左京(幽☆遊☆白書)の徹底解説・考察まとめ

左京(さきょう)とは、冨樫義博の漫画『幽☆遊☆白書』に登場するキャラクター。オールバックにした長髪と右目の傷、煙草がトレードマークの男性。「暗黒武術会編」に登場した戸愚呂チーム大将兼オーナーで、富裕層の賭博団体BBCのメンバーである。アニメ版では弟を応援しに来た桑原静流とお互いに恋心を抱いていた。副将だった戸愚呂弟が負け、彼の勝利に命を賭けていた左京は会場を爆破し、その生涯に幕を下ろした。

左京の概要

左京(さきょう)とは、冨樫義博の漫画『幽☆遊☆白書』に登場するキャラクター。オールバックにした長髪と右目の傷、煙草がトレードマークの男性。「暗黒武術会編」に登場した戸愚呂チーム大将兼オーナーで、富裕層の賭博団体BBCのメンバーである。

氷女の少女・雪菜(ゆきな)救出作戦編で初登場。彼女を幽閉していた垂金権造(たるかねごんぞう)の雇う妖怪と、霊界探偵の浦飯幽助(うらめしゆうすけ)、彼の友人・桑原和真(くわばらかずま)のどちらが勝つか賭け、他のBBCメンバーを味方に付けて垂金を破産に追いやる。その際、垂金が戦わせた戸愚呂兄弟(とぐろきょうだい)の実の雇い主だと判明。さらに、左京は戸愚呂兄弟が幽助たちに負けるよう指示していた。

その後は「暗黒武術会編」に再登場している。戦闘の場に現れない5人目ではあるものの、戸愚呂チームのメンバーとして暗黒武術会に出場した。
決勝戦で浦飯チームとあたり、相手の大将が自分と同じく戦闘能力のないコエンマだったため、2人の勝負は幽助と戸愚呂弟の勝敗へ命を掛けた勝負にすることを提案。
戸愚呂弟が負けたことで約束を守って会場を爆破し、自ら命を絶った。

アニメ版では弟を応援しに来た桑原静流(くわばらしずる)との、淡いラブロマンスが描かれた。

左京のプロフィール・人物像

CV : 古田信幸
実写版:稲垣吾郎

オールバックの長髪と右目の傷が特徴の男性。愛煙家で整った顔立ちをしている。フルネームが明らかになっておらず、「左京」が姓なのか、名なのかも不明。基本的に「私」だが、戸愚呂弟に自らの生い立ちを語った際は「俺」を使用している。

至極真っ当な家に生まれ、兄弟は全員公務員をしているが、自分だけは幼少期から歪んでいたとのこと。「血を見るのが好きな時期があり、あらゆる生物を解剖し、その果てに人間まで解剖するに至ったが、すぐに飽きてしまった」と語るほどの破綻者。
自分の命にも他人の命にも価値を置かず、過去4回自分の命を掛けたことがある。「暗黒武術会編」の最後のように、負けても逃げずに約束を守り通すという、ギャンブラーとして高い美学を持っている。

「暗黒武術会編」では、戦闘の場に現れない5人目ではあるものの、戸愚呂チームのメンバーとして暗黒武術会に出場した。
大将という位置であるが、名目のみで戦闘能力を持たない。
決勝戦の相手・浦飯チームの大将も、自分と同じく戦闘能力のないコエンマであったため、2人の勝負は幽助と戸愚呂弟の勝敗へ命を掛けた勝負になった。
戸愚呂兄弟とは数年程度の付き合いとのことだが、詳細は不明であるが、お互いに友情らしき感情も抱いてもいた。

優勝した際の望みは、人間界と魔界を繋ぐ界境トンネルを開くことだった。
また、アニメ版では浦飯チームの応援に駆け付けた桑原静流(くわばらしずる)を助け、彼女に好意を抱く描写があった。

左京の能力

優れた商才の持ち主

原作の「仙水編」で1コマだけ登場した左京。

人間が妖怪を雇うというビジネスモデルを作り出した人物であることが、コエンマの口から語られた。左京は妖怪をブローカー兼ボディーガードとして雇い、彼らを使って売買用の妖怪を捕獲する。雪菜もこうして捕らえられた妖怪の1人だったが、彼女の涙が氷泪石という高価な宝石になることを知っていた垂金が横流しして幽閉していたことも明かされた。
左京は作中の10年前からこの方程式を生み出しており、先見の明や商才があることがうかがえる。

生粋のギャンブラー

右上の黒いスーツの男性が左京。

雪菜救出作戦で賭けをする姿が印象的な左京。過去に4度自分の命を賭け、全て勝ったことを明かしている。自分の命をチップ代わりにすることに躊躇がなく、ギャンブル仲間からも恐れられていた模様。
浦飯チームの優勝した際は潔く負けを認め、命をもって約束を果たすなど生粋のギャンブラーであることが描かれた。

左京の来歴・活躍

雪菜救出作戦

「霊界探偵編」の雪菜救出作戦のエピソードで、富裕層の賭博団体BBCのメンバーの1人として登場した左京(さきょう)。

霊界からの指令を受けて、氷女という妖怪の少女・雪菜(ゆきな)を助けに来た浦飯幽助(うらめしゆうすけ)と、友人の桑原和真(くわばらかずま)が、雪菜を捕らえている垂金権造(たるかねごんぞう)の屋敷に侵入。それを知った垂金はモニターにBBCのメンバーを呼び出し、侵入者と妖怪軍団どちらが勝つか、賭けをはじめたのだ。
左京は幽助と桑原の情報を垂金よりも早く得ていたこともあり、賭けに一人勝ちする。
そして幽助たちと垂金の隠し玉・戸愚呂兄弟(とぐろきょうだい)との最終対決では他のBBCメンバーも味方にして、「侵入者(幽助一行)が勝つほうに66兆2000億」(アニメ版では72兆3500億)と発言。幽助たちが戸愚呂兄弟を破ったため、左京は賭けに勝ち、垂金の全財産を入手・破産させた。

幽助たちが去ったあと、左京が戸愚呂兄弟の本当の雇用主であること、垂金が左京の“商品”であった雪菜を横流しした制裁の意味合いを込めて彼を破滅へ追い込むこと、そして幽助・桑原を戸愚呂兄弟と戦わせるためだったことを明かした。
また、左京の指示を受けた戸愚呂弟によって、垂金は始末されている。

暗黒武術会編

優勝した際の願いを語る左京。

幽助と桑原に加え、妖怪の蔵馬(くらま)、同じく妖怪の飛影(ひえい)、そして幽助の師匠である幻海(げんかい)がゲストチームとして暗黒武術会に参加する。
左京は、前回優勝をした戸愚呂チームのオーナーとして活動。

1回戦を突破した浦飯チームは、2回戦で魔性使いチームと対戦。このチームはBBCのメンバー・豚尻(ぶたじり)がスポンサーを務めている。しかし、卑劣極まりない性格の豚尻の策略で、飛影と幻海を治療の名目で結界内に閉じ込め、連戦で動けない状態の蔵馬の交代を認めず、本来来ならば幽助の場外10カウント勝ちになるはずだった試合結果を引き分けにするといった工作を仕掛けた。
豚尻の卑劣さに呆れた左京は戸愚呂弟に指示し、豚尻を始末した。

前大会と今大会の優勝賞金を使い、人間界と魔界を繋ぐ「魔界の穴」を開通させ、妖怪達を大量出現させることを目論んでいた左京。これは今回の暗黒武術会で優勝した時の望みでもあった。
決勝戦前にこの望みを明かしたことで、左京の異常性を知った運営委員のメンバーは、左京の抹殺を試みる。しかし、戸愚呂兄弟の力をもって、差し向けられた妖怪たち、そして運営委員諸共返り討ちにした。

決勝では、大将として試合に参加。しかし幽助と戸愚呂弟の副将戦を事実上の優勝決定戦にするため、自分の命を戸愚呂弟の勝利に賭けた。戸愚呂弟が幽助に破れた後、約束を守る形で闘技場を爆破して自害したのだった。

アニメ版では、妖怪に襲われていた桑原静流(くわばらしずる)を助け、彼女と心を通わせる描写がある。闘技場の爆破に巻き込まれる直前、静流にライターを形見として渡していた。
また、この直前には浦飯チームのオーナー・コエンマとの会話シーンも描かれており、勝負のけじめ以外に大望を果たせなかった無念と共に、「戸愚呂の亡骸を跡形も無く消滅させる事が、自分に残された最後の仕事だ」と語った。

仙水編

かつて霊界探偵だった仙水忍(せんすいしのぶ)との戦いを描いた「仙水編」。原作ではコエンマが仙水の霊界探偵時代の話をした際に、10年前の左京が1コマだけ登場した。
アニメ版では、人間の業を見てしまった仙水を見下ろす左京の姿が描かれた。

左京の関連人物・キャラクター

戸愚呂チーム

戸愚呂弟(とぐろおとうと)

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