飛影(幽☆遊☆白書)の徹底解説・考察まとめ

飛影(ひえい)とは、冨樫義博原作の漫画『幽☆遊☆白書』及びテレビアニメの登場人物。メインキャラクター4人のうちの1人。額には第三の眼「邪眼」を持ち、魔界の炎を操る「邪王炎殺拳」を使って戦う。主人公・浦飯幽助の敵として登場するが、敗れてからは味方として活躍した。人間界に来ていたのは、生き別れた双子の妹・雪菜の行方を探していたため。格闘センスが非常に高く、暗黒武術会では無敗を誇る。

飛影の概要

飛影(ひえい)とは、冨樫義博原作の漫画『幽☆遊☆白書』及びテレビアニメの登場人物。メインキャラクター4人のうちの1人で、元は魔界でも名を馳せた盗賊。魔界の炎を操る「邪王炎殺拳」の使い手である。生き別れた双子の妹・雪菜(ゆきな)の行方を探すため、手術を受けて額に第三の眼「邪眼」を開眼した。

原作の初登場はact.20「三匹の妖怪!!」、テレビアニメ初登場は第6話「三匹の妖怪!飛影・蔵馬・剛鬼」。
妖怪の蔵馬(くらま)・剛鬼(ごうき)と共に霊界から宝を盗み、降魔の剣を所有していた。しかし、霊界探偵である主人公・浦飯幽助(うらめしゆうすけ)に倒され、捕獲される。その後、四聖獣との戦いで助っ人として蔵馬と共に幽助に同行し、四聖獣のナンバー2・青龍(せいりゅう)を瞬殺した。
行き別れた双子の妹・雪菜と、母から渡されたものの紛失してしまった氷泪石(ひるいせき)という宝石を探していた。氷泪石で金儲けを企む人間・垂金権蔵(たるかねごんぞう)の元から幽助たちが雪菜を救い出し、幽助の味方として活躍する。
「暗黒武術会編」では戦い方が邪王炎殺拳を用いたものに。圧倒的な強さを誇り、出場した試合は無敗だった。
「仙水編」では城戸たちに幽助が捕まったことを聞くが、幽助の不甲斐なさに呆れて同行を拒む。結局、旧知の幽助を救出し、人間が行った犯罪で最も残酷で非道な物が何万時間も収められた「黒の章」と引き換えに仙水たちとの戦いに参加した。
幽助が仙水に殺された怒りの衝動でB級からA級に上がり、幽助の弔い合戦として桑原・妖狐・コエンマたちと共に魔界で仙水と死闘を繰り広げる。
「魔界トーナメント編」では三大妖怪の1人・軀(むくろ)にスカウトされ魔界へ戻る。その際、探し続けていた氷泪石を躯から返された。トーナメント終了後は敗者として軀の下で魔界パトロールをし、魔界に迷い込んだ人間を救っている。

霊界の秘宝を盗む1年前から蔵馬と交流があることが、外伝「TWO SHOTS」で描かれた。
幽助と蔵馬、桑原和真(くわばらかずま)は、流浪の人生の中で得た数少ない仲間。彼らとは根底で繋がっている。魔界統一トーナメント以降は、軀の側近の地位に落ち着いている。

キャラクター人気投票では主人公の幽助や人気キャラクターの蔵馬を抑え、第1回・第2回とも1位に輝いた。

飛影のプロフィール・人物像

逆立った黒い髪と三白眼が特徴。額には第三の眼「邪眼」があるのだが、普段はハチマキをしてそれを隠している。アニメでの瞳の色は赤。「邪王炎殺拳」の奥義・炎殺黒龍波を極めてからは右腕に黒龍のアザがつき、包帯(忌呪帯法)を巻いて封じている。身長はお笑い芸人の池乃めだかぐらい。アニメでは雪菜と同じ身長に設定されている。
初登場した際は饒舌で挑発的な小悪党だったが、四聖獣との戦いで再登場してからは無口でクールなキャラクターとして描かれるようになった。他人と関わりたがらず、冷血非道な印象が強いが、幽助たちとの絆や雪菜への兄妹愛は強い。ぶっきらぼうながらも気遣いや優しさを見せる時もある。
素早く、抜群の格闘センスを誇る。「暗黒武術会編」では出場した試合全てに勝利した。

母親は雪菜と同じ種族・氷女(こおりめ)の氷菜(ひな)で、父親は不明。生まれた時から強力な炎の妖気を身にまとっていたために呪符で包まれていた。母親の形見の氷泪石と共に、生後まもなく天空の氷河の国から魔界の森に投げ落とされている。これにより、飛影は自分を追放した氷河の国の女を皆殺しにすることを誓う。その後盗賊に拾われ飛影と名づけられる。血と暴力を好む残忍な子供で、氷泪石で妖怪たちを誘き寄せては殺戮に明け暮れる生活を続け、生まれて5年目にはA級妖怪まで妖力を上げた。しかし盗賊たちからも恐れられ、避けられるようになってしまう。また氷泪石は強敵との戦いの最中で失くしてしまった。
その後、故郷と氷泪石を探すために手術を受けて邪眼を手にする。故郷を見つけ、妹が行方不明になっていることを知り、人間界を訪れた。雪菜探しの最中に蔵馬と知り合い、その後、霊界の三大秘宝を盗み出した。

物語が進むにつれ、内面がどんどん成長していったキャラクターである。

飛影の能力

邪眼

自分を捨てた故郷の氷河の国と、失くしてしまった氷泪石、そして行方知らずになった妹を探し出すため、手術を受けて身に付けた第三の眼。
邪眼の能力は遠くにあるものでもすべてを見通すことができる千里眼の他に、体中に無数の目を開いて邪眼の力を増幅させるものなどがある。

素早い動き

残像が見えるほど、素早い動きをする。四聖獣の青龍との戦いや、暗黒武術会での魔金太郎戦など、作中でも飛影の素早さに驚かされるシーンが度々登場する。

邪王炎殺拳の使い手

魔界の黒炎をあやつる邪王炎殺拳と剣技の使い手。
邪眼の手術後の影響で落ちた妖力をカバーするため、魔界整体師の時雨(しぐれ)から邪眼の手術後に護身用として指導を受け、その後我流で技を磨いた。

飛影の必殺技

邪王炎殺拳

魔界の炎を用いる拳法。魔界以外では使えないとされていたが、飛影は人間界でも魔界の炎を操ることに成功している。「暗黒武術会編」以降に飛影の代名詞ともいえる技の数々が登場した。

邪王炎殺黒龍波(じゃおうえんさつこくりゅうは)

妖気をエサに魔界の獄炎の化身である黒龍を召喚して放つ、邪王炎殺拳最大の奥義。暗黒武術会の決勝戦で使用した際には、近くにいる観客の妖怪たちを妖気だけで蒸発させ、会場のリングや外壁を粉々に破壊した。
魔界から人間界に黒龍を召還するためには、莫大な妖気を放出し続けなければならず、この技を極めるのは容易ではなかった。初使用となった是流戦では右腕を黒龍に食われかけて火傷を負い、しばらくの間使い物にならなくなった。
本来は黒龍を召喚して取り込むことで術師の能力を爆発的に高める技である。暗黒武術会決勝開始直前に黒龍波を極めたことで、自らに取り込み妖気を飛躍的に上昇させ、武威を撃破。だが極めた副作用として使用後は消耗した妖力・体力を回復するために約6時間の深い眠りに入らなければならない。

邪王炎殺煉獄焦(じゃおうえんさつれんごくしょう)

魔界の炎を拳に集めて殴打する技。人間界の炎でも流用できるが、威力は魔界の炎を使うより劣る。「暗黒武術会編」の黒桃太郎戦で初使用した。

邪王炎殺剣(じゃおうえんさつけん)

妖気と炎を組み合わせた剣。桑原の霊剣に似ているが威力は桁違いだが、飛影は「かなりイメージが悪い」として嫌っている。媒体の剣の先端部が損傷していても使用可能。黒桃太郎戦で初めて披露され、剣にも炎殺拳にも耐性を得た黒桃太郎を倒した。仙水との戦いでも使用するが、彼が身にまとう気鋼闘衣の前では無力だった。

飛影の来歴・活躍

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