幽☆遊☆白書(幽遊白書・幽白)のネタバレ解説・考察まとめ
『幽☆遊☆白書』とは、集英社『週刊少年ジャンプ』にて1990年から1994年にかけて連載された冨樫義博によるバトル漫画。1992年からスタジオぴえろによってTVアニメ化され、当時人気を博した。不良少年浦飯幽助は子供をかばって事故死した事をきっかけに霊界探偵となり、師匠・玄海師範の修行を受け、桑原和真、蔵馬、飛影と共に妖怪たちと戦い心身ともに強くなって行く。
人間が死後に行く世界。
閻魔大王をリーダーに、死んだ人間が天国へ行くべきか地獄へ行くべきか裁判する。
しかし霊界の住人にも人間の魂が最後にどうなるのかは把握していない。
エンマ大王が不在の際には息子のコエンマが代理となって裁判を行う。
人間を妖怪から守り、悪さする妖怪を捕まえるという役割も担っている。
しかし後にこれは人間への親切心や世界の均衡を守るためと言ったことではなく、人間界における霊界と魔界との領土問題のためであった。
エンマ大王は妖怪が人間を襲った事件の水増しを行い、人間界で暴れる妖怪を捕まえ霊界の正当性を強調する工作・改竄を行っていた。
これにより霊界は魔界よりも優位に立とうとしていた。
エンマ大王がコエンマによって告発されたことと、魔界統一トーナメントの優勝者の煙鬼が作った和平ルールもあり、その後水増し工作は無くなった。
『幽☆遊☆白書』(幽遊白書・幽白)の用語
霊気 / 霊力
人間や霊界の住人が戦闘などのため扱うエネルギー。幽助の霊丸、幻海の霊光波動拳など。
霊気と妖気は同一のものではなく、基本的には妖怪は霊気を使うことは無いが、幽助は霊気と妖気を混ぜた霊丸を撃つ。
霊気を使い果たすと霊気を使った技を撃てなくなるが、生命力を代償に命を削れば使うことが出来る。
妖気 / 妖力
妖怪が戦闘などのために扱うエネルギー。霊力と妖力をブレンドして戦う者も少数ながら存在する。
弱い妖怪は強い妖怪の強い妖気を浴びると、それだけで消滅してしまう事もある。
それにより暗黒武術会で戸愚呂が100~120%の力を出した際には、会場に居た客の妖怪たちは軒並み犠牲になった。
聖光気(せいこうき)
仙水が習得。霊気を極限まで高めたものだけが使用できる聖なる闘気。
コエンマ曰く幻海ですらも習得ができなかったもの。
霊界獣
卵の持ち主の心のエネルギーに影響を受けて成長、孵化する。
邪悪なエネルギーの持ち主の前にはおぞましい怪物となって現れ、身体も魂も食われてしまう。
第一話で死亡した幽助は、コエンマから霊界獣の卵を預かり、それを孵化させる試練を与えられる。
そして生まれたのがプーであった。
プーは本作のマスコットキャラとして幽助と一緒にいるが、幽助がピンチの際に助けようとしたり、蛍子達を結界で守ったりなど影で活躍。
幽助が魔族に覚醒した際にはプーも成長して大きな鳥の姿になった。
暗黒武術会(あんこくぶじゅつかい)
首くくり島で行われる武術大会。
裏社会で富を得た人間が各々妖怪5人のチームを作り、強さを競わせる。
会場は円形闘技場になっており、観客達の見世物となり、賭け事が行われている。
毎回裏社会の人間が選んだゲストチーム枠があり、裏社会にとって不都合な人間たちが選ばれ、強制的に戦わせられる。
かつては戸愚呂と幻海もゲストチームとして出場した事があり、優勝した。
優勝者は好きな願いを叶えることができ、この願いによって戸愚呂は妖怪になった。
ゲストチーム以外の妖怪たちも優勝して願いを叶える事に興味があり、勝つためには手段を選ばない者もいる。
一方で正々堂々戦うのが好きな妖怪や、勝負後に友好的な態度を取る妖怪もいて、一部の妖怪は魔界編で再登場する。
幽助たちは戸愚呂チームを倒して優勝し、幻海の復活を願った。
幻海を殺したのは戸愚呂であったが、その戸愚呂がコエンマにもし幽助たちが勝ったら願うのは幻海の復活だろうから死体を保存しておくように事前に話しており、幻海の遺体はコエンマによって冷凍保存されていた。
戦いのルールは、場外に落ちた時とダウン時の10カウント経過、選手の死亡、選手の戦闘不能で負け。
戦い方は星取り戦・勝ち抜き戦・総力戦・サイコロによるランダム戦などを、戦うチーム同士の双方の合意で決める。
道具の使用不可・ロボットの出場不可。
魔界統一トーナメント(まかいとういつトーナメント)
魔界は500年間、雷禅・軀・黄泉の魔界の三大勢力が均衡を保っていたが、雷禅の死によりバランスが崩れる。
幽助は雷禅の意思を継ぎ、「ただのケンカ」をしようと黄泉に提案。
はじめは大会自体を黄泉の管理下に置かれ、幽助の思うようなただのケンカにはなりそうもなかった。
しかしその後、雷禅の旧友たちが集まり力を解放したことで、その刺激を受けて黄泉と軀は国ではなくただの個人として純粋に戦いと思うようになり、幽助の提案通り一番強い奴を決める「ただのケンカ」をする大会になった。
開会式では幽助が「死者は出て欲しくない、自分は優勝者にはなれないかもしれない、今後も定期的に行われる大会として続けていこう」と演説しており、今後も定期的に続いていく大会になる様子。
戦いに制限時間はなく、幽助と黄泉は60時間による長い戦いをし、黄泉が勝利した。
優勝者は一つ願いを叶えられ、第一回目は煙鬼が優勝。
『幽☆遊☆白書』(幽遊白書・幽白)の名言・名セリフ/名シーン・名場面
『幽☆遊☆白書』は幽助をはじめとする個性的なキャラクターのかっこいいセリフが魅力となっている。また迫力のあるバトルシーンも魅力の1つであり、読者の胸を熱くさせる。
幽☆遊☆白書(幽白)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ - RENOTE [リノート]
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『幽☆遊☆白書』とは冨樫義博による少年漫画。1990年から『週刊少年ジャンプ』で連載が開始され、同誌の黄金期を支える人気作となった。死んでしまった主人公の浦飯幽助が生き返る試練を受けるさまや、復活後に霊界探偵として活躍し、様々な強敵と戦う姿が描かれている。幽助をはじめ、熱い心を持った人間が多く、読者の胸に響く彼らのセリフが魅力となっている。また冨樫義博が描く手に汗を握るバトルシーンも本作の魅力の1つである。
『幽☆遊☆白書』(幽遊白書・幽白)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
連載終了の経緯
本作の連載終了の経由を自身の同人誌『冨樫義博王子♥武内直子姫 '98社会復帰宣言』の中で、「かねてからの自身の持病悪化、これ以上、出版社(集英社)に無理やり従って連載を続けても、同じことを、読者が飽きるまで繰り返すだけになるために、半ば私のわがままで止めた」と説明。
この話は本作143話の頃には決定し、連載終了までの日にちをカレンダーで×印をつける程、連載終了に対して強い決意があった。
番外編「TWO SHOTS」
蔵馬と飛影が出会う経緯を描いた番外編「TWO SHOTS」は、当時の編集部によって無理やり描かされたものであった。
冨樫本人の意図しない物であるため、腹立たしくアシスタントを雇わず、原稿は一発描きであったという。
アニメでもこのエピソードは放送されなかった。
しかし2018年のBlu-rayBOX発売には、新作アニメとしてこの「TWO SHOTS」が収録。
蔵馬と飛影という二大人気キャラが主役の話であることや、25周年を迎えて実現した新作アニメというのもありファンからは喜ばれている。
文庫版描き下ろし漫画
本作は2010年から文庫版(全12巻)が発売。
12巻には冨樫義博による書き下ろし漫画が収録された。
その内容は、口から血を流して倒れている螢子を見た幽助が激昂するが、腹に凶と描かれたパンダの攻撃よって幽助の頭が破裂。
その後蔵馬と飛影がパンダを待ち構えていたが二人とも一撃で倒され、最後に桑原が親指を立ててパンダの前に登場というもの。
セリフのみ読者に当てた感謝のメッセージになっているが、久しぶりに書き下ろされた漫画の内容はブラックユーモアのきいたものであった。
このキャラ達を殺していく漫画がどのような意味があるのかは不明で、桑原だけ死ななかったのかも何か理由があるのだろうか。
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目次 - Contents
- 『幽☆遊☆白書』(幽遊白書・幽白)の概要
- 『幽☆遊☆白書』(幽遊白書・幽白)のあらすじ・ストーリー
- 『幽☆遊☆白書』(幽遊白書・幽白)の主な登場人物・キャラクター
- 主要キャラクター
- 浦飯 幽助(うらめし ゆうすけ)
- 桑原 和真(くわばら かずま)
- 蔵馬(くらま)/南野秀一(みなみの しゅういち)
- 飛影(ひえい)
- 幻海(げんかい)
- 霊界関係者
- ぼたん
- コエンマ
- 主要キャラクターの関係者
- プー
- 雪村 螢子(ゆきむら けいこ)
- 浦飯温子(うらめし あつこ)
- 桑原静流(くわばら しずる)
- 雪菜(ゆきな)
- 南野志保利(みなみの しおり)
- 『幽☆遊☆白書』霊界探偵編の主な登場人物・キャラクター
- 三盗賊編
- 剛鬼(ごうき)
- 幻海師範 門下生大選考会編
- 乱童(らんどう) / 少林(しょうりん)
- 四聖獣編
- 朱雀(すざく)
- 玄武(げんぶ)
- 白虎(びゃっこ)
- 青龍(せいりゅう)
- ムルグ
- 雪菜救出編
- 垂金権造
- 『幽☆遊☆白書』暗黒武術会編の主な登場人物・キャラクター
- 六遊怪チーム
- 鈴駒(りんく)
- 酎(ちゅう)
- 呂屠(ろと)
- 是流(ぜる)
- Dr.イチガキチーム
- Dr.イチガキ
- 円(えん)/ M-1号
- 魁(かい)/ M-2号
- 梁(りょう)/ M-3号
- M-4号、M-5号
- ガタスバル
- 魔性使いチーム
- 画魔(がま)
- 凍矢(とうや)
- 爆拳(ばくけん)
- 陣(じん)
- 吏将(りしょう)
- 裏御伽チーム
- 魔金太郎(まきんたろう)
- 黒桃太郎(くろももたろう)
- 裏浦島(うらうらしま)
- 死々若丸(ししわかまる)
- 美しい魔闘家鈴木(うつくしいまとうか すずき)/ 怨爺(おんじい)
- 戸愚呂チーム
- 鴉(からす)
- 武威(ぶい)
- 戸愚呂兄(とぐろあに)
- 戸愚呂弟(とぐろおとうと)
- 左京(さきょう)
- 審判・看護師
- 小兎(こと)
- 樹里(じゅり)
- 瑠架(るか)
- 『幽☆遊☆白書』魔界の扉編 (仙水編)の主な登場人物・キャラクター
- 蟲寄市の住人
- 城戸亜沙斗(きど あさと)
- 海藤優(かいとう ゆう)
- 柳沢光成(やなぎさわ みつなり)
- 室田繁(むろた しげる)
- 仙水一味
- 仙水 忍(せんすい しのぶ)
- 樹(いつき)
- 神谷実(かみや みのる)
- 刃霧要(はぎり かなめ)
- 御手洗清志(みたらい きよし)
- 天沼月人(あまぬま つきひと)
- 巻原定男(まきはら さだお)
- 『幽☆遊☆白書』魔界編の主な登場人物・キャラクター
- 真田黒呼(初代霊界探偵)関係者
- 佐藤黒呼(さとう くろこ)
- 佐藤晶吾(さとう しょうご)
- 佐藤快晴/真田快晴(さなだ かいせい)
- 佐藤風吹/真田風吹(さなだ ふぶき)
- 雷禅とその部下
- 雷禅(らいぜん)
- 北神(ほくしん)
- 軀とその部下
- 軀(むくろ)
- 時雨(しぐれ)
- 奇淋(きりん)
- 黄泉とその部下
- 黄泉(よみ)
- 修羅(しゅら)
- 鯱(しゃち)
- 雷禅の大昔の喧嘩仲間
- 煙鬼(えんき)
- 孤光(ここう)
- 棗(なつめ)
- 九浄(くじょう)
- 痩傑(そうけつ)
- 周(しゅう)
- 才蔵(さいぞう)
- 鉄山(てつざん)
- 電鳳(でんほう)
- その他
- 流石(さすが)
- 食脱医師の女
- 蔵馬の放った刺客
- 『幽☆遊☆白書』(幽遊白書・幽白)の術・必殺技
- 『幽☆遊☆白書』(幽遊白書・幽白)の世界観
- 人間界
- 魔界
- 霊界
- 『幽☆遊☆白書』(幽遊白書・幽白)の用語
- 霊気 / 霊力
- 妖気 / 妖力
- 聖光気(せいこうき)
- 霊界獣
- 暗黒武術会(あんこくぶじゅつかい)
- 魔界統一トーナメント(まかいとういつトーナメント)
- 『幽☆遊☆白書』(幽遊白書・幽白)の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 『幽☆遊☆白書』(幽遊白書・幽白)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 連載終了の経緯
- 番外編「TWO SHOTS」
- 文庫版描き下ろし漫画
- 冨樫義博の同人誌『よしりんでポン』
- 「飛影はそんな事言わない」とは
- 『幽☆遊☆白書』というタイトルについて
- 『幽☆遊☆白書』(幽遊白書・幽白)の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):馬渡松子『微笑みの爆弾』(1 - 112話)
- ED(エンディング):馬渡松子『ホームワークが終わらない』(1 - 29話)
- ED(エンディング):馬渡松子『さよならbyebye』(30 - 59話)
- ED(エンディング):高橋ひろ『アンバランスなKissをして』(60 - 83話)
- ED(エンディング):高橋ひろ『太陽がまた輝くとき』(84 - 102話)
- ED(エンディング):馬渡松子『デイドリームジェネレーション』(103 - 111話)
- 『幽☆遊☆白書』(幽遊白書・幽白)の原作コミック
- 単行本
- 完全版
- 文庫
- 『幽☆遊☆白書』ジャンプ ベストシーンTOP10
- 『幽☆遊☆白書』(幽遊白書・幽白)のDVD・BD
- 霊界探偵編
- 暗黒武術会編
- 仙水編
- 魔界編
- Blu-ray BOX
- 『幽☆遊☆白書』(幽遊白書・幽白)の関連商品
- 劇場版
- 「幽☆遊☆白書 冥界死闘篇 炎の絆」
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- 『幽☆遊☆白書』(幽遊白書・幽白)の関連リンク