幻想水滸伝II(幻水II)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『幻想水滸伝II』は1998年12月17日にコナミから発売されたPlayStation用RPGである。略称は『幻水II』、『幻想水滸伝』シリーズの第2作目。
主人公を含めた合計108人の個性豊かな仲間を集め、ハイランド王国との戦いに臨む物語。サイドストーリーやミニゲームなどのやり込み要素もたくさん用意されている。
キャッチコピーは「その強さがあれば、全てを守れると思った」。このセリフは主要キャラクターの思いであり、袂を分つ根幹にもなっている。

ハイランド王国(王国軍)

皇都ルルノイエを中心とした広大な領土と、強大な軍事力を持つ王国。デュナン地方北東部に位置する。初代皇王マウロ・ブライトがハルモニア神聖国の内乱を鎮圧した功績により、その土地を領土として建国した。建国の際にハルモニア神聖国から「獣の紋章」を賜り、代々ブライト王家が守っている。ジョウストン都市同盟とは古くから領土問題が絶えない。
今作の物語冒頭は皇王アガレス・ブライトが治めているが、皇子ルカに謀殺されその座を奪われている。更に終盤では皇女ジルと結婚したジョウイがルカを罠にはめて殺害、皇王の座についている。
4つの軍団があり、軍団長は第一軍団の白狼軍(はくろうぐん)ルカ、第二軍団長ハーン・カニンガム、第三軍団長キバ、第四軍団長ソロン・ジー→ジョウイ→クルガンとなっている。
新同盟軍との戦いに敗れた後、ジョウストン都市同盟領土と統一されデュナン国となる。

ジョウストン都市同盟

デュナン湖周辺の5都市1騎士団(ミューズ市国・サウスウィンドゥ市国・トゥーリバー市国・グリンヒル市国・ティント市国・マチルダ騎士団)で構成される都市国家連合。名称は同盟が締結された場所である「ジョウストンの丘」に由来する。同盟国らはハイランド王国との領土問題が絶えず、対抗するためだけの同盟関係として発足。
都市同盟最大都市であるミューズ市の市長アナベルが盟主として同盟をまとめていたが、王国軍についたジョウイに暗殺されミューズ市が陥落したことをきっかけに、元々脆弱であった同盟としての機能を失った。
ミューズ、サウスウィンドゥ、グリンヒルは王国軍により陥落。ティントは王国から最も離れた立地のため元々協力的ではなく、マチルダ騎士団に至っては騎士団長ゴルドーが部下らの離反後王国に寝返っている。

トラン共和国

前作の「門の紋章戦争」で赤月帝国が倒された後に建国された国家。赤月帝国を倒した解放軍が母体になっており、初代大統領はレパント。赤月帝国の時代からジョウストン都市同盟とは関係がよくなかったが、デュナン統一戦争時には新同盟軍に協力し関係が改善されている。

ハルモニア神聖国

神官長ヒクサクによって統治されている国家。首都はクリスタルバレー。ハイランド王国北方に位置する。クリスタルバレーには「一つの神殿」という図書館があり、多くの知恵が集められており、各国からの留学生も多い。幻想水滸伝シリーズで領土・勢力・影響力全てにおいて最も強大な存在であるが、全貌は明らかになっていない。

ウィングホード

見た目は人間だが、翼と鳥の足を持った種族。食べた後の魚の骨を埋葬するなど、奇妙な風習を持っているため人間から蔑まれる。普段は翼の使用を禁じていることが多く、翼の虫除けに使う「翼水」が異臭を放つため、それも人間から嫌われる一因と考えられる。以前はティント市国領内を居住地としていたが鉱山開発の際に追われてしまい、ゲンカクの助けによりトゥーリバー市内に居住地が与えられた。

『幻想水滸伝II』の裏技・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

前作の主人公の加入

1作目のゲームデータをコンバートすることにより、前作主人公が登場し仲間にすることができる。また前作登場キャラクターのパーティー加入時のステータスが変わったり、会話が変わったりとより作品を楽しむことができる。
ルカを倒した後のバナーの村に行き、前作主人公の付き人グレミオに話しかけるとイベントが始まる。クリアすると前作主人公をパーティーに入れることができる。

オープニング映像の変更

冒頭で王国軍から逃げる際、滝に飛び込む前に拒否を選択すると「しょうたいちょう」と「おうこくへい×3」との戦いになる。これを108回以上繰り返すとその後のセピア色のオープニングがカラーになる。

ヨシノのお洗濯

本拠地においてゲンゲンとガボチャは、時々ヨシノに洗濯されて干されている。同じコボルトでも流石に将軍であるリドリーやボリスは洗濯しないようである。

お風呂の入り方

パーティ全員男性キャラにしてお風呂に入ると、ヴァンサン・ド・ブールとシモーヌ・ベルドリッチの2人は女湯に入る。女性キャラがいると男湯に入る。

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