009ノ1(石ノ森章太郎)のネタバレ解説・考察まとめ

『009ノ1』(ゼロゼロナイン・ワン、ゼロゼロクノイチ)とは、1967年8月より1974年11月まで週刊漫画アクションで連載された石ノ森章太郎のSFスパイ・アクション作品。原作は漫画で、それを元にした映像作品が制作されている。サイボーグの女性を主人公として、当時の国際情勢のまま東西冷戦が続いていたと仮定している未来が舞台となっている。石ノ森章太郎が初めて青年向け漫画雑誌に掲載した作品で、性描写や救いのないストーリーがふんだんに盛り込まれた大人向けの作風が特徴である。

『009ノ1』の概要

『009ノ1』とは、1967年8月より1974年11月まで『週刊漫画アクション』で連載された石ノ森章太郎のマンガ。及びそれを元にした映像作品である。1969年のテレビドラマ、2004年にテレビアニメ、2013年に実写映画と3作品が制作されている。
1967年当時は米ソによる東西冷戦時代であったが、この作品の舞台も冷戦状態が続いたままの未来となっている。世界はイーストブロックとウエストブロックに別れて対立しており、主人公の009ノ1(本名はミレーヌ・ホフマン。以下「ミレーヌ」と呼称)はウエストブロックの女スパイとして、イーストブロックなどの敵対勢力を排除するため、暗闘する姿を描く。
石ノ森章太郎の『サイボーグ009』のアダルト向け作品となっており、ミレーヌも乳首から弾丸が発射されるなど、サイボーグに改造されている。ただし『サイボーグ009』との直接的なつながりは無い。石ノ森章太郎は手塚治虫の影響を受けて、複数の作品に同じキャラクターを登場させることが多いが、この作品ではそれもほとんど見られない。
非情なスパイの世界を扱った作品らしく、登場人物はミレーヌと直接の上司であるナンバー0以外は、敵味方とも各話ごとにほとんど全員が死ぬストーリーとなっている。わずかに生き残った人物に対しても、暗い未来を暗示する終わり方になっている。

『009ノ1』のあらすじ・ストーリー

この作品では「第1話」「第2話」を「指令No.1」「指令No.2」のように呼び習わしている。

指令No.1 「頭脳を探せ!」

「ウエストブロックの頭脳」とも呼ばれるR.A.クライン博士が行方不明となった。捜索の指令を受けたミレーヌは、クライン博士の助手のナカヤマに接近する。ミレーヌがナカヤマに疑いの目を向けた直後、イーストブロックのスパイによる襲撃を受ける。襲撃したスパイの車は盗難車で、乗り捨てられたのを発見された車の中からクライン博士の死体が見つかる。しかし博士の死体に頭脳は無かった。ミレーヌは、博士の実験動物たちを売り払うナカヤマと、イーストブロックのスパイが接触する現場に遭遇する。撃ち合いになり二人を倒したミレーヌは、死の間際のナカヤマから、博士の脳のありかを聞き出す。博士の脳は実験動物に移植されていた。

指令No.2 「Dr. Xを連行せよ!」

ミレーヌはイーストブロックの研究者・Dr. Xと共にウエストブロックに脱出しようとして失敗、仲間とはぐれてしまう。ウエストブロックの軍人はミレーヌがDr. Xの研究をマイクロフィルムにして持ち出していることに気づき、捕らえて過酷な拷問にかける。自白剤の効かないミレーヌを本部に連行する途中、ミレーヌは胸のバストガン(乳房銃)で車内を制圧。そのまま車で脱出する。Dr. Xの研究はミレーヌの人工頭脳の中に記憶して持ち出していた。

指令No.3 「超能力者をわがポケットに」

チベットの奥深くに住むという謎の超能力者。彼を手に入れるべくミレーヌは、ウエストブロックの超能力者ミスター・ビックラスを伴いチベットへと向かう。チベット奥地の寺院・聖者の城はイーストブロックの軍が制圧していたが、ミレーヌ自慢のバストガンで全員をせん滅、寺院を解放する。ビックラスのテレパシーで謎の超能力者が未だ胎児であることが判明。ウエストブロックとイーストブロックどちらの陣営にも与しないという彼の意思を聞いて、二人はチベットを立ち去る。

指令No.4 「U・F・Oを確認せよ!」

イーストブロックとの国境近くにあるR村に墜落した謎の飛行物体。村に潜入して調査するミレーヌは猟師のジム・ダンディと出会う。その後ホテルの情報収集でダンディが謎の飛行物体のことを隠していると知ったミレーヌ。情報を得るためにダンディと接触したミレーヌだが、イーストブロックの集団に襲われる。ミレーヌがホテルでの情報収集をしたことで感づいたらしい。ミレーヌが彼らを撃退したところで、謎の飛行物体は飛び上がり、宇宙へ消えていく。謎は解明されないままミレーヌの任務が終わった。

指令No.5 「モンスターを殺せ!」

突如現れた謎のモンスターに襲われて殉職した009ノ7。彼女に代わって任務を請け負ったミレーヌは、ホフマン研究所で事件の謎を追う。ミレーヌは事件の被害者だった研究員ミスター・レイに接触し、研究所で物質転送装置を作っていることを聞き出す。009ノ7を襲ったモンスターは、盗まれた物質転送装置の影響で姿を現した異次元の存在だった。ミレーヌは物質転送装置を盗んだ犯人がレイであることを突き止め、装置を破壊して事件を解決する。

指令No.6 「ジャンプせよ!時空果つるまで」

タイムマシンの実験中に消えたエディスン・ナイト博士と婚約者サン・ディ。ミレーヌは2人を追って紀元前二百万年へ飛ぶ。過去の世界で猿人たちに捕まっていた二人だが、ミレーヌに助けられてタイムマシンに戻る。ミレーヌはタイムマシンの中でサン・ディの口からエディスンの計画を知らされる。黒人であるエディスンは未来の差別撤廃のため、1968年の黒人解放運動の指導者に未来の兵器の設計書を与えようとしていた。ミレーヌが改変の修正に動く中、エディスンは反抗するも、ミレーヌによって射殺。元の世界にはミレーヌとサン・ディだけが戻った。

指令No.7 「古城よりの招待状」

謎の人物・Mr.リヴェンジの招待を受け、リヴェンジ城に招かれたミレーヌたちウエストブロックのスパイ3人。中にはイーストブロックのスパイも3人招待されていた。リヴェンジはスパイ・エージェント・グループ「ゴールデンバット」の一員であり、グループが所有しているDr.サトナカの発明した設計図を餌に6人を集めていた。彼はその設計図を商品として、宝探しゲームを提案する。その夜、ウエストブロックのスパイの一人、ベムが首を吊った姿で発見される。次の日、イーストブロックの紅一点、クラリスが毒蛇に噛まれて死亡。2人が死亡して動揺したイーストブロックのシャルルは、古城から逃げ出そうとする。しかし途中でリヴェンジに見つかり撃ち殺される。ミレーヌは単身古城を探索し、サトナカの死体と設計図を発見する。その間にミレーヌ以外で残ったウエストブロックのジェットとイーストブロックのムーアヘッドは、リヴェンジの罠にかかり絞首台にかけられる。リヴェンジの真の目的は、ジェットとムーアヘッドの争いに巻き込まれて死んだ妻への復讐だった。ギロチンで2人の首をはねたリヴェンジは、全て終わったと言い古城の爆破を始める。爆破から逃げだしたミレーヌには、城の奥へ消えたリヴェンジがどうなったかはわからない。

指令No.8 「ドルフィン・ワールド」

次々と起きる客船や深海調査艇の爆発事故。全ての事故に破壊活動を行うイルカが目撃されていた。目撃情報を知り、ミレーヌは雑誌記者リリー・ラムに扮してイルカたちとのコミュニケーションを研究しているドルフィンランドの調査に乗り出す。調査中、たびたびミレーヌを襲撃する謎の集団が、遂に彼女を薬で眠らせ、捕獲する。現れたのは言葉を話すイルカたちだった。イルカは催眠電波をミレーヌに浴びせ、自分たちの手先へと洗脳する。騒動の首謀者はドルフィンランドの所長に改造を受けたホッピィというイルカだった。ホッピィは海底にイルカ帝国を築き、人類の支配を目論んでいた。ミレーヌはその事実を聞くと、洗脳されたフリを止めて、ホッピィたちイルカ帝国を全滅させる。

指令No.9 「Give & Take」

レイプされ身投げした少女は偶然ナンバー0とミレーヌに助けられるが、記憶を失っていた。少女がナンバー0の家に引き取られると、謎のロボットが襲ってくる。ミレーヌはロボットの襲撃目的がナンバー0であることに気づき、調査を開始。少女をベッドに押し倒し、レズビアンセックスをすることで、少女とロボットが互いの脳を入れ替えた存在だと確信する。ロボットの行動を不能にして、脳を少女の体に戻す手術は成功する。少女はイーストブロックに誘拐されて、今回の計画を強制されていたことを告白する。

指令No.10 「パロディ」

ミレーヌの休暇中、彼女そっくりの人物が本部に現れ重要機密を奪っていった。スパイの嫌疑を晴らすためミレーヌは過去の記憶を探るXライン分析器にかけられる。記憶を読んだナンバー0はミレーヌへの疑いを否定しつつも、休暇中に知り合ったジム・ディーンが怪しいことをミレーヌに告げる。ジムは3日前にミレーヌと知り合うと、休暇中のほとんどをお互いに裸で過ごしていた。ナンバー0はミレーヌが眠っていた時間が怪しいと指摘する。ジムに会いに行ったミレーヌは、ジムの家から出てきたイーストブロックのスパイを撃ち殺し奪われた機密を取り戻す。ミレーヌの目の前でミレーヌに化けて見せたジムは、撃ち合いに負けてミレーヌに倒された。死ぬ間際、ミレーヌに好きだと告げるジムに、「私もよ」とミレーヌは涙を浮かべ佇む。

krkt
krkt
@krkt

Related Articles関連記事

トキワ荘とは?歴史・逸話・トリビア・暮らしていた漫画家・メンバー・どこにあるかを紹介!

トキワ荘とは?歴史・逸話・トリビア・暮らしていた漫画家・メンバー・どこにあるかを紹介!

トキワ荘(トキワそう)とは、かつて東京都豊島区南長崎三丁目にあった木造2階建アパート。1953年から1962年頃まで、手塚治虫や藤子不二雄などの日本の漫画界の黎明期を支えた超一流の漫画家たちが共同生活を送っていたことで知られる建築物である。1982年に老朽化により解体されるも、「漫画の聖地」として非常に知名度が高い。現在も「トキワ荘マンガミュージアム」や「トキワ荘プロジェクト」の形で漫画界にその名を残している。 本記事では、トキワ荘に関する情報と、ここで暮らしていた漫画家たちについて紹介する。

Read Article

サイボーグ009 THE CYBORG SOLDIER(平ゼロ)のネタバレ解説・考察まとめ

サイボーグ009 THE CYBORG SOLDIER(平ゼロ)のネタバレ解説・考察まとめ

『サイボーグ009 THE CYBORG SOLDIER』(通称平ゼロ)とは『仮面ライダー』と並ぶ石ノ森章太郎の代表作『サイボーグ009』の3作目のTVアニメ。サイボーグに改造されてしまった009こと島村ジョーがそれぞれ違った特殊能力を持つ仲間と共に世界中で暗躍する「黒い幽霊団(ブラックゴースト)」と戦う。2001年10月から2002年10月まで全51話が放送された。

Read Article

仮面ライダークウガ(空我)のネタバレ解説・考察まとめ

仮面ライダークウガ(空我)のネタバレ解説・考察まとめ

『仮面ライダークウガ』とは2000年1月よりテレビ朝日系で放送された特撮テレビドラマ作品で、平成『仮面ライダー』シリーズ第1作である。超古代の戦闘種族グロンギは長き封印から蘇り、人間に対して“殺人ゲーム”を繰り返す。若き冒険家・五代雄介は、超古代の遺跡から発掘されたベルトの意思に導かれて戦士クウガに変身し、人々の笑顔を守るために熾烈な戦いにその身を投じてゆく。仮面ライダーと警察の連携や、怪人による生々しい殺人描写など従来のヒーロー番組にはなかったリアリティを追求した内容が特徴。

Read Article

仮面ライダービルド(Build)のネタバレ解説・考察まとめ

仮面ライダービルド(Build)のネタバレ解説・考察まとめ

『仮面ライダービルド』とは、2017年に放送された、仮面ライダーシリーズの作品。平成仮面ライダーシリーズの第19作目。全体的に物理学のモチーフが綴られた話になっている。ストーリーは記憶を失った天才物理学者・桐生戦兎と、無実を証明する為に脱獄した脱走犯・万丈龍我のバディによる謎解きと、北都・東都・西都の戦争などミリタリー要素が多く、シリアス要素が強い作品となっている。

Read Article

仮面ライダー(初代)のネタバレ解説・考察まとめ

仮面ライダー(初代)のネタバレ解説・考察まとめ

『仮面ライダー』は石ノ森章太郎原作の特撮テレビドラマ。45年以上の長きにわたって、日本の等身大ヒーローの代表格であり続けるシリーズの1作目となる番組である。ショッカーによる改造手術を受けて、自らが望まぬ圧倒的な力を得てしまった本郷猛と一文字隼人は、仲間の力を借りつつ、仮面ライダーとして明日も知れぬ戦いに身を投じていく。「人類の自由と平和」のために。

Read Article

仮面ライダー電王(Den-O)のネタバレ解説・考察まとめ

仮面ライダー電王(Den-O)のネタバレ解説・考察まとめ

『仮面ライダー電王(Den-O)』とは、石ノ森章太郎原作の東映製作特撮テレビドラマシリーズの一つで「電車」がモチーフである仮面ライダーである。2007年1月28日~2008年1月20日までテレビ朝日系列で放送された。平成仮面ライダーの8作品目で、未来の人間の精神体である「イマジン」と呼ばれる怪人が過去の世界を支配して自分たちの良いように歴史を変えようとするが、仮面ライダー電王が「時の列車デンライナー」で現在と過去を行き来して悪のイマジンから現在の世界を守るために戦う時間SFストーリーである。

Read Article

仮面ライダージオウ(Zi-O)のネタバレ解説・考察まとめ

仮面ライダージオウ(Zi-O)のネタバレ解説・考察まとめ

仮面ライダージオウは、平成仮面ライダーシリーズ最後の作品である。2018年9月2日から2019年8月25日、毎週日曜日朝9時から9時30分のニチアサとして、テレビ朝日系列で放送された特撮作品だ。制作は東映、全49話放送。過去の平成仮面ライダーシリーズにおいて、仮面ライダーの変身者やヒロインなどのメインキャストがゲスト出演し、大きな話題となった。高校生である常磐ソウゴは仮面ライダージオウに変身し、未来を切り開く。

Read Article

仮面ライダーゼロワン(Zero-One)のネタバレ解説・考察まとめ

仮面ライダーゼロワン(Zero-One)のネタバレ解説・考察まとめ

『仮面ライダーゼロワン』とは、東映制作で2019年に放送された仮面ライダーシリーズの特撮テレビドラマ。令和初の仮面ライダーシリーズ。主人公の飛電或人/仮面ライダーゼロワンは祖父が亡くなったため飛電インテリジェンス社長兼仮面ライダーゼロワンとして戦うことになる。人工知能搭載型ロボットヒューマギアを暴走させようとするサイバーテロリスト組織滅亡迅雷.netとの闘いや夢と情熱の大切さを描く。キャッチコピーは「令和仮面ライダー元年」、「世界最強の社長はただひとり!オレだ!」。

Read Article

仮面ライダーガッチャード(GOTCHARD)のネタバレ解説・考察まとめ

仮面ライダーガッチャード(GOTCHARD)のネタバレ解説・考察まとめ

『仮面ライダーガッチャード』とは、錬金術をモチーフとするヒーローの活躍を描く、令和仮面ライダーシリーズの第5作目にあたる特撮番組。複数の仮面ライダーが登場するのが当たり前だった令和仮面ライダーシリーズの中にあって、「仮面ライダーは主人公が変身する1人だけ」という原点回帰的な工夫で話題となった。 錬金術により生み出された、101体の人口生命体ケミーが解放された。その現場に居合わせた高校生の一ノ瀬宝太郎は、成り行きからガッチャードライバーを与えられ、ケミーの回収を任されることとなる。

Read Article

人造人間キカイダー(Kikaida、Kikaider)のネタバレ解説・考察まとめ

人造人間キカイダー(Kikaida、Kikaider)のネタバレ解説・考察まとめ

『人造人間キカイダー』は石ノ森章太郎原作の特撮テレビドラマ。キカイダー/ジローは不完全な人造人間として創られたことに悩みつつも、生みの親である光明寺博士を探しだし、ミツコとマサルの兄弟を守るために、ダーク破壊部隊のロボットと戦う。生前、石ノ森章太郎はこの作品に対して『仮面ライダー』よりも思い入れがあると話していた。

Read Article

仮面ライダーゴースト(Ghost)のネタバレ解説・考察まとめ

仮面ライダーゴースト(Ghost)のネタバレ解説・考察まとめ

『仮面ライダーゴースト』とは、生と死をテーマにした仮面ライダーシリーズの第17作目である。2015年10月4日から2016年9月25日まで放送された。 主人公のタケルは、眼魔と呼ばれる怪物に襲われて命を失う。その後、死後の世界にて仙人と出会ったタケルは、仙人の力によって幽霊として現世に復活した。タケルは15個揃うと願いが叶う眼魂を集め、生き返るために仮面ライダーゴーストとして戦う事となる。 命の尊さに向き合うタケルの姿や格好いい戦闘シーンなどから、子供たちを中心として人気を得た作品だ。

Read Article

仮面ライダーリバイス(Revice)のネタバレ解説・考察まとめ

仮面ライダーリバイス(Revice)のネタバレ解説・考察まとめ

『仮面ライダーリバイス』とは、テレビ朝日系列で放映されていた、東映制作の特撮テレビドラマ、および作中に登場するヒーローの名称である。全50話が放映された。仮面ライダー生誕50周年記念作品であり、令和の仮面ライダーシリーズ第3弾となる。悪魔と契約して変身する一人二役での仮面ライダーが主役である。敵味方共に多くの悪魔が現れて、激しい戦いが繰り広げられていく一方で、家族のつながりも強調されている。過去の因縁など物語は複雑だが、最初から最後まで見ることで理解が深まる作品である。

Read Article

仮面ライダーX(エックス)のネタバレ解説・考察まとめ

仮面ライダーX(エックス)のネタバレ解説・考察まとめ

『仮面ライダーX(エックス)』とは、特撮テレビシリーズ「仮面ライダー」、「仮面ライダーV3」に続くシリーズ第3弾のタイトルであり、同時に主人公の名前でもある。秘密組織「GOD]が送り出す怪人たちと戦いながら、人々を守る仮面ライダーXの活躍を描くヒーロー物である。スマートなビジュアル、変化に富んだストーリー作り、シリーズ初のアンチヒーローや巨大ロボットが登場することなど、挑戦的な試みにあふれた意欲作である。1974年に、全35話が放映された。

Read Article

仮面ライダー鎧武(ガイム)のネタバレ解説・考察まとめ

仮面ライダー鎧武(ガイム)のネタバレ解説・考察まとめ

仮面ライダー鎧武(かめんライダーがいむ)とは、異界の森の侵略に立ち向かうヒーローたちの活躍を描いた、平成『仮面ライダー』第15作目の特撮番組。作中で主人公が変身するヒーローの名称でもある。 アルバイトで家計を助ける少年葛葉紘汰は、ある時不思議な森に迷い込み、そこで装着者を超人へと変身させる謎のベルトを手に入れる。同じタイミングで街の若者たちが同様のベルトを入手し、己の野望を叶えるためにこれを悪用。紘汰は時に彼らと戦い、時に協力しながら、不思議な森が招く世界の危機に立ち向かっていく。

Read Article

シン・仮面ライダー(庵野秀明)のネタバレ解説・考察まとめ

シン・仮面ライダー(庵野秀明)のネタバレ解説・考察まとめ

『シン・仮面ライダー』(シンかめんライダー)とは、改造手術でバッタと融合させられた青年と、それを成した秘密結社ショッカーとの戦いを描いた、2023年の映画作品。日本を代表するクリエイターである庵野秀明が監督を務める、国民的特撮ヒーロー『仮面ライダー』の生誕50周年記念作品である。 バッタとの融合人間に改造された本郷猛は、恩師の娘である緑川ルリ子に巻き込まれる形で秘密結社ショッカーと戦うこととなる。当初成り行きで戦っていた彼は、やがて正義の意志に目覚め、ショッカーの暴威に立ち向かっていく。

Read Article

仮面ライダーオーズ/OOOのネタバレ解説・考察まとめ

仮面ライダーオーズ/OOOのネタバレ解説・考察まとめ

『仮面ライダーオーズ/OOO』とは、石ノ森章太郎原作の特撮テレビドラマ作品で、2010年9月5日から2012年8月28日まで全48話がテレビ放送された。平成仮面ライダーシリーズ第12作目。800年前に封印されたコアメダルの怪物、グリードが蘇った。火野映司(ひのえいじ)はオーズドライバーと3つのコアメダルを渡され仮面ライダーオーズに変身する。戦いの中で新たなコアメダルを獲得し、3つのメダルを差し替えて多彩なフォームチェンジができるなど大人にも子供にも人気の作品である。

Read Article

仮面ライダー1号(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

仮面ライダー1号(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『仮面ライダー1号』は石ノ森章太郎原作の特撮テレビドラマ『仮面ライダー』を原典とした映画。45年の時を経て、再び藤岡弘、が本郷猛として、仇敵の地獄大使が率いるショッカーと、そして新たな敵ノバショッカーと戦う。「偉人の魂」を駆使して戦う若きライダー、仮面ライダーゴーストは共闘の後に言う。「本郷猛は永遠の英雄」と。

Read Article

仮面ライダーキバ(Kiva)のネタバレ解説・考察まとめ

仮面ライダーキバ(Kiva)のネタバレ解説・考察まとめ

『仮面ライダーキバ』は2008年から2009年にかけて、テレビ朝日系列で毎週日曜8時から8時30分に放送された特撮番組。人間を食らう敵ファンガイアと、人間を守る謎の戦士仮面ライダーキバによる戦いを描いた。ファンガイアのモチーフに吸血鬼を取り入れるなど西洋ホラーの要素を入れつつ、異種族間の恋愛や三角関係など複雑な人間ドラマも組み込んだ作品である。

Read Article

仮面ライダーフォーゼ(Fourze)のネタバレ解説・考察まとめ

仮面ライダーフォーゼ(Fourze)のネタバレ解説・考察まとめ

『仮面ライダーフォーゼ(Fourze)』とは、石ノ森章太郎原作の特撮テレビドラマ作品で2011年9月4日から2012年8月26日まで全48話放送された。平成仮面ライダーシリーズ第13作目にして、仮面ライダー生誕40周年記念作品である。天ノ川学園高校に転校してきた如月弦太朗(きさらぎげんたろう)は、学校を荒らす怪人「ゾディアーツ」から生徒を守るために「仮面ライダーフォーゼ」に変身し、宇宙のパワーで戦う、近未来を舞台に繰り広げられる青春学園物語である。

Read Article

仮面ライダーアマゾン(Amazon)のネタバレ解説・考察まとめ

仮面ライダーアマゾン(Amazon)のネタバレ解説・考察まとめ

『仮面ライダーアマゾン』とは、石ノ森章太郎原作の特撮テレビドラマ『仮面ライダー』シリーズ第4弾のタイトルであり、同時に主役が変身するヒーローの名前である。通称、アマゾンライダーともよばれている。物語は、世界征服をたくらむ悪の組織ゲドンやガランダー帝国の放つ獣人(じゅうじん)と戦うアマゾンライダーの活躍を描いている。1974年10月から1975年3月までの間で、全24話が放映された。仮面ライダーシリーズの原点回帰を目指した作品と言われている。

Read Article

仮面ライダーセイバー(SABER)のネタバレ解説・考察まとめ

仮面ライダーセイバー(SABER)のネタバレ解説・考察まとめ

『仮面ライダーセイバー』とは、2020年より放送された東映制作の特撮テレビドラマ作品。今作は令和仮面ライダーシリーズの第2作目。キャッチコピーは「文豪にして剣豪!!」。異世界に飛ばされた街や人々を救うため、主人公・神山飛羽真たちは救世主・仮面ライダーとなって悪に立ち向かう。異世界を舞台に、セイバーをはじめブレイズ、エスパーダなど多人数のライダーの活躍を描いている。

Read Article

劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer(Zi-O)のネタバレ解説・考察まとめ

劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer(Zi-O)のネタバレ解説・考察まとめ

『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer(Zi-O)』とは、2019年に公開された特撮ヒーロー映画である。特撮テレビドラマ『仮面ライダージオウ』の単独映画作品。興行収入11.7億円、観客動員数78.0万人を記録した。ソウゴは仮面ライダージオウとして平成ライダーの力であるライドウォッチを集めていた。全てのライドウォッチを集めた時、平成をやり直そうとする集団クォーツァーが現れた。平成に築いた人々の暮らしを守るため、ソウゴと仲間達がクォーツァーに立ち向かう。

Read Article

平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER(平ジェネFOREVER)のネタバレ解説・考察まとめ

平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER(平ジェネFOREVER)のネタバレ解説・考察まとめ

『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』とは、2018年に東映系で公開された平成最後の仮面ライダーコラボ映画である。『仮面ライダージオウ』と『仮面ライダービルド』のクロスオーバー作品となっている。仮面ライダージオウまでの歴代の平成ライダーが集結するファンも多い。常盤ソウゴと桐生戦兎の仲間の記憶がなくなっていく事件が発生していた。二人の前に現れたティードという男と彼に狙われる少年・久永シンゴを追いながら真実を解明していく特撮ヒーロードラマである。

Read Article

仮面ライダーストロンガー(Stronger)のネタバレ解説・考察まとめ

仮面ライダーストロンガー(Stronger)のネタバレ解説・考察まとめ

『仮面ライダーストロンガー』とは、石ノ森章太郎原作の特撮テレビドラマ。1975年に全39話がTBS系列にて放映された。『仮面ライダーシリーズ』第5弾であり、同シリーズ昭和第1期最終作として知られている。西部劇風のストーリー展開を見せる序盤と、歴代仮面ライダーとの客演が豊富な終盤との対比が鮮やかであり、高い人気と評価を得てきた。主人公の城茂は、悪の組織ブラックサタンに殺害された親友の仇を討つためあえて同組織で改造手術を受け、仮面ライダーストロンガーとなりブラックサタンに立ち向かう。

Read Article

仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ(Zi-O)のネタバレ解説・考察まとめ

仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ(Zi-O)のネタバレ解説・考察まとめ

『仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ(Zi-O)』とは2020年に劇場上映、BD/DVDが発売された特撮ヒーローオリジナルビデオ作品である。『仮面ライダージオウ』のテレビシリーズの後日談で、主人公は仮面ライダーゲイツに変身する明光院景都。普通の高校生・明光院景都は謎のロボットに襲われ、戦いに巻き込まれてゆく。”守るために戦う”ことを決めた景都は仮面ライダーゲイツに変身した。景都が”救世主”を目指すきっかけとなった物語が描かれる。

Read Article

仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』とは2010年に劇場公開された、テレビ版『仮面ライダーW』をもとにした特撮映画である。仮面ライダーWの住む街、風都がNEVERという凶悪な集団により襲われ、Wとその仲間たちが街を守るために戦い抜く話が展開される。各登場人物の家族を思う人情が複雑に交差しながらも、派手なアクションシーンが展開されるところが見どころである。

Read Article

仮面ライダーBLACK RX(ブラックRX)のネタバレ解説・考察まとめ

仮面ライダーBLACK RX(ブラックRX)のネタバレ解説・考察まとめ

『仮面ライダーBLACK RX』とは、石ノ森章太郎原作の特撮テレビドラマ。1988年から1989年まで放映された。放映時期が昭和と平成に跨っており、初の平成テレビ放映『仮面ライダーシリーズ』であるが昭和ライダーに分類されている。武器や銃を用いて戦う戦闘スタイル、別のライダー形態への変身など多くの新機軸が盛り込まれて人気と高評価を得た。前作『仮面ライダーBLACK』で暗黒結社ゴルゴムを滅ぼした主人公の南光太郎が、仮面ライダーBLACK RXに転生して新たなる敵クライシス帝国と戦う物語である。

Read Article

風都探偵(仮面ライダーW)のネタバレ解説・考察まとめ

風都探偵(仮面ライダーW)のネタバレ解説・考察まとめ

『風都探偵』とは、2017年より週刊漫画雑誌『週刊ビッグコミックスピリッツ』(小学館)で連載している青年漫画、及びそれを原作としたアニメ・舞台の名称である。脚本は三条陸、作画担当は佐藤まさき。特撮番組シリーズ『仮面ライダーW』の正統続編となる漫画であり、同作の主要スタッフが製作に参加している。特撮番組だった『仮面ライダーW』に引き続き、探偵が謎めいた事件を推理で解き明かしていくミステリードラマの面白さとヒーローが怪人に立ち向かう熱い特撮アクションの両方を楽しめる作品となっている。

Read Article

仮面ライダー剣(ブレイド)のネタバレ解説・考察まとめ

仮面ライダー剣(ブレイド)のネタバレ解説・考察まとめ

『仮面ライダー剣(ブレイド)』とは、「平成仮面ライダーシリーズ」の第5作目に当たる東映制作の特撮テレビドラマ作品。本作の仮面ライダーのモチーフはトランプであり、スペード、ダイヤ、ハート、クラブの4人のライダーが活躍する。トランプのスートでカテゴリーと呼ぶ2~10・A・J・Q・Kの役割を持つ52枚組のカードと、3枚の特殊なカードでを用いて戦う。キャッチコピーは「今、その力が全開する。」「運命の切札をつかみ取れ!」。

Read Article

ロボット刑事のネタバレ解説・考察まとめ

ロボット刑事のネタバレ解説・考察まとめ

『ロボット刑事』とは、東映によって制作された1973年放送の特撮番組、及び同時期に『少年マガジン』で連載された石森章太郎作の漫画。変身ヒーローの全盛期に作られた作品だが、人間としての姿を持たない人型ロボットが主人公となっているのが特徴である。 人間には実行不可能な密室殺人が発生し、頭を抱える刑事たちの前に「K」を名乗るロボット刑事が現れる。事件の犯人もまたロボットであり、Kは刑事たちと共に犯人を撃破。次々に起こるロボットによる怪事件と、その裏に潜む犯罪組織バトーを相手に、Kたちの戦いが始まる。

Read Article

ロボット刑事の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

ロボット刑事の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『ロボット刑事』とは、1973年に放映されたテレビ番組の原作であり、『仮面ライダー』や、『サイボーグ009』で有名な石森章太郎が描いたSF漫画でもある。 物語は、優れた科学技術で作られた謎のロボット「K」が、機械嫌いのベテラン捜査官・芝刑事とコンビを組んで、悪人にロボットを貸す謎の組織「R・R・K・K」の正体を追うというものである。 ロボットでありながら人間の心を持つKを中心に様々な名言が生まれている。

Read Article

「仮面ライダースナック」のカード一覧!コレクターが熱狂する幻の品も!

「仮面ライダースナック」のカード一覧!コレクターが熱狂する幻の品も!

『仮面ライダースナック』の全カードをまとめて紹介する。この商品は1971年にカルビーから発売されたスナック菓子で、当時大人気だった『仮面ライダー』のキャラクターや怪人のカードが入っていることで子供たちの購買意欲を煽り、爆発的な売れ行きを記録。現在もコレクターが存在し、一部のカードは高値で取引されている。

Read Article

仮面ライダーフォーゼの出演者のその後がヤバい!清水富美加は出家・高橋龍輝は引退【フォーゼの呪い】

仮面ライダーフォーゼの出演者のその後がヤバい!清水富美加は出家・高橋龍輝は引退【フォーゼの呪い】

『仮面ライダーフォーゼ』は他のシリーズ作品よりも敵や味方の人物像を深く掘り下げ、人気を博した特撮テレビドラマだ。しかしこの作品に出演した人たちのその後が芳しくないと話題になっている。清水富美加は「幸福の科学」に出家し世間を驚かせ、ほのかりんは未成年飲酒疑惑が浮上し所属事務所との契約が解除されてしまった。

Read Article

目次 - Contents