ぼたん(幽☆遊☆白書)の徹底解説・考察まとめ
ぼたんとは、冨樫義博の漫画『幽☆遊☆白書』に登場するキャラクター。閻魔大王の息子・コエンマの部下で、霊界の水先案内人として、物語序盤から主人公・浦飯幽助をサポートしてきた。髪をポニーテルに結い、若い女性の見た目をしているが年齢などは全て不明。江戸っ子のような姐御喋りをする。ファンの間でも人気の高い女性キャラクターである。映画『幽☆遊☆白書 冥界死闘篇 炎の絆』では、メインヒロインとして描かれた。
ぼたんの概要
ぼたんとは、冨樫義博の漫画『幽☆遊☆白書』に登場するキャラクター。髪をポニーテールに結い、若い女性の見た目をしているが年齢などは不明。江戸っ子のような姐御喋りをする。名前の由来は死を連想させる牡丹から。
閻魔大王の息子・コエンマの部下で、霊界の水先案内人として、物語序盤から登場。主人公・浦飯幽助(うらめしゆうすけ)の目付役として、復活に必要な霊界獣の卵の成長をサポートしたり、彼が復活した後は人間界に姿を現して霊界探偵の任務を与えた。自身の霊力で回復や防御壁を展開したり、霊界七つ道具を渡したりと、幽助の助手的な役割を務める。
「暗黒武術大会編」では、幽助の幼馴染みの雪村螢子(ゆきむらけいこ)たちに幽助たちが大会に出ることをうっかり口を滑らせてしまい、妖怪と戦うことを話した上で応援に行った。
人気投票の順位は第1回は5位、第2回は6位。
映画『幽☆遊☆白書 冥界死闘篇 炎の絆』ではメインヒロインとして描かれた。
ぼたんのプロフィール・人物像
CV : 深雪さなえ
実写版:古川琴音
江戸っ子のような姐御喋りが特徴。趣味は空中散歩。水色の髪をポニーテールに結い、若い女性の見た目をしているが年齢などは不明。櫂に乗って空を飛び、移動する。普段はピンク色の着物を着ているが、人間界にいる時は制服や洋服などを着る。
自身の霊力で回復や防御壁を展開したり、霊界七つ道具を渡したりと幽助の助手的な役割をしてサポートする。
おっちょこちょいな面もあるが、基本的にはコエンマの部下の中でも有能な人材。霊力はそこそこ強く、心霊医術による幽助らの回復や妖気の防御など、作中でしばしば活躍する。
容姿も優れており、桑原が心中で「かわいいねーちゃん」と評している。
好奇心半分ながら、常に幽助と螢子の仲を気にしたり、同僚のあやめとコエンマの間を気遣ったりと、周囲への気配りを絶やさない。また、非常に友人思いの性格で、人間・妖怪問わず幽助の周辺人物と交流をするようになる。
ぼたんの能力
心霊医術
霊力で対象者の傷を治療するもの。人間界の医学では全治半月以上かかる傷も、心霊医術なら二日ほどで治る。
人間の妖怪化を抑えることも可能だが、高等技術のため秘薬を使わないと体への負担が大きい。人間を妖怪にしようとする術者の妖力が大きいと抑えることはできず、妖怪化を止めるには術者の妖怪を倒す必要がある。
妖気の防御
「暗黒武術会編」で披露した技。観客席にいる浦飯チームの応援団を守るために壁を張った。
ぼたんの来歴・活躍
霊体編
少年を助け、交通事故で命を落とした主人公・浦飯幽助(うらめしゆうすけ)。死んだ実感が湧いていない幽助の前に、霊界の水先案内人・ぼたんが現れた。自己紹介を済ませるとぼたんは彼の死は予定外で、生き返るチャンスがあると告げる。
はじめはその提案を拒否していた幽助だったが、通夜の場で母親や幼馴染の雪村螢子(ゆきむらけいこ)、ライバルの桑原和真(くわばらかずま)、教師の竹中(たけなか)が自分を想って涙する姿に心が動かされ、試練を受ける決意をする。
向かった霊界で、閻魔大王の息子・コエンマから、「持ち主のエネルギーで成長する霊界獣の卵をかえす」という試練を聞かされた。卵は幽助が徳を積むことで、孵化が近づく。ぼたんもお目付役として霊体の幽助に同行。ぼたんの力を借りて螢子に復活するから待っているように告げつつ、徳を積むために人助けをする。
放火魔によって家に火がつけられて肉体が焼けそうになったり、復活のための口づけが間に合わなくなりそうだったりと様々な問題を解決し、幽助は遂に復活を遂げたのだった。
霊界探偵編
幽助は甦った際に霊力が宿り、妖怪を見たり触れたりできるようになっていた。ぼたんは人間界に向かい、生き返った幽助に霊界探偵になること、自分が助手としてサポートすることを告げる。
妖怪の盗賊・蔵馬(くらま)、飛影(ひえい)、剛鬼(ごうき)に盗まれた三代秘宝を取り戻すミッションでは、ぼたん妖怪との戦いに不慣れな幽助をサポート。
特に飛影との戦いでは、額の第三の目が開き切ったら妖怪化する状態の螢子を、心霊医術を使って必死に食い止めるなどの活躍を見せた。
その後、幽助と桑原、そして罪を軽減するための社会奉仕活動として、蔵馬と飛影が仲間になり、四聖獣と戦うことに。その際は、敵のリーダー・朱雀(すざく)が操る寄生蟲によって凶暴化した人間が螢子を襲撃。ぼたんが助けに入り、2人で皿屋敷中学の校内を逃げるが、多勢に無勢。次第に追い詰められてしまう。ぼたんは頭を殴られ、意識を失ってしまった。
朱雀との戦いの最中、幽助はモニターごしに彼女たちの様子を見せられており、2人のピンチに生命エネルギーを攻撃力に変え、敵を打ち破る。桑原が自分のエネルギーを注入したことで、幽助も命は助かった。朱雀が倒されたことで寄生蟲も消滅し、ぼたんと螢子も元気な姿で幽助たちと再会したのだった。
暗黒武術会編
裏社会の祭典、暗黒武術会のゲストとして幽助、桑原、蔵馬、飛影そして幽助の師匠・幻海(げんかい)が招かれた。ぼたんはそのことを螢子たちにうっかり話してしまい、彼女たちを暗黒武術会に連れて行くことになる。
初戦の六遊会戦、2回戦のDr.イチガキ戦と勝ち上がった浦飯チーム。3回戦目が始まる前にぼたんたちは会場の前で、氷女の少女・雪菜(ゆきな)を発見。以前、幽助が任務で助けた少女で、浦飯チームを応援したいのだが、チケットがなくて会場に入れず困っていたのだ。雪菜も仲間に加わり、彼女に一目惚れしている桑原は声援を受けてパワーアップ。敵チーム大将を愛のパワーで殴り飛ばし、3回戦を突破した。
そして準決勝戦の裏御伽チームに勝ち、決勝戦で前回優勝者の戸愚呂チームと戦うことが決まった。
しかしその夜、幻海のかつての仲間である戸愚呂弟(とぐろおとうと)が彼女の前に現れた。幻海は霊光波動拳の奥義を幽助に継承したことを告げ、戸愚呂弟と戦う。しかし以前の力がない幻海は、戦いに敗れてしまった。
幻海の死を知ったぼたんのショックは大きく、応援団の前では明るく振る舞っていたが、皆から離れた場所で1人落ち込んでいた。
以前から交流があった静流の元に霊体になった幻海が別れを告げにきていたそうで、ぼたんの様子を気にした静流は彼女を励ました。
決勝戦、戸愚呂弟の妖気が強すぎて、観客席にいた弱い妖怪が溶けていく中、ぼたんたちは壁を張って螢子たち応援団を守っていた。
そして激闘の末、幽助が戸愚呂弟を倒し、浦飯チームが優勝。優勝チームの特権によって、幻海も生き返ったのだった。
仙水編
暗黒武術会も済み、それぞれの日常へと戻っていった浦飯チームと応援団のメンバーたち。
しかしある日、幽助が何者かに誘拐される事件が発生。誘拐犯は桑原、蔵馬、飛影たちが救出に来るよう、指定していた。
指定されたメンバーとぼたんの4人で四次元屋敷へと向う。入り口には「あついと言ってはいけない」という注意書きがあった。屋敷の中にいたのは、蔵馬の同級生・海藤優(かいとうゆう)。彼は「禁句(タブー)」の能力者で、彼のテリトリー内でタブーを口にすると魂を抜かれてしまうことを聞かされる。しかし相手の挑発に乗った飛影が「あつい」と言ってしまい、魂を抜かれる。また、桑原の「ああ」「ついでに」という発言が「あつい」とみなされ、それに対して「あついって言ってないじゃないか」とぼたんが発言したことで、2人とも魂を抜かれてしまった。その後、蔵馬との対決に海堂が負けたことで、ぼたんたちは無事魂を取り戻す。
そしてぼたんたちは、幽助誘拐犯の黒幕が幻海だったことを知る。突然能力が開花したことに驚いた海堂たちが、幻海の元に相談に来たことがことの始まりで、今までとは違う敵と戦うことになるという忠告をするため、彼らに協力を仰いで一芝居を打ったのだった。
その後、かつて霊界探偵だった仙水忍(せんすいしのぶ)という男が、能力者を率いて魔界への穴を開こうとしていることを知った一同。
蟲寄市に向かい、能力者探しを行う。その後、「医師(いし)」の能力者・神谷実(かみやみのる)を倒した幽助たち。そこへぼたんが慌てた様子で現れ、魔界への穴が開くまで、あと1週間しかないことを告げる。魔界の穴は広がりきっており、あとは魔界と人間界の間にある結界を切るだけ。「水兵(シーマン)」の能力者・御手洗清(みたらいきよし)との戦いで、その結界を切るための能力「次元刀」を桑原が有していることが判明する。
桑原と戦ったものの、敗れた御手洗。桑原が自分のことを助けたいと言っていたことを知り、改心。幽助の住むマンションにて、仙水のことを話す。しかしそこを仙水が強襲してきた。霊気の塊を蹴り、マンションを爆破させたのだ。部屋で話を聞いていたぼたんは、とっさに御手洗守ろうとして、倒れてくる本棚の下敷きになる。背中を打っただけで大事には至らなかったものの、その行動も御手洗の心を動かした。
その後、「狙撃手(スナイパー)」に狙われた幽助を、別行動していた飛影が救出。一同、仙水たちが拠点にしている入魔洞窟に着くと、ぼたんは入り口で待機することに。洞窟内で幽助たちが「遊戯王(ゲームバトラー)」の天沼月人(あまぬまつきと)を打ち負かした頃、コエンマも洞窟に到着した。コエンマは「空間の歪みが安定期に入り、あと2時間もすれば最終段階に入る」と告げる。万が一の場合にはおしゃぶりを取ると言い、洞窟内に進んでいった。もう少し様子を見ていろと言われたぼたんは、「コエンマ様がおしゃぶりをとったらどうなるんだろ…」と考え込む。
その後、仙水によって幽助が命を落とすが、実は魔族の子孫だったことが発覚し、覚醒。仙水を追って魔界に向かった桑原たちの元に向かう。桑原・蔵馬・飛影の3人でも手こずっていた仙水を、幽助は魔族の力で圧倒し、倒したのだった。
幽助は、その後遺伝子上の父・雷禅(らいぜん)に会いに魔界へ。その後雷禅が死亡すると、魔界を統一するためのトーナメントの開催を提案する。
ぼたんはコエンマと共にトーナメントを観戦していた模様。ちなみにトーナメントは、雷禅の旧友・煙鬼(えんき)が制し、「人間に迷惑をかけない」ことを定めた。
その後
魔界統一トーナメントも終わり、舞台は再び人間界へ。
原作では幻海の葬儀で、アニメ版では死期を悟った幻海に呼ばれて、ぼたんたちは集まっていた。そこで死後、自分の土地は手付かずのまま残してほしいという遺言を聞かされる。
その帰り道、海岸沿いを歩いていた時のこと。霊界でテロが起こった際に幽助が螢子のことを「女神」だと言ったことを皆で笑いのタネにする。照れ隠しからか、螢子は幽助を連れて海に飛び込み、ぼたんたちは2人の様子を嬉しそうに見つめるのだった。
ぼたんの関連人物・キャラクター
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HUNTER×HUNTER 主人公ゴン=フリークスの歩み トリックタワー編
晴れてハンター試験に合格したゴン。 キルアを取り戻すため、ククルーマウンテンへ。 そして天空闘技場で修行を開始する。 そこで念の存在を知り、そして因縁のヒソカとも…
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冨樫義博は伊藤潤二の影響を受けまくり!?HUNTER×HUNTER&レベルE&幽遊白書を画像付きで検証!
漫画家の冨樫義博は、同じく漫画家である伊藤潤二の影響を強く受けているとする説がある。実際冨樫の作品には伊藤潤二作品の構図や演出が応用されているシーンが少なからず散見しており、ここではそれを画像付きで検証していく。
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【HUNTER×HUNTER】冨樫義博の考えた少女漫画ヒロインを徹底紹介!妻・武内直子からの評価付き!【セーラームーン】
人気漫画『HUNTER×HUNTER』の作者冨樫義博が考えた「少女漫画のヒロイン」を紹介する。冨樫は有名少女漫画『セーラームーン』の作者として知られる武内直子の夫でもあり、この企画はその縁で組まれたものである。
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目次 - Contents
- ぼたんの概要
- ぼたんのプロフィール・人物像
- ぼたんの能力
- 心霊医術
- 妖気の防御
- ぼたんの来歴・活躍
- 霊体編
- 霊界探偵編
- 暗黒武術会編
- 仙水編
- その後
- ぼたんの関連人物・キャラクター
- 霊界探偵
- 浦飯幽助(うらめしゆうすけ)
- 霊界関係
- コエンマ
- あやめ
- プー
- ジョルジュ早乙女(じょるじゅさおとめ)
- ひなげし
- 霊体編
- 雪村螢子(ゆきむらけいこ)
- 桑原和馬(くわばらかずま)
- 浦飯温子(うらめしあつこ)
- 霊界探偵編
- 蔵馬(くらま)
- 飛影(ひえい)
- 幻海(げんかい)
- 雪菜(ゆきな)
- 暗黒武術会編
- 桑原静流(くわばらしずる)
- 仙水編
- 海堂優(かいとうゆう)
- 御手洗清(みたらいきよし)
- ぼたんの名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「あたしは三途の川の水先案内人 ぼたんちゃんよ 西洋でいうところの死神ってやつかな ヨロシクね」
- 「ひゃ~あたしが一番しゃべりそ~」
- ぼたんの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 作者の中では恋愛に絡んで欲しくないキャラクターだったぼたん
- ヒロインと混同するファンが続出
- 映画版ではヒロインに抜擢