【Fate】双剣使いの弓兵「アーチャー(エミヤ)」とは
「背中で語る男」アーチャーとは?戦術・固有結界・詠唱・名言などから、その正体を紐解いていく。衝撃の過去にも遡りつつ、おもしろネタである「かっこいいポーズ」や「フィィィィッシュ!!」にも焦点を当ててみる。
『記事を読むのはいいが―――別に、ネタバレしてしまっても構わんのだろう?』
「アーチャー」とは、Fate(フェイト)シリーズの登場人物。
第5次聖杯戦争において、遠坂凛(とおさかりん)が召喚した英霊(サーヴァント)である。
白髪と浅黒い肌に、常時纏っている赤い外套が特徴的な男。
時に残酷なまでの現実主義者。キザで皮肉屋だが、根はかなりのお人好し。
簡単に言えば、厳ついナリをしているくせにツンデレなのである。
ガラクタいじりと家事全般が得意で、彼の淹れる紅茶の味はとりわけ評判が良い。
マスターの遠坂凛曰く「他人に対しては器用だが自分の事になると途端、不器用になる人間」との事。
苦手なものは「正義の味方」。
故に、それを信条としている衛宮士郎(えみやしろう)とは度々衝突しているが、たまに的確なアドバイスを与えることもある。
アーチャー(弓兵)なのに白兵戦を好む!?謎に満ちた「戦法」とは
聖杯戦争において弓兵クラスで召喚されているアーチャー。
しかし彼は弓兵戦術よりも双剣「干将・莫耶(かんしょうばくや)」での白兵戦を好み、アーチャーなんだかアーチャーじゃないんだか、よく分からない戦いっぷりを披露している。その剣捌きが見事なものであるには違いないが、何の予備知識もなく戦闘シーンを見たら、彼が弓兵だなんて想像もつかないだろう。
ステータスに余裕があれば、セイバークラスで召喚されてもおかしくなかったという話もあるくらいだ。
もちろん弓を使うこともあり、剣を弓の形に変形させて放つ「偽・螺旋剣(カラドボルグII)」などがそれに当たる。
「偽」となっている通り、訳あって彼の使用しているカラドボルグは偽物であるが、放てば矢が(剣だけど)空を裂き、標的に当たれば辺り一帯が吹っ飛び、その余波を受けただけで吐血するほどの威力を持つ。
そして弓術を披露したら最後、「アーチャーがアーチャーしてる」「アーチャーが弓使うとかww」と視聴者に指摘されるのがお決まりとなっている。
攻戦に偏っているかに見えるアーチャーだが、実は防御装置も使用する事が可能である。
その1つが、トロイア戦争にてアイアスが使用した盾を投影した「熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)」という物。まるでエヴァンゲリオンのATフィールドを彷彿とさせる様相だが、全7層の防御壁で出来ており、その1枚1枚が古城の擁壁に匹敵する防御力を誇る。層毎に魔力を注ぎ込んで防御力を強化することも出来るようで、ランサーとの戦いにおいて、アーチャーが雄叫びをあげていた理由がソレである。
まぁ結局は、ランサーが放った「突き穿つ死翔の槍(ゲイ・ボルク)」に撃破されてしまったのだが…。
壮絶な過去。アーチャーの正体は、未来の主人公。
アーチャーは第5次聖杯戦争で唯一、未来から召喚された英霊。
その真名は「エミヤ」と言い、すなわち未来の世界において死すべき運命にあった百人を救うため世界と契約し、奇跡の代償として英雄化した衛宮士郎その人。優れた才能を持たない彼が、それでも自分の理想を貫き通し、厳しい修練と戦いをただひたすら耐え抜いて正義の味方に成ろうとした、そのなれの果て。皮膚や髪の色が作中時点の士郎と異なるのは、固有結界の魔術による反動である。本来ならサーヴァントの過去を見られるのは、契約によって魔力のラインが繋がったマスターだけだが、士郎は元が同一人物のため、彼の過去を幾度か見ている。
彼がどのような聖杯戦争を歩んだかは本編では明確にされていないが、発言を総合すると"Fate"ルートに近いと推察できる。なお、シナリオ原作者の奈須きのこによれば「士郎は(作中の)どのルートでもエミヤにはならないが、可能性はある」とのこと。また、テレビアニメ第2作の放映後には、原作者である奈須きのこが、より明確に歩みを語っており、「『聖杯戦争開始時の条件がほぼ同じではあるものの、何かが欠けていた世界』において、セイバーの心を救えないまでもセイバーのことを理解し、共に聖杯を破壊して別れたといったもの」、即ち作画担当の武内崇曰く"Fate"ルートのグッドエンドみたいなものと述べている
出典: ja.wikipedia.org
守護者に至るまでの経緯
衛宮切嗣に助けられ、死した彼の代わりに「全てを救う」という理想を追い求め続けて限界にぶつかった彼は「英霊になれば、きっと全てを救えるはず」と、死後に「守護者」となる契約を世界と交わしその百人を救った。その後世界の危機をも救い遂には英雄とすら呼ばれた。
しかし自分の行為に対して何の見返りも求めない彼の姿勢は人々の恐怖を買い、裏切られ続ける日々の中で最後にはある争いを引き起こした張本人と全責任を押し付けられ、自分が助けたはずの人物に罪を被せられた後、処刑された。
理想を追い続けたその生涯は最後まで報われることなく多くのものに裏切られてきたが、それでもなお誰一人恨むことはなかった。しかし、その後に待ち受けていたのは「霊長の守護者」という残酷な現実であった。
死後は英霊の力で更に多くの人を救うことを望んだが、守護者は彼の願った「人を救う」などという役割ではなく、人類の滅亡を回避する為にその原因となった加害者と被害者の全てを皆殺しにして起きた事をなかった事にする「掃除屋」に過ぎなかった。信じ続けた唯一の理想にすら裏切られ、拒絶する事も許されず、数え切れないほど殺戮を続けた末に彼の信念も遂に磨耗し、かつての理想に絶望してしまう。
この過程で彼は、「過去の英霊になる以前の自分を自らの手で殺す」ことでタイムパラドックスを引き起こせば自分は消滅できるのではないかという考えに至り、その希望だけを胸に抱いたまま、守護者の役割に徹してきた。
固有結界=宝具「無限の剣製(アンリミテッドブレイドワークス )」
アーチャーは他のサーヴァント違い、個人を象徴するような宝具を持っていない。
しかし強いて挙げるのならば、彼に唯一許された大魔術であり、固有結界「無限の剣製(アンリミテッドブレードワークス)」がそれに当たる。
固有結界はアーチャーの心象風景そのものであり、どこまでも広がる暗雲(厚い雲に覆われた夕焼けのようにも見える)と荒野に突き刺さる無数の剣が印象深い空間。その中でも一際空に映える巨大な歯車は、彼が守護者として世界を回す機械の一部に組み込まれている事を表す(歯車は奴隷の意味でも用いられる)。
能力は、目にした剣の「複製」と「貯蔵」で、その数実に千を超えるという。また、複製した剣のランクはオリジナルより1つ劣るが、工夫次第では強化したり変形させて使用することが可能である。
固有結界の発動時に用いる「詠唱」とは
I am the bone of my sword.
( ―――――― 体は剣で出来ている。)
Steel is my body, and fire is my blood.
(血潮は鉄で 心は硝子。)
I have created over a thousand blades.
(幾たびの戦場を越えて不敗。)
Unknown to Death.
(ただの一度も敗走はなく、)
Nor known to Life.
(ただの一度も理解されない。)
Have withstood pain to create many weapons.
(彼の者は常に独り 剣の丘で勝利に酔う。)
Yet, those hands will never hold anything.
(故に、生涯に意味はなく。)
So as I pray, unlimited blade works.
(その体は、きっと剣で出来ていた。)
出典: onecall2ch.com
背中で語る男・アーチャーは、「名言・名セリフ」も豊富である
「了解した。地獄に落ちろ、マスター」
召喚されて初の命令に。従順と悪態との並列。まぁ、貴重な令呪で無茶な命令を聞くハメになってしまったんだから、仕方なくもあるか。
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- 『記事を読むのはいいが―――別に、ネタバレしてしまっても構わんのだろう?』
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