十角館の殺人(小説・漫画・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『十角館の殺人』とは、綾辻行人による長編推理小説及びそれを基にした漫画、実写ドラマである。小説は1987年に出版、漫画は2019年11月から2022年5月まで『月刊アフタヌーン』にて連載、ドラマは2024年3月にHuluで独占配信された。
十角館で合宿をしていたミステリ研究会メンバーが殺されていく中、本土では亡くなったはずの中村青司から手紙が届く。
実写化不可能と言われていた本作品だが、犯人の正体だけでなく、死者からの手紙の謎を解き明かす2つの謎に迫る作品となっている。

角島

青屋敷と十角館が建てられた島で、岩場に囲まれている。
本作品はこの角島を舞台に繰り広げられる。

『十角館の殺人』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

守須恭一「いえ、私はヴァン・ダインです」

第4話の最後で守須が修にあだ名を聞かれて言ったセリフが「いえ、私はヴァン・ダインです」である。
この原作の最大のトリックが、守須とヴァンが同一人物だと分からないようにすることだ。文章だから成立するトリックとされており、実写化不可能と言われ続けていた。
しかしヴァン役の小林大斗の名演技のおかげで、綾辻行人のたった1行で事件の真相を描くという手法を見事に再現した、このドラマで最も大事な名セリフであり、名シーンである。

ヴァン「ダメだ、もう耐えられない」

ヴァンがアガサの死体を発見した時に言ったセリフが「ダメだ、もう耐えられない…」だ。
最初は千織の復讐の為に連続殺人を行っていくが、自責の念にかられ思わず出たひと言である。

犯行声明の入ったガラス瓶を子供に託すシーン

ドラマの最後で、犯行前に海に投げた犯行声明の入ったガラス瓶が守須の足元に流れ着く。守須はがそれを拾い近くに居た子供に渡すと、河南と島田の所へ届けるというシーンだ。
瓶が無ければ守須が犯人だと分からないままだったが、審判は神に委ねると言って投げた瓶が戻ってきた為、守須はすべて明るみにするため子供を使い河南達に瓶を届けたのだ。

『十角館の殺人』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

監督・内片輝の猛アタックによって実現したドラマ

綾辻行人の大人気「館シリーズ」の最初で最高傑作が『十角館の殺人』だが、ずっと実写化不可能と言われていた。
しかし監督・内片輝が綾辻行人に猛アタックして実現したという。内片は「綾辻先生のシリーズをやるにあたって、十角館は文章だから成立するが、どうせやるなら1番難しいこの作品をやるのが筋じゃないか」という流れで、実写化不可能と言われた『十角館の殺人』をドラマ化したそうだ。

十角館には照明が無い

十角館には照明が無いため、夜はランプを灯して生活している。
日中は天井から刺し込む光で過ごしており、その光が差し込む場所によってある程度の時間もわかるようになっている。オルツィやポウの部屋側が東、アガサやカーの部屋側が西に設定されている為、午前と午後で各部屋の明るさが異なるように見える。

河南の部屋の小道具はレトロ揃い

1986年が舞台となっている作品の為、全体的に昭和レトロな家電家具で取り揃えられた。河南の家の鍵についているキーホルダーは昔はやっていたがい骨のキーホルダーなどが付いており、本棚には大量の推理小説が並んでいる。
内片と美術スタッフが、河南のキャラクターを想像し彼らしい部屋に仕上がっている。

『十角館の殺人』の主題歌・挿入歌

主題歌:ずっと真夜中でいいのに。『低血ボルト』

「ずとまよ」の愛称で、若者を中心に絶大な人気と知名度を誇るアーティスト「ずっと真夜中でいいのに。」。
綾辻行人ともかねてより親交のある「ずとまよ」による楽曲提供がされた。

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