かもめ食堂(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『かもめ食堂』とは2006年に公開された映画で、フィンランドのヘルシンキに日本人女性・サチエがオープンした小さな食堂を舞台に、3人の日本人女性とフィンランド人との穏やかで心温まる交流を描いたヒューマンドラマである。原作は群ようこの同名の小説。小林聡美、片桐はいり、もたいまさこの3人が主演の萩上直子監督作品。かもめ食堂がヘルシンキの人々に受け入れられ、身近な食堂としてみんなの居心地の良い居場所になっていく物語である。

『かもめ食堂』の概要

『かもめ食堂』とは2006年3月に公開された、フィンランドのヘルシンキに日本人女性・サチエがオープンした小さな食堂を舞台に、3人の日本人女性とフィンランド人との穏やかで心温まる交流を描いたヒューマンドラマである。原作は群ようこの同名の小説。小林聡美、片桐はいり、もたいまさこの3人が主演の萩上直子監督作品だ。キャッチコピーは「ハラゴシラエして歩くのだ」。
最初は、東京と横浜の2館だけの上映であったが、口コミで人気が広がって全国公開となり、興行収入5億8000万円のヒットとなった。2007年の第28回ヨコハマ映画祭では、第5位を獲得。2006年には、『かもめ食堂』が評価され、新人映画監督に贈られる日本の映画賞・新藤兼人賞において、萩上直子監督が銀賞を獲得した。

「かもめ食堂」は、フィンランドのヘルシンキにサチエがオープンした食堂の名前である。最初は、異国の小さな人がやっている店として、近所のフィンランド人にはいぶかしがられていたかもめ食堂に、お客さん第一号としてトンミ・ヒルトネンがやって来てから物語は動き始める。トンミが日本オタクであったことから、「『ガッチャマンの歌』を教えてほしい」と頼まれたサチエ。なかなか歌詞を思い出せずにいたときに出会ったのが、たまたま世界地図で指をさした場所がフィンランドだったという不思議な理由でヘルシンキに来ていたミドリだった。サチエはミドリを自分の家に居候させ、ミドリはかもめ食堂もお手伝いするようになる。サチエとミドリが運営するかもめ食堂には、次々に個性的な面々が現れ、お店も段々とお客さんが入るようになっていく。かもめ食堂と同じ場所で店をやっていたフィンランド人男性のマッティや20年間の親の介護から解放されてふらりとフィンランドへやって来たマサコ、夫に出て行かれて酒に溺れていたリーサなどを中心に、言語を超えた人々の交流を描いたヒューマンドラマである。

『かもめ食堂』のあらすじ・ストーリー

かもめ食堂お客さん第一号

フィンランドのヘルシンキに一軒の小さな食堂があった。名前はかもめ食堂、店主は日本人女性のサチエ。いつも客がいない店を、通りかかる人たちにいぶしがられていた。
ある日、サチエがいつものように店内でうたた寝していると、フィンランド人の青年トンミ・ヒルトネンが来店する。トンミは日本のアニメのTシャツを着ており、日本語も話せる、日本オタクのようだった。サチエは、日本語でコーヒーを注文したトンミに「日本語、上手ですね」と話しかけた。すると、トンミは「『ガッチャマン』は好きですか」と尋ねる。トンミは、『ガッチャマン』の主題歌の歌詞を全部教えてほしいと言い、ノートを取り出す。サチエは歌詞を思い出そうとするが、なかなか思い出せない。結局、トンミがいる間に、思い出すことは出来なかった。サチエは「かもめ食堂第一号のお客さんだから、コーヒー代は無料でいいです」と言い、トンミは笑顔で帰っていった。

ミドリとの出会い

サチエはトンミが帰った後も、『ガッチャマン』の歌詞を思い出せずに気になってしまう。立ち寄った本屋のカフェで、日本語の『ムーミン』の本を読む女性ミドリを見かけた。サチエは読んでいた本から漫画に詳しいかと思い、「『ガッチャマン』の歌をご存知ですか」と唐突に話しかけ、教えてほしいと頼み込む。ミドリは戸惑いながらも歌いながらノートに歌詞を書き、ノートを千切ってサチエに渡した。サチエは喜んでお礼を言い、そこから2人で他愛のない話を始めた。ミドリは、世界地図で指を指した場所がフィンランドだったので、フィンランドに来たことを話した。いつまで滞在するか決めていないと言うミドリに、歌詞を教えてもらったお礼に、自分の家に来ないかと誘うサチエ。
一緒にサチエの家に帰り、ミドリに和食を振る舞うサチエ。ミドリは一口お米を口にすると、日本の味に安心したのか涙を流した。サチエに、フィンランドで食堂をやることにした理由を聞くミドリ。サチエは冗談を言いながら、「本当はここならやっていけると思った」と曖昧に答えた。そして、「かもめ食堂のメインメニューはおにぎりなんです」と言った。
翌日、2人で買い出しに行った後、一緒にかもめ食堂に向かう。着いてすぐに、トンミが再び来店する。サチエはトンミに、ミドリが『ガッチャマン』の歌を教えてくれたことを話した。その後、ミドリは1人観光に出掛け、再びかもめ食堂に戻ってくる。
戻ってきたミドリはサチエに、かもめ食堂を手伝わせてもらえないかとお願いする。サチエはミドリを受け入れて、一緒に働くことになった。

サチエの思い

店の中で作業するサチエとミドリ。ミドリはサチエに、初対面にも関わらずに、家に泊まれと言ってくれたことを尋ねた。サチエは「『ガッチャマン』の歌を完璧に覚えている人に、悪い人はいないですからね」と冗談交じりに答えた。
その夜、毎日の習慣となっている、合気道の膝行を行っているサチエ。今後のかもめ食堂の心配をしたミドリは、日本のガイドブックに掲載することを提案した。かもめ食堂には相変わらず、トンミ以外のお客さんは来ていなかった。
しかしサチエは、ガイドブックを見てきてくれるような人は、かもめ食堂の「匂い」とは違うと言う。もっと身近な存在としてふらっと入れる、そんな場所にしたいと語るサチエ。そして、「真面目にやっていれば、そのうちお客さんが来るようになる」と言い切る。

美味しいコーヒーを淹れるおまじない

コーヒーを淹れるサチエ

ある日、サチエが一人で店番をしていると、フィンランド人のマッティが来店する。マッティは、注文したコーヒーを飲み「うまい」と言うが、「もっと美味しいコーヒーの淹れ方を教えてやる」と言った。サチエは不思議に思うが、教わることにする。マッティは、コーヒーの粉におまじないとして「コピ・ルアック」と言って指を当て、それからお湯を注いだ。おまじない以外は、サチエの淹れ方と変わらなかった。サチエが一口飲むのを見て、マッティは「うまいだろ。コーヒーは自分で入れるより人に入れてもらうほうがうまいんだ」と言い、お代を置いて帰った。
サチエは教わった通り、おまじないをしてコーヒーを淹れた。帰ってきたミドリがそのコーヒーを飲むと、「豆を変えました?美味しい」とびっくりする。来店したトンミも満足そうな顔をする。二人の様子に、サチエは満足そうに微笑んだ。

お客さんを呼びよせたシナモンロール

ミドリは、おにぎりの具材を変えてみてはどうかと提案する。サチエは渋々ながらも、フィンランドでよく使われる食材で、試作を始める。居合わせたトンミと一緒に試食するが、米との相性が悪く、試作は失敗に終わる。
その夜サチエは、「膝行を教えて欲しい」と言うミドリと共に膝行をする。そして突然、シナモンロールを作ってみようかと思いつく。
翌日、シナモンロールを作るサチエとミドリ。すると匂いに誘われて、以前店を覗いていた、3人組のフィンランド人のおばあさんが来店してくる。ミドリはお客さんが来て、とても喜ぶ。サチエも、店じまい後に行ったプールで、ご機嫌に歌いながら泳いでいた。
ある日のかもめ食堂には、常連になった3人組のおばあさんとトンミが訪れ、いつもより賑わっていた。そんなかもめ食堂を覗く、フィンランド人の女性リーサの姿があった。サチエが会釈すると、リーサは何も言わず立ち去って行った。

マサコとの出会い

また別の日、かもめ食堂を覗くリーサの姿があった。かもめ食堂には、徐々にお客さんが来るようになっていた。リーサを見慣れていたサチエとミドリだが、日本人女性のマサコも、中を覗いていることに気づいた。マサコは中に入り、コーヒーを注文する。マサコはサチエに、空港に着いて荷物が届かなかったことを話した。
翌日、航空会社に「荷物はまだ届かないかしら」と電話かけるマサコ。その後、かもめ食堂に来店するマサコ。マサコはサチエとミドリと話し、「やりたいことをやってらしていいわね」と言う。サチエは「やりたくないことをやらないだけなんです」と答えた。

やりきれない気持ちとの向き合い方

翌日、かもめ食堂にトンミとマサコがやってきた。そして、じっと覗いていたリーサが、初めてかもめ食堂に来店した。リーサはマサコの隣の席に座り、コスケンコルヴァというフィンランドの強いお酒を注文した。一気に飲み干したリーサは、サチエにも酒を勧める。サチエは断り、ミドリも同様に断った。マサコはコップを受け取って、コスケンコルヴァを飲み干す。リーサはもう一杯飲むと、椅子から落ちて倒れてしまう。
居合わせたトンミがリーサを背負い、リーサの自宅まで運ぶ。サチエとミドリ、マサコも付き添い、リーサを介抱する。落ち着いたリーサは、泣きながらマサコに消えた夫の話をした。帰り道、マサコはサチエとミドリに、「リーサの夫が出ていってしまい、しかもその理由がわからないと言っていた」と話す。マサコは言葉は通じないが、身振りや口ぶりで言っていることがわかるし、悲しい気持ちはどこに居ても一緒だから通じると話した。
翌日、かもめ食堂に来店したトンミとマサコに、昨日のお礼を伝えるサチエとミドリ。マサコの介抱がとても手際良かったのを、尋ねるサチエ。マサコは両親の介護を20年してきたこと、相次いで両親を亡くしたことを話す。そして、テレビでフィンランドのエアギター選手権を見て、目的もなく来てしまったと語る。サチエはマサコに「しばらくぼーっとしていればいい」と言うが、マサコは「ぼーっとするって意外と難しい」と答える。「どうしてこの国の人は、ゆったりのんびりしているように見えるのかしら」と言うマサコ。会話を聞いていたトンミは「森があります」と言う。その一言を聞いて、「森に行ってきます」と店を後にするマサコ。そして、小川の音だけが響く静かな森で、きのこ狩りに没頭するのだった。

かもめ食堂のおにぎり

翌日、かもめ食堂には4組のお客さんがいて賑わっていた。そこへマサコが来店する。「きのこ狩りをしていたのに、いつの間にかきのこがなくなっていた」と不思議な話をするマサコに、ミドリは注文を尋ねた。マサコはおにぎりを注文した。初めてかもめ食堂でおにぎりの注文が入り、うれしそうにおにぎりを握るサチエ。運ばれてきたおにぎりに、興味津々なフィンランド人のお客さんは、マサコが食べる様子をじっと見ていた。美味しそうに食べるマサコを見て、サチエも自然と笑顔になっていた。
しばらくすると、マサコもかもめ食堂を手伝うようになっていた。ちょうど客がいない時、酒で酔いつぶれたことを謝りに来店したリーサ。目や身振りで会話するマサコとリーサ、突然「日本には人を呪うような魔術はあるか」と尋ねるリーサ。サチエは、藁人形に呪いたい人を思いながら、釘を打ち付けるものがあることを教える。その夜、消えた夫を思って実践するリーサ。
ある日、サチエとミドリ、マサコとリーサは4人でカフェに来ていた。リーサはサチエに、飼っていた一匹の犬の写真を見せる。夫が出ていってすぐに亡くなってしまったと話し、その犬とサチエが似ていると言う。リーサはサチエを見ていると、犬のことを思い出すと話し、かもめ食堂を覗いていたのもそのためだった。
またある日、かもめ食堂で作業をするサチエとミドリとマサコ。サチエはおまじないをかけて、コーヒーを淹れる。その淹れたてのコーヒーを飲む三人と居合わせたトンミ。飲みながらミドリは、サチエにメインメニューがおにぎりである理由を聞く。
するとサチエは、父親に作ってもらったおにぎりの話を始めた。母を早くに亡くし、小さい頃から家事をしていたサチエ。一年のうち運動会と遠足の日の2度だけ、父親がおにぎりを握ってくれる日があった。父親は「おにぎりは自分で握るより、人に握ってもらったほうがうまいんだ」と言いながら、用意してくれていた。そのおにぎりは、梅と鮭とおかかのシンプルなものだったが、とても美味しかったと話すサチエ。それが、かもめ食堂のメインメニューがおにぎりである理由だった。話を聞いたミドリは涙をにじませ、マサコもうなずきながら話を聞くのだった。

みんなの居場所になったかもめ食堂

翌日、マサコは荷物が見つかったことをサチエとミドリに話す。そして、「荷物が見つかったので、そろそろ帰る時期なのかな」と言い、かもめ食堂を後にする。マサコが日本に帰ってしまうことを寂しがるミドリ。サチエは「マサコさんが決めたことを、喜んであげないといけない」と言う。そして、「でも、ずっと同じではいられないものですよね。人はみんな変わっていくものですから」とつぶやく。
マサコが滞在しているホテルの部屋に、アタッシュケースが届いていた。開けてみるとそこには、一人で森に行った時に拾ったきのこでいっぱいになっていた。マサコは海辺で、再び航空会社に電話をかける。そこに一人のフィンランド人のおじいさんがやってきて、マサコに連れていた猫を手渡す。マサコが受け取ると、おじいさんは去ってしまった。マサコはかもめ食堂を訪れ、おじいさんから猫を預かってしまったので、帰れなくなったと話す。そして、「またかもめ食堂のお手伝いをしたい」と言うマサコに、サチエは「もちろんです」と答える。
いつものようにかもめ食堂の準備を始める3人。その日は大盛況で、ひっきりなしにお客さんが訪れた。そこへ、きれいにおめかしをしたリーサがやってくる。サチエの元へ駆け寄り、夫が帰ってきたことを嬉しそうに話す。そしてリーサは、おにぎりを注文した。サチエは笑顔で「キートス(フィンランド語でありがとう)」と返す。
サチエはふと顔を上げ、お客さんがいっぱいのかもめ食堂を見渡し、満足そうに微笑んだ。
ある日、かもめ食堂の準備をしながら、それぞれの「いらっしゃい」の言い方について話していた。ミドリは「サチエさんのいらっしゃいは、すごくいいんですよ」と言う。マサコに見せて下さいと言われるが、照れてやろうとしないサチエ。そこにトンミが来店する。サチエの「いらっしゃい」がかもめ食堂に響いた。

『かもめ食堂』の登場人物・キャラクター

サチエ(演:小林聡美)

yonen5
yonen5
@yonen5

Related Articles関連記事

めがね(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

めがね(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『めがね』とは、都会からとある島にやって来た女性・タエコが、滞在する宿の主人・ユージや、島の高校教師・ハルナ、タエコを探しに島に来たヨモギ、そして毎年春に島に来ては、少し変わったかき氷屋をしているサクラとのふれあいの中で、固く閉ざしていた心を解きほぐしていくストーリーとなっている。「何が自由か、知っている」をキャッチコピーにして、2007年に公開。主演は小林聡美、監督は萩上直子が務めた。2008年のベルリン映画祭では、パノラマ部門に参加し、日本映画初のマンフリート・ザルツゲーバー賞を受賞した。

Read Article

すいか(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

すいか(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『すいか』とは、2003年に日本テレビで放送されたテレビドラマである。人生に煮詰まったOLが職業も年齢も違う3人の女性と出会い共同生活する日常を描いた、平凡な生活の中にある幸せに気づかせてくれる作品。セリフやナレーションには胸に響く言葉が多くあり、年齢を重ねてからも何度も見たくなる魅力がある。 主演の小林聡美をはじめ、ともさかりえ、市川実日子、浅丘ルリ子、小泉今日子など実力派俳優が主要キャストを務めた。第41回ギャラクシー賞テレビ部門・優秀賞など多くの受賞歴をもつ隠れた名作。

Read Article

カルテット(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

カルテット(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『カルテット』とは松たか子主演のラブストーリー、コメディー、サスペンスの要素が入った連続テレビドラマ。2017年1月17日から3月21日まで毎週火曜22時から22時54分に放送されていた。ある日、偶然出会った演奏者である男女4人が、弦楽四重奏のカルテットを組み軽井沢で不思議な共同生活を始める。夢叶わず30代に入り、それぞれが人生のピークを迎えず緩やかな下り坂で立ち止まっていたが、4人の出会いは偶然ではなかった。ほろ苦くて甘い、ビターチョコレートのような大人のラブサスペンスである。

Read Article

彼らが本気で編むときは、(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

彼らが本気で編むときは、(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『彼らが本気で編むときは、』とは、家族の在り方やLGBT差別の問題について扱った、萩上直子監督のオリジナル脚本によるハートフル映画である。物語は、小学生のトモの母親が家出をしてしまうところから始まる。トモは母が帰ってくるまで面倒を見てもらおうと、叔父であるマキオの元へ向かうが、マキオは恋人であるトランスジェンダーのリンコと一緒に住んでいた。トランスジェンダーであるリンコにとまどうトモだったが、リンコの優しさやリンコを取り巻く人々との触れ合いを通して、心を開いていくストーリーとなっている。

Read Article

紙の月(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

紙の月(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

梅澤梨花は夫と二人で暮らす銀行の契約社員。平凡だが穏やかに暮らしている。不自由のない生活をしているものの、夫とは気持ちがすれ違い始めていた。年下の大学生と出会ったことをきっかけに、彼女の生活は歪み出し、巨額の横領事件を起こしてしまう。ベストセラーとなった角田光代の同名小説を映画化。監督は吉田大八。

Read Article

勝手にふるえてろ(綿矢りさ)のネタバレ解説・考察まとめ

勝手にふるえてろ(綿矢りさ)のネタバレ解説・考察まとめ

『勝手にふるえてろ』とは2017年に公開された日本のラブコメディ映画。芥川賞作家の綿矢りさの原作小説を松岡茉優主演で映画化。10年間も中学の同級生に片想い中で恋愛経験ゼロのヒロイン「ヨシカ」。そんな彼女に人生初めての彼氏ができる。ヨシカは片想いだけど妄想彼氏の「イチ」と初めて告白されてできた彼氏・会社の同僚「二」で勝手に二股を作り葛藤する。傷つきながらも暴走する主人公をコミカルに描く。監督は『でーれーガールズ』の大九明子。「第30回東京国際映画祭コンペティション部門」で観客賞を受賞した話題作。

Read Article

マイ☆ボス マイ☆ヒーロー(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

マイ☆ボス マイ☆ヒーロー(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』とは、2006年7月から日本テレビで放送されていたコメディドラマ。韓国映画『マイ・ボス マイ・ヒーロー』のリメイク。脚本は大森美香。主演は長瀬智也で、共演は新垣結衣や手越祐也など。ヤクザの若頭である榊真喜男は、まともに学校に通ったことがなく、勉強が全くできなかった。そのため、ボスである父に組を継ぐために、高校を卒業するよう命じられる。初めは嫌々学校に通っていた真喜男だが、徐々に青春の楽しさを感じていく。本作は平均視聴率が19.1%と高視聴率を記録した。

Read Article

ゴジラVSモスラ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ゴジラVSモスラ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ゴジラVSモスラ』とは、1992年12月に公開された日本のパニック・アクション映画である。ゴジラシリーズ第19作品めになる作品で、キャッチコピーは「極彩色の大決戦」である。 巨大隕石の落下によって海底からゴジラが目覚めてしまう。一方インファント島では巨大なモスラの卵とコスモスと言う小さな生物が発見される。目覚めたゴジラを倒す為現れたモスラに似た破壊生物バトラと、羽化したモスラが協力しゴジラを倒す話である。見どころは互いに敵対関係であったバトラとモスラの心通わせるシーンである。

Read Article

東京放置食堂(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

東京放置食堂(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『東京放置食堂』とは、2021年にテレビ東京で放送されたテレビドラマである。ゲームアプリ『放置少女~百花繚乱の萌姫たち~』を題材に制作された。元裁判官の主人公が伊豆大島に渡り、居酒屋の寡黙な女店主と名物のくさやに出会い、第2の人生を始める。壮大な自然や名物グルメをテレビ画面越しに楽しめ、主人公が悩みを抱える客に説教をする姿を見ると、癒やされた気分になれるところが魅力だ。連続ドラマで初主演を務める片桐はいりをはじめ、主要キャストや各話のゲスト出演者にも、個性的な俳優陣が出演したことで話題となった。

Read Article

蜜蜂と遠雷(小説・漫画・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

蜜蜂と遠雷(小説・漫画・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『蜜蜂と遠雷』とは、恩田陸による青春群像劇をテーマとした長編小説であり、またそれを原作とした皇なつきを作画とするコミカライズ作品、そして石川慶監督による実写映画作品である。劇場公開は2019年。 映画作品では、松岡茉優、松坂桃李、森崎ウィン、鈴鹿央士が才能のあるピアニストをそれぞれ演じ、ピアノの天才達が集う芳ヶ江国際ピアノコンクールに挑む。一次予選、二次予選を突破し、本選に出場しようと努力するコンテスタントたちの戦いが描かれている。彼らの音楽に対する想いや苦悩、葛藤が演奏を通して見えてくる。

Read Article

リラックマとカオルさん(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

リラックマとカオルさん(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『リラックマとカオルさん』とは、2019年にNetflixで公開された、サンエックス制作のストップモーション・アニメーションシリーズ。人気キャラクターの「リラックマ」初のアニメ化となった。制作・プロデュースはドワーフ。 都内の小さな商社で働く真面目で不器用なカオルさんと、いつの間にか住み着いたリラックマ、コリラックマ、キイロイトリとの同居生活を、四季折々の景色と共に描き出す。 カオルさんの声優に多部未華子、脚本に『かもめ食堂』の萩上直子、音楽に岸田繁という豪華布陣が集結した。

Read Article

ドラマ『カルテット』の伏線一覧!全てが綺麗に回収された2017年最高傑作!

ドラマ『カルテット』の伏線一覧!全てが綺麗に回収された2017年最高傑作!

2017年のドラマ『カルテット』は、いくつもの伏線が張り巡らされ、その全てが綺麗に回収された名作として知られています。「見終わったそれまで」という消費するドラマでなく、何度も見て楽しむ、咀嚼する作品だといえるでしょう。ドラマが完結してやっと見えてくる伏線を紹介していきます。

Read Article

【あまちゃん】わかる人にはわかる!マニアックな裏話・小ネタまとめ

【あまちゃん】わかる人にはわかる!マニアックな裏話・小ネタまとめ

朝の連続テレビ小説『あまちゃん』。キャスト陣の豪華さや独特のBGMが話題を呼び、一大ブームを巻き起こしました。そんな『あまちゃん』、実は第1話から最終話に至るまで、随所に小ネタが仕込まれているのです。中には、他作品にオマージュしたものも。この記事では、わかる人にはわかるそんなマニアックなドラマの裏話・小ネタを集めました。改めてドラマを見返すと、また新たな発見があるかも?

Read Article

吉岡里帆が「カルテット」でヤバいサイコパス役!ドラマ完全解説!

吉岡里帆が「カルテット」でヤバいサイコパス役!ドラマ完全解説!

2017年に放送されたドラマ『カルテット』。その中で来杉有朱(きすぎありす)という人物を演じたのが、吉岡里帆(よしおかりほ)でした。これが非常にサイコパスな役で、まず人と会話する時点で目が全然笑ってないんですよね…。この記事では、そんなサイコパスな有朱に対する視聴者の声を集めました。現実にはできればこういうキャラクターとは関わりたくないけど、吉岡里帆の女優としてのキャリアを広げるには十分な役だったのではないでしょうか。

Read Article

【朝ドラ】NHK連続テレビ小説あまちゃんのキャスト情報まとめ【のん、小泉今日子ほか】

【朝ドラ】NHK連続テレビ小説あまちゃんのキャスト情報まとめ【のん、小泉今日子ほか】

2013年に放送されていたNHK連続テレビ小説の『あまちゃん』。岩手県出身の海女・天野アキを中心にして巻き起こる様々な騒動を描いた、ヒューマンドラマだ。この作品ではアキを演じた能年玲奈(のん)や、母親役の小泉今日子、また母親の若いころを演じた有村架純など豪華キャストの出演でも話題となった。本記事では『あまちゃん』に出演していたキャストの情報をまとめて紹介する。

Read Article

「あまちゃん」の伏線がスゴすぎる!クドカンが17話に込めた思いとは【NHK朝ドラ】

「あまちゃん」の伏線がスゴすぎる!クドカンが17話に込めた思いとは【NHK朝ドラ】

ストーリーの良さや出演者の豪華さが話題を呼んだNHKの朝ドラ『あまちゃん』。どうやら、その第17話にスゴい伏線が張られていたそう。この記事では、ドラマの17話を振り返りつつ、伏線の内容についてまとめています。観たことのある方は当時を思い出しながら読んでいただくとして、まだ観ていない人はネタバレにご注意くださいね。

Read Article

気合入りまくりの「紅白あまちゃんメドレー」!見てない人には分からない“3つの感動ポイント”を紹介!

気合入りまくりの「紅白あまちゃんメドレー」!見てない人には分からない“3つの感動ポイント”を紹介!

2013年に放送され、NHK朝の連続ドラマでも屈指の人気作となった『あまちゃん』。好評のまま最終回を迎えるも、その年の『NHK紅白歌合戦』にも出場するなど、年間を通して話題を提供した。 その紅白歌合戦では、本編を見ていない細かくも感動的な演出が採用されており、ファンを大いに喜ばせた。ここでは3つの感動ポイントについて紹介していく。

Read Article

『あまちゃん』続編にNHK会長も意欲的だった?コメントの真意を考察!

『あまちゃん』続編にNHK会長も意欲的だった?コメントの真意を考察!

2013年に大ヒットして社会現象を巻き起こしたNHKの連続テレビ小説『あまちゃん』。撮影がクランクアップした直後から主演の能年玲奈らから続編を希望する声があり、視聴者からも同様の声が多く上がった。そんな中、当時のNHK(日本放送協会)の会長を務めていた松本正之が定例会見で『あまちゃん』の続編に対して前向きなコメントをしたことが話題に。NHKは『あまちゃん』の続編に対してどう考えていたのか、コメントの真意を考察する。

Read Article

あまちゃんのユニット「潮騒のメモリーズ」が天野春子&鈴鹿ひろ美と一緒にNHK紅白歌合戦に出場!

あまちゃんのユニット「潮騒のメモリーズ」が天野春子&鈴鹿ひろ美と一緒にNHK紅白歌合戦に出場!

ドラマ『あまちゃん』の挿入歌として制作された「潮騒のメモリー」という楽曲をご存知でしょうか。これを歌っているのは、小泉今日子演じる天野春子です。ドラマ、楽曲ともに2013年に大ヒットしたこともあり、同年の『NHK紅白歌合戦』では企画として『あまちゃん』のコーナーが設けられることに!これに小泉今日子と薬師丸ひろ子、そして能年玲奈と橋本愛による「潮騒のメモリーズ」という作中のユニットが出演し、大きな話題になりました。この記事で内容をまとめています。

Read Article

『あまちゃん』が紅白乗っ取りに成功!特別編・第157回「おら、紅白出るど」の全容まとめ

『あまちゃん』が紅白乗っ取りに成功!特別編・第157回「おら、紅白出るど」の全容まとめ

2013年の上半期に大ヒットしたNHKの朝の連続ドラマ『あまちゃん』。2013年4月1日~同年9月28日にかけて全156話放送され、「じぇじぇじぇ」というセリフが2013ユーキャン新語・流行語大賞年間大賞に輝いた。社会現象も引き起こした『あまちゃん』は、2013年大晦日の『NHK紅白歌合戦』で特別編・第157回「おら、紅白出るど」を披露。小泉今日子や薬師丸ひろ子らも出演するオールスターの『あまちゃん』企画は大成功に終わった。

Read Article

【あまちゃん】あの大ヒットドラマで一躍人気者に!松田龍平演じる「ミズタク」まとめ

【あまちゃん】あの大ヒットドラマで一躍人気者に!松田龍平演じる「ミズタク」まとめ

NHKの朝ドラ『あまちゃん』に出演していた松田龍平。彼が演じた「ミズタク」こと水口琢磨がハマり役として話題になりました。Twitterでは「ミズタク俺の部屋祭」とのハッシュタグが付いたツイートがたくさん見受けられ、その人気の凄まじさをうかがわせます。この記事では、そんなミズタクに関するツイートについてまとめました。

Read Article

目次 - Contents