どうする家康(大河ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『どうする家康』とは、2023年に放送されたNHK大河ドラマ第62作。脚本家の古沢良太が新たな視点で主人公の徳川家康の生涯を描く。室町時代後期から江戸時代の日本が舞台。両親と離れ離れになり、駿河国大名・今川義元の人質として孤独な人生を送るものだと思っていた少年はやがて弱小国の主となる。様々な選択をしながら戦いのない世界を目指し、乱世に飛び込んでいく物語である
信長が京に出発した事を知った織田家家臣・明智光秀(あけちみつひで)。その噂は家康の元にも届く。
京を離れ、最大の貿易都市・堺にやってきた家康。堺の茶人・今井宗久(いまいそうきゅう)や豪商らと日々会合に追われる。そんな中、街中で信長の妹お市(おいち)に会う。穏やかな時を過ごす中で「兄を恨んでいるか」とお市が尋ねた。「とんでもない」と言う家康に、お市は「私は恨んでおります。でも、兄は決してあなた様に手を出しません。たった1人の友だから」「まさか」と驚く家康。お市はそんな信長の事を「本当に楽しかった日々は、昔、あなた様と相撲をとっていた頃だろう」と伝える。「いずれ誰かに討たれるなら家康に討たれたいと思っているでしょう。兄はあなた様を羨ましく思っている」そう伝えて去るお市に心揺らぐ家康だった。家臣達に家康は、「自分は信長を討つ事は出来ない。自分は未熟者だ」と言いって泣きじゃくる家康。そんな家康に、「いづれ天下をとりましょうぞ!」と家康を励ます家臣達。京へ帰る家康の元へ、明智により信長が討ち死にしたという知らせが入る。次に命を狙われるのは家康。50人ほどの共を連れ、険しい道を走り三河国を目指す。道中、明智の追っ手に襲いかかられる。命がけの逃避行が始まった。
命懸けの伊賀越え
備中・高松で信長の死を知る秀吉。明智は次々と京を制圧するし、家臣達に家康の首を持ってくるよう叫ぶ。今の明智の敵は家康のみとなっていた。堺から脱出した家康一行だが、敵に襲われ大ピンチの所を服部半蔵に救われる。半蔵は伊賀国手前にある甲賀忍者の住まいである「小川城」が安全だと、伊賀越えを提案するのだ。家康が伊賀越え、酒井と石川が囮として危険な道を進む事とした。小川城に着くと城主が、赤飯や豪華な食事でもてなす。空腹に耐えかねた家康達はもてなしを受けるが、妙に親切なことに不安を覚える。服部も罠ではと疑い、礼状を置き夜のうちに城を出たのだった。伊賀国に入るがすぐに捕まってしまう。頭領の百地丹波(ももじたんば)は、恨みのある信長を討ってくれた明智の為に家康の首を差し出すという。百地に首を斬られそうになるが、寸前の所で本多正信が現れる。一命を取り留めた家康は無事に伊勢・白浜に着く。酒井らと合流し、無事に岡崎城に帰るのだ。本能寺の変から11日後。明智光秀は秀吉により討たれるのであった。
新たな覇者秀吉誕生と家臣の裏切り
明智光秀は「山崎の合戦」で後の豊臣秀吉・羽柴秀吉(はしばひでよし)に敗北する。「清瀬の会議」で信長の後継者を決める秀吉。秀吉は信長の次男織田信雄(おだのぶかつ)と3男の織田信孝(おだのぶたか)を後継者から外したのである。
秀吉の好きにさせない為、織田信長の家臣・柴田勝家(しばたかついえ)と夫婦となったお市。その頃、羽柴秀吉と柴田勝家の「賤ヶ岳の戦」が始まる。仲間の裏切りで敗北寸前の柴田を助けるべきだと言う家康の家臣達。本多正信は「見守るのが上質」だという。お市との約束を守れず祈ることしかできないと悔しがる家康。その後、柴田は「北ノ庄城」でお市と最期の時を迎えるのであった。その頃、家臣石川数正の出奔(しゅっぽん)により大きな打撃を受けた徳川家。「関白天下、これ天下人なり」と言う屈辱的な手紙まで残されていた。徳川をよく知る家臣の裏切りは、内情が筒抜けになったも同然である。しかし、これは羽柴家へ従属すれば戦を防げるのではという数正の考えであった。この思いを知った家康は秀吉への臣属を決意したのであった。
豊臣秀吉 最期の時
天下統一を成し遂げた秀吉。国外進出を狙う秀吉は、家康や大名達を肥前名古屋城へ集め、唐入りを命じる。朝鮮に渡った豊臣家家臣 加藤清正(かとうきよまさ)からは連戦連勝と報告を受けていた秀吉だが、家康は服部半蔵から苦戦を強いれられている情報を掴んでいた。茶々に騙されて、大事なことを見誤ってはいけないと、秀吉の渡航を止める。目を覚ました秀吉は唐入りを断念するが、茶々が第2子を身籠ったという報せを受ける。男児の誕生により活力を取り戻した秀吉は明国(現在の中国)と和睦案を提案する。しかし、その内容は、明国の皇女を帝の后にする事、朝鮮の皇子を人質に差し出す事等、受け入れ難いものだった。反対する周りの声には耳を貸さない秀吉。やがて秀吉は明国の使いと大阪で対峙する。そこで秀吉は明国の役人と小西行長らが作った偽の和議だと知り、激怒する。再び朝鮮出兵が始まるのだった。そんな中、秀吉は病で倒れる。自分の最期が近いと感じた秀吉は息子の秀吉を家康に託し、この世を去ったのであった。
関ヶ原の戦い
大垣城に籠城する豊臣家家臣・石田三成(いしだみつなり)主力である家康の息子・徳川秀忠(とくがわひでただ)の軍は真田の罠により間に合わない。そこで、家康は関ヶ原に向かうことにする。翌日、徳川軍と石田軍は陣を取る。西軍の石田には軍の数では敵いそうにないが、徳川家家臣・井伊直政(いいなおまさ)率いる軍が激戦をスタートした。西軍が優位だったが、秀吉の甥・小早川秀秋(こばやかわひであき)の東軍への寝返りにより離反者が続出した為、家康は天下分け目の戦いに勝利した。その後、逃げていた三成は家康と対面。斬首刑となったのだ。
大坂の陣
方広寺にある秀頼が作った梵鐘に刻んだ「国家安康君臣豊楽」。豊臣を主君とする呪咀の言葉だという。この事を見逃せば豊臣は力をつけ、罰せれば、豊臣にいいがかりをつける事になる。豊臣家家臣・片桐且元(かたぎりかつもと)が謝罪に来るが、家康は秀頼が大阪を去り国替えをするか、茶々を人質に差し出すよう言う。これに激怒した茶々たち。そんな中、豊臣家による片桐暗殺未遂事件が起きる。これにより、徳川と豊臣のパイプ役がなくなった事で戦が決定的となる。諸国の大名に大阪攻めの用意と大筒の用意を命じる家康。茶臼山に20万の軍勢で陣取り戦が始まった。家康が有利な中、和睦を申し入れるが豊臣は受け入れる気配がない。豊臣家家臣・真田信繁(さなだのぶしげ)も立ちはだかる。わずかな犠牲で終わらせるため、大砲を使う家康。壊滅的な豊臣は和議に応じる。その交渉に茶々の妹お初(おはつ)が向かう。阿茶とお初によって秀頼を江戸へ出さず大阪城へ残し城の堀を埋めること、牢人を城から出すことを条件に成立する。しかし、徳川と豊臣の一触即発状態は続く。そこへ、牢人が京に火を放ったと知らせが入り、お初を呼ぶ。和議を反古したと伝え、戦になるだろうと伝える家康。だが、初と茶々の妹・江(ごう)に茶々を止められるのはあなただけだと懇願される。家康は茶々に手紙を出し「乱世の代は我らで十分。私とあなたで全てを終わらせましょう」と伝える。心に受け止めた茶々は、秀頼に「母はもう戦とは言わぬ。徳川に下るのもまたよし。そなたが決めよ」と伝える。秀頼は「余は戦場でこの命を燃やし尽くしたい」と家臣の前で誓うのだ。
神の君と言われた徳川家康
大坂夏の陣が始まった。真田信繁(さなだのぶしげ)が、家康の首を狙いギリギリの所まで攻めてくる。家康は「共に行こうぞ」と道連れになることを覚悟するが、間一髪生き延びる。家康の所に戻った家康の孫・千姫(せんひめ)は、徳川に茶々と秀頼の命だけは助けて欲しいと懇願するが、その願いは叶わなかった。燃え上がる大阪城で、茶々と秀頼は自害するのであった。
翌年、平和が訪れた江戸は活気に満ち溢れていた。僧・南光坊天海(なんこうぼうてんかい)は家康の偉業を称えた。竹千代(後の三代将軍家光)の乳母である福(ふく)は、「神の君」の逸話を語っていた。病で倒れた家康の元を訪ねた本多正信は「わしのような者を信じて下さり深く感謝申し上げます」と述べる。眠る家康の元へ亡くなったはずの瀬名と信康が現れ、「ようやりました。ご立派な事でございます」と褒め称えた。すると、若々しい家臣達も現れ、幸せで懐かしい日々を過ごす。家臣より感謝の言葉を伝えられると「こちらこそじゃ」と伝える。目覚めた家康は、深く頭を下げるのであった。
『どうする家康』の登場人物・キャラクター
徳川団
徳川家康(とくがわいえやす)/神の君(かみのきみ/:松本潤)
『どうする家康』の主人公。幼名は竹千代(たけちよ)。
今川義元の人質として過ごし、元服時に今川義元より偏諱を受けて元信(もとのぶ)、次に元康(もとやす)と改名する。通称は次郎三郎(じろうさぶろう)。今川氏真とは兄弟の様に育ち、穏やかに過ごす。戦い事が苦手で自分が天下統一を果たすなんて思ってもいない。臆病で優柔不断だが、瀬名を愛し、家臣思いである。「三河一向一揆」「三方ヶ原の戦い」「伊賀越え」という三大危機に直面した家康だが、これらを何とか生き延び天下統一を果たしていく。
瀬名(せな)/築山殿(つきやまどの/演:有村架純)
家康の正室で今川家家臣・関口氏純の娘。
明るく、朗らかで真の強い女性。家康の1番の理解者。信康と亀姫の母でもある。岡崎城下の築山へ移り住んだ事から、築山殿と呼ばれた。戦いのない国を作るという夢を見て、武田側の間者らと繋がり織田信長を欺いたとして、息子の信康と共に悲しい最期を迎える。
松平信康(まつだいらのぶやす/演:細田佳央太)
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『ブラッシュアップライフ』とは、2023年1月に日本テレビで放送されたタイムリープ系ヒューマンコメディドラマである。脚本はバカリズム。主演は安藤サクラで、夏帆や木南晴夏などが出演する。市役所に勤務する近藤麻美は、ある時交通事故に遭って、33歳で亡くなってしまう。しかし死後の世界の受付で、来世でオオアリクイへの転生を告げられた麻美は徳を積んで再び人間に生まれ変わるために、赤ん坊から人生をやり直すこととなる。本作はザテレビジョンドラマアカデミー賞などで、多数の賞を受賞し高く評価された。
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CRISIS 公安機動捜査隊特捜班(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』とは2017年にフジテレビ系列で放送された、刑事ドラマである。脚本は金城一紀、主演は小栗旬。主人公の警視庁公安部巡査部長・稲見朗は、自衛官時代に携わった特殊任務で心に深い傷を負っている。そんな彼の使命は、首都・東京をあらゆる脅威から守ることだ。だがテロリスト・政治家・軍事スパイ・新興宗教など想像をはるかに超える敵が次々に襲いかかる。稲見は仲間の捜査員らとともに、抜群の身体能力を活かして危険な任務に挑んでゆく。骨太なアクションエンターテインメントだ。
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366日(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『366日』とは、HYの同名楽曲を元に制作されたオリジナルストーリーのテレビドラマ。広瀬アリスが音楽教室の受付に勤める雪平明日香を、眞栄田郷敦が明日香の高校時代の同級生・水野遥斗を演じる。4年に1度のうるう年。遥斗と再会した明日香が、12年越しの恋を実らせる。しかし遥斗は事故に遭い、記憶を失ってしまう。過酷な試練を乗り越えていく明日香と遥斗の1年間を描いている。主題歌の『366日』は、HY・仲宗根泉と、毎話ごとに異なる男性アーティストのコラボバージョンが流れ、SNSを中心に大きな話題を呼んだ。
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目次 - Contents
- 『どうする家康』の概要
- 『どうする家康』のあらすじ・ストーリー
- 桶狭間の戦い
- 幼馴染との再会
- 生き別れの母との再会
- 瀬名奪還作戦
- 今川家の滅亡と武田信玄との確執
- 三方ヶ原合戦
- 真・三方ヶ原合戦
- 岡崎クーデター勃発
- 瀬名の平和への願いと別れ
- 本能寺の変
- 命懸けの伊賀越え
- 新たな覇者秀吉誕生と家臣の裏切り
- 豊臣秀吉 最期の時
- 関ヶ原の戦い
- 大坂の陣
- 神の君と言われた徳川家康
- 『どうする家康』の登場人物・キャラクター
- 徳川団
- 徳川家康(とくがわいえやす)/神の君(かみのきみ/:松本潤)
- 瀬名(せな)/築山殿(つきやまどの/演:有村架純)
- 松平信康(まつだいらのぶやす/演:細田佳央太)
- 五徳(ごとく/演:久保史緒里)
- 亀姫(かめひめ/演:當間あみ)
- 奥平信昌(おくだいらのぶまさ/演:白洲迅)
- 徳川秀忠(とくがわひでただ/演:森崎ウィン)
- 江(ごう/演:マイコ)
- 於愛の方(おあいのかた/演:広瀬アリス)
- お万(おまん/演:松井玲奈)
- 於大の方(おだいのかた/演:松島菜々子)
- 水野信元(みずののぶもと/演:寺島進)
- 阿茶局(あちゃのつぼね/演:松本若菜)
- 関口夫婦
- 関口氏純(せきぐちうじずみ/演:渡部篤郎)
- 巴(ともえ/演:真矢みき)
- 徳川家家臣
- 本多忠勝(ほんだただかつ/演:山田裕貴)
- 井伊直政(いいなおまさ/演:板垣李光人)
- 石川数正(いしかわかずまさ/演:松重豊)
- 酒井忠次(さかいただつぐ/大森南朋)
- 榊原康政(さかきばらやすまさ/演:杉野遥亮)
- 鳥居元忠(とりいもとただ/演:音尾琢磨)
- 夏目広次(なつめひろつぐ/演:甲本雅裕)
- 平岩親吉(ひらいわちかよし/演:岡部大)
- 大久保忠世(おおくぼただよ/演:小手伸也)
- 服部半蔵(はっとりはんぞう/演:山田孝之)
- 今川団
- 今川義元(いまがわよしもと/演:野村萬斎)
- 今川氏真(いまがわうじざね/演:溝端淳平)
- 武田団
- 武田信玄(たけだしんげん/演:阿部寛)
- 武田四郎勝頼(たけだしろうかつより/演:眞栄田郷敦)
- 織田団
- 織田信長(おだのぶなが/演:岡田准一)
- お市(おいち/演:北川景子)
- 豊臣団
- 豊臣秀吉(とよとみひでよし/演:ムロツヨシ)
- 茶々(ちゃちゃ/演:北川景子)
- 豊臣秀頼(とよとみひでより/演:佐久間龍斗)
- 千姫(せんひめ/演:原菜乃華)
- 初(はつ/演:鈴木杏)
- 『どうする家康』の用語
- 城
- 岡崎城
- 小牧山城
- 浜松城
- 駿府城
- 伏見城
- 名古屋城
- 二条城
- 江戸城
- 戦
- 長篠の戦い(ながしののたたかい)
- 賤ヶ岳の戦い(しずがたけのたたかい)
- 本能寺の変(ほんのうじのへん)
- 山崎の戦い(やまざきのたたかい)
- 小牧長久手の戦い(こまきながくてのたたかい)
- 小田原攻め(おだわらぜめ)
- その他
- 五大老(ごだいろう)
- 武家諸法度(ぶけしょはっと)
- 参勤交代(さんきんこうたい)
- 『どうする家康』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 徳川家康「わしはやつらに懸けたんじゃ! やつらなら必ずやり遂げる、そう信じておる。命懸けで働いておるものを笑うな!」
- 瀬名「奪い合うのではなく、支え合うのです」
- 瀬名「安寧の世を作りなされ」
- 徳川家康「弱い自分がここまで来れたのはあなたがいてくれたから」「ありがとう我が友」
- 徳川家康「この戦は、徳川が汚名を着る戦となる。信長や秀吉と同じ地獄を背負い、あの世へ逝く。それが最後の役目じゃ」
- 徳川家康「乱世の代は我らで十分。私とあなたで全てを終わらせましょう」
- 『どうする家康』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 家康から千姫へ贈られたぺんすうは日本最古の鉛筆
- 健康オタクだった徳川家康
- 杉野遥亮の苦手意識を変えた大河ドラマへの思い
- 『東京卍リベンジャーズ』の役名で呼ばれるハプニングがあった山田裕貴
- 鬼まんじゅうで甦る東海地方での思い出
- 松重豊の撮影現場での雰囲気作りの努力
- 役について松本潤が熱弁
- 『どうする家康』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):稲本響「暁の空」