ザ・クラウン(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ザ・クラウン』とは、イギリス女王エリザベス2世の治世を描く、アメリカ合衆国とイギリス合作のテレビドラマシリーズ。Left Bank Picturesおよびソニー・ピクチャーズ テレビジョンが製作。2016年11月より配信開始となり最終シーズンは2023年12月に配信され、全6シーズン、各10エピソードの合計60話構成。2シーズンごとに主要キャストが入れ替わる。当時の美術・衣装などが忠実に再現されており、各界から高い評価を得ている。

『ザ・クラウン』の概要

『ザ・クラウン』とは、イギリス女王エリザベス2世の生涯を描いた、ピーター・モーガンによる原作・脚本のドラマ。全6シーズンのうち、2シーズンごとに主要キャストが入れ替わる形で制作され、エリザベス女王治世の初期、青年期をクレア・フォイ、壮年期はオリヴィア・コールマン、老年期をイメルダ・スタウントンが演じた。
エリザベス女王がフィリップ王配と結婚するシーンから始まり、亡くなる直前までが描かれており、豪華絢爛な美術セット・衣装や、実際の出来事を忠実な再現、そして精巧な演技など、普段見ることのできないイギリス王室の裏側を垣間見れる作風は多くの視聴者を魅了した。
各シーズンにおいて、ゴールデングローブ賞やプライムタイム・エミー賞において主演女優賞・助演女優賞・主演男優賞・助演男優賞をキャストが受賞するほか、衣装賞歴史ドラマ部門、監督賞ドラマ部門、脚本賞ドラマ部門など多くの賞を受賞し、とくにシーズン4がエミー賞のドラマ主要7部門を受賞・制覇した。

『ザ・クラウン』のあらすじ・ストーリー

エリザベス女王誕生~シーズン1~

王冠と身につけ、戴冠式の準備をするエリザベス女王

シーズン1では、1947年のエリザベスとフィリップの結婚式から、女王の即位・戴冠式を経て、1955年の第3次チャーチル内閣からイーデン内閣のもとでの1955年までの女王の治世が描かれる。

1947年エリザベス王女(のちのエリザベス女王)は、かねてより交際していた、フィリップ(のちのエディンバラ公爵フィリップ王配)と正式に結婚し盛大な結婚式が催された。結婚後二人の子供(チャールズ王子とアン王女)をもうけ、育児をしながら公務に勤しんでいた。そんな中、エリザベス王女夫妻がケニアを訪問した1952年に父ジョージ6世が崩御し、エリザベス女王が誕生。イギリスおよび当時のイギリス統治国であったアフリカの諸国やオーストラリア・ニュージーランドを統治することとなった。当時彼女は25歳で、自身が女王として、国内および他国の政治家とも意見交換、時には議論をする中で教育が足りてないと感じ、自身の家庭教師をつけ、知識となる力を身に着けていった。
同時に、妹のマーガレット王女が、侍従武官タウゼントとの恋と破局も描かれている。マーガレット王女は、タウゼントとの結婚を希望していたが、タウゼントには離婚歴があり、二人の結婚をエリザベス女王は賛成・応援し、結婚できるよう、イギリス国教会と議会の説得を試みたものの、激しい反対意見により、二人が結ばれることはなかった。

国内政治の混乱とエドワード王子の誕生~シーズン2~

1956年に発生したスエズ運河の動乱から、イーデン首相とマクミラン首相の辞職そしてジョン・F・ケネディ米大統領夫妻の訪英、1964年の第4子(三男)となるエドワード王子誕生までが描かれているシーズン2。

エリザベス女王は女王としてエジプトとの関係、国内の労働者からの反発対応など、多忙を極めていた。そんな中、フィリップ王配は自身の価値が見いだせず一人で長期の外遊を楽しんでおり、ふたりには溝ができ始めていた。しかし、外遊中にであった男性の言葉で、フィリップ王配はエリザベス女王との関係構築のアイディアをもらい、二人は結婚10周年を迎え、第3子となるエドワード王子が誕生するのであった。
そしてジョン・F・ケネディ米大統領夫妻が訪英。ファーストレディのジャクリーン夫人とエリザベス女王、ジョン・F・ケネディ米大統領とフィリップ王配、それぞれ交流を深めたことも、エリザベス女王とフィリップ王配が関係を修復したきっかけの1つとなっている。
一方、タウンゼントとの結婚が認められず自暴自棄になっていた、マーガレット王女は、平民で写真家のアンソニーと出会う。これまで出会うことのなかったような考え方、クリエイティブな姿をみたマーガレット王女は、アンソニーとのプロポーズを受諾、結婚した。

チャーチル元首相の死とエリザベス女王即位25周年~シーズン3~

1964年から1977年までが描かれるシーズン3では、チャーチル元首相の死去からヒース内閣をはさんだ2度の労働党ウィルソン内閣のもとでの治世が描かれる。

1964年、ハロルド・ウィルソン率いる労働党が政権をとり、政治的な変革の時を迎えた。
1966年に発生した南ウェールズの炭鉱町での山の崩壊、1967年のギリシャクーデター、国内の貿易赤字や財政赤字のため、政府やアメリカ政府の援助に奔走していた。
そんな中、エリザベス女王は第一子であるチャールズ皇太子との関係にも悩み始めていた。将来の国王として、厳しく接していたが、あまりにも冷たい態度に、チャールズ皇太子自身も反発し始める。そしてチャールズ皇太子とカミラ・シャンド(のちに王妃)の恋模様が描かれていく。
シーズン終盤では、エリザベス女王は銀婚式と即位25周年を迎え、華やかな式典が描かれる一方で、マーガレット王女とアンソニーの結婚生活が破綻し、マーガレット王女の不倫や自殺未遂をしてしまう女王の妹としての自己の葛藤も描かれている。

イギリス初の女性首相の誕生とチャールズ皇太子の結婚~シーズン4~

シーズン4では、1979年にイギリス発の女性首相として発足した、サッチャー内閣の成立から1990年の辞任、そして、チャールズ皇太子のダイアナ妃の出会い・結婚とその破綻が描かれている。

1979年に首相となったサッチャーは、「鉄の女」と呼ばれるほど、強固な姿勢で、財政赤字・イギリス領フォークランド諸島での紛争に奮闘していた。同性・女性同士としてエリザベス女王とも少しずつではあった関係構築をしていくのだった。
カミラとの結婚をエリザベス女王に反対され、カミラはアンドリュー・パーカー・ボウルズと結婚していたが、チャールズ皇太子はカミラとの関係を続けていた。しかし、適齢期を迎えた息子が独り身であることが気がかりである王室は、チャールズ皇太子に結婚を急かしていた。そのタイミングでチャールズ皇太子はダイアナ・スペンサー(のちのダイアナ妃)と出会う。チャールズの家族もダイアナを気に入り、二人は結婚し二人の息子を授かった。
しかしながら、チャールズ皇太子は自身よりも目立ち人気がでたダイアナに対して、強い嫉妬心をもってしまうのであった。

王族のスキャンダル~シーズン5~

1990年の保守党であるメージャー内閣の成立から1997年の労働党ブレア内閣成立・政権交代と王族の結婚をめぐるさまざまなスキャンダルが描かれるシーズン5。なかでも、センセーショナルなチャールズとダイアナの別居と離婚がストーリーの中心となっている。

在位40年を迎え、老境にはいっているエリザベス女王による長い治世に飽きると同時に、ダイアナ妃の人気もあり、早期退位・チャールズ国王の誕生を国民が望むようになる。しかしながら、チャールズ皇太子とダイアナ妃の間は完全に冷え切っており、そんな状況打破のため、ダイアナ妃は王室の暴露本を執筆、王室に大きなダメージを与える。これにより、チャールズ皇太子とダイアナ妃は別居を開始。双方離婚を望むも条件を巡り交渉は難航。チャールズ皇太子はダイアナ妃と離婚成立後に、アンドリュー・パーカー・ボウルズと離婚していた、カミラとの結婚を望んでおり、自身のイメージアップのため、ダイアナ妃の条件を飲む形で離婚を成立させた。

ダイアナ元妃の事故と譲位~シーズン6~

1997年のダイアナ元妃の事故死から、チャールズ皇太子とカミラの結婚までが描かれた最終シーズン。

ダイアナ元妃は、ドディ・アルファイドと出会い仲を深めていく。ドディは当時婚約者がいたが、王室と接点を持ちたいと強く願う父から婚約者ではなく、ダイアナ元妃との結婚を急ぐよう詰め寄っていた。その時、離婚によるダメージは多少あったものの、世界中で「ダイアナフィーバー」は続いてたこと、そしてドディとのロマンスをいち早く撮影しようとするパパラッチに追われ、ダイアナ元妃とドディは、パリで事故を起こし亡くなってしまう。
ダイアナ元妃の死に悲しみ、マスコミと熱狂的なファンに追いかけられていたチャールズ皇太子とダイアナ元妃の息子ウィリアム王子は、エリザベス女王やフィリップ王配と話しながら徐々に将来の王としての自覚・知見を身に着け、大学で将来の妃となる、ケイト・ミドルトンと出会った。
そして、エリザベス女王は80歳を迎え自身の葬儀や譲位について考えるよう周囲から言われ始める。健康に異常もなく気が早いと思いつつも、衰えも感じ、チャールズ皇太子とカミラの結婚式で譲位を考えるも、これまでの人生を振り返り残りの人生を女王として生き、務めを果たすこと決意するのだった。

『ザ・クラウン』の登場人物・キャラクター

王族

エリザベス2世(演:ヴィオラ・プレテヨーン/クレア・フォイ/オリヴィア・コールマン/イメルダ・スタウントン)

左から、老年期・壮年期・青年期のエリザベス女王

イギリスのウィンザー朝第4代女王。また、英連邦王国及び王室属領・海外領土の君主およびイングランド国教会の首長。在位期間は70年と214日で、イギリス史上最高齢かつ最長在位の君主。
若年期は、ヴィオラ・プレテヨーン、青年期をクレア・フォイ、壮年期、オリヴィア・コールマン、老年期にイメルダ・スタウントンがそれぞれ演じた。

伯父のエドワード8世が在位わずか325日で退位したため、10歳で、王位継承権者第1位となり、その頃から、帝王学教育のため、イギリス国制史を学び始めた。しかし、他の王位継承権者のように、大学等で学友とともに学ぶのではなく、別室で1人で国政などを学んでいた。そのため、自身の知識不足や、共感性が欠落していると感じ、女王就任後も家庭教師をつけるなど、自身を研鑽していた。厳しいイギリス王室のルールに縛られる仲、1990年代・2000年代という変革期である時代に世の中の動き・変革に併せて柔軟に制度を変えていった。
馬や犬などの動物好きでしられ、ドラマ内でも馬の様子を気にかけたり、犬と戯れる描写が多い。

エディンバラ公爵フィリップ王配(演:マット・スミス/トビアス・メンジーズ/ジョナサン・プライス)

左から、老年期・壮年期・青年期のフィリップ王配

女王の王配。青年期をマット・スミス、壮年期はトビアス・メンジーズ、老年期、ジョナサン・プライスが演じた。
女王を支えるべく奮闘するが、王室や政治家からの反対、下位の席次など屈辱的な扱いも多く、エリザベス女王に強く反発・当たることも多かった。しかし、外遊や、王室メンバーとの交流を経て、エリザベス女王を支え、助言する様子が度々描かれた。
自身の屈辱的な扱いもあってか、息子であり、将来の国を担うチャールズ皇太子に対しては幼い頃から、王としての教育に熱をいれていた。そのため、チャールズ皇太子から反抗的な態度を取られてしまうこともあった。

kami8g0
kami8g0
@kami8g0

Related Articles関連記事

ハリー・ポッターシリーズの料理・食事・食べ物・お菓子・飲み物まとめ

ハリー・ポッターシリーズの料理・食事・食べ物・お菓子・飲み物まとめ

『ハリー・ポッター』シリーズとは、J・K・ローリングによる小説およびそれを原作とした映画、舞台、ゲームなどのメディアミックス作品である。普通の少年ハリー・ポッターはある日自分が魔法使いである事を知らされる。魔法学校で魔法を学び、仲間と友情を育むハリー。そんな中、両親を殺した宿敵ヴォルデモートとの戦いが始まる。舞台はイギリスの魔法界。作中にはイギリス魔法界ならではの料理・食事・食べ物・お菓子・飲み物が登場する。人間界には無い少し変わったものも登場し、作品に楽しさ・面白さといった彩りを添えている。

Read Article

ハリー・ポッターシリーズの魔法・呪文まとめ

ハリー・ポッターシリーズの魔法・呪文まとめ

「ハリー・ポッター」とは作家J・Kローリングが描いた小説から始まり、映画化も行われている作品である。 主人公ハリーが悪と戦いを繰り広げ、魔法を用いた世界で、杖や魔法薬を用いることで魔法や呪文を行使できる。 一部の呪文には、効果が対になる呪文が設定されており、これを作中では「反対呪文」と呼ぶ。 このハリー・ポッターの映画や小説で登場した魔法を一覧にまとめた。

Read Article

ハリー・ポッターシリーズの魔法具・アイテムまとめ

ハリー・ポッターシリーズの魔法具・アイテムまとめ

『ハリー・ポッター』シリーズとは、J・K・ローリングによる小説およびそれを原作とした映画、舞台、ゲームなどのメディアミックス作品である。 普通の少年ハリー・ポッターはある日自分が魔法使いである事を知らされる。魔法学校で魔法を学び、仲間と友情を育むハリー。そんな中、両親を殺した宿敵ヴォルデモートとの戦いが始まる。 作中には戦いの行方を左右する重要なものや物語の鍵となるものから、魔法使い達の日常で使われるものまで、様々な魔法具やアイテムが登場する。

Read Article

ハリー・ポッターシリーズの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

ハリー・ポッターシリーズの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『ハリー・ポッター』とはJ・K・ローリングによる小説及びそれを原作とした映画、舞台、ゲーム作品である。本作は1997年にイギリスで1作目が刊行。その後、全7シリーズが刊行され2007年に完結した。児童書でありながら緻密に設定された世界観に、子供だけではなく大人も引き込まれる物語だ。バラエティ豊かな登場人物たちの言葉には見ている人を勇気づけたり、人生を導くほどの説得力があるものが数多くある。そのため、幅広い世代の人に愛され、共感を持たれる作品となっている。

Read Article

ハリー・ポッターと死の秘宝(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ハリー・ポッターと死の秘宝(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ハリー・ポッターと死の秘宝』とは、イギリスを舞台に魔法使いの少年・ハリーが闇の魔法使い・ヴォルデモートと立ち向かうファンタジー映画。ホグワーツに戻らず、分霊箱を探す旅に出かけたハリー、ロン、ハーマイオニー。数少ない手がかりを探しながら、困難な旅を続けていく。そんな中ホグワーツにヴォルデモートが現れ、戦闘が始まる。多くの仲間が死んでいく中、ついにハリーはヴォルデモートと対峙することになる。J・K・ローリングの小説が原作のシリーズ。第七弾。

Read Article

コードネーム U.N.C.L.E.(アンクル)のネタバレ解説・考察まとめ

コードネーム U.N.C.L.E.(アンクル)のネタバレ解説・考察まとめ

『コードネーム U.N.C.L.E.(アンクル)』とは、2015年の英米合作で制作されたスパイ・アクション映画。1960年代に、アメリカや日本で放映されたテレビドラマ『0011ナポレオン・ソロ』をリメイクした映画。監督は『シャーロック・ホームズ』シリーズを手掛けたガイ・リッチーが務めた。アメリカの「タイム」誌は、本作を「2015年の映画トップ10」の第9位に挙げている。 東西冷戦下を舞台に、米ソ両国のエージェント同士が手を組み凶悪テロを阻止するというスリリングなストーリー。

Read Article

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』とは、イギリスを舞台に魔法使いの少年・ハリーが闇の魔法使い・ヴォルデモートと立ち向かうファンタジー映画。復活を遂げたヴォルデモート。しかし魔法省はそれを受け入れずホグワーツに干渉するようになる。そんな中、ダンブルドアは「不死鳥の騎士団」を再び活動させる。五年生となったハリーたちはヴォルデモートに対抗するため、ダンブルドア軍団を結成。そしてヴォルデモートや死喰い人と再び対峙することとなる。 J・K・ローリングの小説が原作のシリーズ第五弾。

Read Article

ロンドン、人生はじめます(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ロンドン、人生はじめます(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ロンドン、人生はじめます』とは、2017年に公開されたイギリスのコメディ・ドラマ映画である。監督はジョエル・ホプキンス、主演をダイアン・キートンとブレンダン・グリーソンが務めた。 ロンドン郊外の高級マンションに住む未亡人のエミリーは、お金の問題や上辺の近所付き合いに頭を悩ませていた。ひょんなことでで、自由に生きているホームレスのドナルドと出会った事で、エミリーは自分の人生を見つめなおすというストーリー。見どころは、正反対の二人の恋の行方である。

Read Article

キングスマン:ファースト・エージェント(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

キングスマン:ファースト・エージェント(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『キングスマン:ファースト・エージェント』とは2021年公開の米・英合作のスタイリッシュアクションスパイ映画。監督はマシュー・ヴォーン。本作ではレイフ・ファインズ演じるオーランド・オックスフォード公を中心として、第一次世界大戦時代の英国を舞台に「キングスマン」誕生のエピソードを展開する。 平和主義の英国貴族である主人公が大戦の最中、スパイとして世界の平穏を守ろうとする物語。レトロでありながらハイセンスな劇中ファッションや超過激スパイアクションが魅力の一作。

Read Article

ファイト・クラブ(Fight Club)のネタバレ解説・考察まとめ

ファイト・クラブ(Fight Club)のネタバレ解説・考察まとめ

『ファイト・クラブ』とは、1996年に発表されたアメリカの小説家チャック・パラニュークによる同名小説が原作となっている、1999年制作のアメリカ映画である。不眠症で悩む会社員「僕(エドワード・ノートン)」はある日火事が原因で住む家を失くし、謎の男タイラー・ダーデン(ブラッド・ピット)の家に居候することになった。「泊めてもいいが条件がある。俺を殴れ」という突拍子ないタイラーの言葉をきっかけに、2人はお互いを殴り合う行為にハマっていく。

Read Article

シックス・センス(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

シックス・センス(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『シックス・センス』とはブルース・ウィルス主演の1999年のミステリー映画。 タイトルを直訳すると第六感。ブルース・ウィリスが演じる小児精神科医が、死者が見えるという第六感を持つ少年と向き合っていく、というストーリーだ。 映画館での上映では、「映画の秘密を話さないでください」のブルース・ウィリスの前置きも話題となり映画は大ヒット。アカデミー賞でも多くの部門にノミネートされた話題作。 監督は『サイン』などのM・ナイト・シャマラン。 第六感を持つ少年を演じたオスメントの名は世界中に知られた。

Read Article

女王陛下のお気に入り(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

女王陛下のお気に入り(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『女王陛下のお気に入り』とは、18世紀を舞台に、宮廷で女王の寵愛を奪い合う女性2人の攻防を描いた実話に基づく歴史コメディ映画である。本作は『ロブスター』で鬼才な才能を持つ、ヨルゴス・ランティモスが監督を務めた。第91回アカデミー賞では最多9部門10ノミネートを獲得し、オリヴィア・コールマンが主演女優賞を受賞している。気まぐれな女王アンに代わって絶対的権力を握る側近のサラと、貴族の地位に返り咲く陰謀を企てるアビゲイルの、愛憎に満ちた人間ドラマが繰り広げられる。

Read Article

アリス・イン・ワンダーランド(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

アリス・イン・ワンダーランド(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『アリス・イン・ワンダーランド』とは2010年公開のアメリカの3D映画。監督はティム・バートン。ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ配給。原作はルイス・キャロルの児童文学小説『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』。19歳になったアリスが再びワンダーランドに迷い込み、赤の女王に支配されていたワンダーランドを救う。実写とモーションキャプチャーの技術を使い映画化した。映像が素晴らしく童話の世界観を見事に実写化しており、アカデミー賞では衣装デザイン賞をはじめ、3部門で受賞した。

Read Article

ハリー・ポッターと謎のプリンス(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ハリー・ポッターと謎のプリンス(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ハリー・ポッターと謎のプリンス』とは、イギリスを舞台に魔法使いの少年・ハリーが闇の魔法使い・ヴォルデモートと立ち向かうファンタジー映画。活発に動き始めた死喰い人。ハリーとダンブルドアはヴォルデモートを倒すため、秘密裏に対策を取り始める。そんな中ハリーは半純血のプリンスと署名された魔法薬学の教科書を発見。疑いながら、所有者に感情移入していく。しかし、死喰い人がホグワーツに現れたことで状況が一変。ダンブルドアが倒され、ホグワーツは最大の危機に陥る。J・K・ローリングの小説が原作のシリーズ第六弾。

Read Article

レ・ミゼラブル(レミゼ)のネタバレ解説・考察まとめ

レ・ミゼラブル(レミゼ)のネタバレ解説・考察まとめ

2012年に公開されたミュージカル映画。主役のジャンバルジャンが牢獄から仮釈放されるシーンから始まる。ジャンバルジャンを追いかけるジャベール警部、ジャンバルジャンに自分の子供を託すファンティーヌなどの登場人物たちにより彼の人生は激動の時代を駆け抜けることとなる。そしてフランス革命が起き、それぞれの人生が変わるのであった。一人の男の一生を描いた超大作である。

Read Article

トゥルーマン・ショー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

トゥルーマン・ショー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『トゥルーマン・ショー』とは、1998年にアメリカで公開されたコメディ映画。誠実なサラリーマンの主人公トゥルーマンは、どことなく不自然な生活を送っていた。その訳とは、彼の私生活はすべて隠しカメラで取られており、テレビ番組『トゥルーマン・ショー』として世界中に生中継されていたのだ。違和感を覚えるようになった彼は、家族や友人、仕事も含め、自分の人生が全部作りものだということに気付く。そしてなんとかしてこの世界から脱出しようと試みるのだった。

Read Article

アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』とは2016年公開のアメリカの3D映画。2010年公開の『アリス・イン・ワンダーランド』の続編。ティム・バートン製作・製作総指揮。監督は ジェームズ・ボビン。3年の船旅から戻ったアリスが青い蝶のアブソレムに導かれ、鏡の中に入り再びアンダーランドを訪れる。そこで病んでいる親友のマッド・ハッターを救うために過去に遡り、過去を変える時間の旅に出る。ヒットした前作と比べアメリカ、日本ともに興行成績は振るわず、厳しい評価になった。

Read Article

ファーザー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ファーザー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ファーザー』とは、2012年に発表されたゼレールの戯曲『Le Père 父』を基にした、2020年イギリス・フランス・アメリカのヒューマンドラマ映画である。一人暮らしをしている81歳の父が認知症によってだんだんと老いてゆく姿を名優アンソニー・ホプキンスが演じ、父を見守る献身的な娘をオリヴィア・コールマンが熱演。娘の夫や介護人の判別がつかなくなり、記憶と理解力が衰える父を娘の目線で描かれている。老いとはなにか、親子の深い関係を訴える感動作。

Read Article

007/カジノ・ロワイヤル(2006年の映画)のネタバレ解説・考察まとめ

007/カジノ・ロワイヤル(2006年の映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『007/カジノ・ロワイヤル』(原題: Casino Royale)とは、2006年公開のスパイアクション映画で、「ジェームズ・ボンド」シリーズの第21作目。ダニエル・クレイグが架空のMI6諜報員ジェームズ・ボンドを演じた最初の作品である。 マダガスカルで爆弾密造犯の監視をしていたボンドは、犯人の携帯電話に残されたメッセージから、黒幕の存在を知る。バハマに向かったボンドは、黒幕の武器商人・ディミトリオスらが企てる大型旅客機爆破テロを阻止すべく、奔走するのだった。

Read Article

ジュラシック・ワールド/炎の王国(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ジュラシック・ワールド/炎の王国(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』とは、2018年6月22日にアメリカ合衆国で公開された映画。『ジュラシック・パーク』シリーズ5作目の映画である。 日本公開は2018年7月13日。前作での大惨事から3年。放棄されたジュラシック・ワールドを有したイスラ・ヌブラル島には火山噴火の兆候が見えていた。噴火へのタイムリミットが迫る中、主人公オーウェンと彼の仲間たちは恐竜たちの救出チームに参加する。それぞれが奮闘する中、オーウェンたちは救出劇の裏に隠された陰謀にも巻き込まれていく。

Read Article

ピッチ・パーフェクト ラストステージ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ピッチ・パーフェクト ラストステージ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ピッチ・パーフェクト ラストステージ』とは2017年にアメリカで製作された青春アカペラミュージカル映画。 2012年の映画『ピッチ・パーフェクト』、2015年の映画『ピッチ・パーフェクト2』の続編。 前作で世界アカペラ選手権で優勝し、大学を卒業した「バーデン・ベラーズ」メンバーだったが、実社会の厳しさに揉まれる毎日を送っていた。しかしひょんなことから再結成し、米軍慰問団ツアーに参加することになる。ポンコツぶりを発揮しながらも突き進み、いよいよベラーズは感動の「ラストステージ」を迎える。

Read Article

TENET テネット(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

TENET テネット(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『TENET テネット』とはイギリスで公開されたスパイ映画で、時間を逆行する物語。文字通り逆再生で時間が進んでいく。リアルに作り上げていくべく、スタッフや俳優に伝える能力も過去に時系列トリックを駆使した作品を作ってきたノーラン監督ならではの作品。 主人公はCIAの名もなき男。ウクライナのオペラハウスで発生したテロ事件に突入する。任務を終えた後そこで"TENET"というワードを耳にする。テネットというのは謎の組織の名前で主人公は組織の目的を知るために女性科学者のところへ向かうことになる。

Read Article

ティム・バートンのコープスブライド(アニメ映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ティム・バートンのコープスブライド(アニメ映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ティム・バートンのコープスブライド』とは、ティム・バートン監督によるストップモーション・アニメーション映画。同監督の『チャーリーとチョコレート工場』と同時進行で制作され、主演も同じジョニー・デップだ。ジョニー・デップにとっては声優初挑戦作品となった。 結婚を目前に控えた内気な青年が、死体の花嫁と結婚してしまうというストーリー。 第78回アカデミー賞長編アニメーション賞にノミネートされ、2005年ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞の長編アニメ賞を受賞するなど、高い評価を得た。

Read Article

長ぐつをはいたネコと9つの命(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

長ぐつをはいたネコと9つの命(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『長ぐつをはいたネコと9つの命』とは、2022年にアメリカで公開されたコンピュータアニメーション・アドベンチャー・コメディ映画。日本では2023年3月に公開された。『シュレック』シリーズのスピンオフ作品で、主人公は長ぐつをはいたネコ/プス。前作『長ぐつをはいたネコ』から10年以上を経た続編だが、映画批評家の評価は概ね高評価である。 長ぐつをはいたネコは、9つ持つ命の内8つを失った。そのため引退を決意。しかし何でも願いを叶えてくれる「願い星」の存在を知り、命を取り戻すための冒険に出るのだった。

Read Article

ヴァン・ヘルシング(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ヴァン・ヘルシング(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ヴァン・ヘルシング』とは2004年に公開されたアクション・ファンタジー映画。監督は『ハムナプトラ』シリーズで知られるスティーブン・ソマーズ、主演はヒュー・ジャックマンが務めた。ドラキュラ、フランケンシュタイン、ウルフマンを一堂に会した事が話題となり、当時のユニバーサル映画史上最高記録を更新した。聖騎士団に所属するモンスターハンター、ヴァン・ヘルシングは不死身の吸血鬼ドラキュラの討伐を命じられる。トランシルバニアへ赴きヴァレリアス家最後の一人アナ王女と共に最恐の敵に挑む。

Read Article

HEARTSTOPPER ハートストッパー(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

HEARTSTOPPER ハートストッパー(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『HEARTSTOPPER ハートストッパー』とはイギリスのラブロマンスドラマである。原作はアリス・オズマンによるウェブコミックで2022年にNetflixで配信が開始された。LGBTQ+をテーマにしており、様々なセクシュアリティのキャラクターが登場。それぞれの悩みを抱えた彼らの日常を描いている。高校生のチャーリーことチャールズ・スプリングは、ある日ニックと呼ばれるラグビー部の人気者ニコラス・ネルソンと出会い、かけがえのない友人になる。次第に友情は恋心へと変化してしていくのだった。

Read Article

エノーラ・ホームズの事件簿(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

エノーラ・ホームズの事件簿(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『エノーラ・ホームズの事件簿』とは、2020年にNetflixで公開されたイギリスのミステリー映画である。原作はアメリカの作家ナンシー・スプリンガーの小説『エノーラ・ホームズの事件簿シリーズ』。名探偵シャーロック・ホームズに妹のエノーラがいたらという設定で、好奇心旺盛で破天荒なエノーラが、失踪した母の捜索をきっかけに、政治家の息子であるテュークスベリー侯爵の事件に巻き込まれ、母から教わった知識や武芸を使い、解決を目指していく物語。

Read Article

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(モンスターバース)のネタバレ解説・考察まとめ

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(モンスターバース)のネタバレ解説・考察まとめ

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』とは、2019年に公開されたアメリカの怪獣映画。監督はマイケル・ドハティで、主演はカイル・チャンドラー。2014年公開の『GODZILLA ゴジラ』の続編でキャッチコピーは「王の覚醒」。アメリカ版怪獣映画シリーズ『モンスターバース』の3作目の作品であり、日本の人気怪獣が多数登場する内容で話題となった。 テロリストの手で強大な怪獣キングギドラが復活し、呼応して世界中に怪獣が出現。地球環境を守るため、怪獣王ゴジラは人類を蹴散らしつつこれに立ち向かう。

Read Article

クィーン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

クィーン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『クィーン』とは、2006年にイギリスで制作された政治映画である。ダイアナ元皇太子妃の交通事故死を受けて、ただ1人沈黙を貫き通すエリザベス女王の姿と就任間もないブレア首相が国民と王室との和解に奔走する姿が描き出されていく。 『ゴヤの名画と優しい泥棒』のヘレン・ミレン、『フロスト×ニクソン』のマイケル・シーンが共演し、『ヴィクトリア女王 最期の秘密』、『疑惑のチャンピオン』などを手掛けたスティーブン・フリアーズが監督を務めた。

Read Article

ロブスター(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ロブスター(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ロブスター』とは、ギリシャのヨルゴス・ランティモスが監督した近未来SF恋愛映画である。2015年公開され、第68回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した。国家が市民にルールを押しつけ、市民はそれに従っている。独身であることが罪というルールがある世界。“独身者”は、郊外のホテルに連れていかれ、45日以内にパートナーを見つけないと、自分が希望する動物に変えられてしまう。主人公デヴィッドが希望した動物は「ロブスター」だった。全体的にユーモアが散りばめられており、コメディ映画でもある。R15+作品。

Read Article

【トリビア・伏線】ファイト・クラブの徹底解説・考察まとめ【ネタバレ】

【トリビア・伏線】ファイト・クラブの徹底解説・考察まとめ【ネタバレ】

『ファイト・クラブ』とは1999年公開のアメリカ映画。鬼才と呼ばれるデヴィッド・フィンチャーが監督を務めた。不眠症の”僕”は自分とは正反対の自信家でマッチョな男タイラーと出会い、男同士が素手で殴りあう「ファイト・クラブ」と言う組織を結成していく。殴り殴られることで自分の存在意義を確認するが、やがて組織はテロリズムに傾いてき、”僕”は衝撃の事実を知ることとなる。 巧妙に張り巡らされた伏線とサブリミナル効果、ラストシーンの解釈、製作時のトリビアなどをネタバレ解説していく。

Read Article

【レ・ミゼラブル】ヘレナ・ボナム=カーターの七変化まとめ!ジョニー・デップに負けてない!【ハリー・ポッターシリーズ】

【レ・ミゼラブル】ヘレナ・ボナム=カーターの七変化まとめ!ジョニー・デップに負けてない!【ハリー・ポッターシリーズ】

ヘレナ・ボナム=カーターといえば、『レ・ミゼラブル』のテナルディエ夫人役や『ハリー・ポッター』シリーズのベラトリックス・レストレンジ役が有名ですよね。なんとなく想像される通り、どこかぶっ飛んでいる役が多いのが彼女の特徴です。他にどんなのを演じているか、この記事でまとめました。ジョニー・デップも良い意味で変な役が多いけど、ヘレナだってそれに負けてないですよ!

Read Article

ハリー・ポッターと死の秘宝でハリーが折れた自分の杖をニワトコの杖で直す描写がなかった件

ハリー・ポッターと死の秘宝でハリーが折れた自分の杖をニワトコの杖で直す描写がなかった件

『ハリー・ポッターと死の秘宝』は、シリーズ完結編にあたる第7作です。原作と映画版で内容が違っていることはよくある話ですが、どうやらそれは本作でも見られたそう。ハリーが所持していた杖が折れてしまい、原作ではこれをニワトコの杖で直す描写がありました。しかし、映画ではそれがなく、そのことを悲しむ声がSNSで挙がっています。どっちが良いかは、その人の感性によりますよね。気になる方は、原作と映画を実際に見比べてみてください。

Read Article

大人のための童話原作の実写映画特集!1度は見るべき名作ばかり!

大人のための童話原作の実写映画特集!1度は見るべき名作ばかり!

『不思議の国のアリス』や『赤ずきん』、『眠れる森の美女』など、おなじみの童話を新解釈し実写化した映画をまとめました。美しく勇敢なヒロインや、ちょっとホラーな展開など、過去のイメージに囚われない設定ばかりです。上記以外にも『人魚姫』、『美女と野獣』、『ピノキオ』など、どれもこれも「1度は見るべき」といえる名作なので、視聴して損はありません。

Read Article

目次 - Contents