蔵馬(幽☆遊☆白書)の徹底解説・考察まとめ

蔵馬(くらま)とは冨樫義博原作の漫画『幽☆遊☆白書』及びテレビアニメの登場人物。メインキャラクター4人のうちの1人で、元は妖狐という魔界で名の知れた盗賊だったが、瀕死の重傷を負って人間界に逃げ込み、妊娠していた南野志保利の胎児に憑依・転生。その後、復活のタイミングを図りながら志保利の息子・南野秀一として暮らしていた。主人公・浦飯幽助の敵として登場したものの、彼に救われ、その後味方として活躍する。容姿端麗で頭脳明晰な人物で、作中でトップレベルの人気を誇る。

蔵馬の概要

蔵馬(くらま)とは冨樫義博原作の漫画『幽☆遊☆白書』及びテレビアニメの登場人物。原作の初登場はact.20「三匹の妖怪!!」、テレビアニメ初登場は第6話「三匹の妖怪!飛影・蔵馬・剛鬼」。
メインキャラクター4人のうちの1人で、元は妖狐という魔界で名の知れた盗賊だったが、瀕死の重傷を負って人間界に逃げ込み、妊娠していた南野志保利(みなみのしおり)の胎児に憑依・転生。その後、復活のタイミングを図りながら、志保利の息子・南野秀一(みなみのしゅういち)として暮らしていた。しかし、母が自分を庇って消えない傷を両腕に負ったことをきっかけに、その考えが変わり始める。さらに病に倒れた母を救うために霊界の秘宝・暗黒鏡を盗み出し、自分の命と引き換えに彼女を助けようとする。そんな時、霊界探偵として暗黒鏡を取り戻すよう指示されてた主人公・浦飯幽助(うらめしゆうすけ)が、自分の命をかけてまで蔵馬を助けようとした姿を目にし改心した。その後は幽助の味方として、様々な強敵と戦うようになる。

南野秀一の姿の時は、進学校・盟王高校に通う容姿端麗で頭脳明晰な青年。
キャラクター人気投票では第1回では第3位、第2回と連載終了後の誌上企画では第2位にランク入りするなど、作中でトップレベルの人気を誇る。

蔵馬のプロフィール・人物像

蔵馬(左)とかつての姿・妖狐(右)。

CV:緒方恵美、中原茂(妖狐変化時)
舞台版キャスト:鈴木拡樹
実写版キャスト:志尊淳

元は何百年も生きた狐が進化した妖狐で、魔界でも名の知れた有名な盗賊だった。冷酷非道な妖怪として恐れられていたが、15年前に霊界のハンターに追われて瀕死の重傷を負い、霊体になって人間界に逃亡。しかし人間に擬態できないほど衰弱しており、たまたま居合わせた妊婦・南野志保利(みなみのしおり)の胎児に憑依する。その後、彼女の息子・南野秀一(みなみのしゅういち)に転生した。

女性に間違われるほど端正な顔立ちをしており、ロングヘアと臙脂色の学生服が特徴。髪・瞳の色は原作では黒で描かれることが多く、テレビアニメ版では赤い髪と緑の瞳になっている。頭が良く、有名な進学校に通っている。
冷静沈着で社会性にも優れており、お人好しなところもある。真面目に見えて、幽助の仲間であり妖怪の飛影(ひえい)をおちょくるなど、意外とお茶目な一面も持つ。一見すると穏やかで優しい人物だが、自分自身や仲間・家族に危害を加える者に対しては一切容赦せず、本気で怒ると妖狐時代に見せた冷徹さや残忍さを発揮する。直情的なメンバーばかりの仲間の間を取り持つことが多い。
植物を武器化して戦う。物語が複雑になる「仙水編」では敵との頭脳戦も度々描かれた。育成者としても優秀で、幽助にライバル心を抱く桑原和真(くわばらかずま)を、残虐な妖怪たちが数多く出場する暗黒武術会に通用するレベルまで鍛え上げた。また、その大会で知り合った妖怪たちを「魔界統一トーナメント編」で魔界の猛者たちと十分戦えるレベルにまで育てている。

蔵馬の本来の姿である妖怪の妖狐になると、南野秀一の時よりも背が高くなる。髪は銀色の長髪で、狐耳で尻尾が生えている。南野秀一のときと比べると遥かに戦闘力が高い。纏っている白魔装束は気を練り上げて作ったものとされている。テレビアニメでは南野秀一よりも肌の色が薄く、目は薄茶色。性格は極悪非道で冷静沈着。盗賊をしていたのは、魔界で名を挙げるためだった。約千年前に副総長だった黄泉を見限り、刺客を差し向けて彼を殺害しようとした。
人間と融合する以前はA級妖怪だったが、物語終盤ではS級妖怪に成長した。

蔵馬の能力

植物を操る能力

蔵馬は妖力であらゆる植物を操り、武器にして戦う。代表的なものは、薔薇を鞭に変化させた「薔薇棘鞭刃(ローズ・ウィップ)」。妖狐の時は魔界の植物を使役する能力を持っていた。人間に転生してその力を失ったため、「暗黒武術会編」では自分の命と引き換えに、人間界に魔界植物を召喚しようとした。

妖狐への変化

妖狐に変化すると、魔界から人間界に魔界植物を召喚することが可能になる。

「暗黒武術会編」に登場した裏御伽チームのメンバー、美しい魔闘家・鈴木(すずき)が魔界の植物である「前世の実」を使用して作ったアイテムを、蔵馬の対戦相手である裏浦島(うらうらしま)が使用。若返りの力をもつ身の効力で、蔵馬は前世の姿である妖狐に変化した。この姿になると妖気の大きさも質も桁違いのものになり魔界の植物を使役することが可能になる。裏浦島はその強大な妖気を前に戦意喪失していた。
戸愚呂チームの先鋒・鴉(からす)との戦いでは、試合前に鈴木からもらった前世の実の力で、一時的に妖狐の姿に戻って戦った。
「仙水編」以降は妖狐の姿で戦う描写がしばしば登場した。

蔵馬の必殺技

薔薇棘鞭刃(ローズ・ウィップ)

薔薇を変化させた鞭で、鋭い切れ味の無数の刺で敵を攻撃する。蔵馬の戦闘シーンでは必ずと言っていいほど登場する。またこれを使い、敵を切り刻む「華厳裂斬肢(かごんれつざんし)」という技がある。

風華円舞陣(ふうかえんぶじん)

花びらを使い・攻撃と防御を1度に行うことができる技。空中に撒かれた刃のような鋭い花びらが術者を守り包み込んで、その領域を侵す全てのものを切り刻む。力の弱い相手なら体を切断することも可能。

雑草剣(ざっそうけん)

雑草を変化させた剣。外伝「TWO SHOTS」での飛影戦と、飛影が追っていた妖怪の八つ手との戦いで使用。正式名称は不明。
飛影曰く、「道端の雑草も蔵馬にとっては、鉄よりも鋭いナイフ」と発言している。

樹霊妖斬拳(じゅりょうようざんけん)

「仙水編」で、妖狐に変化した蔵馬が敵のボス・仙水忍(せんすいしのぶ)に対して放った技。当たる前に撃破されて不発に終わった。

樹霊妖斬剣(じゅりょうようざんけん)

テレビアニメオリジナル技で、茨の剣で相手に斬りかかるというもの。

桜億年樹(さくらおくねんじゅ)

テレビアニメオリジナルの武器で、母・志保利との思い出の桜を魔界の化石化した億年樹に融合させたもの。「魔界統一トーナメント戦編」に登場した妖怪・時雨(しぐれ)との戦いで使用した。正式名称は不明。

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