
Read Article
ランサー/クー・フーリン(Fateシリーズ)の徹底解説・考察まとめ
ランサー(クー・フーリン)は『Fateシリーズ』に登場する槍兵のサーヴァントの1人。『Fate/stay night』では魔術協会からの派遣魔術師バゼット・フラガ・マクレミッツによって召喚される。しかしそのバゼットが聖杯戦争の監督役である言峰綺礼にだまし討ちを受けて令呪を奪われたため、マスターが言峰になる。 真名はクー・フーリン。ケルト神話における大英雄で、アイルランドの光の皇子である。
Read Article
セイバー/アルトリア・ペンドラゴン(Fateシリーズ)の徹底解説・考察まとめ
セイバー(アルトリア・ペンドラゴン)は『Fateシリーズ』に登場する剣士のサーヴァントの1人。『Fate/stay night』ではヒロインを務め、マスターである衛宮士郎のことを献身的に支える。中でも"Fate"(セイバールート)では士郎と両想いになる。真名はアルトリア・ペンドラゴン。すなわちイングランドの伝説的英雄アーサー王である。
Read Article
真アサシン/ハサン・サッバーハ/呪腕のハサン(Fateシリーズ)の徹底解説・考察まとめ
真アサシン(ハサン・サッバーハ)は『Fateシリーズ』に登場する暗殺者のサーヴァントの1人。『Fate/stay night』では"Heaven's Feel"(間桐桜ルート)で間桐臓硯により召喚される。 真名はハサン・サッバーハ。イスラム教の伝承に残る暗殺教団の教主「山の翁」の1人であり、呪腕のハサンという異名を持つ。元は特筆すべきものがない平凡な暗殺者だったが、魔神の右腕を手に入れたことで山の翁の党首になる。
Read Article
キャスター/メディア(Fateシリーズ)の徹底解説・考察まとめ
キャスター(メディア)は『Fateシリーズ』に登場する魔術師のサーヴァントの1人。『Fate/stay night』ではアトラム・ガリアスタという魔術師に召喚されるが、そりが合わずにキャスターは彼を殺害して逃亡する。魔力不足で消滅の危機に陥っていたところで葛木宗一郎に助けられ、契約を結ぶ。 真名はメディア。ギリシャ神話に登場する裏切りの魔女である。
Read Article
ライダー/メドゥーサ(Fateシリーズ)の徹底解説・考察まとめ
ライダー(メドゥーサ)は『Fateシリーズ』に登場する騎兵のサーヴァントの1人。『Fate/stay night』ではヒロインの1人である間桐桜に召喚され、その兄の間桐慎二のサーヴァントとなる。真名はメドゥーサ。ギリシャ神話に登場するゴルゴーン3姉妹の末妹である。 『Fate/stay night』では専用ルートがないにもかかわらず、ミステリアスな雰囲気とその美貌から人気が高く、人気投票では第1回、第2回共に4位に入っている。
Read Article
ギルガメッシュ(Fateシリーズ)の徹底解説・考察まとめ
ギルガメッシュは『Fateシリーズ』に登場するサーヴァントの1人。基本的にはアーチャーのクラスだが、『Fate/EXTRA CCC』においてはクラス「なし」になっている。『Fate/Zero』において遠坂時臣によって召喚されたサーヴァントで、その10年後を描いた『Fate/stay night』でも暗躍する。 その正体は古代メソポタミアの『ギルガメシュ叙事詩』など多くの神話に登場する人類最古の英雄王。英雄たちが持つ宝具の原型を所持しているため、対英霊戦における絶対強者として君臨している。
Read Article
アサシン/佐々木小次郎(Fateシリーズ)の徹底解説・考察まとめ
アサシン(佐々木小次郎)は『Fateシリーズ』に登場する暗殺者のサーヴァントの1人。『Fate/stay night』ではキャスターのサーヴァントによって、柳洞寺の山門を触媒にするというイレギュラーな方法で召喚される。そのため正式な暗殺者のサーヴァントではなく、アサシンのクラス特性をほぼ失っている。 真名は佐々木小次郎(ささきこじろう)。日本有数の剣豪・宮本武蔵の好敵手として語られる剣士なのだが、その存在があやふやなため「燕返し」を成しえた普通の農民が召喚された。
Read Article
バーサーカー/ヘラクレス(Fateシリーズ)の徹底解説・考察まとめ
バーサーカー(ヘラクレス)は『Fateシリーズ』に登場する狂戦士のサーヴァントの1人。『Fate/stay night』ではイリヤスフィール・フォン・アインツベルンに召喚される。第五次聖杯戦争が始まる前から召喚されており、バーサーカーは喋らないまでもイリヤと父娘のような関係性を築いている。 真名はヘラクレス。ギリシア神話における大英雄で、キャスター以外の全クラスの適性を持つ武人である。第五次聖杯戦争においては最強のサーヴァントと評されている。
Read Article
衛宮さんちの今日のごはん(Fate×料理)のネタバレ解説・考察まとめ
『衛宮さんちの今日のごはん』とは2016年よりTAaがWebコミック配信サイト『ヤングエースUP』で連載している漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。TYPE-MOONのビジュアルノベル作品『Fate/stay night』を題材とした派生作品で、『Fate/stay night』の登場人物の毎日を、「料理」を通して描く作品である。本作は料理上手な主人公、衛宮士郎が登場人物に料理を振る舞ったり、作り方を教えることを中心として物語を紡ぐ、平和な日常ストーリーである。
Read Article
衛宮さんちの今日のごはんの料理・食事・食べ物・お菓子・飲み物まとめ
『衛宮さんちの今日のごはん』はTAaによる、『Fate/stay night』のスピンオフ漫画。『Fate/stay night』が殺伐とした魔術師の戦いを描いているのに対し、『衛宮さんちの今日のごはん』は料理を主軸に、舞台である「冬木市」での平和な日常が描かれる。 本作にはたくさんの料理・食事・食べ物・お菓子・飲み物が登場する。只野まこと監修のもと調理法が分かりやすく描写されている他、料理を通して衛宮士郎や間桐桜、遠坂凛といった主人公およびヒロインのバックボーンも深掘りされている。
Read Article
ギリシャ神話徹底解説・考察まとめ!おもしろくて分かりやすい!
ギリシャ神話とは、古代ギリシャを中心に信じられていた神話体系。オリンポス山に集う12柱を中心に、神々と人間の英雄たちの交流を描いている。女好きの主神ゼウス、その妻で嫉妬深いヘラ、時に勇猛に戦い時に愚行の報いを受ける半神半人の英雄ヘラクレスなど、ギリシャ神話に登場するキャラクターは非常に“人間臭い”ことで知られており、それが神話の人気にも衰退にもつながっていった。 世界中の神話の中でも特に知名度が高く、日本の漫画やアニメなどでも題材として取り上げられることが多い。
Read Article
北欧神話徹底解説・考察まとめ!おもしろくて分かりやすい!
北欧神話(ほくおうしんわ)とは、キリスト教が広まる以前にノルド人(ノース人)が信仰していた神話体系。ノルド人がスカンジナビア半島を勢力圏としていたため、スカンジナビア神話とも呼ばれている。口伝によって伝えられていたが、13世紀頃、アイスランドの詩人スノッリ・ストゥルルソンによって『エッダ』という書物にまとめられた。 「滅亡の運命」が定められた神々の隆盛と終焉を描いており、全体的に暗い印象のエピソードが多い。物語全体の完成度が高く、漫画などの現代の創作物においてもたびたび題材として用いられる。
Read Article
Fate/stay night[UBW] に隠された「アーチャー=衛宮士郎」の共通点と伏線に迫る!
Fate/stay night [Unlimited Blade Works]における最大の秘密と言っても過言ではない「アーチャー=衛宮士郎」のキーワード。それ故に、本編ではこれを示唆する伏線・共通点が巧妙に描かれています。物語途中で気づいちゃった人もそうでない人も、とりあえず踏まえておいて損はないであろうシーンを振り返っていきましょう。
Read Article
【Fate/stay night】マスター&サーヴァントと声優陣まとめ
PCゲームから始まった大人気コンテンツ『Fate』の人気を支える登場人物たち。主人公の衛宮士郎を筆頭に、第5次聖杯戦争に参加したマスターとサーヴァントをご紹介。彼らに生命を吹き込むキャスト陣の情報にも迫る。
Read Article
【Fate】世界最古の英雄王「ギルガメッシュ」とは
またの名を「世界最古の厨二病」。黄金に光り輝く「ギルガメッシュ」とは?キャラ情報・宝具・名言・愉悦などから、その正体を紐解いていく。
Read Article
【Fate】双剣使いの弓兵「アーチャー(エミヤ)」とは
「背中で語る男」アーチャーとは?戦術・固有結界・詠唱・名言などから、その正体を紐解いていく。衝撃の過去にも遡りつつ、おもしろネタである「かっこいいポーズ」や「フィィィィッシュ!!」にも焦点を当ててみる。
Read Article
【Fate戦闘シーン比較】STUDIODEENとufotableの動画まとめ
異なる2つの会社が同じストーリーでアニメを制作するとどうなるのか!?そんな疑問にぶち当たったアニメ・Fate/stay night(フェイト ステイナイト)。今回は、ディーン派とUFO派で意見が割れるFateの名シーンで、徹底比較していきます!
Read Article
【Fate】騎士王「セイバー」とは
餌付け可能!腹ぺこ王の異名を持つ「セイバー」とは?キャラ情報・宝具・過去から第4次聖杯戦争中の姿にも迫りつつ、その正体を紐解いていく。可愛さ爆発のセイバー画像まとめも!
Read Article
第五次聖杯戦争に参加したサーヴァントとその宝具まとめ【Fate/stay night】
『Fate/stay night』では冬木市で行われた第五次聖杯戦争の模様が描かれる。本来は7名の魔術師に対応する7騎のサーヴァントしかいないのだが、第四次聖杯戦争で受肉を果たしたギルガメッシュや、柳洞寺の山門を触媒に召喚されたアサシンなどの例外により、7騎を超えるサーヴァントが参加している。
Read Article
Fate/stay nightの心に響く名言・名セリフ集
『Fate/stay night』ではあらゆる願いを叶えるとされる万能の願望機・聖杯を巡る、冬木市での聖杯戦争が描かれる。サーヴァント同士の熱い戦いや、正義の味方を目指す主人公の衛宮士郎の強い信念から生まれる名言・名セリフは数多く、そのどれもが聞く人の心に響くものとなっている。
Read Article
遠坂凛ルート(Fate/stay night)のネタバレ解説まとめ【Unlimited Blade Works】
『Fate/stay night』では選択肢によって3つのルートに分岐する。その1つが「Unlimited Blade Works」、遠坂凛ルートである。聖杯戦争を戦う中でヒロインである遠坂凛と主人公の衛宮士郎の関係が親密になっていく。 一方で衛宮士郎が抱える”歪み”にも焦点が当てられることから、衛宮士郎のルートでもあるとされる。
Read Article
【動画】おすすめバトルアニメ「fate/stay night [UBW]」の戦闘シーンまとめ
2014年に放送されていたfate/stay night [UBW](フェイトステイナイト アンリミテッドブレイドワークス)の、迫力とエフェクトによる映像美に衝撃を受けたのでまとめてみました。見ごたえ抜群の重厚な攻撃と、TVアニメのクオリティを凌駕した圧巻の映像は必見です。
Read Article
第五次聖杯戦争の各陣営・関係性まとめ【Fate/stay night】
『Fate/stay night』では冬木市で行われた第五次聖杯戦争の様子が描かれており、魔術師、サーヴァントからなる各陣営がそれぞれの思惑から、どんな願いも叶えるとされる「聖杯」を巡って争う。主人公の衛宮士郎もその1人だ。ここでは各陣営の構成や関係性についてまとめた。
Read Article
冬木市のモデル・元ネタとは?Fate/stay nightの聖地(明石・神戸)まとめ
『Fate/stay night』は、冬木市で行われる第五次聖杯戦争の様子を描いた作品だ。作中に登場する主人公・衛宮士郎の家や、彼が通う穂群原学園にはモデルとなった建物が存在しており、ファンの間では有名である。ここでは『Fate/stay night』の舞台「冬木市」のモデルとなった聖地をまとめた。
Read Article
Fate/stay night関連雑談スレまとめ
Fateシリーズに対する視聴者の反応や、意見をまとめたおもしろスレまとめ。いじられまくる特定キャラが哀れになります。
Read Article
衛宮士郎の誕生日が判明?ネットでの反応まとめ【Fate/stay night】
衛宮士郎は『Fate/stay night』における魔術師見習いの主人公である。『Fate/stay night』が発売されてから長らく士郎の誕生日は不明だったが、2015年のufotableと『Fate/stay night』のコラボカフェにて明らかになった。これを受けてファンの間では「有限会社ノーツやTYPE-MOONが認めた公式のものなのか」「生まれた日ではなく士郎が衛宮切嗣に引き取られて”衛宮”姓になった日のことではないのか」など、様々な意見が飛び交っている。
Read Article
【士剣】衛宮士郎とセイバーの掛け合い・名言・名セリフまとめ【Fate/stay night】
『Fate/stay night』に登場する衛宮士郎とセイバーは、マスターとサーヴァントの関係である。魂の双子と揶揄されるほど2人は強く結ばれており、ルートによっては恋人関係にまで発展する。そんな2人の掛け合いは、お互いに対する好意や尊敬が節々に表れている。
Read Article
Fate/stay nightのサーヴァント・マスターまとめ【パラメータや保有スキルの紹介も!】
『Fate/stay night』では冬木市で行われる第五次聖杯戦争が描かれる。聖杯戦争は7人の魔術師がそれぞれサーヴァントを召喚して争うことになるが、冬木市の第五次聖杯戦争では前の戦争で受肉した8人目のサーヴァント・ギルガメッシュが登場したり、キャスターが土地を依代にして強引にアサシンを召喚したりといった、イレギュラーが多数発生している。 ここでは『Fate/stay night』のサーヴァント・マスターをまとめた。
Read Article
目次 - Contents
- 『ロード・エルメロイII世の事件簿』の概要
- 『ロード・エルメロイII世の事件簿』のあらすじ・ストーリー
- ファーゴ家編
- マーベリー工房編
- 魔眼蒐集列車編
- 『ロード・エルメロイII世の事件簿』の登場人物・キャラクター
- 主人公とその周辺
- ロード・エルメロイII世(Lord El-Melloi II) / ウェイバー・ベルベット(Waver Velvet)
- グレイ(Gray)
- アッド (Add)
- ライネス・エルメロイ・アーチゾルテ (Reines El-Melloi Archisorte)
- トリムマウ (Trimmau)
- フラット・エスカルドス (Flat Escardos)
- スヴィン・グラシュエート (Svin Glascheit)
- カウレス・フォルヴェッジ (Caules Forvedge)
- メルヴィン・ウェインズ (Melvin Weins)
- ケイネス・エルメロイ・アーチボルト (Kayneth El-Melloi Archibald)
- 時計塔関係者
- 化野菱理(あだしの ひしり)
- イノライ・バリュエレータ・アトロホルム
- イヴェット・L・レーマン
- ドクター・ハートレス (Doctor Heartless)
- ヘファイスティオン (Hephaistion)
- 「case.剥離城アドラ」
- ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト (Luviagelita Edelfelt)
- オルロック・シザームンド (Orlocke Caesarmund)
- ハイネ・イスタリ (Heine Istari)
- ロザリンド・イスタリ (Rosalind Istari)
- 時任次郎坊清玄(ときとうじろうぼうせいげん)
- フリューガー
- ゲリュオン・アッシュボーン
- グラニド・アッシュボーン
- クラウン
- 「case.双貌塔イゼルマ」
- アトラム・ガリアスタ (Atrum Galliasta)
- 蒼崎橙子(あおざき とうこ)
- バイロン・バリュエレータ・イゼルマ
- ディアドラ・バリュエレータ・イゼルマ
- エステラ・バリュエレータ・イゼルマ
- カリーナとレジーナ
- マイオ・ブリシサン・クライネルス
- イスロー・セブナン
- ミック・グラジリエ
- 「case.魔眼蒐集列車」
- オルガマリー・アースミレイト・アニムスフィア
- トリシャ・フェローズ
- カラボー・フランプトン
- ジャンマリオ・スピネッラ
- レアンドラ
- ロダン
- 支配人代行
- 「case.冠位決議」
- ルフレウス・ヌァザレ・ユリフィス
- マグダネル・トランベリオ・エリオット
- キャルグ・イスレッド
- アシェアラ・ミストラス
- クロウ
- アニメ版
- ブラム・ヌァザレ・ソフィアリ
- メアリ・リル・ファーゴ
- アレック・ファーゴ
- フェルナンド・李
- クレア
- アーネスト・ファーゴ
- ウィルズ・ペラム・コドリントン
- ワレッタ・コドリントン
- フェイ
- 獅子劫界離 (ししごう かいり)
- ロッコ・ベルフェバン
- ゴルドルフ・ムジーク
- マイケルとブリジット
- カミュ・ペリゴール
- アムレス・ヴォータン
- ウィナー・パーキンス
- リシャール・オータム
- オルス・オース
- カイミア・エンピリアン
- 『ロード・エルメロイII世の事件簿』の用語
- 世界観関連
- 魔術
- 魔術師
- 時計塔
- 聖杯戦争関連
- 聖杯
- 聖杯戦争
- サーヴァント
- 令呪
- 魔術関連
- 魔術刻印
- 魔術回路
- 魔眼
- 『ロード・エルメロイII世の事件簿』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ロード・エルメロイⅡ世「誤認こそが我々だ。誤解こそが我々の世界だ。」
- ロード・エルメロイⅡ世「どうだ、幸せな人生だろう。それをお前なんかに指図されてたまるか」
- グレイ「拙、は、師匠を、みんなを、守り、たい。守れる、自分で、いたい」
- 『ロード・エルメロイII世の事件簿』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 彼がエルメロイ「Ⅱ世」である理由
- 本作が作られた経緯
- 『ロード・エルメロイII世の事件簿』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):梶浦由記「starting the case : Rail Zeppelin」
- ED(エンディング):ASCA、梶浦由記「雲雀」
- ED(エンディング):ASCA、梶浦由記「君が見た夢の物語」(特別編)