コンテイジョン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『コンテイジョン』とは、2011年にアメリカで公開されたスリラー映画。危険な未知のウイルスが、次々と人間の命を奪い、恐怖というパニックにも感染していく世界を描いている。世界各地で同時多発的に謎の病が発生する。それは咳・発熱を発症後、急激に症状が悪化し、亡くなってしまうという新種のウイルスだ。世界中で感染が広がるこの病に医師たちは敢然と立ち向かう。しかし人々は翻弄され、国家は瞬く間に崩壊していくのだった。ウイルス感染の恐怖を様々な視点から捉えた、リアル感溢れるパニック・スリラー・ムービーだ。

その他の人物

アラン・クラムウィディ(演:ジュード・ロウ)

吹き替え:宮内敦士

ブログで記事を発信しているフリーの記者。
元々彼のブログは200万人以上が閲覧しているという人気ブロガーだ。
「真実を語れ」を合言葉にCDCを批判する情報を流し、ブログのビジターがその後1200万人に膨れ上がる。
しかしレンギョウが特効薬だという嘘の情報を流し、ヘッジファンド目的の人間と金儲けを企む。
その悪事がバレて逮捕されるが、ブログ支持者の援助で保釈される。
そしてその後も精力的に取材を続けた。

スン・フェン(演:チン・ハン)

香港でWHOの調査に協力した香港の政府職員。
故郷の村でMEV-1ウイルスが流行し、母や知り合いを亡くす
故郷を救うためオランテス医師を誘拐し、ワクチンと取引しようとする。
スンの正義感に共鳴したオランテス医師の協力によりワクチンの入手には成功した。
しかしそれは中国政府が敵を欺くための偽薬であったことが後に判明する。

ライル・ハガティ(演: ブライアン・クランストン)

吹き替え:浦山迅

公衆衛生局士官部隊准将 。
チーヴァー医師と共にMEV-1ウイルスの対応に尽力した政府の役人。

オーブリー(演:サナ・レイサン)

チーヴァー医師の恋人。
MEV-1ウイルスの危険性についてチーヴァー医師からいち早く連絡を受け、パニックを避けるためチーヴァー医師の元に避難する。
その後、チーヴァー医師と結婚したため、いち早くワクチンの恩恵に預かれた。

イアン・サッスマン博士(演:エリオット・グールド)

サンフランシスコにある大学のウイルス学の権威。
CDCから今回の謎の病原体の調査を依頼される。

『コンテイジョン』の用語

媒介物

患者が接触し、病原菌が付いた物のこと。それを介してまた感染が広がってしまう。人は通常1日に2000~3000回顔を触ると言われている。目や口から付着した病原菌がついた手でドアノブなど様々な物に触り、その物を触った人にも感染するのだ。この媒介物を通して感染が広がっていく。

R-O

ウイルスの再生産量とも呼ばれる、1人の患者が何人にうつすかという数値。インフルエンザは1人の患者に対して1人、ポリオは4~6人に感染すると言われている。このR-Oによって大流行の規模の予測が見通せるのだ。この係数が2とされた場合、1日目は感染者が2人、次に4人そして16人という風に広がる。そして何日か後には何百人、次に何万人という風に雪だるま式に増加していく。たった30段階後にはもう数十億人に広がっていくという試算になるのだ。

MEV-1ウイルス

このウイルスはコウモリと豚のDNA配列を持っており、コウモリが持っていたウイルスと豚が持っていたウイルスが結合し、人間に感染するように変容を遂げたものだ。かつ死亡率が20パーセントというかなり危険なウイルスである。このウイルスに感染すると最初は熱や咳など風邪のような症状が出て、急激に脳が破壊され重症化する。ライターのアランは「まるでゴジラ、キングコング、フランケンシュタインが合体」したようだと表現している。まさに人類史上の中でも最強のウイルスである。

『コンテイジョン』の名‌言・‌名‌セ‌リ‌フ‌/‌名‌シー‌ン・‌名‌場‌面

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