戸愚呂兄(幽☆遊☆白書)の徹底解説・考察まとめ
戸愚呂兄(とぐろあに)とは、冨樫義博の漫画『幽☆遊☆白書』およびそれを原作としたアニメに登場する敵キャラクター。元は人間だったが、実弟の戸愚呂弟と共に妖怪に転生した。小柄で黒くウェーブがかった長髪をしており、弟の肩に乗っている姿がよく描かれている。身体を自由自在に変形させる能力を持ち、戦闘時には弟の武器になることが多い。ただ、単独で戦っても相手を瞬殺するなど高い戦闘能力を持つ。寿命も殺す手段も存在しない完全な不死身。「暗黒武術会編」で命を落としたと思われていたが、「仙水編」で再び登場した。
戸愚呂兄の概要
戸愚呂兄(とぐろあに)とは、冨樫義博の漫画『幽☆遊☆白書』およびそれを原作としたアニメに登場する敵キャラクター。
元は人間だったが、50年前に開催された暗黒武術会で優勝した際、実弟の戸愚呂弟(とぐろおとうと)と共に妖怪に転生した。身体を自由自在に変形させる能力を持ち、戦闘時には弟の武器になることが多い。
物静かな見た目とは裏腹に、卑劣で残酷な性格をしている。
弟からは「兄者」と呼ばれている。
人間にさらわれた妖怪・氷女の少女雪菜(ゆきな)の救出作戦で、作品に初登場した。主人公・浦飯幽助(うらめしゆうすけ)とその相棒・桑原和真(くわばらかずま)と戦い、敗れたように演出。この時は本気を出していなかった。
「暗黒武術会編」では実際はチームの副将だが、中堅として登場。対戦相手をことごとく瞬殺するなど、高い戦闘能力を見せた。浦飯チームとの決勝戦では、桑原と対決。しかし相手チームのメンバーでかつての仲間である幻海(げんかい)の死を侮辱したことで、桑原がキレてパワーアップ。彼の渾身の一撃を喰らい、試合に負ける。その後身体を再生させて弟と幽助の戦いに加わろうとするが、弟に見限られて粉々になるほどの威力で島外に殴り飛ばされた。
命を落としたと思われていたが、「仙水編」で再び登場。海を漂いながら少しずつ再生を続け、漫画版では頭部を半分ほどに、アニメ版では右腕も再生させた状態で武術会終了後の首くくり島の海岸に漂着し、特殊な念波を出す。かつて霊界探偵として活躍した仙水忍(せんすいしのぶ)に拾われ、左京の計画と幽助たちの情報を告げ、仙水の策謀の水槽で飼われることになった。その後、仙水の仲間で食った相手の能力を取り込む「美食家(グルメ)」の巻原定男(まきはらさだお)に捕食されるが、逆に巻原を内部から侵食。
再び幽助たちの前に立ちはだかるが、幽白の仲間である蔵馬(くらま)に魔界の植物・邪念樹の種を植えられ、永遠に蔵馬の幻影と戦い続ける生き地獄へと落とされた。
戸愚呂兄のプロフィール・人物像
CV:鈴木勝美
舞台版キャスト:中河内雅貴
実写版キャスト:滝藤賢一
作品中盤の「暗黒武術会編」に登場する強敵、戸愚呂兄弟の兄の方。
ウェーブがかった長髪で背は低く、口を開かなければ美形。しかし残忍で下劣な性格の持ち主である。身体を自由自在に変形させる能力を持ち、弟が操る武器として剣や盾などに姿を変える。弟なしでも戦うことはあり、単独でも高い戦闘能力を持つ。
移動時は弟の方に乗っていることが多い。弟からは「兄者」と呼ばれている。
元は人間で、50年前の暗黒武術会で弟や幻海とは同じチームで戦い、優勝した。強さを求めた弟とは異なり、私利私欲のために妖怪に転生している。若かりし頃の幻海に劣情を抱いていたが、思いが成就することはなかった。彼女が弟に殺された後は、自分の手で人形劇をしてその死を嘲笑するなど、歪んだ部分が描かれている。
人間時代の姿は原作には登場しなかったが、アニメ版第66話の回想シーンでは僅かながらに人間だった頃の戸愚呂兄の姿が見られた。
戸愚呂兄の能力
武態
身体を自由自在に変形させる能力を持つ。剣や盾などに姿を変えて弟が操る武器として戦うほか、単独で戦う際にも脚をドリルにする、腕を刀に変形するなど、体の一部を武器にして戦闘に挑む。
臓器・脳の位置の移動
心臓といった重要な臓器や、脳を身体の他の部分へと移動させることが可能。本人曰く「脳や心臓を破壊されない限り死なない」とのこと。決勝戦では事前に心臓の位置を移動していたため、桑原に霊剣で貫かれても死ぬことがなかった。
高い再生能力
高い再生能力を持つ。そのため、多少のダメージを受けてもすぐに元に戻ることが可能。ただし、受けたダメージの大小により、再生のスピードは変化する。桑原に試しの剣で叩き潰されても、次の試合には復活。弟に見限られて身体が粉々になるほどの強さで殴り飛ばされても時間をかけて頭部を再生するなど、驚異的な再生能力を見せた。
念波の発信
弟に粉々にされた後、邪悪な者のみがキャッチできる念波を発信している。それをキャッチした仙水が念波を辿り、頭部のみの戸愚呂兄と対面を果たした。こうして左京の野望や幽助たちのことを仙水に告げ、一味に利用されることになる。
戸愚呂兄の必殺技
指針
指先1本を伸ばして相手を貫く技。爆裂針を受けても息のあった阿架連邪(あかれんじゃ)に使った。
爆裂針
全身から触手のような針を全方位に向けて伸ばす攻撃で、複数人をまとめて倒す際に有効。五連邪チーム戦で使用した。
突進針
片手の指先をすべて伸ばして相手を貫く技。爆裂針を受けても息のあった亜尾連邪(あおれんじゃ)に、とどめを刺す際に使った。
手刀
手を広い刃に変化させ、相手を切り裂く技。決勝戦で桑原の首を切り落とそうとした時に披露した。
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目次 - Contents
- 戸愚呂兄の概要
- 戸愚呂兄のプロフィール・人物像
- 戸愚呂兄の能力
- 武態
- 臓器・脳の位置の移動
- 高い再生能力
- 念波の発信
- 戸愚呂兄の必殺技
- 指針
- 爆裂針
- 突進針
- 手刀
- 戸愚呂兄の来歴・活躍
- 妖怪転生前
- 雪菜救出作戦で浦飯・桑原と対決
- 暗黒武術会編
- 仙水編
- 戸愚呂兄の関連人物・キャラクター
- 戸愚呂チーム
- 戸愚呂弟(とぐろおとうと)
- 鴉(からす)
- 武威(ぶい)
- 左京(さきょう)
- 戦った相手
- 浦飯幽助(うらめしゆうすけ)
- 桑原和真(くわばらかずま)
- 蔵馬(くらま)
- 阿架連邪(あかれんじゃ)
- 亜尾連邪(あおれんじゃ)
- 喪々連邪(ももれんじゃ)
- かつての仲間
- 幻海(げんかい)
- 霊界探偵編
- 垂金権造(たるかねごんぞう)
- 雪菜(ゆきな)
- 仙水編
- 仙水忍(せんすいしのぶ)
- 巻原定男(まきはらさだお)
- 室田繁(むろたしげる)
- 戸愚呂兄の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「俺はよく約束を破る。やはりお前も死ね」
- 「さあ 弟よ オレを武器として使え!!なにがいい 剣かヤリか!?我ら兄弟 ふたりでひとつ 向かうところ 敵はない」
- 巻原の身体から現れた戸愚呂兄
- 「強がるなボケがァー!!これならどうかなァー!?」
- 戸愚呂兄の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 実現したピース・又吉直樹版の戸愚呂兄
- 戸愚呂兄以外のキャラクターも演じた声優・鈴木勝美