マスカレード・ホテル(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『マスカレード・ホテル』とは、東野圭吾が書いた人気小説『マスカレード・ホテル』を原作とした大ヒット映画である。木村拓哉主演の映画で、長澤まさみや小日向文世、渡部篤郎など豪華キャストがそろっている。物語は予告連続殺人事件の捜査のために、警視庁の刑事たちがホテル・コルテシア東京に潜入捜査をする。エリート刑事の新田はフロントクラークとして同じホテルの仕事をする山岸と共に、次々とホテルに来る怪しい宿泊客の対応をしていく。誰が殺人事件を起こそうとしている犯人なのかを突き止めていくミステリー映画。

主人公の新田刑事を演じる木村拓哉

小説『マスカレード・ホテル』は刊行した時にたくさんの映像化の話があった。すでにシリーズ化することを決めていた東野圭吾は、映像化することによって小説『マスカレード・ホテル』のイメージを固定されたくなかったために、すべての話を断っていた。しかし、東野圭吾は小説『マスカレード・ホテル』を執筆していた時に、漠然と木村拓哉をイメージして新田刑事を書いていたことから、迷った結果、「木村拓哉さんなら」と映画化を許可した。

ホテル・コルテシア東京のイメージは日本橋にあるロイヤルパークホテル

舞台セットのホテル・コルテシア東京内の様子

ホテル・コルテシア東京の舞台セットは東宝スタジオに1か月間かけて作られた。舞台セットのホテル・コルテシア東京は、エントランス、フロント、エレベーター、階段などがすべて左右対称になっており、荘厳さの増す内装になっている。エントランスにある2つのシャンデリアは海外から取り寄せた特注品で、普通のホテルは左右のどちらかにフロントがあるが、舞台セットのホテル・コルテシア東京は真正面にある。映画スタッフはロイヤルパークホテルや日本各地にある一流ホテルを研究し、伝統のあるホテル・コルテシア東京の舞台セットを作った。東野圭吾がロイヤルパークホテルをイメージしてホテル・コルテシア東京を執筆したということは有名な話。

『マスカレード・ホテル』は木村拓哉が初めて刑事役を演じた映画

新田刑事が初めてホテル・コルテシア東京に来た時の様子

木村拓哉が演じた刑事役は、刑事らしさを残しつつホテルマンの仕事をこなす難しい役。お客様のいないエレベーターの中では姿勢を崩したり、ホテルのバックヤードでは本来の刑事の顔に戻るなど、刑事らしいホテルマンを演じている。新田刑事が床屋で切られる髪型は木村拓哉と鈴木監督で話し合って決めたもの。ひげ面でボサボサ頭の新田刑事がホテル・コルテシア東京に初めてやって来た時に、原作にはないアイスコーヒーを片手に持っている演出は木村拓哉が考えたアイデア。映画のラストで殺人事件の潜入捜査が終わり、ホテルの制服を返すシーンも木村拓哉が提案した演出である。

『マスカレード・ホテル』の主題歌・挿入歌

映画『マスカレード・ホテル』オリジナルサウンドトラック

心に残るメロディだが、映画の引き立て役に徹したオリジナルサウンドトラック。映画のストーリー展開や出演俳優のセリフの邪魔にならない音楽になっている。音楽担当は映画音楽界で優れた才能を発揮している、映画『ALWAYS 三丁目の夕日』で日本アカデミー賞の最優秀音楽賞を受賞した佐藤直紀である。

1. マスカレード・ホテル ~メインタイトル~
2. 片桐瑤子
3. 連続殺人事件
4. 予告
5. 508号室
6. チェックアウト
7. 一流のホテルマン
8. 共犯者
9. アリバイ
10. 新事実
11. X4
12. 五つの部屋
13. 完璧な計画
14. マスカレード・ホテル ~エンドタイトル~

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