風都探偵(仮面ライダーW)のネタバレ解説・考察まとめ
『風都探偵』とは、2017年より週刊漫画雑誌『週刊ビッグコミックスピリッツ』(小学館)で連載している青年漫画、及びそれを原作としたアニメ・舞台の名称である。脚本は三条陸、作画担当は佐藤まさき。特撮番組シリーズ『仮面ライダーW』の正統続編となる漫画であり、同作の主要スタッフが製作に参加している。特撮番組だった『仮面ライダーW』に引き続き、探偵が謎めいた事件を推理で解き明かしていくミステリードラマの面白さとヒーローが怪人に立ち向かう熱い特撮アクションの両方を楽しめる作品となっている。
特殊な処置によって蘇生した死者「NEVER」の兵士による傭兵部隊のリーダー。「仮面ライダーエターナル」に変身する。『仮面ライダーW』では松岡充が演じた。
16歳の頃ひき逃げにあって死亡してしまい、実母が完成させた蘇生技術によってNEVERとして復活する。NEVERになると驚異的な身体能力を得るが、人体蘇生酵素を定期的に投与し続けないと肉体が崩壊してしまうという欠点を抱えており、また生前の記憶や人間性を失っていくという副作用もあった。
その活躍は映画『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』にて語られる。風都の住民全てをNEVER化する計画を実行するためにフィリップを誘拐、街のどこかに失われたT2メモリを探すため報奨金を掛けて風都市民を煽り大混乱を巻き起こす。しかし追い詰められたWがその風都市民たちの声援を受けて奇跡の進化を遂げ、風都タワーの頂点にて全力を開放しぶつかり合うがライダーキックを喰らいエターナルは敗北。街と仮面ライダーの絆の力の前に敗れた彼は、風都最悪の犯罪者として人々の記憶に刻まれた。
本来は優しい性格の持ち主で、NEVERとなってもその面影は残していたが、ガイアメモリを用いた悪意の計画から守りたい人を守れなかったことがきっかけで人間性を完全に失ってしまった。その話を聞いた翔太郎とフィリップからは「何かの運命が違っていたらWやアクセル同様に正義の仮面ライダーになれたのでは」と悔やまれた。
『風都探偵』ではWとエターナルの戦いの光景がときめの記憶に刻まれていたり、彼を崇める集団「蒼炎群」が存在していたりと、物語の裏に色濃い影響力を遺していることが伺える。
芦原賢(あしはら けん)
NEVERの構成員の一人。『仮面ライダーW』では出合正幸が演じた。
「トリガー・ドーパント」に変身する、口数の少ない青年。様々な銃器を使いこなす凄腕のスナイパーで、戦いをゲームとして捉える。主に影から克己の護衛を担当していた。
泉京水(いずみ きょうすい)
NEVERの構成員の一人。『仮面ライダーW』では須藤元気が演じた。
「ルナ・ドーパント」に変身する、つかみどころのない性格の男。鞭と関節技を得意とする。大道克己を「克己ちゃん」と呼んで慕う。筋肉質で体格がいいが、オネエ言葉で話し女性の美しさに嫉妬するなど女性的な精神を持っていた。
羽原レイカ(はねはら れいか)
NEVERの構成員の一人で紅一点。『仮面ライダーW』では八代みなせが演じた。
「ヒート・ドーパント」に変身する、男勝りでクールな女性。足技を中心とした徒手空拳で戦う戦士で、バイクテクニックも高レベル。死者である自身の体温が冷たいことをコンプレックスに思っており、それ故に「ヒートメモリ」と惹かれ合ったと自負している。
堂本剛三(どうもと ごうぞう)
NEVERの構成員の一人。『仮面ライダーW』では中村浩二が演じた。
「メタル・ドーパント」に変身する、筋骨隆々の大男。豪快でテンションが高く、棒術を用いた戦闘が得意。変身しない状態でもWと渡り合える実力の持ち主。
『風都探偵』の用語
仮面ライダーたちのホーム
風都
『仮面ライダーW』及び『風都探偵』の舞台である街。
左翔太郎(ひだり しょうたろう)いわく「いい風が吹く街」であり、巨大な風車を備えた「風都タワー」がシンボル。名物は屋台「風麺」が提供する、風車模様の巨大なナルトをトッピングしたラーメン。
都会でありながら人と人との結びつきが強い街だが、「ミュージアム」によって密かに流通していた「ガイアメモリ」など闇の部分も抱えている。
鳴海探偵事務所
左翔太郎、フィリップ、鳴海亜樹子(なるみ あきこ)が拠点としている事務所。風都の一角にあるレトロな店「かもめビリヤード場」の二階で営業中。
前所長の鳴海荘吉(なるみ そうきち)から受け継ぎ、亜樹子が所長を名乗っている。元園咲家の飼い猫だったミックは現在ここで飼われていることになっているが、実際は自由気ままに出入りしている。
平時は行方不明の猫探しなどの依頼が多いが、ガイアメモリが関わっていそうな不可思議な事件に巻き込まれた風都市民の駆け込み寺でもある。
地下には大型装甲車のリボルギャリーを格納できるガレージと、フィリップが検索時に使うホワイトボードがある。
地球の記憶とガイアメモリ
地球の本棚
地球が誕生してから現在に至るまでに存在したものや起こった事などの、全ての情報が収められたデータベースのようなもの。いわば「地球という惑星の記憶」の貯蔵庫。無数の本棚が浮かぶ真っ白い空間であり、1冊の本につき1つの事象についてあらゆる情報が書き込まれている。人間に関する本ももちろん存在し、個人名の本を読めばその人の過去や趣味嗜好などの情報が全て分かると思われる。
フィリップは幼いころの事故によって地球の本棚にアクセスすることができるようになり、ミュージアムは彼にここから取り出させた記憶のデータを使ってガイアメモリを作っていた。またキーワードを絞り込むことによって知りたい情報を検索することができるので、敵の使うガイアメモリが何なのか、さらには能力や弱点について知ることができる。
ガイアメモリ
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目次 - Contents
- 『風都探偵』の概要
- 『風都探偵』のあらすじ・ストーリー
- ときめとの出会い
- 裏側の「街」に蠢くもの
- 翔太郎が語るビギンズナイト
- 過去と現在の交差点
- 裏風都幹部たちの動乱
- 消えたときめと残された人々
- 『風都探偵』の登場人物・キャラクター
- 鳴海探偵事務所の探偵たち
- 左翔太郎(ひだり しょうたろう)
- フィリップ
- 鳴海亜樹子(なるみ あきこ)
- ときめ
- ミック
- 風都警察署
- 照井竜(てるい りゅう)
- 刃野幹夫(じんの みきお)
- 真倉俊(まくら しゅん)
- 風都イレギュラーズ
- ウォッチャマン
- 店長
- クイーン
- エリザベス
- フランク白銀(ふらんくしろがね)
- リリィ白銀(りりぃしろがね)
- 青山晶(あおやま あきら)
- 鏡野空也(かがみの くうや)
- その他風都市民
- 「風麺(ふうめん)」のマスター
- 楠原みやび(くすはら みやび)
- ジミー中田(じみーなかた)
- 轟響子(とどろき きょうこ)
- 裏風都に暗躍する者たち
- 万灯雪侍(ばんどう ゆきじ)
- 五条一葉(ごじょう かずは)
- 千葉秀夫(ちば ひでお)
- 二階堂守(にかいどう まもる)
- 双見光(ふたみ ひかる)
- 鏡野キク(かがみの きく)
- 故人
- 鳴海荘吉(なるみ そうきち)
- 園咲琉兵衛(そのざき りゅうべえ)
- 園咲冴子(そのざき さえこ)
- 園咲若菜(そのざき わかな)
- シュラウド
- 井坂深紅郎(いさか しんくろう)
- 大道克己(だいどう かつみ)
- 芦原賢(あしはら けん)
- 泉京水(いずみ きょうすい)
- 羽原レイカ(はねはら れいか)
- 堂本剛三(どうもと ごうぞう)
- 『風都探偵』の用語
- 仮面ライダーたちのホーム
- 風都
- 鳴海探偵事務所
- 地球の記憶とガイアメモリ
- 地球の本棚
- ガイアメモリ
- ドーパント
- メモリドライバー
- ハイドープ
- 敵対組織
- ミュージアム
- 裏風都
- 『風都探偵』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 左翔太郎(ひだり しょうたろう)・フィリップ「さぁ、おまえの罪を数えろ!」
- ときめ「後先考えないで彼女を守る。探偵がいつもそうしてるように…!」
- フィリップ「ぼくは取り戻したい。それ以外の選択肢は無い。相棒が愛した女性なのだから!」
- 『風都探偵』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 主人公たちのキャラクターデザインは「似顔絵にしない」こだわり
- 裏風都幹部の名前の由来は連載開始当時の紙幣
- 『風都探偵』初出のドーパントは漫画ならではのデザインが魅力
- 『風都探偵』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):Big Gadgets ft.上木彩矢 w TAKUYA「Private Eye」
- ED(エンディング):松岡充「罪と罰とアングラ」
- 挿入歌:上木彩矢 w TAKUYA「W-G-X ~W Goes Next~」
- 挿入歌:風祭メグ(CV:Machico)「Let’s go ahead 」