Fate/Zero(フェイト ゼロ)のネタバレ解説・考察まとめ

『Fate/Zero』とはニトロプラスの虚淵玄の伝奇ライトノベル、及びそこから派生したアニメと漫画作品である。
「聖杯」と呼ばれる万能の力を持った杯を巡り、7人の魔術師(マスター)と7騎の英霊(サーヴァント)が戦い、競い合う「聖杯戦争」を描いた物語で、アニメは2011年1月から第1期が全13話、2012年4月から第2期が全12話構成で放送された。

『Fate/Zero』の概要

クリエイタープロダクション・有限会社ノーツのゲームブランド「TYPE-MOON」が開発した大人気ゲーム「Fate/stay night」の前日譚とも言える作品で、同作と同じ舞台となる日本のとある地方都市・冬木市を舞台にした10年前の「聖杯戦争」を主な物語として描いている。

元は「Fate/stay night」の後日譚に相当する作品「Fate/hollow ataraxia」の中に収録されるサブシナリオとしてTYPE-MOONが虚淵玄に依頼したものだったが、虚淵玄から「10年前の聖杯戦争を書いてみたい」という提案を受けたことで、TYPE-MOONはスピンオフ作品としての売り出しを決断した。そして、TYPE-MOON BOOKSより2006年12月29日から2007年12月29日にかけて出版され、さらに2011年からは星海社文庫の刊行作品としても販売されている。

その後、2011年1月にはテレビアニメ化が発表され、全部で2期に分けられており、第1期は同年10月から12月まで放送され、第2期は2012年4月から6月まで放送された。そして時期を同じくして真じろうによる漫画版がヤングエース2月号から2017年7月号まで連載され、全14巻まで単行本が発売されている。また派生ゲームとして『Fate/Zero [Next Encounter]』がある。これは『Fate/Zero』の平行世界を舞台にしたソーシャルカードバトルゲームで、原作とは異なるマスターとサーヴァントの組み合わせができたことで話題になった。

『Fate/Zero』のあらすじ・ストーリー

第四次聖杯戦争へ集う者たち編

主人公の切嗣(左)と、彼のサーヴァントたるセイバー(右)。

万能の願望機“聖杯”を求めて、表の世界には知られることなく60年周期で行われる“聖杯戦争”。その4度目の戦いが、日本の冬木市で行われようとしていた。
聖杯戦争は、聖杯によって“令呪”を授けられた7人の魔術師(マスター)と、そのマスターによって召喚された7名の英霊(サーヴァント)による戦いである。そして、この中の最後の生き残りが、聖杯を手にして願望を叶える権利を得るのだ。

マスターは令呪により、サーヴァントへの絶対的な命令権を得ている。その令呪は3度まで使用でき、全てを使い切った時、マスターの資格を失うのである。

戦争開始の8年前、雪が吹きすさぶ北国にあるアインツベルン家の城の中。
“魔術師殺し”の異名をもつ衛宮切嗣は、聖杯戦争に参加するマスターの一人として、妻と娘の顔を見つめながら聖杯戦争での勝利を誓っていた。

戦争開始の3年前。
聖堂教会の代行者・言峰綺礼の手の甲に令呪が浮かび上がる。そして、マスターの一人である魔術師・遠坂時臣に協力して聖杯を手に入れるよう、父である神父から命じられるのである。

戦争開始の1年前。
魔術を生業とする間桐家を毛嫌いする間桐雁夜は、時臣の妻である葵に密かに想いを寄せていた。そしてその娘・桜を救い出すために間桐家のマスターとなる決意をし、間桐家の養女となった桜の身代わりとして、命を賭して刻印虫をその身に宿すのであった。
寄生した刻印虫は宿主の体内に魔術回路を作り出し、強大な力を与える。しかしその対価として、宿主の生命力を喰らい尽くすのである。

1994年。世界は第四次聖杯戦争の年を迎えた。
イギリスでは、魔術の最高学府・時計塔の教授であるケイネスが、マスターとして令呪を宿す。しかしケイネスがサーヴァントを召喚するための聖遺物は、同じ時計塔の学徒・ウェイバーによって持ち去られてしまう。ウェイバーは聖杯からの令呪を宿し、己の魔術理論の正しさを証明するためにマスターとなるのである。

そのころ切嗣は、最強の騎士と名高いアーサー・ペンドラゴンを召喚していた。しかし騎士王アーサーは女性だったのである。このため切嗣は、計画の変更を余儀なくされることになる。

身体に刻印虫を宿した間桐雁夜も聖杯に令呪を与えられ、聖杯戦争への参加が認められた。
しかし刻印虫の侵食により左目が潰れ、白髪に変わった雁夜の命はもって1ヶ月。それでも桜を救うため、聖杯戦争へ挑む決意をするのだった。

英霊たちの召喚編

聖杯戦争を勝ち抜くため、マスターのもつ聖遺物から召喚された英霊(サーヴァント)たち。

英国騎士王アーサーとして名を馳せたアルトリア・ペンドラゴンは、“セイバー”として切嗣に召喚された。

筋骨たくましいマケドニアの征服王イスカンダルは“ライダー”として、ウェイバーによって召喚される。

英国魔術師ケイネスにより“ランサー”として召喚されたのは、フィオナ騎士団の二槍の使い手・美貌のディルムッド・オディナである。

冬木市の魔術師・遠坂時臣は、“アーチャー”としてバビロニアの英雄王・ギルガメッシュの召喚に成功し、聖杯戦争の勝利を確信する。アーチャーは全サーヴァントの中で唯一、己の意思での行動を許されていた。

時臣の協力者である言峰綺礼が“アサシン”として召喚したハサン・サッバーハは、暗器を内蔵した黒装束を身にまとい、分身能力を持っていた。アサシンは聖杯戦争が始まって早々、時臣を殺しにいってアーチャーに殺される。しかし殺されたのは宝具で生み出した分身で、他のマスターにアサシンが死んだと誤認させる策だった。

刻印虫を身に宿した間桐雁夜は、“バーサーカー”としてサー・ランスロットの召喚に成功。ランスロットはアーサーと深い因縁がある騎士であった。

召喚術師ジル・ド・レェは“キャスター”として、死体の転がる殺害現場にて召喚された。
マスターの名は雨生龍之介。人殺しを趣味と言ってはばからず、すでに40人以上の子供たちを殺害している殺人鬼なのである。そして自らを青髭と名乗るキャスターは、殺人鬼・龍之介の異常な精神に共鳴してしまうのだった。

7人のマスターとそれぞれのサーヴァントは、万能の願望機・聖杯を手に入れるため、最後の1人になるまで戦い続けることを運命づけられたのである。

夜の倉庫街での混戦編

夜の港湾の倉庫街、セイバーとアイリスフィールは、姿を見せないマスターを警戒しながらランサーと対峙していた。アイリスフィールは聖杯の器としてアインツベルン家が生み出したホムンクルスであり、切嗣が正式に妻とした女性である。
切嗣は、マスターたちの暗殺実行のために自身を闇に潜ませ、アイリスフィールをマスターに見せかけていたのだ。

切嗣は、激突するセイバーとランサーの戦いに紛れながらランサーのマスター・ケイネスの狙撃を企んでいた。しかし、物陰に潜んで戦いを観察するアサシンの存在に気づいて計画を中止するのだった。

セイバーとランサーの戦いは、他のマスターからも観察されていた。
ランサーの攻撃を受けてセイバーが危機に陥った時、己の美学に従ったライダーは戦いに乱入。そして己の真名・征服王イスカンダルを声高に名乗り、周りで観察しているはずのマスターたちに向かって大声で呼びかける。その声にひかれてアーチャーとバーサーカーもこの場に出現した。

夜の倉庫街は、セイバー、ランサー、ライダー、そしてアーチャー、バーサーカーの混戦状態に陥ったのである。

アーチャーは不遜な態度をするバーサーカーと戦おうとするが、時臣の思惑により撤退を余儀なくされる。これにより2人の関係はますます不穏に。またランサーもこの場から去っていく。

この場に残されたのはライダーとそのマスターのウェイバー、そしてセイバーとアイリスフィールである。セイバーはライダーを警戒するが、ライダーはランサーとの因縁を断ち切っておくようにとの警告を残し、この場を立ち去るのだった。

この戦いを水晶球を使って観察していたキャスターは、己が生涯をかけて求めていた聖処女の面影をセイバーに見つけ、彼女が本人だと思いこんでしまう。
この誤った思いが、第四次聖杯戦争を混沌へと導いていくことになるのである。

キャスター討伐指令編

倉庫街での混戦から数日後の夜、切嗣はケイネス暗殺を企み、彼の泊まっているホテルを全壊させる。ケイネスの死を確信してその場を立ち去る切嗣だったが、しかしケイネスは生き延びていた。

同じ頃、冬木市の山道をドライブしていたアイリスフィールとセイバーは、立ちふさがるキャスターによって行く手を遮られる。そして、セイバーを聖処女・ジャンヌであると疑わないキャスターは、激しく拒絶するセイバーに向かい「必ず迎えに来る」と告げて消え去るのだった。
しかしセイバーの拒否によってキャスターは狂気を加速させていた。そしてキャスターを信奉するマスター・龍之介に命じ、さらに多くの子供たちの誘拐を実行するのである。

キャスターの残虐行為を無視できなくなった聖堂教会は、他のマスターたちにキャスターの討伐を要請する。しかし切嗣はこの討伐要請を、他のマスター暗殺の絶好の機会ととらえていた。

暗く日の差さない森の中で、セイバーとアイリスフィールはキャスターと対峙していた。キャスターは連れてきた子供たちの殺害を開始してセイバーを挑発。子供たちの虐殺を止めるため、セイバーはキャスターとの戦いを開始するのだった。
ランサーの槍の呪いで左手が思うようにならないセイバーは、強大な魔力を駆使するキャスターに苦戦していた。そこへケイネスからキャスター討伐の命令を受けていたランサーが出現。セイバーとの共闘を開始する。
共闘が功を奏してキャスターの宝具である魔術書の破壊に成功し、キャスターの魔力供給を断つ。状況を不利と判断したキャスターは撤退するのだった。

森の中でキャスターがセイバーたちと戦っていたちょうどその頃、ライダーはウェイバーとともに、キャスターの根城へと突入していた。下水管の奥にある根城には、キャスターによって惨殺された何人もの子供たちの亡骸が横たわっていた。
激しい嫌悪感をあらわにするウェイバーとライダーは、突如出現したアサシンにより戦いを余儀なくされる。激しい戦いの末、アサシンはライダーによって撃退されたのだった。

古城での戦いと言峰綺礼の目覚め編

森の古城の中では、水銀の球体を使ってホテルの崩壊から生き延びていたケイネスと、彼の暗殺をもくろむ切嗣が戦っていた。ケイネスは水銀を操り切嗣を攻撃するも、切嗣の切り札“起源弾”によって全身の魔術回路を破壊されてしまう。身動きも取れないケイネスは切嗣によりとどめを刺される寸前だったが、駆けつけたランサーにより、からくもその場から脱出するのだった。

その後ランサーは、起源弾により魔術師の力を失ったケイネスから令呪を引き継いだソラウのサーヴァントとなる。

キャスターを撃退したあとに森の中を移動していたセイバーとアイリスフィールは、前方から近づいてくる言峰綺礼に気づく。切嗣のためにここで綺礼を食い止めようと決意して戦うセイバーとアイリスフィール。
しかし異常な力によってアイリスフィールに致命傷を負わせ、綺礼は森を立ち去っていく。
アイリスフィールは切嗣に持たされていた聖遺物の力によって、かろうじて命を救われるのだった。

その後、セイバーとアーチャー、ライダーの3人の王が聖杯問答を行っていた時に綺礼はアサシンにライダーを攻撃させる。しかしライダーの宝具・固有結界“王の軍勢”によってアサシンは壊滅し、言峰綺礼の令呪は消滅してしまうのである。令呪を失った綺礼は聖杯戦争から脱落した。
しかしアーチャーの言葉に惑わされて聖杯から再び令呪を得て、己の愉悦と野望に目覚めて再び参戦するのだった。

魔獣の召喚とキャスターの最期編

見上げるような巨大な体躯をもつ魔獣は、霧に包まれた川面から突然出現した。この世に狂乱の渦を巻き起こそうと、キャスターが己のすべてを賭けて召喚した魔獣である。人間を捕食し始める前に魔獣を滅ぼそうと、セイバーとランサー、そしてライダーがその場に駆けつけた。
しかし異常な再生能力をもつ魔獣は、彼らの攻撃にまったく動じない。そのあと出現したアーチャーからの攻撃も、ものともしないのだ。
しかもアーチャーは自衛隊機と融合したバーサーカーの攻撃を受けて対魔獣戦から離脱することになり、アーチャー対バーサーカーの激しい戦闘が開始されたのである。

アーチャーとバーサーカーが戦っている時、ビルの屋上ではそのマスターの時臣と雁夜も対峙していた。圧倒的な時臣の魔術力により、その身を焼かれながら地上へ落下する雁夜。その雁夜は綺礼によって、いずこかへと連れ去られたのだった。

一方、魔獣の暴れる様子を見て川岸で狂喜乱舞していた龍之介は、切嗣の狙撃によって絶命する。それを知ったキャスターは、さらに狂気を加速させた。しかし魔獣はライダーの固有結界に翻弄され、左手の呪いから開放されたセイバーが放った宝具・エクスカリバーの最大火力によって、キャスターとともに一片も残さず消滅したのである。

切嗣の覚悟と綺礼の策謀編

キャスター討伐に貢献した褒美として、聖堂教会の神父から新たな令呪を得たケイネス。しかし、まだ残っている令呪を他のマスターに分け与えられることを嫌ったケイネスは、神父を殺害するという暴挙を実行する。

同時刻、ケイネスの留守で一人きりになっていた婚約者のソラウが切嗣の部下のマイヤにより襲撃され、令呪のある右腕を切断された上に連れ去られていた。それを知ったケイネスはソラウを守れなかったことでランサーをなじる。そこへセイバーとアイリスフィールが現れて、騎士としての誇りをかけた戦いが始まるのだった。しかしこれこそが切嗣の狙いだったのである。

切嗣の策謀によりランサーは自決、ケイネスとソラウはだまし討ちのような形で最期を遂げる。ランサーは切嗣に呪いの言葉を投げかけながら消えていった。
目の前で起こった出来事を許容できないセイバーは、切嗣を外道と呼び糾弾し、お前が民衆を救済するなど信じられぬと詰め寄る。
しかし切嗣は、騎士こそ栄光や名誉をもてはやす殺人者と断定するのだった。

切嗣の願いは聖杯を手に入れて憎しみの連鎖を終わらせること。その願いが叶うなら、自分はどんな悪にでもなるとの覚悟と宣言し、その場を去っていくのである。

その後、バーサーカーが化けた偽ライダーによってアイリスフィールが拉致され、彼女を護衛していたマイヤは殺害される。間桐雁夜を協力者にした綺礼の策謀であった。
アイリスフィールがライダーに拉致されたと思い込まされたセイバーは本物のライダーを追撃し、激しい戦いとなる。セイバーのエクスカリバーによる攻撃でライダーの宝具・神威の車輪(ゴルディアス・ホイール)は粉砕されるが、それをきっかけに両者の誤解は解けることとなる。

綺礼の策謀はまだ続いていた。自分がだまし討ちの形で行った遠坂時臣殺害の濡れ衣を教会に呼び出した間桐雁夜に着せ、さらに時臣の妻・葵を殺害させたのだ。その後、拉致したアイリスフィールから切嗣の覚悟を聞いた綺礼は激怒し、怒りに任せて彼女を殺害、切嗣を敵と見定めたのである。

聖杯戦争の結末と願望の果て編

酒を酌み交わした後、戦いを開始するライダーとアーチャー。
固有結界・王の軍勢(アイオニオン・ヘタイロイ)を発動させたライダーに対し、アーチャーは最強の宝具・エアで対抗、ライダーの固有結界を崩壊させた。
固有結界を破られたライダーは、「生き残って王の覇道を後世に語りつげ」とウェイバーに命じて己の臣下とした後、アーチャーに決戦を挑む。そしてライダーは、アーチャーに敗れ、オケアノスの海を思い描きながら粒子となって消えていったのである。

アーチャーからの問いかけに「自分は臣下であり、生きろと命じられている」と答えるウェイバー。そのウェイバーに「忠道大儀である」と語りかけ、アーチャーはその場を立ち去るのだった。

セイバーはバーサーカーと対峙していた。
己の深い業に加え、錯乱する間桐雁夜の魔力の影響を受けて凶暴な力を発揮しているバーサーカー。戦いの中、バーサーカーがかつての自分の部下・ランスロットであると気づくセイバーは、戦意を失い防戦一方となる。しかし、自分の在り方を心に描いたセイバーは、ついにランスロットを打ち倒すのである。

戦いの後、間桐雁夜は最後の力を振り絞って桜を迎えに行くが、そのまま力尽きて大量の蟲の中へと飲み込まれていくのだった。

衛宮切嗣は言峰綺礼と戦っていた。近接戦闘に持ち込まれ苦戦するも、綺礼に起源弾を打ち込み右手を破壊する切嗣。しかし戦いの最中、聖杯の器であるアイリスフィールの身体から漏れ出た大量のヘドロ状物質が2人の頭上に降り注いだのである。
意識を取り戻した切嗣は、自分が聖杯の中にいることを知った。そして、人を人とも思わぬ聖杯の正体に気づき、願望の成就を拒否したのである。

現実世界に戻った切嗣は、聖杯をよこせと迫る綺礼にトドメを刺し、「お前が理解できない」とつぶやくのだった。

セイバーは、聖杯の器と化したアイリスフィールの前でアーチャーと対峙していた。第四次聖杯戦争で最後に残ったサーヴァント同士の戦いである。しかしそこへ現れた切嗣は、宝具による聖杯の破壊をセイバーに命じる。
令呪によって逆らえないセイバーのエクスカリバーによって破壊された聖杯は、夜空に開く巨大な穴となり、高熱のヘドロ状物質を冬木市に撒き散らし始めるのだった。

高温を発するヘドロ状物質に埋め尽くされた冬木市は、次第に炎に包まれて行く。炎に焼かれつづける街をさまよう切嗣は、瓦礫の中で生き残っている1人の少年を見つけ、涙を流すのであった。

戦いの終焉とそれぞれの行方編

崩れ落ちた冬木市の残骸に佇むアーチャーは、聖杯の力により受肉していた。その傍らには、アーチャーの受肉の影響で息を吹き返した綺礼が控えていたのである。

ウェイバーは散らかったままの部屋の中でライダーを思い出していた。そして、ウェイバーの正体を知った上で親切にしてくれる老夫婦の元で、世話になることを決めたのだった。

セイバーはランスロットの残した言葉を思い出し、自身の在り方を嘆き悲しみながら敗者の亡骸が折り重なる丘の頂に座していた。
そして切嗣は、聖杯を持ち帰れなかったためにアインツベルン家から見放され、娘のイリヤにも会えなくなったのである。彼はその後、崩壊した冬木市から助け出した少年を養子とすることになる。

5年の歳月が過ぎ去ったある日、病に伏す切嗣は、正義の味方に憧れていた昔の話を養子とした士郎に語っていた。士郎は切嗣の夢を引き継ぐという。安堵した切嗣は、少年時代を思い出しながら、静かに目を閉じるのだった。

『Fate/Zero』の登場人物・キャラクター

セイバー陣営

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『Fate/Apocrypha』とは、ビジュアルノベルゲーム『Fate/stay night』の外伝作品、及びそこから派生したアニメと漫画作品である。「聖杯」と呼ばれる万能の力を持った杯を巡り二つの陣営に分かれた14人の魔術師(マスター)と14騎の英霊(サーヴァント)が戦い、競い合う「聖杯大戦」を描く。アニメは2017年7月から12月まで全25話構成で放送された。

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監視官 常守朱(PSYCHO-PASS サイコパス)のネタバレ解説・考察まとめ

監視官 常守朱(PSYCHO-PASS サイコパス)のネタバレ解説・考察まとめ

『PSYCHO-PASS サイコパス』は、Production I.G制作による日本のアニメ。「監視官 常守朱」はフジテレビ「ノイタミナ」にて、2012年10月から2013年3月まで放送されたテレビアニメ第1期のコミック化。人間のあらゆる感情が数値化される「シビュラシステム」で計られた数値によってストレスの少ない社会となった日本の公安局の人々の活躍・苦悩を描く。

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アルドノア・ゼロ(ALDNOAH.ZERO)のネタバレ解説・考察まとめ

アルドノア・ゼロ(ALDNOAH.ZERO)のネタバレ解説・考察まとめ

『アルドノア・ゼロ』とは、A-1 Pictures・TROYCAによって共同制作されたオリジナルロボットアニメーションである。分割2クールで、第1クールは2014年7月から9月まで、第2クールは2015年1月から3月まで放映された。 地球人と火星人の戦争を描いている。地球人である界塚伊奈帆と地球人でありながら火星人に仕えるスレイン・トロイヤード、この2人の主人公と火星の皇女が戦争の行方を大きく変えていく。

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Fate/EXTRA(フェイト エクストラ)のネタバレ解説・考察まとめ

Fate/EXTRA(フェイト エクストラ)のネタバレ解説・考察まとめ

『Fate/EXTRA』(フェイト エクストラ)とは、『Fate/stay night』を原作とした対戦型ダンジョンRPGである。2010年7月22日に発売され、2013年3月28日には続編である『Fate/EXTRA CCC』が発売された。ハードは共にPSPである。 無名の主人公が、己のサーヴァントと共に聖杯戦争を戦い抜く姿が描かれた。 シナリオは奈須きのこ、キャラクターデザインはワダアルコが務めている。 また、2020年7月22日にリメイク作品制作が発表された。

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Fate/strange Fake(フェイト ストレンジフェイク)のネタバレ解説・考察まとめ

Fate/strange Fake(フェイト ストレンジフェイク)のネタバレ解説・考察まとめ

『Fate/strange Fake』(フェイト ストレンジフェイク)とは、あらゆる願いを叶える聖杯を巡って争う何人もの魔術師と、使い魔として彼らに従う伝説の英雄たちの壮絶な戦いを描いた、成田良悟のラノベ作品。もともとは成田が公開したエイプリルフールのネタ企画だったが、完成度の高さから注目され正式な作品となった。 アメリカの片田舎であるスノーフィールドで、突如として聖杯を巡る戦いが勃発。これを利用しようとする者、鎮圧せんとする者、巻き込まれた者たちの思惑が入り乱れ、戦線は混沌を極めていく。

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Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀(サンファン)のネタバレ解説・考察まとめ

Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀(サンファン)のネタバレ解説・考察まとめ

『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀』とは、日台合同企画の武侠ファンタジー人形劇。『魔法少女まどか☆マギカ』などでおなじみの虚淵玄が原案と脚本、総監修を担当し、台湾の民間芸能である人形劇「布袋劇」をベースに、新しい形の人形劇を作り上げた日台合同映像企画である。実際に人間が人形を動かすアナログな手法とCGなどを使った演出を融合させた新しい「布袋劇」となっている。無双の力を発揮するといわれている武器群・神海魔械(しんかいまかい)をめぐって繰り広げられる武侠ファンタジー人形劇だ。

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Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ(アニメ・漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ(アニメ・漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』とは、月刊コンプエースで連載されていた漫画、及びそれを原作として2013年に全10話が放送されたテレビアニメ作品である。普通の小学五年生のイリヤスフィール・フォン・アインツベルン(愛称はイリヤ)が「魔術礼装:カレイドステッキ」であるマジカルルビーの力により魔法少女にし転身し、同じ魔法少女である、美遊・エーデルフェルト(愛称は美遊)と協力し、町に散らばるクラスカードを回収する任務をこなしていく。

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REVENGER(リベンジャー)のネタバレ解説・考察まとめ

REVENGER(リベンジャー)のネタバレ解説・考察まとめ

『REVENGER』(リベンジャー)とは、江戸末期の長崎を舞台に、依頼を受けて暗殺稼業を行う「利便事屋(りべんじや)」の活躍を描いた2023年のオリジナルアニメ作品。ゲームメーカーのニトロプラスと、時代劇で有名な映画会社松竹が製作している。 上司の策謀で婚約者の父親を斬ってしまった薩摩藩士の繰馬雷蔵は、長崎で碓水幽烟という蒔絵師の男と出会う。碓水は叢上徹破、鳰、惣二といった仲間たちと共に金をもらって暗殺を営む利便事屋を営んでおり、行き場を失った雷蔵もここに参加することとなる。

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劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス(映画第1作)のネタバレ解説・考察まとめ

劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス(映画第1作)のネタバレ解説・考察まとめ

『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス(映画第1作)』とは、TVアニメ『PSYCHO-PASS サイコパス』の続編として作られた作品。劇場版は3部作構成となっており、それぞれ個々の視点で話が進み最後にすべて繋がっていく群像劇だ。アニメよりグロテスクなシーンは控えめだが、戦闘シーンは生々しく描写されているためR15。逃走犯の狡噛信也(こうがみしんや)を見つけた常守朱(つねもりあかね)は単独で異国の地へ向かう。そこで朱が目にしたのはシビュラシステムの悪用だった。

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仮面ライダー鎧武(ガイム)のネタバレ解説・考察まとめ

仮面ライダー鎧武(ガイム)のネタバレ解説・考察まとめ

仮面ライダー鎧武(かめんライダーがいむ)とは、異界の森の侵略に立ち向かうヒーローたちの活躍を描いた、平成『仮面ライダー』第15作目の特撮番組。作中で主人公が変身するヒーローの名称でもある。 アルバイトで家計を助ける少年葛葉紘汰は、ある時不思議な森に迷い込み、そこで装着者を超人へと変身させる謎のベルトを手に入れる。同じタイミングで街の若者たちが同様のベルトを入手し、己の野望を叶えるためにこれを悪用。紘汰は時に彼らと戦い、時に協力しながら、不思議な森が招く世界の危機に立ち向かっていく。

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GODZILLA 怪獣惑星(アニゴジ)のネタバレ解説・考察まとめ

GODZILLA 怪獣惑星(アニゴジ)のネタバレ解説・考察まとめ

『GODZILLA 怪獣惑星』とは1954年から続く怪獣映画「ゴジラ」を原作としたアニメ映画作品。脚本は虚淵玄、監督は静野孔文、瀬下寛之。 人類は環境変化が原因で地球上に出現した巨大生物「怪獣」の脅威に晒されるようになった。その中でも圧倒的な力を持ったゴジラによって半世紀に渡り敗走を重ねた人類は、種全体の存続のため宇宙への脱出を余儀なくされる。22年後、再び地球を人類の手に取り戻すため、主人公ハルオを筆頭にゴジラと戦う様を描く。

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GODZILLA 決戦機動増殖都市(アニゴジ)のネタバレ解説・考察まとめ

GODZILLA 決戦機動増殖都市(アニゴジ)のネタバレ解説・考察まとめ

『GODZILLA 決戦機動増殖都市(アニゴジ)』とは、2018年公開の日本のアニメーション映画である。監督は静野孔文と瀬下寛之。 通称アニゴジと言われている3Ⅾアニメーション作品であり、全三部作で構成されている。 ゴジラが出現したことで、人類は滅亡の危機に見舞われていた。主人公のハルオは、生き残った仲間やフツアと呼ばれる民族たちと協力し、再びゴジラに挑むのだった。 見所はフツアの民族との交流や、ナノメタルという大きな希望とそれに伴う犠牲に苦悩するハルオの心の葛藤である。

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楽園追放 -Expelled from Paradise-のネタバレ解説・考察まとめ

楽園追放 -Expelled from Paradise-のネタバレ解説・考察まとめ

『楽園追放 -Expelled from Paradise-』(らくえんついほう -エクスペルド フロム パラダイス-)とは、2014年に公開された、水島精二監督、虚淵玄脚本によるオリジナルアニメ映画。クオリティを高く評価されたフルCGアニメで、2024年に続編の制作が発表された。 度重なるクラッキングを受けた電脳世界ディーヴァは、その犯人を捕まえるためにシステム保安要員アンジェラ・バルザックを地表に派遣する。やがてアンジェラはあまりにも意外なクラッキング犯と出会い、彼を守る戦いに身を投じる。

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Fate/hollow ataraxia(フェイト ホロウ アタラクシア)のネタバレ解説・考察まとめ

Fate/hollow ataraxia(フェイト ホロウ アタラクシア)のネタバレ解説・考察まとめ

『Fate/hollow ataraxia』は2005年にノーツのゲームブランド・TYPE-MOONから発売された伝奇ビジュアルノベルゲーム。『Fate/stay night』のファンディスクであり、続編にあたる。本作では第五次聖杯戦争の終結から半年後に起きた、「繰り返される4日間」を描いている。前作とは異なり、穏やかでコミカルな日常が多く、第五次聖杯戦争では敵同士だったキャラクターの掛け合いも見られる。

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Fate/Zeroのマスター・サーヴァントの解説まとめ

Fate/Zeroのマスター・サーヴァントの解説まとめ

『Fate/Zero』は冬木市で行われた第四次聖杯戦争の模様を描いた作品である。『Fate/stay night』の第五次聖杯戦争に直接つながる物語であり、『Fate/stay night』にも登場するセイバーや言峰綺礼、遠坂凛・間桐桜の父である遠坂時臣の活躍を見ることができる。 ここでは『Fate/Zero』に登場したマスター・サーヴァントをまとめた。

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