Fate/Grand Order(FGO)のネタバレ解説・考察まとめ

「Fate/Grand Order」とは2015年に配信を開始したスマートフォン用アプリゲーム。原作は2004年に発表されたゲーム「Fate/stay night」で、Fateシリーズのキャラクターや今作のオリジナルキャラなどを召喚して戦うRPG。2016年の年末に第一部のストーリーが完結し、大きな話題となった。その後も動きがあるたびに話題を呼ぶ大人気ゲーム。

『Fate/Grand Order』の概要

「Fate/Grand Order」(以降FGO)とは、TYPE-MOONの作品「Fate/stay night」を元にしたスマートフォン専用アプリゲーム。
「Fate/Zero」「Fate/EXTRA」「Fate/Apocrypha」「Fate/EXTRA CCC」などこれまでのFateシリーズのキャラや、FGOオリジナルのキャラが登場する。
プレイヤーは主人公となって、英霊と呼ばれる「サーヴァント」を召喚して戦い、地球の未来を救っていく。
シナリオ(の一部)にはFateシリーズのシナリオライター「奈須きのこ」や、キャラクター(の一部)にはFateシリーズのキャラクターデザインをしている「武内崇」も参加している。他にも東出祐一郎や桜井光といった人物が関わっている。
サーヴァントのイラストは様々なイラストレーターが参加し、キャラクターボイスにも沢山の声優陣が参加している。

2016年の年末にストーリー(第一部)が完結し、スマホゲームでありながらエンディングロールがあることや、重厚で感動的なストーリーなどから大きな話題になった。
パッケージゲームのようなボリュームであるが基本無料でプレイでき、時間や手間をかければ無課金でもクリア可能。
2017年には第二部に続く1.5部の製作が発表された。また同年に派生ゲームとして『Fate/Grand Order VR feat.マシュ・キリエライト』が配信。VRを使用してマシュとトレーニングなどが行える。そして白峰作画による『Fate/Grand Order -mortalis:stella-』が、『月刊コミックZERO-SUM』にて連載開始。序章、第一、第二、第四、第六、終局特異点が描かれる。

『Fate/Grand Order』の特徴として、他社の作品とはコラボせずFateシリーズやスピンオフ、TYPE-MOONの作品からキャラクターが登場する。

また、FGOに参加の声優陣の一部がFGOの大ファンで、特に島崎信長氏は重課金者としてファンの間で有名。

CM

新ストーリー配信時やイベント期間中に、テレビでアニメーションCMが流れる。
短いCMの中に目の追いつかないようなスピードで登場するキャラクター達が詰め込まれる、ファン必見のCM。
CMはアプリ内や公式サイトで閲覧可能。

www.fate-go.jp

『Fate/Grand Order』のあらすじ・ストーリー

「聖杯探索」(グランドオーダー)の説明を受ける主人公。

2015年、「人理継続保障機関・カルデア」という施設で「2016年に人類は絶滅する」という研究結果が『証明』される。
これは予言や憶測ではなく、ゆるぎない事実であった。

主人公は、雪山に作られた施設「カルデア」に「マスター候補」の一般枠として呼ばれる。
マスターとは英霊(サーヴァント)と呼ばれる者達を召喚・使役する、主に魔術師の事である。
しかし主人公は魔術師でも無いしサーヴァントの知識なども皆無であった。
カルデアの中で主人公を先輩と慕う「マシュ・キリエライト」、医師の「ロマニ・アーキマン」、署長の「オルガマリー・アニムスフィア」、魔術師の「レフ・ライノール」、マスコットキャラ的な存在の「フォウ」と出会う。

「近未来観測レンズ・シバ」と呼ばれる観測機で、西暦2004年の日本のある場所(Fate/stay nightの舞台になった冬木という場所)に異常を察知する。
これが人類史を滅亡させるものではないかと判断し、「霊子転移(レイシフト)」と呼ばれる時間遡行を実行し、2004年の日本で行われたサーヴァント同士を戦わせ聖杯を奪い合う「聖杯戦争」に介入し、歴史を正さなければならなくなる。
そして、署長のオルガマリーたちはカルデアの保有している「英霊召喚システム・フェイト」でサーヴァントを召喚し、マスター候補達を問題のある過去へ送り込み、「聖杯探索」(グランドオーダー)をしようとする。
しかし、レイシフト直前に事故が起こりその場に居たマスター候補達が全滅してしまう。
唯一事故に巻き込まれなかったのは、一般人枠でやってきたマスター候補の主人公であった。

異常を察知した主人公は事故現場に駆けつけると、マシュが瀕死の状態で倒れていた。
だが主人公はマシュをどうする事もできず、主人公が入ってきたドアも閉まってしまい、主人公も逃げる術を失った。
主人公は瀕死のマシュの手を握り、最期の時を共に迎えることしか出来なかった。
しかし主人公とマシュはシステムにレイシフト対象と判別され、2004年の日本の都市「冬木」に送られた。
マシュは瀕死の中、あるサーヴァントの力を借りて「デミ・サーヴァント」(半分サーヴァントの状態)となり、主人公はマシュのマスターとなった。

本来の歴史とは異なる何かがある場所の事を「特異点」と呼び、冬木は「特異点F」と題された。
レイシフト事故に巻き込まれながらも生き残っていたオルガマリーと再会し、キャスターのクー・フーリンの協力を得て聖杯を探していく。
そして聖杯を所持(保護)していたアルトリア・ペンドラゴン(オルタ)と戦い、勝利する。
しかし、そこにレフ教授が現れ、実は事故はレフ教授が起こした物であると判明する。
オルガマリーはレフに騙されていた事や、自分の体は事故の時にもう死んでいて今居るのは残留思念に過ぎない事実を聞かされ錯乱し、残留思念も消滅させられた。
主人公達はレフ教授は2016年の人類絶滅に深く関係していると知る。

オルガマリー死後はロマニをカルデアのリーダーとし、開発部部長のレオナルド・ダ・ヴィンチの協力の元、他の特異点を修正しに主人公とマシュは戦っていく。
「第一特異点 邪竜百年戦争 オルレアン」では聖女ジャンヌ・ダルクと協力し、ジャンヌ・ダルク(オルタ)達と戦う。
「第二特異点 永続狂気帝国 セプテム」 では生前の皇帝ネロと協力し、レフ教授が魔神柱と呼ばれる悪魔であると知る。
「第三特異点 封鎖終局四海 オケアノス」では海賊のフランシス・ドレイクと協力し、レフとは別の魔神柱と戦う。
「第四特異点 死界魔霧都市 ロンドン」では人類史を絶滅させようとしている(レフや魔神柱達に指示を与えていた)主犯がソロモン王であると発覚する。
ソロモンとは旧約聖書に出てくるイスラエルの王で、ソロモンは72柱の悪魔を使役したという逸話を持っている。
「第五特異点 北米神話大戦 イ・プルーリバス・ウナム」ではケルトvsアメリカの戦いに加わり、「第六特異点 神聖円卓領域 キャメロット」ではアーサー王と円卓の騎士達と戦い、「第七特異点 絶対魔獣戦線 バビロニア」では古代メソポタミアへ行き賢王ギルガメッシュと共に世界を救う。
そして「終局特異点 冠位時間神殿 ソロモン」では、ソロモンが待ち構えていた。

1.5部からはソロモンを倒した後の話となり、2017年からの新規イベントも殆どがソロモンを倒した前提となるものとなる。

聖杯戦争とは

万物の願いを叶えるという「聖杯」を取り合い、7人のマスターがそれぞれにサーヴァントを呼び出し、最後の一人になるまで戦い合う儀式の事。
広く言えば、聖杯を奪い合っていれば聖杯戦争である。
FGOでは「Fate/stay night」の知識があればストーリーは理解でき、知らなくてもストーリーの中で要点は教えてくれる。

聖杯とは

願いを叶えてくれるアイテム。
「最期の晩餐」でキリストが「私の血である」と言い弟子達にワインを注ぎ振舞ったという杯。
Fateに出てくる聖杯はアーサー王伝説で出てくる聖杯に由来している。
FGOではレベル上限開放アイテムとして出てくる。物語上では各時代において特異点を形成する原因となっている聖杯、その世界に元から存在した「特異点発生とは関わりのない聖杯」、巨大な魔力リソースを結晶化したものの3種類が存在する。

『Fate/Grand Order』の登場人物・キャラクター

主人公

アニメ版:藤丸 立香(ふじまる りつか)
CV:島﨑信長(男主人公)

本作の主人公。プレイヤーキャラで、名前と性別を自分で決められる。
「カルデア」のマスター候補(の数合わせ)として呼ばれた素人の一般人。
1人だけレイシフト実験に遅れており、その結果事故に巻き込まれずに済んだ。
2016年で人類史が終わってしまい、カルデア以外の人間も全て死に絶えてしまった世界であるため人類最後のマスターとなる。
この未来を変えるためにマシュと共に特異点を周り、歴史を修正して聖杯を集めることになる。
本当にこれと言った才能を持たない凡人であり、それ故にラスボスはなんてこと無い一般人である主人公に計画が邪魔された事に憤りを感じた。
しかしマシュにとっては主人公が平均的な人間だからこそ人間として尊敬する「先輩」になった。
強いて言えば、どんなサーヴァントとでもはっきりと物を言い、サーヴァントに心を開かせるという所が才能とも言える。
主人公の台詞は殆ど無いが、意思表示は選択肢として出される。
選択肢は多少相手の反応は変わるもののストーリーに全く影響は無く、同じ事を別の言い方で言ってるようなことや、二つの選択肢で1つの台詞になってることもある。
どんな状況でも絶望しない楽観的で謎の自身に溢れた性格。

マシュ・キリエライト

CV:種田梨沙(2016年9月まで)、高橋李依

本作のヒロインにして、唯一のシールダー。
主人公を「先輩」と慕うが、カルデアに居る年数はマシュの方が長く、年齢も主人公と同年代。
マシュにとって主人公は今まで会った中で一番「人間らしい人間」のため、人間としての先輩という意味がある。
レイシフト実験によって致命傷を負い、そのまま特異点へレイシフトされてしまう。
その時にとあるサーヴァントがマシュの中に入ったことでマシュはデミ・サーヴァントとなった。
そのとあるサーヴァントが誰なのか分からず、マシュは宝具を使えずに居たが特異点Fでセイバーオルタと戦った時に仮の名を付けて宝具を開放した。

第一部のメインヒロインであり、特異点で様々なサーヴァントと関わっていく中でマシュは段々成長して行く。
序盤では多く大きく取り乱す事は少ないが、終盤になるにつれて泣いたり笑ったりするようになっていく。

renote.net

ロマニ・アーキマン

CV:鈴村健一

カルデアの医師。愛称は「Dr.ロマン」。
レイシフトした主人公のバイタルチェックをしている。
オルガマリーの死後は一番階級が上であったロマニがリーダーを担う事を余儀なくされ、通信機で主人公達のオペレーションを行っている。
ある理由からサーヴァントたちからは初対面で有りながら嫌われたり、辛辣な台詞を言われたりする。
普段はいい加減な態度でちょっと頼りない様に見えるが、天才的な才能がないのを補うため自分の睡眠時間を削り仕事をしている。
「ぼっち」を自称し、ネットアイドル「マギ☆マリ」のファン。

レオナルド・ダヴィンチ

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@kariaka13

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Fate/Apocrypha(フェイト アポクリファ)のネタバレ解説・考察まとめ

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『Fate/Apocrypha』とは、ビジュアルノベルゲーム『Fate/stay night』の外伝作品、及びそこから派生したアニメと漫画作品である。「聖杯」と呼ばれる万能の力を持った杯を巡り二つの陣営に分かれた14人の魔術師(マスター)と14騎の英霊(サーヴァント)が戦い、競い合う「聖杯大戦」を描く。アニメは2017年7月から12月まで全25話構成で放送された。

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Fate/EXTRA(フェイト エクストラ)のネタバレ解説・考察まとめ

Fate/EXTRA(フェイト エクストラ)のネタバレ解説・考察まとめ

『Fate/EXTRA』(フェイト エクストラ)とは、『Fate/stay night』を原作とした対戦型ダンジョンRPGである。2010年7月22日に発売され、2013年3月28日には続編である『Fate/EXTRA CCC』が発売された。ハードは共にPSPである。 無名の主人公が、己のサーヴァントと共に聖杯戦争を戦い抜く姿が描かれた。 シナリオは奈須きのこ、キャラクターデザインはワダアルコが務めている。 また、2020年7月22日にリメイク作品制作が発表された。

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Fate/strange Fake(フェイト ストレンジフェイク)のネタバレ解説・考察まとめ

Fate/strange Fake(フェイト ストレンジフェイク)のネタバレ解説・考察まとめ

『Fate/strange Fake』(フェイト ストレンジフェイク)とは、あらゆる願いを叶える聖杯を巡って争う何人もの魔術師と、使い魔として彼らに従う伝説の英雄たちの壮絶な戦いを描いた、成田良悟のラノベ作品。もともとは成田が公開したエイプリルフールのネタ企画だったが、完成度の高さから注目され正式な作品となった。 アメリカの片田舎であるスノーフィールドで、突如として聖杯を巡る戦いが勃発。これを利用しようとする者、鎮圧せんとする者、巻き込まれた者たちの思惑が入り乱れ、戦線は混沌を極めていく。

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Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ(アニメ・漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ(アニメ・漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』とは、月刊コンプエースで連載されていた漫画、及びそれを原作として2013年に全10話が放送されたテレビアニメ作品である。普通の小学五年生のイリヤスフィール・フォン・アインツベルン(愛称はイリヤ)が「魔術礼装:カレイドステッキ」であるマジカルルビーの力により魔法少女にし転身し、同じ魔法少女である、美遊・エーデルフェルト(愛称は美遊)と協力し、町に散らばるクラスカードを回収する任務をこなしていく。

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Fate/hollow ataraxia(フェイト ホロウ アタラクシア)のネタバレ解説・考察まとめ

Fate/hollow ataraxia(フェイト ホロウ アタラクシア)のネタバレ解説・考察まとめ

『Fate/hollow ataraxia』は2005年にノーツのゲームブランド・TYPE-MOONから発売された伝奇ビジュアルノベルゲーム。『Fate/stay night』のファンディスクであり、続編にあたる。本作では第五次聖杯戦争の終結から半年後に起きた、「繰り返される4日間」を描いている。前作とは異なり、穏やかでコミカルな日常が多く、第五次聖杯戦争では敵同士だったキャラクターの掛け合いも見られる。

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