桑原静流(幽☆遊☆白書)の徹底解説・考察まとめ

桑原静流(くわばらしずる)とは、冨樫義博の漫画『幽☆遊☆白書』に登場するキャラクター。メインキャラクターの1人・桑原和真の姉で、弟同様に霊感が強い。面倒見の良い姉御肌な女性で、喧嘩も強く頭も良いため、桑原にとって頭が上がらない存在である。アニメ版では敵の戸愚呂チームのオーナー・左京に助けられ、彼に好意を抱く。決勝戦後は自死を選んだ左京から愛用のライターを渡されていた。作者・冨樫義博のお気に入りのキャラクターの1人である。

桑原静流の概要

桑原静流(くわばらしずる)とは、冨樫義博の漫画『幽☆遊☆白書』に登場するキャラクター。主人公・浦飯幽助(うらめしゆうすけ)の喧嘩仲間である桑原和真(くわばらかずま)の姉で、弟同様に霊感が強い。面倒見の良い姉御肌な女性で、喧嘩も強く頭も良いため、桑原にとって頭が上がらない存在である。

原作では「霊体編」で、アニメ版では「暗黒武術会編」で初登場。アニメ版では妖怪におそわれているところを敵の戸愚呂チームのオーナー・左京(さきょう)に助けられ、彼に好意を抱く。決勝戦後は自死を選んだ左京から愛用のライターを渡され、涙ながらに別れるシーンが描かれた。その時渡されたライターを大事に持ち歩いており、ここぞという大事な時にそのライターでタバコに火をつける。

原作では登場時17歳の設定だったが、喫煙者であるためアニメ版では年齢が20歳に変更された。
作者・冨樫義博のお気に入りのキャラクターの1人である。

桑原静流のプロフィール・人物像

CV:折笠愛

桑原の姉。喫煙者で、作中はよく煙草を吸う姿が描かれている。原作では桑原の3歳年上の姉という設定だが、喫煙者であるためアニメ版では年齢が20歳に変更された。

茶色のロングヘアが特徴。
美容師志望で、弟よりも喧嘩も霊感も強い。桑原にとっては頭の上がらない人物である。

一見ドライに見えるが、暗黒武術会では幽助の幼馴染の雪村螢子(ゆきむらけいこ)や、桑原が思いを寄せる雪菜(ゆきな)の世話を見るなど、面倒見の良い姉御肌である。また、弟をいつも貶しているが、アニメ版では弟想いの一面が強調されており、桑原が幽助の対戦相手である戸愚呂弟(とぐろおとうと)に殺されたと思った時には涙していた。

好きなタイプは菅原文太と高倉健。アニメ版では妖怪から自分を救ってくれた左京に恋をしていた。

霊能力者として高名な幻海(げんかい)とは前から知り合い。霊能力者としての才能は弟よりも高いが、本人は興味がない。

桑原静流の能力

強い霊感の持ち主

弟よりも霊感が強い。霊能者としての才能は幻海にも認められている。
「暗黒武術会編」では、戸愚呂戦で霊獣プーに憑依した幻海の助言を聞き、霊界案内人のぼたんと共に螢子たちを守る結界を張った。

弟よりも喧嘩が強い

詳細な描写は登場しないが、喧嘩に明け暮れる不良少年・桑原が恐れるほど腕っぷしが強い。

桑原静流の来歴・活躍

螢子の手助けをする静流

霊感の強い桑原静流(くわばらしずる)の原作初登場は、主人公・浦飯幽助(うらめしゆうすけ)が交通事故で死亡し、復活するまでを描いた「霊体編」。
霊体と肉体がひとつになるタイミングがくるその日まで、幽助の肉体は自宅に寝かされていた。しかしある日、放火犯が幽助の家に火を放つ。幼馴染の雪村螢子(ゆきむらけいこ)は、激しく燃える炎の中から幽助の肉体を救い出した。
その後、現場に駆けつけた幽助のライバル・桑原和馬(くわばらかずま)の家に身を寄せる。そこに桑原の姉・静流が登場。美容師志望である静流は、家事で焼けてしまった螢子の髪を整え、服を貸してあげた。

後日、友人たちと一緒にいる螢子に出会った静流。改めて礼を言う螢子に、「あんたの後ろにさ いつもあんたのこと見守ってくれてる同年代の男の子が見えるんだけど ちょっと気合い入ってるカンジの子」と告げた。霊感の強い静流は、霊体の幽助が見えていたのだ。「心当たりある?」と続ける静流に、螢子は「はい!」と嬉しそうに告げた。

暗黒武術会編

「暗黒武術会編」では、浦飯チームの応援団として登場。準々決勝の魔性使いチーム戦前にチケットがなくて困っていた氷女の雪菜(ゆきな)を助け、螢子、霊界案内人のぼたん、幽助の母・浦飯温子(うらめしあつこ)と会場で浦飯チームを応援する。

決勝戦前夜、浦飯チームのメンバー・幻海(げんかい)が死んだ。決勝戦の相手でかつての仲間だった戸愚呂弟(とぐろおとうと)との決闘に敗れたのだ。霊体になった彼女は元々交流があった静流に別れを告げに来た。
翌日、幻海の死を知って落ち込むぼたんに「元気出しなよ 案内人のあんたがくよくよしてたら ばーちゃんあっちゆっくりできないよ」と声をかけ、彼女を励ました。ぼたんは静流の言葉で気持ちを切り替える。

遂に試合が始まった。静流たちは浦飯チームの勝利を信じて声援を送る。先鋒戦は相手チームの鴉(からす)が命と引き換えに勝ち、次鋒戦は浦飯チームの飛影(ひえい)が、続く中将戦は桑原が勝った。
そして戸愚呂弟と幽助の試合が始まる。しかし幽助との戦いに不満を抱いた戸愚呂弟は、相手の真の力を引き出そうとして観客席の応援団を攻撃し、幽助の目の前で桑原の心臓を貫く。
仲間を守れなかったショックから奥底に眠る力を引き出した幽助に100%中の100%の力で対抗した戸愚呂弟だったが、幽助の必殺技・霊丸を受け止めた反動で体が崩れ、戦闘不能状態に。試合は幽助の勝利となった。また、戸愚呂に殺されたと思っていた桑原は実は生きていたことが判明。幽助の力を引き出すため、敢えて死んだふりをしていたのだった。

しかし、戸愚呂弟の勝ちに命を賭けていた左京が、自らの命を断つために会場を爆破。静流たちは浦飯チームのメンバーと会場を脱出する。
また優勝チームの願いで幻海も復活。浦飯チームと静流たち応援団は、それぞれの生活へ戻っていくのだった。

仙水編

アニメ版では「仙水編」にも登場した静流。
蟲寄市という場所で、突如不思議な能力に目覚める者たちが出現。さらに、かつて霊界探偵だった仙水忍(せんすいしのぶ)が、魔界と人間界を繋ぐトンネルを作ろうとしていることを知る。幽助たちは蟲寄市で能力者探しをはじめ、静流は「嫌な予感がする…」と呟くのだった。

その後も幽助を心配して後を追う螢子に付き添い、静流は奇妙な蟲が飛びかう蟲寄市にやって来る。そんな中、仙水と接触して「盗聴(タッピング)」の能力を持つ室田繁(むろたしげる)が狙撃される。救急車で病院へ向かう幽助を追い、螢子と静流も移動。しかし院内には「医師(ドクター)」の能力を持つ神谷実(かみやみのる)が蟲を使ってウイルスをばらまいており、蟲が見える静流はそれを倒しながら螢子と逃げる。しかし螢子が蟲に刺されて感染してしまい、静流は必死に螢子を連れて逃げようとする。そこに幽助の仲間の蔵馬(くらま)が現れ、2人を救出。幽助が神谷を倒したことで能力が解け、螢子も元の状態に戻ることができた。

暗黒武術会決勝で、「試しの剣」というアイテムを使ってから、以前のような霊力がなくなってしまった桑原。それでも大好きなバンドのライブがあるといって、幽助たちとは別行動を取る。静流は霊感がない弟を心配していた。
彼女が心配した通り、桑原と仲間たちは「水兵(シーマン)」の能力者・御手洗清(みたらいきよし)に徹底的に痛めつけられてしまう。自分だけではなく、仲間も命が危ないことを悟った桑原はあらゆる空間を切り裂ける「次元刀」の能力に目覚めた。この能力こそ、仙水が欲していたものであった。御手洗を倒した後、仙水のことを聞き出すため、御手洗の傷の手当てをしながら幽助の住むマンションに身を寄せた一行。しかしそこに仙水が強襲。冷気の弾「裂蹴拳」を蹴り込み、幽助たちの部屋を攻撃した。この時静流も部屋におり、大けがを負う。その後、駆け付けた幻海の治療を受けるのだった。

その後

原作では幻海の死後、螢子や桑原たちと共に墓参りをしていた静流。そこに遅れて幽助がやって来たため、静流は幻海から預かっていた遺言状を渡す。そこには「自宅周辺の広大な山林を人間と妖怪が共存できるような場所にしてほしい」と書かれていた。
その後、海岸沿いを歩く一行。桑原から幽助がどれほど螢子のことを大切に想っているのかを聞かされ、螢子は幽助を連れて海に飛び込んだ。水をかけ合い、笑い合う無邪気な2人の姿を見た静流は「一泊決定」と笑顔で言うのだった。

桑原静流の関連人物・キャラクター

家族

桑原和真(くわばらかずま)

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