ネビル・ロングボトム(ハリー・ポッターシリーズ)の徹底解説・考察まとめ
ネビル・ロングボトムとは、J・K・ローリングの小説『ハリー・ポッター』シリーズの登場人物の一人。主人公のハリー・ポッターと同期のグリフィンドール生で、名家ロングボトム家の出身。登場当初はドジで勉学も魔法もあまり得意ではなかった彼だが、シリーズ後半では見違えるほど立派に成長する。人知れぬ努力、そして己を信じる心で這い上がってきたネビルは、本作のもう1人の主人公といっても決して過言ではない。
ネビル・ロングボトムの概要
ネビル・ロングボトムとは、J・K・ローリングの小説『ハリー・ポッター』シリーズの登場人物の一人。主人公のハリー・ポッターと同期のグリフィンドール生。名家ロングボトム家の出身で厳しい祖母に育てられた。ハリーやロンとはルームメイトで、ルームメイトであるハリー、ロン、ディーン・トーマス、シェーマス・フィネガンや、ハーマイオニー・グレンジャー、ジニー・ウィーズリー、ルーナ・ラブグッドと友人になる。ドジで気弱な性格をしている少年だが、ストーリーが進むにつれて次第に成長していき、最終決戦ではダンブルドア軍団の中心的な存在となる。
占い学の教授であるシビル・トレローニーによる本物の予言では、ヴォルデモートを倒す存在として「七月末、闇の帝王に三度抗った両親のもとに産まれる子にヴォルデモートは滅ぼされる」というものがあった。実はネビルの両親であるロングボトム夫妻はポッター夫妻同様に不死鳥の騎士団の創設時の初期メンバーであり、ネビルは7月31日生まれのハリーよりも一日早い7月30日生まれだった。ネビルはもう一人の予言の子であり、最終的にヴォルデモートの分断した彼の魂「分霊箱」の蛇・ナギニを倒し、ヴォルデモートを滅ぼすという決定打を決めたのだった。
ネビル・ロングボトムのプロフィール・人物像
誕生日:1980年7月30日
家族:父(フランク・ロングボトム)、母(アリス・ロングボトム)、祖母(オーガスタ・ロングボトム)
出身:ホグワーツ魔法魔術学校グリフィンドール寮
ブロンドの髪をしたぽっちゃりめの体型をした少年(映画では黒髪)。幼い頃に両親と別れ、厳しい祖母に「一族の誇りたれ」と育てられことからおばあちゃん子。ドジで物忘れが激しく、自分に自信がない。得意な科目は薬草学で、苦手科目は魔法薬学。担当教授のセブルス・スネイプに対する恐怖から失敗を繰り返していた。
ホグワーツ魔法魔術学校での組み分け帽子による組み分けが行われた際、自分に自信がないネビルは劣等生が多いと言われているハッフルパフ寮にいきたいと考えていた。しかし組み分け帽子は彼の資質からグリフィンドール寮を勧めた。当初、劣等生のように見えていたネビルだが、実は芯が強く、グリフィンドール生らしい勇気を持っていたのだ。
一作目ではクラッブとゴイルに食ってかかっており、終盤友人であるハリー達を止めようとするなど、表面上はそのように見えなくても、実は芯が強く悪いと思ったことに立ち向かうことができる生徒だった。
そして物語の最終巻では、ネビルは重要な役割をこなした。
ネビル・ロングボトムの能力
薬草学
ネビルは元々薬草学が得意だったが、四年生の時に闇の魔術に対する防衛術の教授となったアラスター・ムーディに目を掛けられ、さらに薬草学の才能が向上する。ただし、このムーディーは両親の仇の一人であるバーテミウス・クラウチ・ジュニアが変身した姿であった。
ネビル・ロングボトムの来歴・活躍
幼少期からホグワーツ入学まで
1980年7月30日に誕生。1歳の時、両親がベラトリックス・レストレンジら4人の死喰い人から拷問を受けて心神喪失状態になり、聖マンゴ魔法疾患傷害病院に入院。以降、両親と別れ、厳しい祖母に育てられる。
悲劇の子供時代を送っていたネビルは、8歳の頃、大叔父のアルジーに誤って2階の窓から落とされ、初めて魔力を示す。
1991年、ホグワーツ魔法魔術学校に入学。グリフィンドール寮生となる。翌年、賢者の石を守る為に校則を破ろうとしたハリー、ロン、ハーマイオニーを止めようとするが失敗。しかし、味方の友人に立ち向かった勇気をアルバス・ダンブルドアに評価され、グリフィンドールの寮杯獲得に大きく貢献する。入学して減点ばかりされていただろうネビルが、初めて加点され、寮に貢献した。さらに寮杯を優勝に導いたこの加点により、グリフィンドールのみならず周りは大騒ぎになった。
死喰い人との戦い
1995年、ダンブルドア軍団に参加する。翌年、ハリーたちと魔法省神秘部に乗り込み、死喰い人と戦う。1997年6月、ダンブルドア軍団の招集に応じ、ホグワーツ城で死喰い人と戦う。
ネビルはハリーのいないダンブルドア軍団でリーダー格になり、戦いの先頭に立とうと奮闘した。死喰い人たちは、ホグワーツ魔法学校を乗っ取ろうとするが、ネビルは「自分たち学生でも敵を困らせて計画を遅らせることはできる」と判断して行動する。
1997年9月、セブルス・スネイプが校長に就任すると、ジニー・ウィーズリーやルーナ・ラブグッドと共に抵抗運動を開始。そして翌年5月のホグワーツの戦いでは、組分け帽子からグリフィンドールの剣を取り出し、ヴォルデモートの蛇ナギニを斬り殺すという決定打を決めた。
グリフィンドールの剣は、真のグリフィンドール生だけが取り出すことができる。グリフィンドールは「勇猛果敢な者が集う寮」と言われるほど、勇気果敢な騎士道を有する生徒を求めており、優れた魔法使いを数多く輩出している。
その中でも、「真のグリフィンドール生」だけしか取り出すことのできないもの。それがグリフィンドールの剣である。
あの最前線飛出し、勇敢に戦い生き延びた彼だからこそ、組み分け帽子から剣が出てきたのだ。
薬草学教授へ
第7巻終章では、ポモーナ・スプラウトの後任として「薬草学」の教授になっている。
ネビルの両親は結局、聖マンゴ魔法疾患傷害病院から退院することはなかったようだ。しかしその後、ネビルは「薬草学」の教授になり、ホグワーツで教鞭をふるっている。
第7巻発売後の作者インタビューによると、原作終了後にはハンナ・アボットと結婚し、幸せな生活を送っているようだ。
ネビル・ロングボトムの関連人物・キャラクター
ハリー・ポッター
本作の主人公であるハリー・ポッターは、ネビルにとっては同期のグリフィンドール生でルームメイト。ネビルと同様にヴォルデモートや死喰い人に両親を狙われ、過酷な幼少期を歩んできた人物である。
原作ではネビルが「僕はハリーを見てきて気づいたんだ、君の存在が皆に希望を与えているって」と語っている。そしてダンブルドア軍団に参加する中で、彼なりにハリーを尊敬している。
ネビル自身、ハリーの立場を引き継ぐほどに、周りからの信頼や責任感、リーダーシップを持ち合わせるようになっていった。ハリーと異なる点をあげれば、ハリーは早熟型で、ネビルは晩成型だったと言えるだろう。
ロン・ウィーズリー
同期のグリフィンドール生でルームメイト。ネビルはハリー・ポッターと同様に、ロンとも友情を深めていく。
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