Fate/stay night(フェイト ステイナイト)のネタバレ解説・考察まとめ

『Fate/stay night』とは、TYPE-MOONが開発するビジュアルノベルゲームのアニメ作品で、「聖杯」と呼ばれる万能の力を持った杯を巡り7人の魔術師(マスター)と7騎の英霊(サーヴァント)の物語を描いている。本作はその原作のストーリーのひとつであるセイバーがヒロインにしたルートを脚本にしている。2006年1月から6月まで全24話で放送された。

第16話でのアインツベルンの森での決戦で、渾身の一撃を叩き込んで自らの「十二の試練」を打ち破った士郎とセイバーに、バーサーカーが投げかけた台詞。第16話の前半を占める決戦と合わせて多くのファンに印象を与えるものとなっている。
アインツベルンの森でついに追いつかれ、背水の陣でイリヤとバーサーカーに戦いを挑む士郎と凛とセイバー。第14話でのアーチャーの「無限の剣製」で命のストックを5つ奪われたとはいえ、それでもバーサーカーの強さは圧倒的なものだった。セイバーも身に纏っている鎧を半分砕かれて深手を負わされ、凛はバーサーカーの腕にとらわれてしまい、体を握りつぶされようとしている。握り潰されようとする凛を見て、勝利を確信したイリヤが残忍そうに口元を歪めた時、見ていられなくなった士郎が特攻を仕掛ける。

だがランサーの時と同じように、力の差を前に何度も弾き飛ばされる士郎。そんな中、城から脱出する際にアーチャーが自分に言い残した「現実で敵わぬ相手なら、想像の中で勝てる物を想像しろ。お前に出来る事など、それくらいしかないのだから」という台詞を思い浮かべる。そして、士郎は自分にとってどんな相手でも勝てる「最強」の力として、夢の中で見た過去のセイバーが持っていた剣を想像した。その瞬間、士郎の手の中に「勝利すべき黄金の剣(カリバーン)」が召喚され、士郎はその剣でバーサーカーの左腕を切断し、凛を救い出すことに成功する。
しかし同時にカリバーンが砕けてしまい、左腕を斬り落とされて一度は苦悶の叫びをあげたバーサーカーも、残る右腕で岩の剣を持ってまた向かってくる。士郎は怯まず、諦めずにカリバーンを再び手の中に召喚することに成功する。そこへセイバーも駆けつけ、士郎と共にカリバーンを手にとってバーサーカーへ向かっていく。そしてふたりで雄叫びをあげ、バーサーカーの岩の剣にカリバーンを思い切り叩きつけた瞬間、バーサーカーの岩の剣が粉砕された。イリヤが驚きに目を見開いた瞬間、士郎とセイバーはさらにカリバーンをバーサーカーに叩きつけ、残る7つの命のストックを奪い去った。

この瞬間、理性が戻ったのか、バーサーカーはセイバーにこう語りかけてきた。「……それが、貴様の剣か、セイバー」その言葉を聞いて、セイバーはこれはかつて自分が王を選定するための儀式に臨む際に岩から引き抜き、そして永遠に失われた剣だと語る。それにバーサーカーは、そのカリバーンは士郎が魔術で再現した紛い物で、二度とは存在しない剣だと言いながらも、「よもやただの一撃で、この身を七度(ななたび)も滅ぼすとは、な……」と、自分を打ち破った士郎とセイバーの健闘を静かに讃えた。そしてその時、バーサーカーがついに倒されてしまったことに、イリヤは力なくその場にへたり込む。こうして、バーサーカーとの戦いは決着を迎えたのだった。

「あれは王である、我(オレ)の物だ!」

「この魔術師風情がっ!!」自分の所有物であるセイバーに手を出そうとするキャスターの不敵ぶりに、ギルガメッシュは苛烈な叫びと共にゲート・オブ・バビロンを解き放つ。

第19話でギルガメッシュがキャスターに言い放った台詞。その圧倒的な力を示す宝具「王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)」を展開しながらの初登場とその台詞は、本作のラスボスのひとりとして立ち塞がる存在にふさわしいものとなっており、こちらも多くのファンにインパクトを与えるものとなっている。
アサシンを撃破し、桜を取り戻した士郎とセイバーと凛。だが、キャスターと葛木は未だ健在で、士郎たちも消耗してしまっている。勝利を確信したキャスターは「話によっては、そこの坊やだけは生かしておいてあげてもいいわよ。セイバー、あなたが私の下僕(しもべ)になるのならね」と、言い放った。だがその瞬間、ギルガメッシュが舌打ちと共に登場し、「……戯(たわ)け。身の程を違えたな……雑種」と言い放った。

キャスターと葛木、士郎たちが振り返った時、キャスターの神殿を見下ろせる高台に、ギルガメッシュが腕を組んで立っていた。ゲート・オブ・バビロンを展開し、そこから無数の武器を召喚するギルガメッシュは、キャスターを見下ろして、「所詮は道化の足掻き……最期まで見届けるのも一興だったが……キャスターよ、お前は今、口にしてならぬことを言った。この魔術師風情がっ!!」と怒号を浴びせる。その怒号に気圧されそうになるキャスターに、ギルガメッシュはセイバーを捕らえるということを口にしただけで、自分にとっては許し難いことだと怒号の理由を述べた後、セイバーを指差し、さらに尊大で大胆にも言い放った。「あれは王である、我(オレ)の物だ! 王の宝に手を出す輩は……失せろ、雑種」その言葉の後、ギルガメッシュはキャスターと葛木に向かってゲート・オブ・バビロンを解き放った。

黄金に光り輝く武器の雨霰。それに対し、キャスターは結界を張って葛木をかばい、全力で防御する。だがギルガメッシュは無駄な足掻きだと言わんばかりに、さらにゲート・オブ・バビロンから3本の剣を抜き取り、今度は葛木めがけて手ずから投げつける。そして、結界を貫通してきた3本の剣を見て、キャスターは悲鳴を上げて葛木をかばおうとした瞬間に結界が崩れ、キャスターはゲート・オブ・バビロンの餌食となってしまう。さらに葛木もギルガメッシュが手ずから放った3本の剣に貫かれ、その場に倒れたのだった。この後、綺礼と並ぶラスボスとして士郎とセイバーの前に立ち塞がることになるギルガメッシュの圧倒的な強さを見せつけたこの場面は、多くのファンにインパクトを与えただろう。

『Fate/stay night』の主題歌

OP(オープニング)

タイナカサチ『disillusion』

作詞:芳賀敬太
作曲:Number201
編曲:川井憲次
歌:タイナカサチ

第1〜第14話で使用。原作の主題歌「THIS ILLUSION」をアレンジしたもので、歌詞自体に変更はない。

タイナカサチ『きらめく涙は星に』

作詞:芳賀敬太
作曲:KATE
編曲:十川知司・Number201
歌:タイナカサチ

第15〜24話で使用。テレビアニメ版である本作のために新たに書き下ろされた。

ED(エンディング)

樹海『あなたがいた森』

作詞:Manami Watanabe
作曲:Yoshiaki Dewa
編曲:Yoshiaki Dewa、Zentaro Watanabe
歌:樹海

第14話と最終話をのぞいて本作のエンディングテーマとして使用。

樹海『ヒカリ』

作詞:Manami Watanabe
作曲:Yoshiaki Dewa
編曲:Yoshiaki Dewa、Zentaro Watanabe
歌:樹海

第14話のエンディングテーマとして使用。

タイナカサチ『君との明日』

作詞:Manami Watanabe
作曲:Yoshiaki Dewa
編曲:Yoshiaki Dewa、Takeshi Fujii
歌:樹海

最終話のエンディングテーマとして使用。

5nrasalgethi
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