雪村螢子(幽☆遊☆白書)の徹底解説・考察まとめ
雪村螢子(ゆきむらけいこ)とは、冨樫義博の漫画『幽☆遊☆白書』に登場するキャラクター。主人公・浦飯幽助の幼馴染であり、メインヒロイン。品性方向でスポーツ万能な優等生で、中学では学級委員長だった。正義感が強く、幽助とは顔を合わせれば口喧嘩をするが、相思相愛である。幽助の弱点として人間・妖怪問わず狙われるなど、幾度も危険な目に遭っている。物語後半では幽助からプロポーズされた。
雪村螢子の概要
雪村螢子(ゆきむらけいこ)とは、冨樫義博の漫画『幽☆遊☆白書』に登場するキャラクター。主人公・浦飯幽助の幼馴染であり、メインヒロイン。
品性方向でスポーツ万能な優等生で、中学では学級委員長だった。正義感が強く、不良と恐れられていた幽助にも幼い頃と変わらぬ態度で接する。幽助とは顔を合わせれば口喧嘩をするが、相思相愛。幽助の弱点として人間・妖怪問わず狙われるなど、幾度も危険な目に遭っている。
四聖獣との戦いで敵のリーダー・朱雀(すざく)の標的となり、異界との関わりを持つように。
「暗黒武術会編」序盤で幽助の霊界探偵としての活躍を知ることになり、大会では危険な目にあってほしくないと思いつつも、幽助の勇姿を見届ける。
幽助は螢子を危険に晒したくないと思っており彼女に黙って行動するため、原作では「仙水編」以降は必然的に出番が減った。
物語後半では幽助からプロポーズされており、魔界に旅立った彼の帰りを待つ健気な一面も描かれた。
第1回キャラクター人気投票では第8位にランク入り。しかし、作者は「ありがちなキャラクターだから」という理由で嫌いなキャラクターで螢子の名前を上げている。
雪村螢子のプロフィール・人物像
CV:天野由梨
実写版:白石聖
幽助とは幼稚園のころからの腐れ縁であり、ケンカが絶えないが相思相愛の仲。実家は定食屋「雪村食堂」を経営している。将来は教師志望で、第一女子高校を卒業後は四谷大学の教育学部に進学予定。
1月31日生まれのA型で、趣味は料理と掃除。好きな色は青。
才色兼備かつ品が良く、性格で周りからの信頼も厚い。さらに、正義感が強く勝ち気な性格をしており、幽助が頭が上がらないほど気が強い。カートめくりなどのセクハラに対してビンタすることも。正義感も強く、不良に対しても物おじせずに発言する。
幽助が事故死した際は取り乱して大泣きし、霊体になった彼が夢枕に立ち復活を告げた後は幽助の母・浦飯温子(うらめしあつこ)と共に肉体の世話をするなど、彼のことを大切に想っている姿が描かれた。
雪村螢子の能力・必殺技
ビンタ
螢子の得意技。作中ではかなり強烈なビンタの描写が何度か登場しており、幽助曰く、「暗黒武術会編」で戦った妖怪・陣(じん)の技以上の威力を誇るとのこと。幽助のとばっちりで酷い目に遭った際は「螢子のビンタが入った後、幽助が謝罪して収まる」というのがパターン化している模様。
雪村螢子の来歴・活躍
霊体編
不良として恐れられていた浦飯幽助(うらめしゆうすけ)は、ある日交通事故にあって死んでしまう。
事故があった日、幼馴染の雪村螢子(ゆきむらけいこ)は幽助と口喧嘩をして、思わず「幽助なんて死んじゃえ!」と発言。通夜に現れた螢子は自分の発言のせいだと、取り乱して大泣きしていた。
実は幽助の死は霊界にとっても予想外のことだった。幽助は泣きじゃくる螢子をはじめ、自分を想ってくれる人の存在に気付き、閻魔大王の息子・コエンマから提案された復活の試練を受ける。
試練の内容は、持ち主の心に反応して成長する霊界獣の卵を孵化させること。しかし、復活には肉体が不可欠であるため、螢子の夢枕に立ち、「すぐに帰ってくるから、くれぐれも肉体を丸焼きにするな」と告げる。
しかし螢子はそれを信じなかったため、霊感の強い人間・桑原和真(くわばらかずま)の体に乗り移って直接伝えることに。しかし、螢子になかなか会えず、桑原の体に憑依できる制限時間もあとわずかとなっていた。
やっと螢子を見つけた幽助は、自分だと気づいてもらうために、背後から螢子の胸をもんだ。
強烈なビンタを繰り出した螢子は一瞬戸惑うが、相手の言動から幽助だと確信。「俺は必ず戻ってくる」という言葉を信じるのだった。
幽助の家が火事になった際は、危険を顧みず火の中に飛び込んだ螢子。霊体の姿ゆえ、直接助けられない幽助は霊界獣の卵にためていた「徳」の力を使い、彼女を助ける。
そして、肉体と霊体の波長が合うタイミングがついに訪れた。しかし、日付が変わる前に誰かが口移しで生命エネルギーを注入しなければならない。
夢でそのことを告げられた螢子は緊張してしまい、幽助のもとに向かえない。さらに母が倒れて病院に運ばれ、螢子も付き添う。間に合わないかと思われたが、日付が変わる直前に螢子が幽助に口移しをし、無事復活を遂げたのだった。
霊界探偵編
復活後、霊界探偵としてコエンマからの指令を受けるようになった幽助。三大秘宝を取り返せと言われ、妖怪の剛毅(ごうき)を倒し、蔵馬(くらま)から秘宝を取り返す。残りは飛影(ひえい)の持つ「降魔の剣」だけ。
幽助が助手のぼたんと話をしているところに螢子が現れ、ぼたんのことで気まずい雰囲気になる。
それを見ていた飛影は、幽助をおびき出すために螢子をさらい、2つの秘宝と引き換えに彼女を解放することを要求。さらに螢子の額には第3の目が開きかけており、完全に開くと妖怪になってしまうため、ぼたんが妖術を押さえ込む。蔵馬の助太刀もあり、幽助は飛影に勝利した。
螢子も降魔の剣の柄に仕込まれていた薬を飲み、元に戻ることができた。
その後、幽助が霊光波動拳の使い手・幻海(げんかい)弟子となる。ボロボロの姿で戻ってきた幽助を見て螢子は喜び、幽助は螢子を映画に誘う。しかし怪しい男を見つけた幽助は、螢子の身を案じて先に映画館に行くよう言われた。
実は四聖獣と呼ばれる妖怪が人間界への移住を求め、霊界に承諾させるため、普通の人間には見えない魔界虫を放ったのだ。寄生された人間は暴力的になってしまう。町を救うには魔界虫を操る笛を破壊しなければならず、幽助、桑原、蔵馬、飛影の4人で敵地に乗り込むことに。
ぼたんは霊界通信コンパクトを幽助に渡し、螢子の元へ。
四聖獣のリーダー・朱雀(すざく)は仲間3人が倒されたことに苛立つものの、幽助の弱点が螢子だと知り、彼女に狙いを定めて魔界虫に寄生された人間を、螢子がいる学校に向かわせる。学校では教師の岩本(いわもと)も魔界虫に寄生され、螢子の命を狙う。
間一髪のところでぼたんに助けられた螢子は自分が狙われていることを聞かされ、2人で学校中を逃げ回る。
助けを求めようとした教師の竹中(たけなか)も倒されており、泣きながら逃げる螢子たちの様子を見ながら戦う朱雀は上機嫌で幽助を追い込んでいく。
しかし幽助が諦めないように、螢子もビンタで応戦。人間の予想外の行動に驚く朱雀だったが、形勢はすぐに逆転し、取り囲まれた螢子は幽助の名を叫ぶ。
螢子のピンチを見た幽助は、自分の命を燃やしてついに朱雀を打ち破り、笛を破壊。
心臓が止まりかけていた幽助に、桑原が自分の霊力を流し込んだことで一命を取り留めたものの、幽助は3日間眠っていた。螢子やぼたんがどうなったのかと声を荒げる幽助のもとに、2人が登場。螢子は怒っていたが、「今度何かあったら行く前に教えてほしい」と幽助に告げるのだった。
暗黒武術会編
「暗黒武術会編」では、浦飯チームの応援団として、ぼたんたちと共に会場に駆け付けた螢子。幽助の身を案じながらも、彼が妖怪と戦うのを健気に見守った。
幽助の対戦相手・酎(ちゅう)がナイフエッジデスマッチを提案。これは素足になり、お互いの足元の地面にナイフを刺し片方の踵を添え、殴り合うことで踵にナイフが刺さり、先に倒れた方が負けというゲームだ。アニメ版では、「見ていられない」と桑原にナイフエッジデスマッチを止めさせようとした。
また、大会期間中にコエンマが預かっていた霊界獣の卵が孵化し、プーが誕生。螢子は「プーちゃん」と呼び、可愛がる。
浦飯チームは決勝まで勝ち上がり、前回優勝した戸愚呂チームと対戦することに。幽助の底力を引き出そうとした戸愚呂弟(とぐろおとうと)が、螢子たちを攻撃するというピンチもあったが、プーの結界によって事なきを得た。
試合は幽助が激闘を制し、浦飯チームの優勝で暗黒武術会は幕を閉じたのだった。
仙水編
蟲寄市という場所で、突如不思議な能力に目覚める者たちが出現。さらに、かつて霊界探偵だった仙水忍(せんすいしのぶ)が、魔界と人間界を繋ぐトンネルを作ろうとしていることを知る。幽助たちは蟲寄市で能力者探しをはじめる。
螢子も静流と共に蟲寄市にやって来た。そんな中、仙水と接触して「盗聴(タッピング)」の能力を持つ室田繁(むろたしげる)が狙撃される。救急車で病院へ向かう幽助を追い、螢子と静流も移動。しかし院内には「医師(ドクター)」の能力を持つ神谷実(かみやみのる)が蟲を使ってウイルスをばらまいており、蟲が見える静流はそれを倒しながら螢子と逃げる。しかし螢子が蟲に刺されて感染してしまった。螢子と静流のピンチに蔵馬が現れ、2人を救出。幽助が神谷を倒したことで能力が解け、螢子も元の状態に戻った。
その後
仙水に1度殺されたものの、魔族として覚醒した幽助。仙水との戦いを終え、人間界に戻ってきた彼から、魔族になったことを知らされた螢子だったが、彼に対する態度を変えることはなかった。また、アニメ版では覚醒して別人のような姿の幽助を見て、1人だけすぐに幽助だと気づいた。
幽助から3年間魔界へ行くことを告げられ、本当に帰ってこられるのか問うが、曖昧な態度を取られてしまう。怒った螢子は突き放した態度を取るが、幽助に「結婚しよう」と言われ、言葉を信じて幽助の帰りを待つのだった。
その後、原作では幻海が亡くなる。桑原やぼたんをはじめ、仲間たちと幻海の葬儀を終えた螢子。そこに魔界から幽助も戻ってきた。皆で海岸沿いを歩いていたが、幽助の様子がおかしいことに気付き、桑原に何があったのか尋ねる。
実は、正聖神党と呼ばれるテロリストが霊界を乗っ取る事件が発生し、幽助が異次元砲の3つあるボタンから1つを選ぶことになった。プーに乗り移った幻海の「ゲン担ぎ」という言葉に押され、「あっち(正聖神党)が神なら、こっちは女神だ」と、螢子の好きな色である青のボタンを選択したというのだ。
仲間たちが爆笑する中、螢子は照れ隠しするかのように幽助と走り出し、2人で海に飛び込むのだった。
雪村螢子の関連人物・キャラクター
幼馴染
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漫画家の冨樫義博は、同じく漫画家である伊藤潤二の影響を強く受けているとする説がある。実際冨樫の作品には伊藤潤二作品の構図や演出が応用されているシーンが少なからず散見しており、ここではそれを画像付きで検証していく。
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【HUNTER×HUNTER】冨樫義博の考えた少女漫画ヒロインを徹底紹介!妻・武内直子からの評価付き!【セーラームーン】
人気漫画『HUNTER×HUNTER』の作者冨樫義博が考えた「少女漫画のヒロイン」を紹介する。冨樫は有名少女漫画『セーラームーン』の作者として知られる武内直子の夫でもあり、この企画はその縁で組まれたものである。
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目次 - Contents
- 雪村螢子の概要
- 雪村螢子のプロフィール・人物像
- 雪村螢子の能力・必殺技
- ビンタ
- 雪村螢子の来歴・活躍
- 霊体編
- 霊界探偵編
- 暗黒武術会編
- 仙水編
- その後
- 雪村螢子の関連人物・キャラクター
- 幼馴染
- 浦飯幽助(うらめしゆうすけ)
- 家族
- 螢子の父
- 螢子の母
- 霊界関係
- プー
- コエンマ
- ぼたん
- 皿屋敷中学の関係者
- 夏子(なつこ)
- ツインテールの少女
- 竹中(たけなか)
- 岩本(いわもと)
- 霊体編
- 浦飯 温子(うらめし あつこ)
- 桑原静流(くわばらしずる)
- 桑原和真(くわばらかずま)
- 霊界探偵編
- 蔵馬(くらま)
- 飛影(ひえい)
- 朱雀(すざく)
- 暗黒武術会編
- 幻海(げんかい)
- 雪菜(ゆきな)
- ダフ屋
- 戸愚呂弟(とぐろおとうと)
- 仙水編
- 神谷実(かみやみのる)
- 雪村螢子の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「でも2千人どころか ふたりの人間も動かせないわよ あいつ友達少ないんだから」
- 「今度こんな事件があってどっかに行くときは......行く前に幽助が教えて...!!できれば一番最初に……!!」
- 雪村螢子の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 原作よりもヒロイン描写が多かったアニメ版
- 作中では様々な髪型を披露
- 明記されなかった幽助とのその後
- 実写版で螢子を演じたのは白石聖