ノーサイド・ゲーム(小説・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ノーサイド・ゲーム』とは、2019年に発行された原作者・池井戸潤の小説及び、大泉洋主演で2019年7月から9月まで放送された、ラグビーをテーマとしたテレビドラマ。ラグビーの素人であるトキワ自動車経営戦略室次長の君嶋隼人(きみしまはやと)が、アストロズを立て直してラグビー界を盛り上げるために孤軍奮闘するストーリー。日本で開催されたラグビーワールドカップ2019の応援ドラマとして放送された。第102回ザテレビジョンドラマアカデミー賞を受賞している。

君嶋隼人「サラリーマンに努力賞なんてものはないんだよ」

アストロズのゼネラルマネージャーとして戦うことを決めた君嶋は、アストロズ選手たちの前で、「サラリーマンに努力賞なんてものはないんだよ。この世界正義が勝つんじゃない。勝った者が正義なんだ。ラグビーだろうとビジネスだろうとそれは同じだろう。」と気持ちをぶつけた。この君嶋の嘘偽りないまっすぐな言葉がアストロズメンバーの心を動かし、GMとして受け入れられることになった名言である。

島本博「君たちは今シーズンの活躍を見ないで、プラチナリーグを降りるつもりかね。日本モーターズなんかに負けたまま終わるつもりかね」

アストロズ存続に後ろ向きな役員たちに対し、役員会の場で社長の島本は「君たちは今シーズンの活躍を見ないで、プラチナリーグを降りるつもりかね。日本モーターズなんかに負けたまま終わるつもりかね」と、ただ1人君嶋を後押しする言葉をかけた。君嶋にとっての勝負の1年が始まる名言となった。

君嶋真希「じゃあやめれば?やめてもいいのよ。家のことは心配しなくても、私が働いて稼ぐから。おやすみ!」

会社の不満を漏らす君嶋に対し、「じゃあやめれば?やめてもいいのよ。家のことは心配しなくても、私が働いて稼ぐから。おやすみ!」と妻はスパルタなメッセージを浴びせる。会社では敏腕社員の君嶋であるが、家では尻に敷かれていることを決定的にした名言である。

『ノーサイド・ゲーム』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

ラグビーワールドカップ2019応援のために制作された本作

本作の放映時期は、日本で開催されたラグビーワールドカップ2019の直前であり、最終回放送の5日後に開幕している。本作は同大会を盛り上げるという位置付けの作品であり、予選プールAの日本対スコットランド戦にて日本代表が勝利し決勝トーナメント進出が決定した後、本作の主題歌である「馬と鹿」が会場に流れた。

府中市が撮影協力

本作では、舞台となった「ラグビーのまち」府中市が、公式ホームページで宣伝したり、市民らからエキストラを募集するなどドラマを盛り上げる取り組みが進められた。府中市を本拠地とする東芝ブレイブルーパスのラグビーグラウンドがアストロズの練習場に選ばれている。また府中駅周辺で市民に親しまれているケヤキ並木も度々登場する。府中市は本作が放送される『日曜劇場』のスポンサーである東芝の所有する東芝ラグビー場があることでも知られている。

君嶋の異動先など原作とテレビドラマ版との違い

原作では、君嶋の異動先はトキワ自動車横浜工場であるが、ドラマでは府中工場に変更され、作中に登場するゴルフ場も君嶋も、横浜マリンカントリーから府中グリーンカントリークラブに変更されている。また原作では君嶋には妻と息子2人がいる設定であるが、家族の名前は不詳である。ドラマ版ではサイクロンズGMの鍵原が浜畑に水面下での移籍のオファーをしたが断られ、代わりに里村を引き抜いたが、原作では最初から里村を引き抜いている。

『ノーサイド・ゲーム』の主題歌・挿入歌

ED(エンディング):米津玄師「馬と鹿」

作詞・作曲:米津玄師。

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