カルテット(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『カルテット』とは松たか子主演のラブストーリー、コメディー、サスペンスの要素が入った連続テレビドラマ。2017年1月17日から3月21日まで毎週火曜22時から22時54分に放送されていた。ある日、偶然出会った演奏者である男女4人が、弦楽四重奏のカルテットを組み軽井沢で不思議な共同生活を始める。夢叶わず30代に入り、それぞれが人生のピークを迎えず緩やかな下り坂で立ち止まっていたが、4人の出会いは偶然ではなかった。ほろ苦くて甘い、ビターチョコレートのような大人のラブサスペンスである。

1年後

真紀が警察と一緒に軽井沢を出てから1年が経った。残ったメンバーは未だ別荘で共同生活を送っており、真紀の帰りを待っていた。父親の殺人疑惑が真紀にかけられていたため、プロとして世間に顔の知られていた真紀は注目された。週刊誌で叩かれて人々に冷たい言葉を浴びせられていたが、真紀だけではなく幼少期に父親の詐欺に巻き込まれ世間を騒がせたすずめや、祖父が有名な音楽家の別府も攻撃の対象となった。それでも幸運なことにすずめは仕事を続けることができ、家森も和食料理屋ノクターンで板前修行に誘われて本格的に仕事をしようとしていた。一方別府は仕事を辞め、音楽で夢を追おうと1人意気込んでいた。真紀はもう軽井沢には帰らず、ヴァイオリンも弾かないと心に決めていた。そのことを話す真紀のもとには馴染みの弁護士が訪れており、その様子もまた週刊誌に熱愛だと捏造されてしまう。そんな真紀の現在を週刊誌で知ったメンバーたちは、真紀に会いにいこうとする。週刊誌の写真を手がかりにそれがとある団地に近いことがわかると、3人は路上で演奏し始める。音を聞きつけてやって来た真紀に「一緒に帰ろう」と言うメンバーと嬉しそうな真紀。やっとカルテットドーナツホールは復活したが、夢を見る時間は無駄じゃなかったと音楽を趣味にしようとするメンバーに真紀はコンサートをしようと提案する。自身の疑惑を集客に利用しようとする真紀に賛成したメンバーたちは練習を重ね、本番を迎える。コンサートに訪れたカルテットを知る人々や興味本位で来た人を一曲目「死と乙女」が惹きつける。途中退出が目立つ客席に、目一杯気持ちを音にのせて奏でたカルテットの面々の表情は晴れやかだった。それからしばらくして、別荘を売り出したカルテットは演奏依頼が来ると集まって音楽を届けにいく。

『カルテット』の登場人物・キャラクター

ドーナツホールのメンバー

早乙女 真紀(さおとめまき/演:松たか子)

出典: www.tbs.co.jp

カルテットドーナツホールのメンバーで第1ヴァイオリン奏者。上品で物腰が柔らかく落ち着いているが、演奏前には緊張することもあり笑いのツボも少しずれている。また声が小さく、よく聞き返されている。カルテットのメンバーの中では唯一プロの奏者として活動していた期間があり、その時期に仕事で夫の幹生と出会った。結婚してからの名前は「巻 真紀」。カルテットとして活動するようになってからは、日中は別荘で在宅の仕事を掛け持ちして稼いでいる。本名は「やまもとあきこ」といい、幼い頃に実父を病気で亡くしてから母親と再婚相手と共に暮らしていた。しかし母親も交通事故で小学生の頃に亡くしてからは、日常的に暴力を振るう義理の父親によって育てられた。父親は加害者側に過度に賠償金を求めていたこともあり、それからしばらくして「早乙女 真紀」の戸籍を買って失踪する。時を同じくして義理の父親が心不全で亡くなったため、殺人の疑惑がかけられてしまい警察に勾留される。

世吹 すずめ(せぶきすずめ/演:満島ひかり)

出典: www.tbs.co.jp

カルテットドーナツホールのメンバーでチェロ奏者。演奏前のルーティンは「裸足になる」。天真爛漫でよく笑い、歯に衣着せぬ物言いの子供っぽい性格。どこでも寝ることができ、別荘の床で眠り来客を驚かせている。「みぞみぞします」と言う口癖があり、コーヒー牛乳が好物。カルテットを組む以前はOLをしていることもあったが、子供時代に父親によって「魔法少女」として詐欺まがいのテレビ出演をさせられていたことでいじめに遭い辞めてしまう。そこからは路上演奏で日銭を稼いでいたが、真紀の姑に「この女と友達になってほしい」と依頼されたことによりメンバーと出会ってカルテットを組むことになった。母親は亡くなっており、ロッカー式の納骨堂に度々お参りをしている。父親が病気だったが、どうしても最期に立ち会いたくない気持ちを真紀に吐露して真紀との距離が近くなる。別府への恋心を隠し続けていたが、カルテットを組んでからしばらく経った頃不意打ちでキスをしている。別荘に来てからも無職だったが、昔取得した宅地建物取引士を生かして仕事を見つけ、本業として働く側新たな資格取得も考えている。チェロは親戚の家に預けられていた際に、物置で見つけた祖父のものでとても大切にしている。

家森 諭高(いえもりゆたか/演:高橋一生)

出典: www.tbs.co.jp

カルテットドーナツホールのメンバーでヴィオラ奏者。演奏前のルーティンは「シャツの襟元をはだける」。理屈っぽくて小さなことにこだわる性格。共同生活でも食事や服装でことあるごとに文句を言ってくるので、メンバーには少しめんどくさがれる。その一方で、パンツを一枚しか持っていない理由からノーパンで過ごす変わり者の一面も持つ。すずめのことが好きだが、別府に片想いするすずめに告白ができない。カルテットを組むまでは、定職にはつかず美容院でアシスタントをしたりVシネに出演することもあった。宝くじで大金を当てるも交換期限を過ぎていたため、やけになり飲んでいたスナックで妻の茶馬子に出会い結婚するが、いつまでも音楽に囚われるため愛想を尽かされてしまい離婚した。バツイチの子持ちであるが、妻とも子供とも離婚後はほとんど会っていなかった。子供にはヴァイオリンを買って教えていた。最終的にはノクターンでウェイター兼見習い板前をしながらカルテットでの音楽活動を続けることになる。

別府 司(べっぷつかさ/演:松田龍平)

出典: www.tbs.co.jp

カルテットドーナツホールのメンバーで第2ヴァイオリン奏者。演奏前のルーティンは「眼鏡を拭く」。几帳面で真面目な性格のため小学校の時のあだ名は「幹事長」。考え込むと服の袖や裾を限界まで捲り上げてしまう。カルテットが共同生活をする別荘は別府の祖父のもので、祖父を筆頭に音楽で成功した音楽一家の別府ファミリーにおいて1人平凡な自分にコンプレックスを感じている。カルテットを組む前も組んでからも、ドーナツ会社で働いており同僚の九條にわずかな好意を抱いていたが結婚してしまい失恋する。また、大学時代に大学へ演奏に来ていた真紀に一目惚れして、ずっと想い続けていた。しかし九條に振られた後に真紀にも振られてしまい、その後も真紀への片想いが続いている。真紀の戸籍購入事件後は会社を辞めて無職になっている。

ライブレストラン・ノクターン

来杉 有朱(きすぎありす/演:吉岡里帆)

出典: www.tbs.co.jp

ノクターンで働くアルバイトスタッフ。元地下アイドルで、ネットで炎上することは日常茶飯事だったという。真紀はよく目が笑っていないという。家森にちょっかいをかけて気持ちを弄んだりオーナーの大二郎に色仕掛けをかける策士。すずめには、それまでに培った男を落とす方法を伝授している。また、大二郎に色仕掛けしたことによりノクターンを解雇されてからは消息を絶っていた。しかし、カルテットドーナツホールのコンサートの時に「人生チョロかった」という台詞と共にイケメンの裕福な海外の青年と手を組んで登場し、薬指の指輪を自慢げに見せていた。

谷村 大二郎(たにむらだいじろう/演:富澤たけし)(サンドウィッチマン)

出典: www.tbs.co.jp

ノクターンのオーナーシェフ。両親がもともと経営していたノクターンを継いだ2代目。有朱の色仕掛けにも引っ掛からないくらい妻を溺愛している。真紀の殺人疑惑が世間で噂されるようになっても、ドーナツホールのメンバーに変わらず接してくれていた。ドーナツホールの単独コンサートには妻と一緒に訪れている。

谷村 多可美(たにむらたかみ/演:八木亜希子)

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『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』とは、2006年7月から日本テレビで放送されていたコメディドラマ。韓国映画『マイ・ボス マイ・ヒーロー』のリメイク。脚本は大森美香。主演は長瀬智也で、共演は新垣結衣や手越祐也など。ヤクザの若頭である榊真喜男は、まともに学校に通ったことがなく、勉強が全くできなかった。そのため、ボスである父に組を継ぐために、高校を卒業するよう命じられる。初めは嫌々学校に通っていた真喜男だが、徐々に青春の楽しさを感じていく。本作は平均視聴率が19.1%と高視聴率を記録した。

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アイネクライネナハトムジーク(小説・漫画・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

アイネクライネナハトムジーク(小説・漫画・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『アイネクライネナハトムジーク』とは、2014年に発刊された伊坂幸太郎の連作短編集を原作とした、2019年に公開された日本映画である。監督は今泉力哉。会社員の佐藤(さとう)は、恋愛したいと思いつつも「出会いがないから」と理由をつけて恋愛に積極的になれずにいた。それを友人の織田一真(おだかずま)や妻の由美(ゆみ)らが見守る中、佐藤と本間紗季(ほんまさき)は劇的な出会いを果たす。この作品は、佐藤と紗季やその周りを取り巻く人々が10年にわたって織りなす物語を穏やかに描き出す作品である。

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