武威(幽☆遊☆白書)の徹底解説・考察まとめ
武威(ぶい)とは、冨樫義博の漫画『幽☆遊☆白書』に登場するキャラクター。「暗黒武術会編」のラスボス、戸愚呂弟が率いる戸愚呂チームのメンバーで、大きな斧を武器に戦う鎧武者。鎧は武装闘気(バトルオーラ)を抑えるためのもので、決勝戦で浦飯チーム次鋒の飛影との試合では、鎧なしの本来の力で戦う。奥義・邪王炎殺黒龍派によって妖力をアップさせた飛影に、完膚なきまでに叩きのめされた。暗黒武術会の飛影の対戦相手の中で、唯一殺されなかったキャラクターでもある。
武威の概要
武威(ぶい)とは、冨樫義博の漫画『幽☆遊☆白書』に登場するキャラクター。「暗黒武術会編」のラスボス、戸愚呂兄弟(とぐろきょうだい)が率いる戸愚呂チームのメンバーで、過去にはチームメイトの鴉(からす)と共に、戸愚呂兄弟に挑んだことがある。
大きな斧を武器に戦う鎧武者。鎧は武装闘気(バトルオーラ)を抑えるためのもので、決勝戦で浦飯チーム次鋒の飛影(ひえい)との試合では、鎧なしの本来の力で戦った。奥義・邪王炎殺黒龍派によって妖力をアップさせた飛影に、完膚なきまでに叩きのめされた。飛影に止めを刺すように言うが、指図されることが嫌いな飛影からは「死にたければ勝手に死ね」と返答された。原作では、生き延びた後は戸愚呂弟の最期を見届けるが、アニメ版では飛影戦以降は登場していない。
彼と飛影の戦いは究極の名場面コンテストで第2位に選ばれている。
武威のプロフィール・人物像
CV:金尾哲夫、若本規夫(ナムコ版ゲーム)
実写版:荒井敦史
鎧に身を包んだ大柄な男で、決勝戦まで言葉を発することがなかった。全身を鎧で包んでいる際は寡黙だが、鎧を外した後はよく喋るようになる。解説の小兎(こと)曰く、「結構渋い声」だそう。
鎧は自分の体が浮いてしまうほど強大な武装闘気(バトルオーラ)を抑えるためのもの。鎧の重さは数百kgを超えているようで、それを着けたまま飛影のスピードにも劣らぬ早さを見せていたことから、武威が如何に実力者であるかがうかがえる。
鎧を外した姿は、オールバックの短髪。額には戸愚呂兄弟と戦った際の傷跡がある。アニメ版では、戸愚呂弟に傷をつけられた経緯の描写があるだけでなく、「武装闘気」使用時に発光したり、黒龍波を跳ね返す前に傷から出血したりなど、額の古傷がクローズアップされている。
戸愚呂兄弟と戦った頃は髪の毛を伸ばし、根元でしばっていた。
チームメイトの鴉とは、過去戸愚呂兄弟に挑んだ前後の頃からの古馴染み。付き合いが良いのか、鴉の「トリートメントはしているか?」の名言を生み出す際、浦飯チームの蔵馬(くらま)に注意を引くために協力している。
武威の能力
怪力の持ち主
鎧着用時は巨大な片刃の斧を武器にする。これは破損してもすぐさま生成可能で、大きさも自在に変化できる。しかし、飛影によれば「妖気が通っていない」武器の模様。
巨大ながら持ち前の怪力で刀剣よりも素早く振る事が可能。スピードと破壊力を兼ねた攻撃を繰り出し、並みの相手ならば一撃で粉砕する。
また、斧でリングの石版や岩を剥がしそれを投げつける攻撃も行う。アニメ版では、1回だけでなく連続で投げつける描写があり、観客席にまで被害が及んでいた。
武装闘気(バトルオーラ)
武威の強さの真骨頂とも呼べる、攻防一体の闘気。自分の体が浮くほど強力な力を持つ。普段着ている鎧は、武威自身も抑えられない力を抑えるためであり、本気になると鎧を外して戦う。
飛影が放つ邪王炎殺拳の炎にも耐えられる。また、邪王炎殺黒龍波を跳ね返すなど、防御力の高さが描かれていた。気弾のように発射することを、攻撃手段として用いている。
蔵馬によると、武威のように空中に浮くほどの使い手は見たことがないとのこと。このことから、彼が内包している武装闘気の総量は桁外れだと分かる。
しかし、黒龍波を喰って妖力を爆発的に高めた状態の飛影にはダメージを与えることができなかった。
武威の必殺技
オーラバトル・クロスアタック
アニメ版のみ登場した技。武装闘気を十字状にして相手に放つもの。
武威の来歴・活躍
黄連邪戦で相手を圧倒
暗黒武術会準決勝の五連邪戦で、初めてリングに上がった武威。対戦相手はひとつ目の妖怪・黄邪連(きれんじゃ)。
武威のプレッシャーに圧倒されるが、斧と剣のリーチの違いを述べるなどして自信を鼓舞し、決勝まで温存しておきたかった切り札の「岩鉄斬剣」という巨大な剣で間合いを詰めながら果敢に攻める。しかし、武威は巨大斧で相手の上半身を一瞬にして木っ端微塵にした。
先鋒戦でのに勝利していた鴉(からす)と共に、武威はその強さを五連邪チームの残りのメンバーに「なぜあんなとてつもない奴らが戸愚呂に付き従っているんだ」と驚いていた。
その後、戸愚呂兄(とぐろあに)が3人と一気に戦うことを提案し、あっさりと試合に勝利。
こうして戸愚呂チームは決勝戦へと駒を進めたのだった。
その後、試合を見に来ていた浦飯チームの蔵馬(くらま)と接触。武威が壁を殴って気を引いた隙に、鴉が蔵馬の背後に周り、「トリートメントはしているか?人間は傷みやすいからな」と挑発。
このことから蔵馬は戸愚呂チームと浦飯チームの力の差を思い知り、焦りを胸に特訓を開始するのだった。
決勝戦で見せた飛影との名勝負
迎えた暗黒部武術会決勝戦、先鋒戦は鴉が命を落とすものの、10カウントにより試合に勝利した。
次鋒戦、武威の相手は炎の妖気を操る飛影(ひえい)。しかし巨大な斧を飛影に一瞬で溶かされてしまう。相手の強さを感じ取った武威は初めて口を開き、「鎧は普通外からの攻撃を防ぐためにつける オレは少し違う」と言って兜を外した。鎧を脱いだ武威の体は空中に浮いていた。
その姿を場外で見ていた蔵馬は、「体が浮遊するほど強大な武装闘気(バトルオーラ)の使い手は見たことがない」と、驚きを隠せない。
スピードもパワーも桁違いに上がった武威は、飛影と激しい戦いを繰り広げる。
武威は邪王炎殺拳について、また、奥義・邪王炎殺黒龍波を跳ね返すと術者が喰われるということを知っていた。奥義がくることを想定し、それを跳ね返すことを目論む。
そして飛影が邪王炎殺黒龍波を放つと、死に物狂いでそれを防ぎ、跳ね返すことに成功した。跳ね返された黒龍波は術師に返り、一口で飛影を喰らった。勝利を確信し、雄たけびを上げる武威だったが、その背後に飛影が現れた。実は黒龍波の本来の力は術者に莫大な妖力を授けるというものだった。“黒龍を喰った"状態になり、妖気がパワーアップした飛影の妖気は武威の心を折るほど強大で、自棄気味となった武威は猛攻を仕掛けるも全く通用しない。そして、飛影のパンチ1発でリング外に吹き飛ばされて戦闘不能になった。
目の前に立つ飛影に、戸愚呂兄弟との戦いに敗北した後に修行に修業を重ねたが戸愚呂はより強くなっていたこと、飛影にも負けたことでプライドを完全に打ち砕かれたことを語り、とどめをを刺すように言う。しかしが指図されることが嫌いな飛影からは「死にたければ勝手に死ね」と返答された。10カウントを取られる前に飛影はリングに戻り、武威は10カウント負けをしたのだった。
決勝戦の武威の行方
その後、桑原和真(くわばらかずま)が戸愚呂兄を、浦飯幽助(うらめしゆうすけ)が戸愚呂弟を激闘の末破り、暗黒武術会は浦飯チームの優勝で幕を閉じた。
原作では生き延びた武威は戸愚呂弟の最期を見届けるが、アニメ版では飛影戦以降は登場しなかった。
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目次 - Contents
- 武威の概要
- 武威のプロフィール・人物像
- 武威の能力
- 怪力の持ち主
- 武装闘気(バトルオーラ)
- 武威の必殺技
- オーラバトル・クロスアタック
- 武威の来歴・活躍
- 黄連邪戦で相手を圧倒
- 決勝戦で見せた飛影との名勝負
- 決勝戦の武威の行方
- 武威の関連人物・キャラクター
- 戸愚呂チーム
- 鴉(からす)
- 戸愚呂兄(とぐろあに)
- 戸愚呂弟(とぐろおとうと)
- 左京(さきょう)
- 浦飯チーム
- 飛影(ひえい)
- 蔵馬(くらま)
- 五連邪チーム
- 黄連邪(きれんじゃ)
- 武威の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「お前も本気を出せ。いい思い出にしてやる」
- 黒龍波を飛影に返したシーン
- 「そしてお前にも完全に負けた もはや生きる意味もない」
- 武威の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 「武威vs飛影」は原作では名バトルに選出・アニメは作画崩壊が話題に
- サンシャイン池崎が武威のコスプレを披露