桑原和真(幽☆遊☆白書)の徹底解説・考察まとめ

桑原和真(くわばらかずま)とは、冨樫義博原作の漫画『幽☆遊☆白書』及びテレビアニメの登場人物。メインキャラクター4人のうちの1人である。霊感の強い不良少年で、主人公の浦飯幽助とは喧嘩仲間。霊界探偵となった幽助と行動を共にするようになり、霊気で作り出した「霊剣」を用いて様々な妖怪と戦いを重ねる。暗黒武術会では、ムードメーカーとして仲間を牽引。魔界の扉を開こうとする仙水忍との対決では、敵が欲する「次元刀」の持ち主であることが判明し、仙水一味にさらわれてしまった。

桑原和真の概要

桑原和真(くわばらかずま)とは、冨樫義博原作の漫画『幽☆遊☆白書』およびアニメの登場人物。メインキャラクター4人のうちの1人である。
霊感の強い不良少年で、主人公の浦飯幽助(うらめしゆうすけ)とは喧嘩仲間。自称「浦飯の永遠のライバル」で、何度もケンカを売り、いつも叩きのめされている。原作の第1話で初登場した時点で、幽助との対戦成績は0勝156敗だった。事故死した幽助が復活する際には色々と手助けをし、愛猫の永吉(えいきち)を助けてもらってからは、友情を抱くようになる。

金縛りに遭うことが続いたために幻海に相談しようとするが、成り行きで霊光波動拳門下生選考会に参加することになった。これにより、霊剣を出現させて戦うなど、霊力が本格的に開花。この一件以降、幽助の事件の解決を手伝うようになった。妖怪の蔵馬(くらま)、飛影(ひえい)と共に人間界への移住を目論む四聖獣討伐に向かう。その後は、幽助に下された氷女という妖怪の少女・雪菜(ゆきな)の救出に同行。
暗黒武術会には浦飯チームの一員として参加し、サブリーダー的存在となり、チームを盛り上げた。大会での戦績自体は6戦2勝とチームで最も勝率が低いが、強敵である戸愚呂(とぐろ)兄に勝利したり、瀕死の状態なのにもかかわらず魔性使いチームの大将・吏将(りしょう)に勝利してみせた。
「仙水編」では敵が求めていた能力「次元刀」の持ち主であることが分かり、さらわれてしまう。仙水との対決で幽助が殺されてしまい、弔い合戦として蔵馬・飛影と共に魔界へ向かった。仙水には歯が立たなかったものの、魔界に続くトンネルを通った際には、B級妖怪から仙水・蔵馬・飛影・桑原の4人が自分達より強いと評価されていた。
勉強は全くできず、幽助に勝るとも劣らない劣等生だった。しかし、舎弟の大久保(おおくぼ)を助けるためにテストで50点を取るという約束を果たしてからは、勤勉学生に。幽助たちが魔界へと旅立ってからは戦いから一線を退き、勉学の道に進む。周囲の人間に無謀と笑われながらも、猛勉強の末に骸工大付属高校に補欠合格した。
キャラクター人気投票では、第1回・第2回、連載終了後の誌上企画全てで4位にランク入りした。

桑原和真のプロフィール・人物像

CV:千葉繫
舞台版キャスト:郷本直也
実写版キャスト:上杉柊平

身長が高く、明るい茶色の髪をリーゼントスタイルにしている。
幽助のケンカ仲間であり腐れ縁で、本作のムードメーカー的な存在。単純だが義理人情に厚く仲間思いで、熱くなりやすく喧嘩っ早い。しかし、一方的な暴力は振るわず万引きやカツアゲなどの犯罪もしない主義。
不良仲間の大久保・桐島(きりしま)・沢村(さわむら)の3人組からは「桑原さん」と呼ばれ、慕われている。
数匹の猫を飼っており、不良にさらわれた猫の永吉を助けるため、我を忘れる溺愛ぶりを見せた。

父親、姉の3人家族で、姉の桑原静流(くわばらしずる)も霊感が強い。静流は霊感だけでなく腕っぷしも強いため、桑原は姉には頭が上がらない模様。
雪菜救出作戦の司令が録画されたビデオを目にし、そこに写っていた雪菜に一目ぼれ。彼女を救うために作戦に同行し、戸愚呂兄弟と戦った。その後も雪菜に対しては熱烈なアプローチを行うが、相手が恋を分かっていないために恋仲への進展はなかった。また、雪菜が飛影の妹であることは知らず、幽助たちからも良かれと思って隠されている。

桑原和真の能力

強い霊感の持ち主

霊感が強いため、霊や妖怪の気配を感じ取る能力に優れる。交通事故に遭って生き返る前の幽助と螢子の交信の相手になっただけでなく、前霊光波動拳門下生選考会に参加した際に選考会場として登場した魔性の森や、四聖獣の根城にある迷宮城迷路では、危険な道を最短ルートで突破して、周りを驚かせた。
ジャンケンも強く、霊光波動拳門下生選考会ジャンケンゲームでは全勝、死々若丸との対戦相手を決めるジャンケンでも勝利している。

高い耐久力

毎日のように幽助の殺人パンチを喰らっていたことから、耐久力が高い。
暗黒武術会では1回戦の相手、鈴駒(りんく)の武器・デビルヨーヨーを何発も喰らってもダウンせず、魔性使いの大将・吏将との戦いでは戦闘前に既に重傷であった上に一方的に攻撃され、必殺技のボンバータックルまで喰らったものの、何度も立ち上がった。また、戸愚呂兄の悪趣味な人形劇に本気でキレた際には、一時的ではあるが戸愚呂兄の攻撃が皮膚に刺さらないほどになった。戸愚呂弟の手で心臓を握りつぶされた際にも生き延びており、飛影からは「桑原の防御力が予想以上に高かったんだろう」と推測されたが、蔵馬は「戸愚呂は桑原くんを最初から殺す気はなかったんだと思う」と述べている。

他者の意識の読み取り

霊力の高さから、他者の意識が流れ込むことがある。雪菜救出作戦で戸愚呂兄弟と戦った際には、雪菜の意識が流れ込み、彼女を捕えていた垂金権蔵(たるかねごんぞう)から受けてきた仕打ちを知って激怒。
暗黒武術会ではDr.イチガキチームとの試合前に相手チームの人間の戦士たちの過去を夢で見ている。そこで彼らが助けを求めていることを察し、捨て身の説得を行った。

雪菜への一途な想い

雪菜への愛の力が発動すると、瀕死の重傷を負っていても凄まじい力を引き出して戦う。暗黒武術会での魔性使いチーム戦では、愛の力によって吏将に逆転勝利した。また垂金の屋敷内では雪菜を助けたい一心で、彼女へのテレパシーを行っている。

桑原和真の必殺技

霊剣(れいけん)

霊気から作り出した剣。霊光波動拳門下生選考会で対戦した武蔵(むさし)の武器・破邪刀の折れた先端を媒体に、本人も気づかぬうちに作りだした。選考会終了後は、媒体を介さずに自身の霊気だけで作り出せるようになっている。
暗黒武術会に向けての特訓により二刀流も可能となったが、霊力消費が倍になるため船上での戦いと鈴駒戦でのみの使用となった。
斬撃だけでなく打撃武器としても機能し、応用性に富んでいる。

伸びる霊剣

刃先を伸ばした霊剣で、先端が槍状に変化している。霊光波動拳門下生選考会終了後に編み出し、四聖獣との戦いの際に幽助たちの前で初披露。その後も鈴駒戦や戸愚呂兄戦で伸びる霊剣を使っている。

曲がる霊剣

伸びる霊剣の応用技で、伸ばした先をジグザグ状に曲げることができる。蔵馬との特訓で会得し、鈴駒戦で初使用した。

化け物の串刺しドーナツ・バージョン

四聖獣・白虎の分身妖獣4匹を相手に使用した技。橋に誘き出して一直戦に並んだ妖獣たちを伸びる霊剣で貫くが倒すことができず、その状態のまま刃先を柱に引っかけて輪っか状に結ぶことで妖獣たちの動きを封じた。

霊剣棒高跳び

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