Fate/Apocrypha(フェイト アポクリファ)のネタバレ解説・考察まとめ
『Fate/Apocrypha』とは、ビジュアルノベルゲーム『Fate/stay night』の外伝作品、及びそこから派生したアニメと漫画作品である。「聖杯」と呼ばれる万能の力を持った杯を巡り二つの陣営に分かれた14人の魔術師(マスター)と14騎の英霊(サーヴァント)が戦い、競い合う「聖杯大戦」を描く。アニメは2017年7月から12月まで全25話構成で放送された。
シロウ・コトミネ:右腕・悪逆捕食(ライトハンド・イヴィルイーター)/左腕・天恵基盤(レフトハンド・キサナドゥマトリクス)
シロウが生前、天草四郎時貞として苦難の道を歩む信徒たちに希望を抱かせるため、奇跡を起こし続けた両腕が宝具と化したもので、古今東西のあらゆる魔術基盤に接続して如何なる魔術をも操作可能にする「万能鍵(スケルトンキー)」。
本来、シロウ自身は持っていなかった力だが、「天草四郎の奇跡の再現」という形で肉体に顕現することで宝具となっている。
戦闘において自身の補助を行うサポート型の宝具であり、左手は肉体に対する補強と強化、右手は彼が保有するサーヴァントとしての特殊能力を強化・支援をそれぞれ行う。さらにこの宝具には所有者に不老をもたらす効果があり、第三次聖杯戦争において聖杯に受肉しながらでも60年という半世紀以上の時を生き存えることができている。
さらに全力解放形態として、両腕の力を極限まで解放して暴走させることで擬似的なブラックホールを作り出してあらゆる存在を取り込む「双腕・零次収束(ツインアーム・ビッグクランチ)」を発動させることができ、最終決戦ではルーラーの「紅蓮の聖女」から聖杯を守るための最終手段として使用した。結果、右腕を失い、さらに脳を始め大ダメージを負ったことでサーヴァントとしての能力を半減させてしまったが、聖杯の完全破壊を免れることに成功している。
『Fate/Apocrypha』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
獅子劫と赤のセイバー
「Fate/stay night」におけるセイバー(アルトリア・ペンドラゴン)の実子で、アーサー王伝説に登場する叛逆の騎士・モードレッドこと赤のセイバー。アニメ版「Fate/stay night」でも回想シーンの中に登場(ただし性別は男)したのと同じように、セイバーと瓜二つの容姿を持っているということにインパクトを受けたファンは多いだろう。
最初に印象に残ったであろうシーンは、第2話にて召喚されてからすぐに獅子劫に「しかし、アーサー王の息子モードレッドが女だったとは…」と、言葉を投げかけられた時から始まる。すると赤のセイバーは、いきなり剣を抜いて獅子劫の首筋に刃を突きつけ、殺気を露わにして「次に俺を女と呼べば…俺は自分を制御できん。わかったか…?」と、言い放った。
しかしすぐ後、女と見られたくないということと、父との確執と聖杯への願望を受け入れた獅子劫に「お前さんならできるかもな」と、手を差し出されてから、「あぁ! 頼むぞマスター!」と、すぐにその手を取って、共に聖杯大戦へと臨む誓いを立てた。
それからは剣を獅子劫に向けることはなく、露出度の高いボーイッシュな私服(獅子劫に買わせた)に身を包んだり、猫と戯れあうなど、戦いの時以外は現代っ子のような生活を送っている。ちなみに第3話では獅子劫が地の利を重んじて選んだ拠点が気に入らなく、さらに好きに外へ出歩かせてもくれないことから戦いの準備を整える獅子劫にこう食ってかかる。
「仮にも俺は騎士だったんだぞ! そうじゃなくてもこれは抗議するわ普通!」と言う赤のセイバーに「分かった分かった。出かけたかったらお前さん一人で出かけろよ」と、獅子劫は呆れる。それに対し、「1人だとつまらねぇ〜!」と、子供みたいに駄々をこねてきたので、「子供か!」と、獅子劫はさらに呆れる。この後の現代っ子のような生活シーンはもちろん、この第3話での駄々をこねる姿に愛嬌を感じたファンは多いに違いない。
ジークと黒のライダーの出会い
TYPE-MOON WikiというFateシリーズ関連のファンサイトにて小説版と同じく名場面として選ばれた第3話のシーンのひとつで、後に主人公として名乗りを上げていくジークと、彼にとってルーラーと並ぶ大切な存在となっていく黒のライダーとの初めての出会い。
試験管の中から、自分と同じホムンクルスたちがサーヴァントの力の供給で死んでいく姿を見たジークが、恐怖のあまりここから逃げ出したいという一心で力を解放し、試験管を内側から破壊し、覚束無い足取りで研究所から脱出する。
しかし、すぐに力尽きて、ユグドミレニア城塞の廊下に倒れ込んでしまう。その時、そこを通りかかったのが黒のライダーだった。「どうしたの君そんな格好で…風邪ひくよ?」と、不思議そうに見つめてくる黒のライダーに、ジークは朦朧とし、そして無我夢中になりながら、黒のライダーに一言だけ「助けて…」と訴えた。
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目次 - Contents
- 『Fate/Apocrypha』の概要
- 『Fate/Apocrypha』のあらすじ・ストーリー
- 黒と赤の聖杯大戦
- ホムンクルスの逃亡
- 本性を現すシロウ・コトミネ
- 黒のアサシン
- 空中庭園の最終決戦
- 『Fate/Apocrypha』の登場人物・キャラクター
- 主人公とヒロイン
- ジーク
- ルーラー
- 黒の陣営のマスター・サーヴァント
- 黒のセイバー
- ゴルド・ムジーク・ユグドミレニア
- 黒のアーチャー
- フィオレ・フォルヴェッジ・ユグドミレニア
- 黒のランサー
- ダーニック・ブレストーン・ユグドミレニア
- 黒のライダー
- セレニケ・アイスコル・ユグドミレニア
- 黒のキャスター
- ロシェ・フレイン・ユグドミレニア
- 黒のアサシン
- 六道玲霞(りくどう れいか)
- 黒のバーサーカー
- カウレス・フォルヴェッジ・ユグドミレニア
- 赤の陣営のマスター・サーヴァント
- 赤のセイバー
- 獅子劫界離(ししごう かいり)
- 赤のアーチャー
- 赤のランサー
- 赤のライダー
- 赤のキャスター
- 赤のアサシン
- シロウ・コトミネ
- 赤のバーサーカー
- 『Fate/Apocrypha』の世界観・用語
- 聖杯(せいはい)
- 聖杯戦争(せいはいせんそう)
- マスター
- 令呪(れいじゅ)
- サーヴァント
- 宝具(ほうぐ)
- ルーラー:我が神はここにありて(リュミノジテ・エテルネッル)
- ルーラー:紅蓮の聖女(ラ・ピュセル)
- 黒のセイバー:幻想大剣・天魔失墜(バルムンク)
- 黒のセイバー:悪竜の血鎧(アーマー・オブ・ファヴニール)
- 黒のアーチャー:天蠍一射(アンタレス・スナイプ)
- 黒のランサー:極刑王(カズィクル・ベイ)
- 黒のランサー:鮮血の伝承(レジェンド・オブ・ドラキュリア)
- 黒のライダー:この世ならざる幻馬(ヒポグリフ)
- 黒のライダー:触れれば転倒!(トラップ・オブ・アルガリア)
- 黒のライダー:魔術万能攻略書(ルナ・ブレイクマニュアル)
- 黒のライダー:恐慌呼び起こせし魔笛(ラ・ブラック・ルナ)
- 黒のキャスター:王冠・叡智の光(ゴーレム・ケテルマルクト)
- 黒のアサシン:暗黒霧都(ザ・ミスト)
- 黒のアサシン:解体聖母(マリア・ザ・リッパー)
- 黒のバーサーカー:乙女の貞節(ブライダル・チェスト)
- 黒のバーサーカー:磔刑の雷樹(ブラステッド・ツリー)
- 赤のセイバー:不貞隠しの兜(シークレット・オブ・ペティグリー)
- 赤のセイバー:燐然と輝く王剣(クラレント)
- 赤のセイバー:我が麗しき父への叛逆(クラレント・ブラッドアーサー)
- 赤のアーチャー:訴状の矢文(ポイポス・カタストロフェ)
- 赤のアーチャー:神罰の野猪(アグリオス・メタモローゼ)
- 赤のランサー:日輪よ、具足となれ(カヴァーチャ&クンダーラ)
- 赤のランサー:梵天よ、地を覆え(ブラフマーストラ)
- 赤のランサー:梵天よ、我を呪え(ブラフマーストラ・クンダーラ)
- 赤のランサー:日輪よ、死に随え(ヴァザヴィ・シャクティ)
- 赤のライダー:疾風怒濤の不死戦車(トロイアス・トラゴーイディア)
- 赤のライダー:彗星走法(ドロメウス・コメーテース)
- 赤のライダー:勇者の不凋花(アンドレアス・アマラントス)
- 赤のライダー:宙駆ける星の穂先(ディアトレコーン・アステール・ロンケーイ)
- 赤のライダー:蒼天囲みし小世界(アキレウス・コスモス)
- 赤のキャスター:開演の刻は来たれり、此処に万雷の喝采を(ファースト・フォリオ)
- 赤のアサシン:虚栄の空中庭園(ハンキングガーデンズ・オブ・バビロン)
- 赤のアサシン:驕慢王の美酒(シクラ・ウシュム)
- 赤のバーサーカー:疵獣の咆哮(クライング・ウォーモンガー)
- シロウ・コトミネ:右腕・悪逆捕食(ライトハンド・イヴィルイーター)/左腕・天恵基盤(レフトハンド・キサナドゥマトリクス)
- 『Fate/Apocrypha』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 獅子劫と赤のセイバー
- ジークと黒のライダーの出会い
- 黒のライダー「僕はあの子を見捨てないって誓ったんだ!!」
- ジーク「俺に命を与えてくれた英雄はジークフリートなんだろ?だったらせめて俺は、その半分でいいから名乗りたい。彼のこと、一生忘れたくないから」
- シロウ・コトミネの正体
- ジークに甘いルーラー
- ルーラー「その通りです。私は自分を聖女とは思いません」
- 赤のアサシン「あの男がどこまで進むのか、どこまで見せてくれるのか、今はそれを期待している」
- 赤のキャスター「ああ、だがしかし――主役は我輩が演じたかったなぁ!」
- 天草四郎と赤のアサシンの別れ
- 『Fate/Apocrypha』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 原作とアニメに登場しなかったサーヴァント
- ダビデ
- 武蔵坊弁慶(むさしぼう べんけい)
- ゲオルギウス
- 坂田金時(さかた きんとき)
- 赤のセイバーとアーサー王の決闘
- 赤のライダーの弱点
- 赤のアーチャーの耳と尻尾
- 召喚の触媒として使われた円卓の欠片
- 黒のセイバーの生前の最期
- ルーラーの武器
- 『Fate/Apocrypha』の主題歌
- オープニング(OP)
- EGOIST:英雄 運命の詩
- LiSA:ASH
- エンディング(ED)
- GARNiDELiA:Désir
- ASCA:KOE