キャスター/玉藻の前(Fateシリーズ)の徹底解説・考察まとめ

キャスター(玉藻の前)は『Fateシリーズ』に登場する魔術師のサーヴァントの1人。『Fate/EXTRA』では主人公によって召喚されるが、当初は主人公がマスターとして未熟なため能力の全てを発揮することはできなかった。
真名は玉藻の前。日本三大化生の1人にして白面金毛九尾の狐が化けた存在と言われる女官である。平安時代末期に鳥羽上皇に仕えたと言われており、その美貌と博識ぶりから寵愛を得るようになったとされる。

キャスター(玉藻の前)の概要

キャスター(玉藻の前)は『Fateシリーズ』に登場する魔術師のサーヴァントの1人。サーヴァントとは願いを叶える大釜・聖杯の助けを得たマスターによって召喚・使役される「英霊」であり、キャスターは魔術師のクラスを指す。『Fate/EXTRA』では霊子虚構世界「SE.RA.PH(セラフ)」と呼ばれる仮想現実世界を舞台に、聖杯「ムーンセル・オートマトン」の所有権を巡って戦う「ムーンセルの聖杯戦争」において、主人公に召喚される。しかし召喚当初は主人公がマスターとして不完全であるため、その霊格の全てを再現できないでいた。またキャスター本人が本来は英霊ではないため、霊格が低下している。

真名は日本三大化生の一角で、白面金毛九尾の狐が化けた存在と言われる女官、玉藻の前。彼女は日本の平安時代末期に鳥羽上皇に仕えるが、上皇が病に倒れた際に「人間ではない」ことが露見して宮中から追い払われることとなる。その後は「殺生石」と呼ばれる毒を放つ石になったと言われる。
『Fate/EXTRA』における玉藻の前の正体は、アマテラスから分かれた御魂・神の表情の1つである。加えて白面金毛九尾の狐ではなく厳密にはジャッカルであり、本質は大きく異なる。

キャスター(玉藻の前)のプロフィール・人物像

身長:160cm
体重:49kg
スリーサイズ:B86 / W57 / H84
属性:中立・悪
パラメータ:筋力E / 耐久E / 敏捷B / 魔力A / 幸運D / 宝具B
スキル:陣地作成C / 呪術EX / 変化A
CV:斎藤千和

キャスターは青い導師服に狐耳・尻尾という半人半獣のエキゾチックな容姿のサーヴァントであり、キャス狐の愛称でファンから親しまれる。本来尻尾は9つあるが、霊格が低下しているせいで1つしかない。性格は明るく、「良妻」を自称して主人公に献身的に尽くす。一方で相当な腹黒かつ毒舌家であり、敵対者に対しては容赦がない。
イケメンが大好きで、金目のものが大好き。贅沢を愛するが、愛する人さえ一緒であれば慎ましい生活でも文句はない様子。「人に尽くす」ことを望んでおり、愛が重いことから自称「呪殺系ヤンデレ」とのこと。

魔術師のクラスではあるが、正確には呪術師。ムーンセルにおける魔術が「そこにあるものを組み替えるプログラム」であるのに対し、彼女の呪術は「自身の肉体を素材にして組み替えるプログラム」。EXランクという規格外の評価を受けていることからも分かる通り、非常に強力で炎・氷・風と高位の術を複数操ることができる。また物理現象という扱いになっていることから対魔力を突破することが可能である。
これらの能力は彼女にとってほんのわずかなもので、本来の能力はもっと凶悪。「悪霊」として召喚された場合は100の英霊すら軽く退ける大化生となる。

キャスター(玉藻の前)の宝具・必殺技

水天日光天照八野鎮石(すいてんにっこうあまてらすやのしずいし)

ランク:D(九尾状態ではEX)
種別:対軍宝具
レンジ:3~30
最大捕捉:100人
由来:アマテラス、天岩戸(アマノイワト)の逸話で登場する八咫鏡

鏡の形をした宝具。玉藻鎮石(たまもしずいし)という神宝を一時的に解放したもので、魂と生命力を活性化させる力を持つ。本来は死者すら蘇らせることのできることが可能だという。
宝具としてのランクはD。九尾の状態になると本来の能力を発揮し、ランクがEXに変化。国規模で死霊の軍団を復活させる、国すら覆う規模の対界宝具となる。

常世咲き裂く大殺界(ヒガンバナセッショウセキ)

玉藻鎮石の呪詛を凝縮させた黒い魔力弾を叩きつける攻撃。死後変じたという伝承のためか、瀕死の時にしか使えないことが欠点。

キャスター(玉藻の前)の来歴・活躍

鳥羽上皇に仕えた玉藻の前

ある時、人間に興味を持ってしまったアマテラスは、自らの一面を記憶を封印し人間に転生した。それがキャスターである。キャスター藻女(みずくめ)という幼名で幼い自分を過ごし、18歳で宮中に仕える。鳥羽上皇に仕えてからは玉藻の前と名乗るようになった。キャスターはその美貌と博識ぶりから寵愛を得るようになったが、上皇が病に倒れた際に原因を調べた陰陽師によって人間ではないことが暴露されてしまう。キャスターは宮中から追いやられ、朝廷の討伐軍に追われることになる。
朝廷の討伐軍と那須野の地で激突し、1度目は8万からなる軍勢を退けることに成功するが、2度目の戦いで敗北。最期は破魔の矢を胸に受けて死亡した。神でありながら人に憧れ、妖物として殺されたキャスターは死後、「殺生石」と呼ばれる毒を放つ石になった。

ただしこれはあくまでキャスターが語る過去である。『CCC』では「5つの王朝を滅ぼしたや多くの国を滅ぼしてきた」と本人やアマテラスが口走っている。また玉藻の前と妲己は同一視されることもあり、キャスターは妲己と一緒にされることを嫌っているが、『EXTELLA』ではある発言をした際に主人公から「(自分を)妲己と言ってるようなもの」と言われる。

『Fate/EXTRA』

西暦2032年、月面で発見されたあらゆる願いを叶える「聖杯」を求め、霊子虚構世界「SE.RA.PH(セラフ)」で聖杯戦争が勃発した。聖杯は己が担い手たる者を選ぶため、厳然たるルールを敷き、トーナメントによって勝者を選ぶことになる。このムーンセルの聖杯戦争にて、キャスターは主人公によって召喚される。当初、主人公がマスターとして未熟であったため、キャスターは能力を十全に発揮することはできなかった。しかし「人に尽くす」ことを望んでいるキャスターは主人公の能力が不足していても関係なく愛情を向けてくれる。
またキャスターは以前聖杯戦争の創作者であるトワイス・H・ピースマンに召喚されたことがあり、ムーンセルの聖杯戦争に参加するのは初めてのことではなかった。

聖杯戦争を勝ち進むにつれてキャスターは力を取り戻していき、遂に優勝候補であったレオナルド・ビスタリオ・ハーウェイを退け聖杯戦争の勝者となる。だが最後に主人公たちの前に立ちはだかったのはかつての勝者にしてキャスターの召喚者でもあるトワイスだ。トワイスとの最終決戦に勝利した主人公は聖杯とつながり最期を迎えた。

renote.net

キャスター(玉藻の前)の関連人物・キャラクター

『Fate/EXTRA』の主人公

キャスターのマスター。「良妻」を自称しているキャスターは主人公に献身的に尽くす。「魂がイケメン」であれば問題はないらしく、主人公が女性でも慕ってくれる。

トワイス・H・ピースマン

以前のムーンセルの聖杯戦争におけるマスター。かつての契約者なだけに思う所がある様子。

キャスター(玉藻の前)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

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