『THE DAYS』とは、2023年6月にNetflixで配信されたドラマである。福島第一原発所長の吉田昌郎の実体験を基にした門田隆将のノンフィクション小説を原案にしている。脚本は増本淳。主演は役所広司で、竹野内豊や小日向文世などが出演する。2011年3月11日に福島県でマグニチュード9.0の巨大地震が発生し、福島第一原発を高さ15メートルの大津波が襲う。冷却機能を失った原子炉が次々と暴走を始め、様々な危機に直面した人々の緊迫した姿を描く。本作はNetflixグローバルランキングで5位となった。
福島県双葉郡大熊町に建てられた原子力発電所である。1971年3月に1号機の運転が開始され、6号機までの6つの原子炉が運転していた。だが2011年3月11日の東日本大震災により、1~4号機までの原子炉で様々な事故が発生し、4号機までの原子炉が4月に廃止された。被害が少なかった5、6号機も再稼働することなく翌年1月に廃止され、その後も廃炉作業が続けられている。
中央制御室
原子力発電所内にある原子炉の制御室である。原子炉を運転や停止するための設備を操作する装置や、異常を知らせる警報装置、計測装置などが設置されている。福島第一原発では津波により、電源を喪失したため、これらの装置が全く使用できなかった。1~2号機と3~4号機と5~6号機の制御室にそれぞれ分かれており、前島や古谷らは1、2号機の制御室に留まり、原子炉の状況を確認していた。
東日本大震災
2011年3月11日14時46分に、日本の三陸沖の太平洋を震源として発生した巨大地震で、日本の観測史上最大規模のマグニチュード9.0を観測した。宮城県栗原市で最大震度7を観測し、震度7が観測されたのは阪神淡路大震災と新潟県中越地震以来、3回目である。地震とそれに伴う大津波、余震により、東日本一帯に甚大な被害をもたらした。人的被害は災害関連死を含めて死者19765人、行方不明者2553人、負傷者は6242人となっている。
『THE DAYS』(ザ・デイズ)の名言・名セリフ/名シーン・名場面
前島信二「福島を見放すことになる」
第4話、若手運転員を説得する前島
ベントが失敗に終わり、中央制御室の線量も上がり始めた。そんな中、若手運転員たちが「中央制御室から退避させてほしい」と前島に申し出る。彼らは「家族がいて死ぬわけにいかず、自分たちがここにいる意味もない。それなら免震重要棟に行って、やれることを探したい」と言う。すると前島は「俺たちがここから退避するということは、福島を見放すことになる」「今避難してる地域の人たちは俺たちに何とかしてくれという気持ちでテレビを見てる。俺たちはここを出るわけにはいかない」と語り、ギリギリまでここにいてくれと彼らに頭を下げた。福島の人々のために命がけで戦う覚悟を決め、強い責任を負う前島の言葉が胸に刺さる名言だった。
吉田昌郎「これで俺は生きて帰るわけにはいかなくなった」
第6話、作業員を危険な目に遭わせ苦しむ吉田
原子炉の格納容器の圧力が上がり、いつ容器が破裂してもおかしくない状況となったため、吉田は作業員に作業を中断させていた。だが弁が開き格納容器の圧力がさがり始めたため、東央電力副社長の村上はすぐに作業を再開させろと吉田に命令する。吉田は少し様子見させてほしいと言ったが、村上に念を押されて仕方なく作業員に再開するよう指示を出した。しかしその直後に3号機で水素爆発が発生し、多くの作業員が怪我をして行方不明者も出てしまう。それを聞いた吉田は「これで俺は生きて帰るわけにはいかなくなった」と言う。みんなに無理を言って危険な場所に行かせているため、誰かが死ぬようなことがあれば俺は生きて帰るわけにはいかないと吉田は語った。対策本部の本部長として、作業員を危険な作業に行かせなければならない重い責任を背負う吉田の苦悩が伝わる名言だった。
吉田が残された所員に声をかける場面
第7話、所員に声をかける吉田
2度の爆発が発生し、格納容器の圧力も上昇し続けていた。これ以上の作業は危険だと感じた吉田は、一部の中堅やベテランの所員を残して他の者を退避させることにした。残った所員たちは死を覚悟し、家族へ最期のメッセージを送る。家族からは励ましのメッセージが送られた。そんな所員たちを重苦しい空気が包む中、吉田は「腹が減ったな。何か食うか?」と声を上げ、前島らが食べ物を探して配り始める。一同は飲食をしながら少し空気が和らいだ。そして吉田は彼らに「俺たちは死ぬために残ったわけじゃない。やることがあるから残ってる。必ず原発の暴走を止める。みんなで家族の元に帰ろう」と笑顔で声をかけた。皆が死を覚悟するほどの重苦しい空気の中で、一瞬で空気を変える吉田の言葉と行動にリーダーとしての責任と優しさがにじみ出た名場面だった。
『THE DAYS』(ザ・デイズ)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
役所広司のおかげでスムーズに決まったキャスティング
本作で主人公の吉田昌郎を演じた役所広司は、吉田昌郎が2015年に他界しているため、本人に直接話を伺うことができなかった。そのため残された東電とのやり取りの映像や音声を頼りに役作りしたという。他にも実力派の俳優たちが脇を固めており、ドラマ的な過剰な演技を捨てて取材に基づいた人物像を演じている。初めにプロデューサーの増本がオファーをしたのが役所広司で、その後さまざまな俳優に声をかけたようだが、テーマに共感したのと日本一の役者である役所と共演したいという理由からスムーズにキャスティングが決まっていったという。内閣総理大臣役の小日向文世は増本から嫌われ役を引き受けてくれるかと心配されていたが、「大丈夫ですよ。嫌われればいいんでしょ?」と快諾してくれたようだ。
下請け企業の作業員からも信頼されていた吉田昌郎
福島第一原発所長の吉田昌郎は豪快で親分肌なタイプで、部下思いで信頼が厚く、下請け企業の作業員からも人望があったようだ。そのため作業を行っていた所員たちは「吉田さんとなら一緒に死ねると思っていた」「所長が吉田さんじゃなかったら事故の拡大は防げなかったと思う」と語っていた。吉田は事故後に体調不良になりながらも4号機の補強工事に従事していたが、食道がんが発見されたため2011年12月に病気療養のため所長職を退任し、本店の執行役員に異動となる。その後、聞き取り調査が13回延べ28時間に渡って行われ原発事故の回顧録も執筆していたが、2013年7月9日に食道がんのために58歳で死去した。告別式には当時の総理大臣である安倍晋三や菅直人元総理なども参列した。本作では嫌われ役となっていた東総理のモデルとなった菅元総理は、実際に事故当時は高圧的な態度を取っていたという関係者の証言に基づいて描かれている。同じく東日本大震災について描いた映画『Fukushima50』においても総理大臣が怒鳴り散らしているが、それを見た菅元総理は「リアリティがあって気にならなかった」と発言しており、本人も認めているようだ。菅元総理は現地に行った時のことについて情報不足に危機感を抱いており、情報把握と指揮系統の改善を図ろうとしていたという。しかしこの行動が現場の混乱を招いたという批判もある。それでも菅元総理はどう批判されようと現場へ行く必要があったため、正しい判断だったと確信していると語っていた。ちなみに本作に登場する人物は全員が実在しているわけではなく、視聴者が混乱しないよう関係者の証言をまとめて創作した人物も登場する。
人間ドラマより作業シーンに徹した内容が賛否両論
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目次 - Contents
- 『THE DAYS』(ザ・デイズ)の概要
- 『THE DAYS』(ザ・デイズ)のあらすじ・ストーリー
- 大地震と津波が発生
- 命を懸ける作業員たち
- 繰り返される水素爆発
- 止まる原発の暴走
- 『THE DAYS』(ザ・デイズ)の登場人物・キャラクター
- 福島第一原発
- 吉田昌郎(よしだまさお/演:役所広司)
- 前島信二(まえじましんじ/演:竹野内豊)
- 古谷幸治(ふるやこうじ/演:小林薫)
- 木下勇(きのしたいさむ/演:音尾琢真)
- 桐原光希(きりはらこうき/演:鈴鹿央士)
- 大杉斗志弘(おおすぎとしひろ/演:六平直政)
- 館野聡(たてのさとし/演:永岡佑)
- 双川浩(ふたがわひろし/演:丸山智己)
- 霜田(しもだ/演:中野英樹)
- 熊谷(くまがや/演:山中崇)
- 野崎航(のざきわたる/演:泉澤祐希)
- 高比良裕也(たかひらゆうや/演:岡本智礼)
- 戸田慎吾(とだしんご/演:入江甚儀)
- 轟木誠司(とどろきせいじ/演:スチール哲平)
- 小沢(おざわ/演:関口あきら)
- 津田博文(つだひろふみ/演:芝崎昇)
- 倉持孝次(くらもちこうじ/演:田中聡元)
- 高橋(たかはし/演:籾木芳仁)
- 大村庄司(おおむらしょうじ/演:海老沢七海)
- 亀井俊雄(かめいとしお/演:松林慶知)
- 復旧班班長(演:荒谷清水)
- 発電班班長(演:中松俊哉)
- 廣山正敏(ひろやままさとし/演:須間一也)
- 清塚正昭(きよづかまさあき/演:斉藤天鼓)
- 川村(かわむら/演:花戸祐介)
- 副本部長(演:細井学)
- 東央電力本店
- 村上正(むらかみただし/演:光石研)
- 西村哲(にしむらてつ/演:小倉一郎)
- 石塚高雄(いしづかたかお/演:大河内浩)
- 笹岡富雄(ささおかとみお/演:加藤忠可)
- 安藤幸彦(あんどうゆきひこ/演:佐戸井けん太)
- 森卓士(もりたくし/演:佐藤貢三)
- 社員(演:大塚ヒロタ)
- 日本国政府
- 東真司(あずましんじ/演:小日向文世)
- 右代屋(うしろや/演:小木茂光)
- 片岡(かたおか/演:淵上泰史)
- 佐野(さの/演:井上肇)
- 防衛大臣(演:入江崇史)
- 文部科学大臣(演:鎌田規昭)
- 国土交通大臣(演:中野剛)
- 桐原家
- 桐原信希(きりはらのぶき/演:遠藤憲一)
- 桐原温子(きりはらあつこ/演:石田ゆり子)
- 桐原大希(きりはらだいき/演:山時聡真)
- 桐原希美(きりはらのぞみ/演:永瀬莉子)
- その他
- 速水(はやみ/演:高橋和也)
- 井口(いぐち/演:清水伸)
- 神崎(かんざき/演:大鷹明良)
- 浜崎崇彦(はまさきたかひこ/演:五代了平)
- 峯岸悟(みねぎしさとる/演:酒向芳)
- 原子力安全委員会職員(演:足立学)
- 新木誠二(あらきせいじ/演:でんでん)
- 脇谷晋助(わきやしんすけ/演:吹越満)
- 原子力安全保安院次長(演:戸田昌宏)
- 原子力安全保安院職員(演:篠崎大悟)
- 古谷美智子(ふるやみちこ/演:横山美智代)
- 古谷勇人(ふるやゆうと/演:和宥)
- 被曝した作業員(演:谷口和邦)
- 富沢(とみざわ/演:沖田裕樹)
- 東電社員(演:笠兼三)
- 東電技術者(演:世志男)
- 記者(演:吉成浩一、鳥谷宏之)
- アナウンサー(演:大谷幸広)
- 解説者(演:阿部伸勝)
- ディレクター、カメラマン(演:瓜生和成、中村元気)
- 行永数正(ゆきながかずまさ/演:中村育二)
- バラク・オバマ大統領(演:DERRICK DOVER)
- 『THE DAYS』(ザ・デイズ)の用語
- 福島第一原子力発電所
- 中央制御室
- 東日本大震災
- 『THE DAYS』(ザ・デイズ)の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 前島信二「福島を見放すことになる」
- 吉田昌郎「これで俺は生きて帰るわけにはいかなくなった」
- 吉田が残された所員に声をかける場面
- 『THE DAYS』(ザ・デイズ)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 役所広司のおかげでスムーズに決まったキャスティング
- 下請け企業の作業員からも信頼されていた吉田昌郎
- 人間ドラマより作業シーンに徹した内容が賛否両論
- 『THE DAYS』(ザ・デイズ)の主題歌・挿入歌
- 主題歌:堀澤麻衣子「THE DAYS」
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