スーパードンキーコング3 謎のクレミス島(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『スーパードンキーコング3 謎のクレミス島』とはレア社が開発、任天堂から発売されたスーパーファミコン用の横スクロール型アクションゲームである。『スーパードンキーコング2 ディクシー&ディディー』の続編にあたり、「スーパーファミコン史上最高画質」と謳われた今作は、NINTENDO64が既に世に出ていたにもかかわらずそれらのソフトに劣らない販売数を記録した。舞台は謎のクレミス島。仲間のドンキーコングとディディーコングが出かけたまま戻らないことを心配したディクシーコングの、2人を探す冒険を描く。

『スーパードンキーコング3 謎のクレミス島』の概要

『スーパードンキーコング3 謎のクレミス島』とはレア社で開発され、任天堂から発売されたスーパーファミコン用の横スクロール型アクションゲームである。2005年には『スーパードンキーコング3』としてゲームボーイアドバンスに移植された。2007年にはWii、2014年にはWii U、2016年にはNewニンテンドー3DSにてバーチャルコンソールとして配信された。2020年にはスーパーファミコンNintendo Switch Online対応ソフトとしても配信された。

今作は同社の『スーパードンキーコングシリーズ』の第3作目にあたり、当時のCMで「スーパーファミコン史上最高画質」を謳っていた通り、シリーズで好評だったグラフィックはさらに向上。収集アイテムも前作『スーパードンキーコング2 ディクシー&ディディー』から登場するDKコインというコインの他にバナナバードという生き物が加わり、ボリュームが増大した。

ステージもバラエティ豊かになり、「下から迫る巨大のこぎりに追いかけられながら木の中を登る」「キャラクターの操作が左右反転する水中を進む」など凝ったギミックが増えた。このように今作は前作から正当進化を遂げており、既に次世代ゲーム機のNINTENDO64が発売されていたにもかかわらず、それらのソフトと同等以上の売り上げを記録した。

『スーパードンキーコング3 謎のクレミス島』ではタイトルにもなっているドンキーコング、前作で主役を務めたディディーコングが行方をくらましたことで、ディディーのガールフレンドであるディクシーコングがクレミス島という島へ向かう。クレミス島でドンキーの親友ファンキーコングに会ったディクシーは、親戚のディンキーコングを連れていくよう言われ、ディンキーと2人で謎に包まれたクレミス島でドンキーとディディーを見つけ出す冒険に出発する。

『スーパードンキーコング3 謎のクレミス島』のあらすじ・ストーリー

ディクシーの冒険

前作『スーパードンキーコング2 ディクシー&ディディー』でクレムリン軍団の首領キャプテンクルールの手よりドンキーを救い出してから、ディディーやディクシーは住処のDKアイランドでのんびりと暮らしていた。ある朝、ディクシーがディディーの部屋を訪れるとディディーの姿はなく、「ドンキーと島を探検してくる。明日戻る」という走り書きのメモだけが置いてあった。しかし2日が経ってもドンキーとディディーは戻ってこなかった。

リンクリー(画像右)からドンキーとディディーの目撃情報を聞くディクシー(画像左)。

心配になったディクシーはクレミス島へ向かい、クレミス島に移住していたリンクリーコングに話を聞いた。リンクリーは「ドンキーとディディーの姿は見たけれど行き先は分からない」と言う。ディクシーは次にファンキーのもとを訪ねた。ファンキーも2人の行方は知らなかったが、「ドンキーたちを探しに行くなら連れて行ってほしい」と言って親戚のディンキーコングを紹介してくれた。ディンキーはまだ赤ちゃんだが、既にディクシーよりも力が強い。心強い味方ができたディクシーはドンキーとディディーを見つけ出すための冒険へと出発した。

クレミス島にはワニの集団であるクレムリン軍団が跋扈していたが、その他にも友好的なクマたちが住んでいた。そんなクマたちと友好を深めつつ島の探索を進めていたディクシーたちは、島にある工場にて、コングに対して強い敵意を持つカオスというメカと遭遇した。襲い掛かるカオスをどうにか退けることに成功したものの、カオスは「次は勝つ」と言って逃げ出してしまった。

ディクシーとディンキーは消えたドンキーたちの手掛かりを求めてカオスを追うことに。ファンキーの乗り物を借りてクレミス島の最深部に辿り着いた2人は、不気味な城の中で再びカオスと対面した。

バロンクルールとの決着

熱戦の末に再度カオスを倒すと、なんとクレムリン軍団のボス・バロンクルールがカオスを操っていたことが判明する。クルールはカオスを使った世界征服を目論んでいた。偶然にもクルールの企みを阻止することになったディクシーたちはその場でクルールと戦うことになった。

クルールの仕掛けた数々の仕掛けが2人に牙を剥くが、逆に電流のトラップを利用してクルールを撃破。するとカオスの中からドンキーとディディーが飛び出した。急に体が痺れて動けなくなったと語る2人は自分たちがどうしてここにいるのか分からない様子だったが、ディクシーたちに助けられたと知るや2人を褒め称えた。

2人を助けた後も島の探索を続けたディクシーとディンキーは、クレマトア島という水に沈んでいた島で、クルールが潜水艦に逃げ込んでいたことを知る。もう一度クルールを倒して彼の野望を阻止すると、クルールはたまらずボートで逃げ出した。ディクシーたちは冒険の最中で見つけたバナナバードというバナナに似た鳥の女王「バナナクイーン」の助けを借り、卵の殻を被せてついに逃げるクルールを捕らえたのだった。

『スーパードンキーコング3 謎のクレミス島』のゲームシステム

基本的には横スクロールのアクションゲームであり、ステージ上に配置された敵を倒したり避けたりしながら、ステージの最後にあるゴールフラッグを上げればステージクリアとなる。ステージを攻略する順番は決まっており、1つ目のステージをクリアしなければ2つ目のステージに挑戦することはできない。一度クリアしたステージには何度でも入ることができ、またその際は途中でステージから抜け出すことも可能。

操作キャラクターはディクシーとディンキーの2人で、操作中ではないキャラクターは控えとして操作キャラクターについていく。控えに敵やアイテムの当たり判定はなく、操作キャラクターがダメージを受けた時には自動的に控えと交代する。穴に落下したり、控えがいない時にダメージを受けたりするとミスになって残機が1つ減る。残機がすべてなくなるとゲームオーバーとなる。

ステージクリアやボス撃破などで、達成率を示すパーセンテージが上昇する。完全クリアで103%となるが、セーブファイル作成時に難易度の高いモードを選択していると105%まで上昇する。

ゲームモード

ファイル1、左側のディクシーが1人でいるものが1人用。中央のディクシーとディンキーが肩を組んでいるものが2人協力。右側のディクシーとディンキーが反目しているものが2人対戦。

1人用(1P GAME)

プレイヤー数は1人。1人でディクシーとディンキーを操作し、クリアを目指す。

2人協力(2P TEAM)

プレイヤー数は2人。プレイヤー1がディクシーを、プレイヤー2がディンキーを操作し、協力してクリアを目指す。

2人対戦(2P CONTEST)

プレイヤー数は2人。画面にディクシーとディンキーのペアが2組現れ、それぞれのペアが独自に攻略し、どちらが先にクリアできるかを競う。セーブも別々に行われる。

アクション

ジャンプ

『スーパードンキーコングシリーズ』では多くの敵を踏みつけて倒すことになるため、ジャンプは基本アクションにして重要アクションである。ディクシーとディンキー、そしてアニマルフレンドでは操作感が異なるため、それぞれのキャラクターの特徴を掴んでおくと攻略が楽になる。

ポニーテールスピン / ローリングアタック

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