マスカレード・ホテル(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『マスカレード・ホテル』とは、東野圭吾が書いた人気小説『マスカレード・ホテル』を原作とした大ヒット映画である。木村拓哉主演の映画で、長澤まさみや小日向文世、渡部篤郎など豪華キャストがそろっている。物語は予告連続殺人事件の捜査のために、警視庁の刑事たちがホテル・コルテシア東京に潜入捜査をする。エリート刑事の新田はフロントクラークとして同じホテルの仕事をする山岸と共に、次々とホテルに来る怪しい宿泊客の対応をしていく。誰が殺人事件を起こそうとしている犯人なのかを突き止めていくミステリー映画。
警視庁捜査一課
予告連続殺人の捜査を担当している警察の部署。新田刑事、本宮刑事、関根刑事たちが所属している。警視庁はホテル・コルテシア東京内に予告連続殺人の対策本部を設置し、尾崎管理官や稲垣係長が殺人事件の指揮を取る。
品川警察署
新田刑事の元相棒である能勢刑事が所属している警察署。
殺人事件
予告連続殺人
岡部哲晴殺人事件、野口史子殺人事件、畑中和之殺人事件の3件の連続殺人事件の総称。3件の殺害現場には2種類の数字の羅列が印刷された暗号が残され、新田刑事が緯度と経度の数字だと突き止める。1件目の暗号は2件目の殺害現場を、2件目の暗号は3件目の殺害現場を指し示し、3件目の暗号を解読すると場所はホテル・コルテシア東京だった。警視庁は4件目の殺人事件を阻止するために、ホテル・コルテシア東京内で潜入捜査を開始する。
岡部哲晴殺人事件
予告連続殺人の最初の事件。被害者は会社員の岡部哲晴。岡部は同僚の手嶋と一緒に会社の金を横領し、仲間割れをして撲殺された。手嶋はプレイボーイの岡部と交際していた人妻の井上を夫に浮気をバラすと脅し、自分のアリバイ工作を手伝わせる。手嶋は本多の親友の井上に自分の元彼女でもある本多のスマフォを操作させ、登録されている自分の自宅の固定電話の電話番号を、岡部の殺害現場近くの固定電話の電話番号に登録し直させた。井上に本多が自分の自宅の固定電話にかけるように仕向けさせ、本多に手嶋の自宅の固定電話にかけたと勘違いをさせて自分のアリバイを作った。井上に本多が自分の自宅に電話をかけた時に一緒にいさせて、警察に自分のアリバイを証言させた。
野口史子殺人事件
主婦の野口史子が殺害された予告連続殺人の2件目の事件。殺害した犯人は野口史子の夫で殺害動機は保険金目当て。死因は絞殺。
畑中和之殺人事件
予告連続殺人の3件目に起きた殺人事件。英語教師の畑中和之が金属バットで撲殺された事件で、犯人は被害者が教師をしていた学校の生徒。
強盗殺人事件
1か月前に起きた未解決の強盗殺人事件。松岡高志と同棲相手の女性が殺害された。司法解剖の結果、松岡の体内から薬物が検出され、右足首に注射針の痕が見つかった。殺害したのは松岡の劇団仲間だった長倉麻希。1年前、子供ができた長倉は子供の父親の松岡に責任を取らせるために、彼が宿泊するホテル・コルテシア東京に行った。ストーカーだと思われた長倉はフロントクラークの山岸にホテルから追い返される。長倉は松岡が出てくるのを寒い雨の中で一晩中ホテルの前で待ち、やっと出てきた彼に声をかけようとした。しかし突然、腹痛で動けなくなり、松岡は長倉に気づいたにもかかわらず見捨てて去った。結果、長倉は子供を流産。松岡に恨みを持った長倉は彼を殺害した。能勢刑事が新田刑事と一緒に推理した情報を元に、都内近郊で起きた未解決事件の中から見つけてきた事件。
『マスカレード・ホテル』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
新田刑事「ゴミ掃除と同じで、誰かがやらなきゃきれいになんないんだよ」
山岸はホテル・コルテシア東京で殺人事件が起きそうなことを、宿泊客へ公表すべきだと主張する。犯人を捕まえたい新田刑事は公表を「もう1日だけ待ってほしい」と頭を下げる。その後に新田刑事が山岸に自分が警察官になった理由を語った時の長ゼリフの一部。小説『マスカレード・ホテル』には登場しないセリフで、東野圭吾が映画のために考えたセリフ。新田刑事の人間性がわかる名ゼリフ。
山岸「客ではなく、『お客様』です」
教育係の山岸が宿泊客を何度も「客」と呼ぶ新田刑事に対して、根気よく教えたホテルマンとしての言葉遣い。山岸のホテルマンとしてのプロ意識がわかる名ゼリフ。
山岸「刑事が疑うことが仕事ならば、ホテルマンは信じることが仕事です」
予告連続殺人の捜査で、ホテル・コルテシア東京にフロントクラークとして潜入した新田刑事は、殺人事件を起こそうとしている犯人ではないかと次々と宿泊客を疑う。その姿を見た山岸が新田刑事に言った名ゼリフ。刑事の仕事とホテルマンの仕事が対照的だとわかる言葉。
『マスカレード・ホテル』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
小説『マスカレード・ホテル』の主人公である新田刑事のイメージは木村拓哉
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目次 - Contents
- 『マスカレード・ホテル』の概要
- 『マスカレード・ホテル』のあらすじ・ストーリー
- ホテル・コルテシア東京と連続殺人事件
- ホテルマンという職業
- 4人目の犯人・マスカレード
- 黒幕と真相
- 『マスカレード・ホテル』の登場人物・キャラクター
- 刑事
- 新田浩介(にった こうすけ / 演:木村拓哉)
- 稲垣(いながき / 演:渡部篤郎)
- 能勢(のせ / 演:小日向文世)
- 尾崎(おざき / 演:篠井英介)
- 本宮(もとみや / 演:梶原善)
- 関根(せきね / 演:泉澤祐希)
- ホテル・コルテシア東京のホテルマン
- 山岸尚美(やまぎし なおみ / 演:長澤まさみ)
- 川本美香(かわもと みか / 演:石川恋)
- 久我(くが / 演:東根作寿英)
- 田倉(たくら / 演:鶴見辰吾)
- 藤木(ふじき / 演:石橋凌)
- 杉下(すぎした / 演:五刀剛)
- 町田(まちだ / 演:松川尚瑠輝)
- 仁科理恵(にしな りえ / 演:太田美恵)
- ホテル・コルテシア東京の宿泊客
- 栗原健治(くりはら けんじ / 演:生瀬勝久)
- 安野絵里子(あんの えりこ / 演:菜々緒)
- 綾部貴彦(あやべ たかひこ / 演:濱田岳)
- 古橋(ふるはし / 演:高嶋政宏)
- 古橋の愛人(ふるはしのあいじん / 演:青山めぐ)
- 森川寛子(もりかわ ひろこ / 演:橋本マナミ)
- 大野浩一(おおの こういち / 演:笹野高史)
- 高山佳子(たかやま けいこ / 演:前田敦子)
- 渡辺紀之(わたなべ のりゆき / 演:植木祥平)
- 政治評論家(演:田口浩正)
- 館林光弘(たてやばし みつひろ / 演:宇梶剛士)
- 館林の愛人(たてばやしのあいじん / 演:伊藤優衣)
- 片桐瑶子・長倉麻希(かたぎり ようこ・ながくら まき / 演:松たか子)
- 女装した男(演:勝地涼)
- 大竹(おおたけ / 演:明石家さんま(友情出演))
- ホテル・コルテシア東京での殺人事件関係者
- 岡部哲晴(おかべ てつはる / 演:平山祐介)
- 野口史子(のぐち ふみこ / 演:千咲としえ)
- 畑中和之(はたなか かずゆき / 演:白畑真逸)
- 松岡高志(まつおか たかし / 演:水間ロン)
- 手嶋正樹(てしま まさき)
- 本多千鶴(ほんだ ちづる)
- 井上浩代(いのうえ ひろよ)
- 『マスカレード・ホテル』の用語
- ホテル
- ホテル・コルテシア東京
- フロントクラーク
- 警察
- 警視庁捜査一課
- 品川警察署
- 殺人事件
- 予告連続殺人
- 岡部哲晴殺人事件
- 野口史子殺人事件
- 畑中和之殺人事件
- 強盗殺人事件
- 『マスカレード・ホテル』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 新田刑事「ゴミ掃除と同じで、誰かがやらなきゃきれいになんないんだよ」
- 山岸「客ではなく、『お客様』です」
- 山岸「刑事が疑うことが仕事ならば、ホテルマンは信じることが仕事です」
- 『マスカレード・ホテル』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 小説『マスカレード・ホテル』の主人公である新田刑事のイメージは木村拓哉
- ホテル・コルテシア東京のイメージは日本橋にあるロイヤルパークホテル
- 『マスカレード・ホテル』は木村拓哉が初めて刑事役を演じた映画
- 『マスカレード・ホテル』の主題歌・挿入歌
- 映画『マスカレード・ホテル』オリジナルサウンドトラック